はしもと小児科メールマガジン「ぞうさん通信」創刊
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ぞうさん通信 2008.6.24
発行日: 2008/6/24<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭痛,発疹が主症状です.★,→
2.伝染性紅斑(りんご病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑が生じます.
★★,→
3.百日咳が流行してします.頑固な咳が数週間続きます.★,→
4.咽頭結膜熱が流行しています.高熱,眼球結膜充血が主症状です.★★,→
5.手足口病が流行しています.手,足,口,膝,尻に小水泡を生じます.★.→
6.気管支喘息の患者さんの調子が悪いようです.★,↓
7.イネ科雑草による花粉症の患者さんが数多く来院しています.★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<アトピー咳嗽>
「アトピー咳嗽(がいそう)」は,喉(のど)(喉頭,気管)の掻痒感(イガ
イガ感)を伴う乾いた咳が唯一の症状です.喉への痰の引っ付き感を伴う場合
もあります.咳は8週間以上持続します.男性よりも女性に多く,特に中年の女
性に多発します.
咳発作は,就寝時に最も多く,これに深夜から早朝,起床時,早朝が次ぎま
す.冷気(クーラー),暖気,会話,電話,受動喫煙,運動,香水,などが,
咳の誘因になります.
アトピー咳嗽には,気管支喘息以外のアトピー性疾患(アトピー性皮膚炎,ア
レルギー性鼻炎など)の既往歴や合併,あるいは家族歴を高率に認めます.ま
た,末梢血好酸球数の増加,血清総IgEの上昇,特異的IgE抗体の陽性がみられ
る場合があります.
アトピー咳嗽では,気道過敏性の亢進は認めず,健常者と同程度です.一方,
咳感受性は亢進していますが,治療により咳が軽快すると正常化します.
治療については,気管支拡張薬は無効です.抗ヒスタミン剤が有効ですが,有
効率は60%程度です.抗ヒスタミン剤が無効あるいは咳が強い場合には,吸入ス
テロイドが必要になります.重症の場合には,1-2週間の経口ステロイドの内服
を行う場合があります.
一般的に,アトピー咳嗽ではその後に喘息を発症しません.しかし,咳が軽快
して治療を終了すると,約4年間で50%程度の患者に咳の再燃を認めます.
アトピー咳嗽と鑑別すべき疾患としては,気管支喘息,咳喘息,慢性気管支炎
などが挙げられます.
明らかな喘鳴がないのにもかかわらず咳込みが続く場合には,「アトピー咳
嗽」が疑われます.このような症状がある場合には,当院にご相談ください.
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