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ぞうさん通信 2007.6.26
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★★,→
2.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★★,→
3.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★,→
4.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘息の
発作を誘発することがあります.★★,→
5.伝染性紅斑(りんご病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑が出現します.★,→
6.急性咽頭炎が流行しています.1-2日の高熱が主症状です.★★★,↑
7.急性胃腸炎が流行しています.嘔吐,下痢が主症状です.★,→
8.長岡市,見附市で百日咳が発生しました.激しい咳が続きます.★,→
9.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<子どもとメディア>
2007年6月16-17日に日本小児科医会セミナー(千葉県,幕張メッセ)が開催され,「子ど
もとメディア」というシンポジウムがありました.
日本の現在の子どもたちは「メディア漬け」の状態にあります.メディアには,テレ
ビ,ビデオ,テレビゲーム,パソコン,携帯電話などが含まれます.新しいメディアが開発
され普及するたびに,子どもたちのメディアへの接触は早期化かつ長時間化して来てい
ます.日本の子どもたちの「メディア漬け」の状態は,世界でも例をみないものであ
り,人類史上経験したことのないものです.生まれた時に茶の間にテレビがあった「テ
レビ世代」,子どもの頃にテレビゲームを経験した「ゲーム世代」が親になって子育て
をするようになり,「メデァア漬け」がさらに加速されています.この結果,日本の子ど
もたちに,心やからだの問題,コミュニケーション能力の低下などが起きています.
文部科学省の調査によれば,小中学生の40-50%は,平日4時間以上のメディア接触を行っ
ています.休日には接触時間は1.5倍に増えています.長時間のメディア接触を行ってい
る子どもほど,漢字書き取り能力が劣るという結果が出ています.「テレビの見過ぎは
よくない!」と従来から言われていますが,学力低下に直結しています.なかには,1
日21時間メディアに接触していた子どもがいました.土曜日の夜,親が寝てから自室で
パソコンを操り,深夜から早朝にゲームをし,数時間寝ただけで再びゲームを始め,日曜
日は一日中テレビやビデオを見て過ごしていたということです.
メディアへの長時間の接触は,夜ふかし,睡眠不足を招きます.起床の1.5時間前にACTH
というホルモンが脳下垂体前葉から分泌され,副腎皮質を刺激してステロイドホルモン
の産生が増します.眠りから覚めて活動を始めるために必要です.起床数時間後にはセ
ロトニンの働きが高まり,幸福感,高揚感,満足感が増強され,感情をコントロールしや
すくなります.午前10時前後になると仕事の能率が上がり学習能力が高くなるのは,こ
のためです.夜になるとメラトニンの分泌が増えて,ここちよい眠りを得ます.しかし,
生活リズムが乱れると,これらのホルモンの分泌に狂いが生じます.
1日は24時間ですが,人間の体内時計は25時間です.1時間のずれがありますが,陽の光を
浴びることで毎日補正をしています.このため,夜ふかし,朝寝坊など生活時間を遅らせ
ることは簡単ですが,元に戻すことは容易ではありません.
長時間のメディア接触は,外遊びの減少,運動不足,運動能力の低下をもたらします.日
本の子どもの肥満の頻度は,10年間で2倍に増加しています.高脂血症,脂肪肝,高血圧な
ど生活習慣病を発症している子どもが増えています.
子どもの「メディア漬け」に対して,いろいろな方策が試みられています.例えば,鳥取
県三朝(みささ)町では,1カ月に1日「ノーテレビデー」を設けています.町ぐるみで取
り組んでいるため,子どもだけでなく大人も参加しています.「ノーテレビデー」にメ
ディアとの接触時間が減るのは当然ですが,親子の会話が増えるなどの効果も出ている
ようです.
私たちが日頃思っている以上に,日本の子どもの「メディア漬け」は深刻です.テレビ
をだらだらつけていませんか?無制限にゲーム機をいじらせていませんか?パソコンに
かじりついていませんか?一度,お子さんとメディアの関係を見直してみてください.
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橋本尚士(はしもとなおし)
*はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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*新潟大学医学博士,日本小児科学会認定小児科専門医,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
(2007年4月より,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医の屋外広告が解禁されました.)
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