はしもと小児科メールマガジン「ぞうさん通信」創刊
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ぞうさん通信 2008.2.5
発行日: 2008/2/5<流行している病気>
1.長岡市,見附市,三条市でA型インフルエンザが発生しました.★★★,↑
2.ノロウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.激しい嘔吐が半日から1日続きま
す.容易に脱水に陥り,外来点滴が必要になる場合があります.★,→
3.ロタウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.発熱,嘔吐,頻回の下痢,白色便が
主症状です.★,↑
4.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭痛,発疹が主症状です.★★★,↑
5.水痘(みずぼうそう)が流行しています.全身皮膚に水疱が生じます.★,↓
6.伝染性紅斑(りんご病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑が生じます.★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<スギ花粉症2008>
スギ花粉の飛散量は前年の気候に左右されます.前年の夏に雨量が少なく,日照時間が
長く,気温が高いと花粉飛散量が増加します.2007年7月の平均気温は全国的に平年より
やや低く,日照時間は東北北部を除き50時間少ないという結果でした.一方,8月は平均
気温が平年よりやや高く,日照時間も50時間多くなりました.2007年7月は冷夏,8月は猛
暑だったため,2008年春のスギ花粉の飛散量の予測は難しいようですが,平年に比べ東
日本では同程度,西日本ではやや少なめ,2007年春に比べ東日本ではやや多め,西日本で
は少ないと考えられています.2008年春の新潟県を含む関東甲信越地方のスギ花粉飛散
量予測は全国と同様で,2007年春の1.5倍程度の飛散があると予測されています.本格的
な飛散開始は,関東南部で2月上旬,北部で同下旬,新潟県や長野県北部では3月上旬にな
るようです.
当院では,「鼻アレルギー診療ガイドライン2005年版」に準じて治療を行っています.
一般的に,スギ花粉飛散開始の2週間前から服薬を開始します.近年は症状発現前のいわ
ゆる「初期治療」の重要性が指摘されています.新潟県では2月中旬には服薬を開始し
た方がよさそうですが,例年より1週間程度飛散開始が早まるという予測もあり,もう少
し早目がよいかもしれません.
主な治療薬は以下の通りです.
(内服薬)1.抗アレルギ?剤:抗アレルギ?剤にはたくさんの種類があります.効果(鼻水止
め作用が強いか弱いか),作用時間(短いもの長いもの),副作用(眠気,口渇など)などに
違いがあります.当院で主に処方しているものは以下の通りです.個人差がありますの
で御相談ください.
(1)ジルテック:強さ(強-中),眠気(多少),服用(1-2回/日),(2)ニポ
ラジン,メキタミン,ゼスラン:強さ(中-弱),眠気(少-なし),服用(2回/日),(3)ザジテ
ン,ケトテン,ジキリオン:強さ(強-中),眠気(多少),服用(2回/日),(4)セルテクト,オキ
サトミド:強さ(中-弱),眠気(多少),服用(2回/日),(5)アレグラ:強さ(弱),眠気(な
し),服用(2回/日),(6)クラリチン:強さ(中-弱),眠気(なし),服用(1回/日),(7)アレジ
オン:強さ(中-弱),眠気(なし),服用(1回/日),2.ロイコトリエン受容体拮抗薬:鼻閉に
効きます.(1)オノン:服用(2回/日),(2)シングレア:服用(1回/日)
(点鼻薬)(1)フルナーゼ:ステロイド剤,鼻の炎症を抑える作用があります.(2)インター
ル,ミタヤク:抗アレルギー剤,アレルギー反応を抑える作用があります.(3)リボスチ
ン,ザジテン,ケトテン:抗ヒスタミン剤,鼻水を止める作用があります.(4)トーク:血管
収縮剤,鼻閉に即効性がありますが,1週間以上の連用はできません.上記を併用処方す
ることもあります.
(点眼薬)(1)インタール,ミタヤク:抗アレルギー剤,アレルギー反応を抑える作用があ
ります.
(2)リボスチン:抗ヒスタミン剤,涙目,眼のかゆみを抑える作用があります.
(漢方薬)(1)小青竜湯:最も一般的に用いられます
(2)麻黄附子細辛湯:小青竜湯の次ぎ
によく用いられます.(3)辛夷清肺湯:抗アレルギー剤で眠くなる方に処方します.(4)苓
甘姜味辛夏仁湯:小青竜湯などで動悸がする方に処方します.
私自身,ハウスダスト・ダニに対する通年性アレルギー性鼻炎に加え,春のスギ・ヒノ
キ,夏のイネ科植物,秋のキク科雑草の花粉症患者です.1年中,抗アレルギー剤とロイコ
トリエン受容体拮抗薬を服用しています.花粉症の苦しみをよく理解し,この経験をも
とに診療しています.小児だけでなく成人の方も是非御相談ください.
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