ぞうさん通信 |
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
-
ぞうさん通信 2007.4.17
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★★★,↑
2.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★★,→
3.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★,↓
4.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘息の
発作を誘発することがあります.★★,↑
5.伝染性紅斑が流行しています.頬,腕,脚に紅斑が出現します.★,↑
6.ロタウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.頻回の嘔吐,下痢が主症状です.外
来点滴または入院が必要な場合があります.★★,↑
7.長岡市,見附市,三条市で,A型およびB型インフルエンザが流行しています.★★,→
8.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<A型肝炎ワクチン>
急性A型肝炎は,A型肝炎ウイルスが経口感染し,約4週間の潜伏期を経て発症しま
す.38℃以上の発熱,悪心・嘔吐,食欲不振などの消化器症状や全身倦怠感で発症し,やが
て黄疸が出現します.大半は自然治癒しますが,まれに劇症化します.慢性化することは
ありません.
A型肝炎ウイルスの感染率はその地域の衛生状態により左右されます.発展途上国で
は5歳頃までに90%以上が不顕性感染し(=感染しても症状が出現しない),終生免疫を獲
得します.一方,先進国では未感染者が多いです.日本はその中間で,抗体保有率は,60歳
以上の高齢者では戦後の衛生状態不良のため70%以上ですが,50歳未満では20%程度で
す.
A型肝炎ワクチンは,日本では1995年より,エイムゲンという商品名で発売されていま
す.
接種方法は,16歳以上の人に,通常,0.5mLずつを2-4週間間隔で2回,筋肉内または皮下に
接種し,さらに初回接種後24週を経過した後に0.5mLを追加接種します.
免疫の賦与を急ぐ場合には,同量を2週間間隔で2回,筋肉内または皮下に接種します.し
かし,長期の抗体価を維持するためには3回目の追加接種をすることが望ましいです.
16歳未満の接種量については,成人と同量の0.5mL,成人の半量の0.25mLで検討されてい
ます.いずれの接種量でも,良好な抗体獲得が認められています.
アメリカ合衆国疾病予防センター(CDC)のレポートでは, 2歳以上の小児,A型肝炎浸淫
国への旅行者,ホモセクシュアル,麻薬濫用者,血友病患者,ウイルス性慢性肝疾患患者
を,A型肝炎ワクチンの接種対象者として,推奨しています.
日本とアメリカ合衆国では社会事情が異なりますが,日本における接種対象者も上記に
準じてよいと考えられます.任意接種になりますが,接種を希望される方は御相談くだ
さい.
--
-------------------------------------------
橋本尚士(はしもとなおし)*
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
-------------------------------------------
*新潟大学医学博士,日本小児科学会認定小児科専門医,日本アレルギー学会認定アレル
ギー専門医
(2007年4月より,日本アレルギー学会認定アレルギー専門医の屋外広告が解禁されまし
た.)
---
-
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
