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ぞうさん通信 2007.12.4
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘息の
発作を誘発することがあります.★,↓
2.RSウイルス感染症が流行しています.高熱,咳が主症状です.乳幼児では喘鳴が激し
く,入院が必要な場合があります.★★,↑
3.急性咽頭炎が流行しています.1-2日の高熱が主症状です.★★,→
4.急性扁桃炎が流行しています.3-5日の高熱が主症状です.★★,↓
5.ノロウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.激しい嘔吐が半日から1日続きま
す.容易に脱水に陥り,外来点滴が必要になる場合があります.★★★★,↑
6.ロタウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.発熱,激しい嘔吐,頻回の下痢,白
色便が主症状です.外来点滴や入院が必要になる場合があります.★★,→
7.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭痛,発疹が主症状です.★★,→
8.咽頭結膜熱が流行しています.発熱,眼球結膜充血,目脂が主症状です.★,→
9.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★,↓
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<感染性胃腸炎流行中>
2007年12月初旬,当院周辺では感染性胃腸炎が流行しています.ノロウイルスとロタウ
イルスによる胃腸炎が同時に混在して流行しており,短期間に嘔吐,下痢などの消化器
症状を繰り返す場合があります.
ノロウイルスとロタウイルスによる胃腸炎を臨床症状だけで厳密に区別することは不
可能ですが,以下のような傾向があります.
ノロウイルス胃腸炎は,数時間のうちに激しい嘔吐を繰り返します.半日程度で嘔吐は
なくなります.発病当初の臨床症状が強い割には比較的短時間のうちに軽快するのが特
徴です.乳幼児だけでなく,成人や年長児も罹患します.成人や年長児でも激しい嘔吐が
みられ,発熱,頭痛,関節痛を伴うことがあります.下痢を伴う場合もありますが,その頻
度や程度はロタウイルス胃腸炎ほどでありません.激しい嘔吐だけで,家族内に同様の
症状の成人がいる場合には,ノロウイルス胃腸炎です.2007年にノロウイルス迅速診断
キットが発売されましたが健康保険の適用外で,その臨床的有用性は今のところ明らか
になっていません.
ロタウイルス胃腸炎は,嘔吐で始まり,同時にあるいは半日から1日遅れて下痢が始まり
ます.下痢は白色便を呈することが多く,7-10日間続きます.下痢は1日10回以上に及ぶ
ことも少なくありません.発熱を伴う場合もあります.乳幼児では嘔吐,下痢のために容
易に脱水に陥ります.乳児期後半から1,2歳の幼児では重症になりやすく,外来点滴では
下痢による水分喪失を十分に補うことができず入院が必要になる場合があります.成人
や年長児は罹患することが少なく,たとえ罹患しても乳幼児のような強い臨床症状を示
しません.ロタウイルス迅速診断キットが実用化されており,健康保険の適用を受けて
います.ただし,ロタウイルス胃腸炎でも100%陽性を示すわけではないので,検査結果の
解釈には注意が必要です.
新潟県では,ノロウイルスは例年11月下旬から12月初旬に流行します.一方,ロタウイル
スは寒さの緩む2月から3月にかけて流行することが多く,今年の12月の流行は例年の流
行パターンとは若干異なるようです.
ノロウイルスにもロタウイルスにも複数の種類があり,流行株により臨床症状に軽重が
あります.現在流行しているノロウイルス胃腸炎は昨年,一昨年よりも嘔吐の回数がや
や少ないようです.また,ロタウイルス胃腸炎も下痢の期間が短く回数も少なく,ロタウ
イルスの割には重症になる症例がそれほど多くはないようです.しかし,なかには初診
時に既に脱水でぐったりしている症例もあります.激しい嘔吐,頻回の下痢がある場合
には,早めに受診してください.
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橋本尚士(はしもとなおし)
*はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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*新潟大学医学博士,日本小児科学会認定小児科専門医,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
(2007年4月より,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医の屋外広告が解禁されました.)
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