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ぞうさん通信 2008.1.15
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.長岡市,見附市でA型インフルエンザが発生しました.★,→
2.急性扁桃炎が流行しています.3-5日の高熱が主症状です.★,→
3.ノロウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.激しい嘔吐が半日から1日続きま
す.容易に脱水に陥り,外来点滴が必要になる場合があります.★,→
4.ロタウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.発熱,激しい嘔吐,頻回の下痢,白
色便が主症状です.外来点滴や入院が必要になる場合があります.★,→
5.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭痛,発疹が主症状です.★★,→
6.水痘(みずぼうそう)が流行しています.全身皮膚に水疱が生じます.★★,→
7.伝染性紅斑(りんご病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑を生じます.★,↑
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<急性脳炎・脳症2004-2007>
新興感染症やバイオテロ関連疾患を含む不明疾患の早期把握の必要性から,2003年11月
の感染症法改正で,急性脳炎・脳症を診断したすべての医師は,診断から7日以内に届け
出ることが義務づけられています.現在はインフルエンザ脳症も届出対象疾患であるこ
とから,わが国でその存在に気づかれたインフルエンザ脳症の発生動向も把握すること
ができます.
急性脳炎・脳症の届出数は,2004年166例,2005年188例,2006年167例,2007年(同年10
月4日まで)169例の計690例でした.月別には,2005-2007年は冬季のインフルエンザ脳症
報告数の増加により,1-3月に大きなピークを示しました. 2004年9-11月には,スギヒラ
タケ関連脳症が増加していました.
報告された690例の内訳は,男370例,女320例でした.0-9歳が半数(344例)を占め,1
歳(78例),0歳(53例),2歳(48例)の順に多く,毎年乳幼児に多発していました.
病原体別には,0-14歳の381例中,ウイルスはインフルエンザ142例、HHV-6 19例、ロ
タ11例、単純ヘルペス8例、アデノ6例、コクサッキー6例でした.細菌はサルモネラ4
例,マイコプラズマ4例,腸球菌1例,ウシ型溶血性レンサ球菌1例,肺炎球菌+レジオネ
ラ1例でした.病原体不明が155例でした.15歳以上の309例中,ウイルスは単純ヘルペス
などのヘルペス群40例,インフルエンザ14例でした.細菌は,肺炎球菌10例,結核菌3例、
マイコプラズマ1例でした.病原体不明が221例でした.
死亡数は78例(2004年29例,2005年27例,2006年14例,2007年8例)で,全報告数の11%でし
た.0-14歳の40例は,男13例,女27例で,0-4歳26例,5-9歳9例,10-14歳5例でした.病原体
はインフルエンザウイルス16例(A型8例,B型6例,型不明2例),ロタウイルス2例,RSウイ
ルス2例,サルモネラ2例,アデノウイルス2例,A群コクサッキーウイルス2例,単純ヘルペ
スウイルス1例,不明13例でした.15歳以上の38例は,男20例,女18例で,15-19歳1例,20
代3例,30歳代2例,40代3例,50代6例,60代9例,70代10例,80代4例でした.病原体はインフ
ルエンザウイルス4例(A型1例,B型1例,型不明2例),麻疹ウイルス1例,単純ヘルペスウイ
ルス1例,ムンプス(おたふくかぜ)ウイルス1例,不明31例でした.
インフルエンザに伴う急性脳症は,厚生科学研究インフルエンザ脳症研究班(班長:森島
恒雄)によれば年間100-300例が発生していると推測されています.感染症発生動向調査
では,2004-05シーズン53例(A型19例,B型29例,A型+B型3例,型不明2例),2005-06シーズ
ン53例(A型48例,B型4例,A型+ロタ1例),2006-07シーズン42例(A型30例,B型7例,型不
明5例)の報告があり,各シーズンの流行型を反映していました.
急性脳炎・脳症は,死亡や後遺症が残ることもある重篤な疾患です.今回の報告で明ら
かなように,病原体としてはインフルエンザウイルスが最多であり,年齢別には小児と
くに乳幼児に多発していました.今冬も,インフルエンザの流行期を迎えます.十分に注
意しましょう.(病原微生物検出情報,Vol.28,No.12より引用抜粋)
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橋本尚士(はしもとなおし)*
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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*新潟大学医学博士,日本小児科学会認定小児科専門医,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
(2007年4月より,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医の屋外広告が解禁されました.)
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