ぞうさん通信 |
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
-
ぞうさん通信 2007.9.4
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★★,→
2.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★,→
3.咽頭結膜熱が流行しています.高熱,結膜充血,目脂(めやに)が主症状です.★,↓
4.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘息の
発作を誘発することがあります.★,→
5.急性咽頭炎が流行しています.1-2日の高熱が主症状です.★★,↑
6.ヘルパンギナが流行しています.1-2日の高熱,咽頭粘膜疹が主症状です.★,→
7.サルモネラ,病原性大腸菌などによる細菌性腸炎のお子さんがいます.腹痛,下痢,血
便などが主症状です.★,↑
8.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<気管支喘息とインフルエンザ>
気管支喘息患者の気道は非常に不安定で,健康人では通常反応しない程度の化学的刺
激(二酸化硫黄,二酸化窒素など)や物理的刺激(寒冷など)によって気道が収縮します.
小児喘息の90%,成人喘息の約半数を占めるアトピー型喘息患者の多くはダニアレルギー
を持ち,極微量のダニの糞や死骸等の吸入により,気道が収縮します.このように僅かな
刺激で喘息発作が容易に誘発される状態を「気道過敏性が亢進している」と表現しま
す.
一般に気管支喘息患者がインフルエンザに罹患すると,気道過敏性が亢進して,喘息症
状が悪化することが知られています.インフルエンザウイルスが直接気道を障害し,気
道上皮の脱落や気道粘膜の肥厚を起こしますが,これらは気管支喘息の気道の病態と同
様です.また,インフルエンザウイルス自体にアレルギー反応に深く関係するヒスタミ
ンを遊離する作用があるため,気道上皮の透過性が亢進し,アレルゲンが侵入しやすく
なります.このようにインフルエンザウイルスの直接的あるいはアレルギー反応を介し
た間接的な作用により,喘息発作が誘発されます.
気管支喘息の中発作後には約2週間,大発作後には約4週間は気道過敏性が亢進すると言
われています.発作が全くない状態が長く続かないと,気道過敏性の亢進はなくなら
ず,喘息は治癒に至りません.喘息治療では,発作回数を極力少なくする努力が必要であ
り,そのひとつがインフルエンザワクチンの接種を受けることです.
気管支喘息のお子さんは,是非インフルエンザワクチンの接種を受けてください.
--
-------------------------------------------
橋本尚士(はしもとなおし)
*はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
-------------------------------------------
*新潟大学医学博士,日本小児科学会認定小児科専門医,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
(2007年4月より,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医の屋外広告が解禁されました.)
-
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
