ぞうさん通信 |
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
-
ぞうさん通信 2007.7.3
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★★,→
2.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★★,→
3.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★,→
4.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘息の
発作を誘発することがあります.★★,→
5.伝染性紅斑(りんご病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑が出現します.★,→
6.急性咽頭炎が流行しています.1-2日の高熱が主症状です.★★,↓
7.急性胃腸炎が流行しています.嘔吐,下痢が主症状です.★,→
8.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<喘息発作と梅雨>
気管支喘息の発作が,気候の安定する真夏や真冬に少なく,春や秋などの季節の変わり
目とくに梅雨や秋雨の頃に多いことは,よく知られています.小児や若年成人では秋が
喘息発作の最も多い季節ですが,今年は例年に比べ梅雨時期の発作が多いようです.移
動性高気圧や台風などの低気圧が行き来する時,寒冷前線が通過する時に,喘息発作が
多発することは,臨床現場でしばしば経験されることです.
気象因子として気温,湿度,気圧があげられます.これらのうち喘息の悪化因子として最
も重要なものは,急激な気温の変化です.前日に比べ3-5℃以上平均気温が低下した日
や,数時間以内に3℃以上の気温の低下があった場合には,喘息発作が起こりやすいこと
が知られています.湿度や気圧の直接的な作用については一定の見解は得られていませ
んが,喘息発作と気象は密接な関係があります.
気象変化の影響を100%回避することは困難です.定期的に気管支喘息の治療を受けてい
るお子さんは,お薬をきちんと服用し,吸入療法を励行することが大切です.
大変残念ながら,喘息の調子が少しばかり良かったので治療を自己中断してしまい,梅
雨を迎えて中発作あるいは大発作を起こしてあわてて受診する方がいます.幸運にも外
来での吸入や点滴などで発作が治まるお子さんもいますが,一方で直ぐに入院が必要な
お子さんもいます.発作が起きるとそのたびに気道粘膜が荒れてしまい,気道過敏性が
亢進します.治療の自己中断は,喘息を難治化させます.
梅雨に入ると,「1週間前から夜間や朝方に咳込んでいた.」「咳でよく眠れない日が続
いている.」「風邪がいつまでも治らずに咳がとれない.」などの主訴で受診するお子
さんが増えます.聴診器を胸や背中にあてると,ゼイゼイあるいはヒューヒューという
喘息に特有の呼吸音が聴取されます.このように,保護者がただの風邪だと思っていた
けれど,実は喘息の小発作が続いていたということがあります.
ジメジメとした日が続きます.梅雨は喘息の発作がでやすい季節です.咳が続く場合に
は,早目に受診してください.
--
-------------------------------------------
橋本尚士(はしもとなおし)
*はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
-------------------------------------------
*新潟大学医学博士,日本小児科学会認定小児科専門医,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
(2007年4月より,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医の屋外広告が解禁されました.)
-
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
