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ぞうさん通信 2007.7.17
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★★,→
2.急性胃腸炎が流行しています.下痢,嘔吐が主症状です.★,↑
3.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★,→
4.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘息の
発作を誘発することがあります.★★,→
5.伝染性紅斑(りんご病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑が出現します.★,→
6.急性咽頭炎が流行しています.1-2日の高熱が主症状です.★★,→
7.ヘルパンギナが流行しています.1-2日の高熱,咽頭粘膜疹が主症状です.★,→
8.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★★,↑
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<麻疹対策強化へ>
2007年4月から首都圏の大学生を中心に始まった麻疹(はしか)の流行は,7月に入り終息
に向かっています.新潟県内では,新潟市およびその周辺で散発的な患者発生が続いて
おり,まだ警戒が必要です.
日本を除く先進諸国では既に麻疹ワクチンの2回接種が導入され,麻疹の流行はほぼ制
圧されています.アメリカ合衆国で発生する麻疹患者のほとんどは国外からの輸入麻疹
で,日本は「麻疹輸出国」「麻疹対策後進国」として非難されて来ました.
日本では,ようやく2006年4月1日より,麻疹風疹混合ワクチンを「1歳以上2歳未満」と
「小学校入学前の1年間」の2回接種を受けるように制度変更されました.現在,小学
校1年生以下のお子さんは制度変更の恩恵を受けることができます.しかし,小学校2年
生以上のお子さんについては,今回麻疹に罹患した大学生と同じように,感染の危険に
さらされたままの状態が続きます.
2007年7月9日,厚生労働省「予防接種に関する検討会」は,麻疹ワクチンの接種を1回し
か受けていない世代の免疫を高めるために,2008年度から5年間の時限措置として,中
学1年生と高校3年生を対象に,2回目の接種を実施する方針を明らかにしました.今後
は,麻疹患者の全数報告制度の導入などについても検討するようです.
上記の方針は是非とも実施されるべきものです.しかし,実施に移された場合には5年間
だけ麻疹ワクチンの増産が必要になるので,ワクチン供給をどうするかという問題が生
じます.現在の小学校2年生と中学校2年生は,麻疹ワクチンの2回目の接種まで5年間待
たなければなりません.また,現在の高校3年生以上は対象ではないので,18歳以上30歳
以下の「麻疹ワクチン1回接種世代」の年齢層のなかには,十分な免疫を持たないまま
の人が残ってしまいます.
日本が所属する世界保健機関(WHO)西太平洋地域は,2012年までに麻疹根絶に近い状態
になることを目標としています.さらなる麻疹対策強化が望まれます.
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橋本尚士(はしもとなおし)
*はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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*新潟大学医学博士,日本小児科学会認定小児科専門医,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
(2007年4月より,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医の屋外広告が解禁されました.)
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