ぞうさん通信 |
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<流行している病気>
1.長岡市,見附市でA型インフルエンザが発生しました.★,→
2.急性扁桃炎が流行しています.3-5日の高熱が主症状です.アデノウイルスが原因の場
合には,1週間高熱が続くことがあります.★★,↑
3.ノロウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.激しい嘔吐が半日から1日続きま
す.容易に脱水に陥り,外来点滴が必要になる場合があります.★,→
4.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭痛,発疹が主症状です.★★,→
5.水痘(みずぼうそう)が流行しています.全身皮膚に水疱が生じます.★★,→
6.伝染性紅斑(りんご病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑が生じます.★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<急性小脳失調症>
急性小脳失調症は,ウイルスや細菌感染症の回復期あるいはワクチン接種後一定の期間
をおいて,小脳症状(失調,振戦,構音障害,眼振など)を呈する疾患です.
急性小脳失調症の80%に先行感染があります.ウイルス感染がほとんどですが,細菌感染
やワクチン接種に引き続いて発病する場合もあります.ウイルス感染では水痘(みずぼ
うそう)ウイルスが最多で,全症例の4分の1を占めます.このほか,EBウイルス,ムンプ
ス(おたふくかぜ)ウイルス,コクサッキーウイルスなどの報告があります.ワクチンで
は,3種混合,インフルエンザ,B型肝炎ワクチン接種後の発症例が報告されています.
感染症罹患後あるいはワクチン接種後に,ウイルスや菌体成分に対する抗体が産生され
ます.これらの抗体が小脳細胞や神経と交叉反応を起こし(=本来敵ではない自己細胞を
敵と勘違いして攻撃してしまう),細胞障害や脱随が生じ,小脳症状が発現すると考えら
れています.
感染症あるいはワクチン接種から平均10日間経過した頃に,急激に失調性歩行や体幹失
調(股を横に大きく開かないと歩けない,歩くとふらつくあるいは倒れる,バランスが保
てない),振戦(指先がプルプル振える).構音障害(発音が正しくできない),眼振(眼球が
たえずピョコピョコ動く)などが起こります.失調性歩行が主体で,振戦,構音障害,眼振
がみられないことが多いです.顔面神経や外転神経(=眼球運動を司る神経)などの麻痺
が起こることもあります.
一般血液検査や脳波所見は正常です.髄液所見は正常の場合が多いですが,軽度の細胞
増多,蛋白増加が認められることがあります.MRIではT2強調画像で小脳に高信号領域が
認められる場合があります.
ほとんどの症例で,特別な治療を必要とせずに自然治癒します.ただし,小脳症状が回復
するまでに数カ月を要する例や再発例が報告されています.
当院では,1年間に1-2例の急性小脳失調症があります.水痘(みずぼうそう),ムンプス
(おたふくかぜ)に引き続くものが多いですが,先日は急性扁桃炎後に本症を発症した症
例がありました.小児とくに乳幼児では,お座りがちゃんとできていたのにできなくなっ
た,上手に歩いていたのに転ぶようになった,ということで気付かれます.おかしな様子
があったら早めに受診してください.
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