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ぞうさん通信 2005.11.29
<流行している病気>
1.マイコプラズマ感染症が流行しています.頑固な咳が主症状で,喘息の発作を誘発
します.★★★,↓
2.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★★,↓
3,急性鼻炎が流行しています.★,→
4.咽頭結膜熱が流行しています.発熱,眼球結膜充血,目脂,咽頭発赤が主症状です.
★,↓
5.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤が主症状です.★★.↑
6.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★★★.↑
7.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★★.→
8.アデノウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.下痢,白色便が7-10日間続き
ます.★.→
9.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的
に多い,↓先週より減少,→同程度,↑増加
<乳幼児中耳炎>
急性中耳炎には,3歳までに70%の小児が少なくとも1回は罹患します.近年,急性中
耳炎罹患の低年齢化とともに薬剤耐性菌の増加が問題になっています.2歳以下の乳
幼児は免疫能が十分に発達していないために,急性中耳炎が治りにくく,発熱や耳痛
などの急性期の症状が消失した後も,中耳貯留液が3-4週間残ることがしばしばです.
急性中耳炎の臨床症状としては,耳痛,耳閉塞感,耳圧迫感,耳漏,耳鳴り,難聴な
どの耳の症状と,発熱,不機嫌,啼泣などの全身症状があります.2歳以下の乳幼児
では,耳痛や耳閉塞感を訴えることができないため,発熱,不機嫌,啼泣が主な症状
です.このため,乳幼児の発熱に際しては,鼓膜所見の観察が必須です.当院では耳
鏡を用いて,積極的に鼓膜所見の観察を行っています.
急性中耳炎の鼓膜所見としては,発赤,膨隆,肥厚,可動性の低下,穿孔などがあげ
られます.急性中耳炎の臨床症状は,抗菌薬投与により,治療開始5日目に,約90%
の症例で改善します.しかし,鼓膜所見は約30%の症例で改善が認められるに過ぎま
せん.2歳以下の乳幼児の場合には,中耳貯留液が残るため,鼓膜が乳白色に膨隆し
た状態が続きます.
乳幼児中耳炎の起炎菌としては,肺炎球菌,インフルエンザ菌,モラキセラ・カタラー
リスが3大起炎菌です.ペニシリン耐性肺炎球菌やβ-ラクタマーゼ非産生アンピシリ
ン耐性インフルエンザ菌などの薬剤耐性菌が問題になっています.もともと中耳腔は
骨に囲まれた空洞のため経口抗菌薬が十分に局所に移行しないという性質があるため,
薬剤耐性菌による急性中耳炎は容易に遷延化してしまいます.
免疫能の発達から見た場合,生後6カ月から2歳頃まではインフルエンザ菌などに対す
る抗体価が上昇しにくいことから,2歳以下の乳幼児では急性中耳炎が反復しやすい
と考えられています.
治療は,まず抗菌薬の内服を7-10日間行います.中耳貯留液が残り,鼓膜が乳白色に
膨隆した状態が続く場合には,引き続き治療が必要になります.中耳貯留液の消失に
は3-4週間かかるので,辛抱強く治療を続けましょう.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
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メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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