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ぞうさん通信 2007.1.16
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★,→
2.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤が主症状です.急性中耳炎を併発す
るお子さんが目立ちます.★★,↓
3.急性胃腸炎が流行しています.嘔吐,下痢が主症状です.脱水のため,点滴の必要
なお子さんがいます.ノロウイルスが原因のようです.★,↓
4.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★,↓
5.マイコプラズマ感染症が流行しています.咳が続きます.肺炎を起こし,気管支喘
息の発作を誘発することがあります.★★,↓
6.RSウイルス感染症が流行しています.激しい咳,喘鳴が主症状です.乳幼児で喘鳴
がひどい場合には入院が必要になります.★★,→
7.見附市,長岡市でA型インフルエンザが発生しました.★,↑
8.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的
に多い,↓先週より減少,→同程度,↑増加
<Hibワクチン>
Hib(ヘモフィルス・インフルエンザb型菌)ワクチンが日本でもようやく認可され,
2007年後半には接種がスタートする見込みです.Hibワクチンは欧米やアジアを含む
多くの国々で既に承認されており,日本での認可が長く待たれていました.
Hibは,4歳くらいまでの乳幼児に,髄膜炎や肺炎などを起こす細菌です.毎冬流行す
るインフルエンザと名前は似ていますが,全く関係ありません.
日本では,Hibによる細菌性髄膜炎が,年間600人程度発生していると推測されていま
す.予後は不良で,約5%が死亡し,約25%に後遺症が残ります.初期症状は風邪と
見分けがつきません.熱が続くので検査をしてみたら白血球増加やCRP陽性がある,
あるいは嘔吐や全身状態の不良などの症状が出現して髄膜炎を疑われ,髄液検査を行っ
て,ようやく診断に至ります.
さらに,近年,各種抗生物質に対する耐性菌の出現が深刻になってきており,Hibも
例外ではありません.医療機関や検査機関によっては,髄液から分離されるインフル
エンザ菌の半数近くが耐性を獲得しているというデータがあります. Hibワクチンの
接種を受けるしか,根本的な対策はありません.
Hibワクチンは,3-8週間ごとに3回,1年後にもう1回,つまり合計4回の接種が必要で
す.3回目の接種後に90%以上,1年後の4回目の接種後に100%の抗体獲得が期待でき
ます.接種回数は多いですが,定期接種の3種(ジフテリア・百日咳,破傷風)混合
ワクチンと接種スケジュールは同じです.3種混合ワクチンとHibワクチンの同時接種
は可能なので,Hibワクチンだけのために来院する必要はありません.
Hibワクチンの副反応は,発熱や接種部位の発赤などの軽微なものだけで,重大なも
のは報告されていません.
日本では,水痘ワクチンやおたふくかぜワクチンも未だ定期接種になっていないので,
Hibワクチンが定期化されることは当面なさそうです.しかし,アメリカ合衆国で
はHibワクチンの定期接種開始の2年後には,Hibによる髄膜炎の発症が99%なくなっ
たつまりほぼ完全に抑制されたという結果が出ています.
Hibワクチンは,水痘ワクチン,おたふくかぜワクチン,インフルエンザワクチンと
同様に任意接種のワクチンですが,接種を受けることをお勧めします.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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