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ぞうさん通信 2005.11.22
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.マイコプラズマ感染症が流行しています.頑固な咳が主症状で,喘息の発作を誘発
します.★★★★,→
2.溶連菌感染症が流行しています.高熱,発疹,咽頭発赤が主症状です.★★★,→
3,急性鼻炎が流行しています.★,→
4.咽頭結膜熱が流行しています.発熱,眼球結膜充血,目脂,咽頭発赤が主症状です.
★★,→
5.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤が主症状です.★,→
6.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★★,→
7.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★★.↑.
8.アデノウイルスによる急性胃腸炎が流行しています.下痢,白色便が7-10日間続き
ます.★.↑.
9.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的
に多い,↓先週より減少,→同程度,↑増加
<肛門周囲膿瘍の揉み出し法>
肛門周囲膿瘍は,赤ちゃんの肛門のそばにできる赤い「おでき」で,触ると痛がりま
す.黄色い膿(うみ)が出てくることがあります.赤ちゃんの肛門の内側にはポケッ
トのようなひだがあります.このポケットの中には細菌がたまりやすく,細菌が繁殖
すると炎症を起こして肛門周囲膿瘍になってしまいます.肛門を下から見て腹部方向
を12時とすると,3時と9時方向,つまり側方発生が多いです.男児に圧倒的に多く,
難治性で,何度も繰り返しますが,1歳4カ月頃には自然治癒する傾向があります.
治療としては,従来から,抗生物質の投与が行われており,軽症の場合には治癒しま
す.再発を繰り返す場合には,予防のために膿瘍の切開,瘻孔解放,瘻孔切除(くり
抜き)などの外科的処置が行われて来ました.しかし,その後に連日の排膿および掻
爬を行わなければならず,術後の処置が大変でした.
1歳4カ月頃に治癒するのであればある程度再発をしてもかまわないと考え,近年は
「切開」ではなく「排膿」に力点を置いて治療するようになって来ました.そこで考
え出されたのが,「圧迫法」(通称「揉み出し法」)です.
「圧迫法(揉み出し法)」は,膿瘍の表面を2-3mm小切開し,膿瘍と思われるしこり
全体を,つぶすような感覚で揉みます.お尻全体をつねるようにつまみます.すると,
膿が切開孔あるいは肛門から出てきます.小切開は医療機関で行いますが,「圧迫
(揉み出し)」は自宅で家族の方に,1日2-3回実施してもらいます.「圧迫(揉み出
し)」すると赤ちゃんは痛がって泣きますが,膿を放置しておくわけにはいきません
ので,頑張って実行してください.患部の清潔は必要ですので,排便があったらぬる
ま湯でよく洗浄してください.特別の消毒は不要です.再発したら,また同じように
「圧迫法(揉み出し法)」を行います.そうこうしているうちに,自然治癒が期待で
きる1歳過ぎを迎えます.1歳を過ぎても再発を繰り返す場合には,手術を考慮します.
「圧迫法(揉み出し法)」のほかに最近注目されているのが,「十全大補湯」という
漢方薬の内服です.「十全大補湯」には消化管における免疫増強効果があり,肛門周
囲膿瘍の再発を防いでくれます.「十全大補湯」を赤ちゃんの空腹時つまり哺乳前に,
水で練ってまるめて口の中にいれます.排膿が治まってから2カ月間服用を継続しま
す.
肛門周囲膿瘍でお困りの方は,どうぞ当院にご相談ください.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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