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ぞうさん通信 2007.11.13
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘息の
発作を誘発することがあります.★★,→
2.百日咳が長岡市,見附市で発生しました.頑固な咳が続きます.★,→
3.急性鼻炎が流行しています.鼻汁が主症状です.★,↓
4.急性咽頭炎が流行しています.1-2日の高熱が主症状です.★,→
5.急性扁桃炎が流行しています.3-5日の高熱が主症状です.★★,↑
6.急性胃腸炎が流行しています.嘔吐,下痢が主症状です.★,→
7.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭痛,発疹などが主症状です.★★,↑
8.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<ノロウイルス感染症を防ぐための手洗い>
ノロウイルスは,急性胃腸炎を起こすウイルスにひとつです.主に小児で流行します
が,成人も罹患します.学校や保育所,老人保健施設などで患者が集団発生することがあ
ります.好発時期は11-12月です.
ノロウイルスの潜伏期は1-2日です.半日から1日程度の嘔気や嘔吐,その後に続く下痢
が主症状です.腹痛,頭痛,発熱,悪寒,筋痛,咽頭痛などを伴うことがあります.ウイルス
は症状が消失した後も3-7日間ほど患者の便中に排出されるため,2次感染に注意が必要
です.一般に症状は軽症で,治療を必要とせずに軽快します.しかし,小児では激しく嘔
吐し,容易に脱水,アセトン血性嘔吐症(自家中毒)に陥り,点滴が必要になることがしば
しばあります.まれに重症化する例もあり,免疫力の低下した老人や乳児では死亡例が
報告されています.
ロタウイルス,アデノウイルス,インフルエンザウイルスなどには迅速診断キットがあ
り,臨床現場で広く使用されています.しかし,ノロウイルスの迅速診断キットは未発売
で(2007年11月下旬発売開始予定,ただし健康保険適用外),現時点では「周囲での流行
状況,臨床症状などからノロウイルスによる胃腸炎であろう.」と臨床診断するしかあ
りません.
インフルエンザウイルスには,抗ウイルス剤のタミフルという治療薬があります.しか
し,ロタウイルスには直接ウイルスを退治する薬剤はありません.
病原微生物検出情報Vol.28,No.10(2007年10月発行)によれば,ノロウイルス感染症の集
団発生の推定感染経路は,食品媒介が29.8%,人→人感染が41.2%,不明が29.0%です.
診断キットも治療薬もないため,ノロウイルス感染症に関しては予防が最も大切で,基
本は「手洗い」です.
「手洗い」のポイントは以下の通りです.
1.石けんをつけてからすすぎに入るまで30秒以上かける.
2.親指,指先は特に注意して洗う.
「手洗い」の順番は以下の通りです.
(1)手を水でぬらす.
(2)石けんをつける.
(3)泡立てる.
(4)手のひらと甲を5回ずつ洗う.
(5)指の間を5回ずつ洗う(親指も5回ずつ洗う).
(6)指先を5回ずつ洗う.
(7)手首を5回ずつ洗う.
(8)水で十分すすぐ.
11月に入り,ノロウイルスによると思われる急性胃腸炎のお子さんが受診しています.
例年,11月下旬から流行が始まり,患者数が増えます.注意が必要です.
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橋本尚士(はしもとなおし)
*はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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*新潟大学医学博士,日本小児科学会認定小児科専門医,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
(2007年4月より,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医の屋外広告が解禁されました.)
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