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ぞうさん通信 2005.12.20
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.マイコプラズマ感染症が流行しています.頑固な咳が主症状で,喘息の発作を誘発
します.★★,→
2.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★,↓
3.咽頭結膜熱が流行しています.発熱,眼球結膜充血,目脂,咽頭発赤が主症状です.
発熱を欠く軽症例が多いようです.★★,→
4.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤が主症状です.★,↓
5.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★★,→
6.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★,↓
7.急性扁桃炎が流行しています.高熱が数日続きます.★★,↑
8.急性胃腸炎が流行しています.半日から1日,激しく吐きます.発熱を伴う場合も
あります.ノロウイルスが原因のようです.★,↓
9.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的
に多い,↓先週より減少,→同程度,↑増加
<テオフィリンの併用薬に注意>
2005年秋は,例年同様,9月中旬頃から気管支喘息の発作を起こして来院するお子さ
んが増えました.通常は11月初旬には喘鳴を訴えて受診するお子さんは減るのですが,
今年はその後もマイコプラズマやRSウイルスなどの喘息発作を誘発する気道感染症が
流行しているため,12月中旬を迎えた現在も喘鳴のために受診するお子さんが絶えま
せん.
気管支喘息の発作や喘鳴を抑える薬として,テオフィリン製剤(商品名:テオドール,
テルバンス,アーディフィリン,スロービットなど)がよく用いられます.
一般的に,薬剤の血中濃度には,「治療域」「安全域」「中毒域」があり,「治療域」
を越えても「安全域」の存在のために,いきなり中毒症状を起こすことはまれです.
一方,テオフィリン製剤の場合には,「安全域」がないため,「治療域」を越えると
いきなり「中毒域」に達してしまいます.テオフィリン製剤の中毒症状としては,吐
き気,嘔吐,頭痛,不眠,興奮,動悸などがありますが,乳幼児では痙攣が起きるこ
とがあるので使用には細心の注意が必要です.テオフィリン製剤の血中濃度は乳幼児
では5-15μg/mlが適当とされています.20μg/mlを越えると中毒症状の出現する可能
性が高くなります.このため当院では,乳幼児がテオフィリン製剤を服用した場合に
は,血中濃度を測定しています.
テオフィリンの血中濃度は,発熱や脱水などで容易に上昇しています.このような場
合には服用量を減らす必要があります.
テオフィリンを服用している場合には,併用薬に十分な注意が必要です.テオフィリ
ンの血中濃度を上昇させる薬剤として,14員環マクロライド剤(商品名:クラリス,
クラリシッド,エリスロシンなど)や抗ウイルス剤(商品名:ゾビラックス,アシク
ロビン,バルトレックス)がよく知られています.14員環マクロライド剤はマイコプ
ラズマなどの気道感染症や滲出性中耳炎などに,抗ウイルス剤は水痘(みずぼうそう
),帯状疱疹,ヘルペス口唇炎・歯肉炎などに投与されます.当院では気管支喘息の
お子さんでテオフィリン製剤を服用している場合には,これらの薬剤を原則として併
用投与していません.やむを得ず投与する場合には,テオフィリン製剤の減量を厳重
に指示しています.大変残念ながら,当院でテオフィリン製剤の定期処方を受け,他
の医療機関で14員環マクロライド剤や抗ウイルス剤の処方を受けた方が最近1-2週間
で数例ありました.幸い大事には至りませんでしたが,このような場合に痙攣などの
重篤な副作用が出現しても当院では責任を負いかねます.
テオフィリン製剤の併用薬には十分な注意が必要です.ご不明の点は診察時にお尋ね
ください.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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