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ぞうさん通信 2007.9.25
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★★,↓
2.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘息の
発作を誘発することがあります.★★,→
3.百日咳が長岡市,見附市などで発生しました.激しい咳込みが主症状です.★,→
4.急性咽頭炎が流行しています.1-2日の高熱が主症状です.★,↓
5.急性胃腸炎が流行しています.嘔吐,下痢が主症状です.★★,→
6.ヘルパンギナが流行しています.1-2日の高熱,咽頭粘膜疹が主症状です.★,↑
7.伝染性紅斑(りんご病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑が出現します.★,↑
8.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★★,↑
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<口腔アレルギー症候群>
食物アレルギーの1つに「口腔アレルギー症候群」という病気があります.果物や野菜
を摂取して数分以内に,口腔や咽頭に限局してアレルギー症状が生じます.口の中がか
ゆい,喉がイガイガする喉がつまる感じするなどの症状が出現しますが,多くは15分以
内に消退します.なかには,これらの症状に引き続いて,鼻汁,結膜充血,全身の蕁麻疹,
喘鳴,呼吸困難,下痢,腹痛,ショックなどが起こる場合があります.
口腔アレルギー症候群には花粉症が合併することが知られています.例えば,北海道の
シラカンバ花粉症患者の10-20%は,リンゴなどを食べると口腔アレルギー症候群が起き
ます.シラカンバ花粉とリンゴ果肉に交叉抗原性があるために,このような現象が生じ
ます.口腔アレルギー症候群に関連する花粉と原因食品の主な組み合わせは以下の通り
です.
シラカンバ(カバノキ科):リンゴ,モモ,サクランボ,洋ナシ,ナシ,スモモ,セロリ,ニンジンなど
スギ,ヒノキ(スギ・ヒノキ科):トマト
カモガヤ,オオアワガエリ(イネ科):トマト,メロン,スイカ,ジャガイモ,オレンジなど
ブタクサ(キク科):メロン,スイカ,ズッキーニ,キュウリ バナナなど
ヨモギ(キク科):ニンジン,セロリ,リンゴ,キウイなど
このほか,ラテックス(ゴム手袋)アレルギーには,マンゴ,クリ,バナナ,キウイなどによ
る口腔アレルギー症候群が合併します.
診断は,詳しい病歴の聴取,特異的IgE抗体検査,食物負荷試験,プリックテスト(prick
test)などにより行います.プリックテストは,抗原を皮膚に1滴垂らしてプリック針で
軽く傷をつけ,皮膚に発赤や膨疹が出現するかをみる検査です.口腔アレルギー症候群
では,通常の検査用抗原を用いたプリックテストや特異的IgE抗体検査は感度が低いた
め,prick to prick testが有用です.Prick to prick testは,新鮮な果物の果肉とくに
果皮直下の部分にプリック針を刺し,その後直ぐにその針で皮膚を軽く傷つけ,皮膚の
変化を観察します.
治療は,原因食物の除去です.ただし,口腔アレルギー症候群を起こす果物や野菜のアレ
ルゲンは壊れやすいため,十分に加熱したものや缶詰になったものでは症状を引き起こ
さない場合があります.
先日,当院に気管支喘息で通院中のお子さんのお父さんから「リンゴやモモを食べると
口がピリピリするが,アップルパイを食べても大丈夫だ.」という相談を受けました.検
査をしたところ,特異的IgE抗体検査では,リンゴ2点,モモ2点で,陽性でした.Prick to
prick testでは,リンゴは発赤3mmで陰性でしたが,モモは発赤30mm,膨疹9mmで陽性で,
「口腔アレルギー症候群」と診断しました.
果物や野菜を食べて口がピリピリする場合には,口腔アレルギー症候群の可能性があり
ます.どうぞ当院に御相談ください.
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橋本尚士(はしもとなおし)
*はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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*新潟大学医学博士,日本小児科学会認定小児科専門医,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
(2007年4月より,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医の屋外広告が解禁されました.)
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