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ぞうさん通信 2007.3.27
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★★,→
2.急性下痢症が流行しています.嘔吐,7-10日間続く頻回の下痢,白色便が主症状です.
ロタウイルスが原因です.★★,→
3.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★★,→
4.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘息の
発作を誘発することがあります.★★,↑
5.咽頭結膜熱が流行しています.高熱,結膜充血,目脂(めやに)が主症状です.★,→
6.長岡市,見附市,三条市で,A型およびB型インフルエンザが流行しています.★★★,→
7.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い,
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<小児気管支喘息の疫学>
小児における気管支喘息の疫学を知ることは,治療を受ける上でよい動機付けになりま
す.
日本におけるATS-DLD(American Thoracic Society-Division of Lung Disease)を用い
た調査では,気管支喘息の累積有症率(現症+既往)は乳幼児で5.1%,小児で6.4%です.
小児の気管支喘息の初発は1歳が最多で,次いで2歳が多く,60%は2歳までに,80%は3歳
までに,90%は6歳までに発症します,
小児の気管支喘息の頻度は男児が女児の1.5倍で,小児期を通じて男児に多い傾向を示
します.成長とともに男女比は1.0に近づき,思春期になると男女ほぼ同数になります.
小児では95%がアトピー型喘息で,ダニやハウスダストなどの外来抗原に対するIgE抗体
が証明されます.しかし,5%は非アトピー型喘息で,抗原特異IgEが証明されません.
抗原特異IgEが陰性だから喘息ではないということではありません.
小児気管支喘息の70%は思春期までに自然軽快または治癒します.残りの30%は成人期ま
で持ち越します.自然軽快または治癒に至る時期は,小学校入学時と思春期です.小学校
入学時に治らないものは,思春期まで喘息を持ち越します.思春期までに治らないもの
は,成人喘息に移行します.治癒に至らない30%の内訳をみると,20%は成人期以降に軽症
化しますが,10%は難治化してしまいます.男児よりも女児の気管支喘息が治癒しづらい
傾向があります.
0-19歳の気管支喘息の死亡者数は,1980年から1995年までは年間140-200人でしたが,そ
の後は減少に転じ,2004年には39人になっています.1998年以降に死亡した小児気管支
喘息患者の内訳は,軽症が13%,中等症が17%,重症が30%,不明が40%でした.重症の
喘息患者は軽症・中等症患者に比べ喘息死のリスクが高いですが,軽症の患者でも喘息死があ
り得ることを認識する必要があります.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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