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ぞうさん通信 2005.9.13
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.急性扁桃炎が流行しています.1-2日間の発熱が主症状です.★,→
2.急性咽頭炎が流行しています.2-3日間の高熱,咽頭発赤が主症状です.
★★,↑
3.マイコプラズマ感染症が流行しています.頑固な咳が主症状で,喘息の発作を誘発
します.★★,→
4.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★,↑
5.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★,↑
6.ヘルパンギナが流行しています.1-2日間の発熱,咽頭粘膜疹が主症状です.
★,↑
7.伝染性膿痂湿疹(とびひ)のお子さんが受診します.皮膚に膿みをもった水疱が出
現し,破れるとジクジクします.★,→
8.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★★,↑
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的
に多い,↓先週より減少,→同程度,↑増加
<運動誘発喘息>
マラソン,自転車をこいで坂を登る,階段を急ぎ足で昇るなどの激しい運動により,
気管支喘息の発作が起こることがあります.これを「運動誘発喘息」と呼びます.気
管支喘息の治療を受けている人が運動により咳込みや喘鳴を起こすこともあれば,日
頃治療を受けていない人でも運動により症状がでる場合があります.
一般的に,運動誘発喘息は,強度の高い運動を持続する場合や冷たく乾燥した環境で
起こりやすく,高温多湿では起こりにくくなります.スポーツのなかで,運動誘発喘
息を起こしやすいのがマラソン,起こしにくいのが水泳です.
運動誘発喘息の発症機序には未だ不明の点が多いですが,その成因として運動時の換
気増大による気道の冷却と,水分喪失に伴う気道上皮の浸透圧上昇が重要視されてい
ます.これらをきっかけに,アレルギー反応が起こり,気道収縮が起こります.
運動誘発喘息の予防法には,十分なウォーミングアップ.薬物療法,マスク着用があ
ります.
運動誘発喘息が最も起こりやすいのは,運動直後ではなく,運動開始後5-10分後です.
運動誘発喘息が一度起こると,その後はしばらく起こりにくくなり,これを不応期と
呼びます.不応期は約2時間続き,呼吸機能の低下がないか,起こってもその程度が
軽くなります.不応期を得るには,軽いウォーミングアップでは不十分で,マラソン
などの強い運動の本番前には,軽く運動誘発喘息が起こる程度の運動を行う必要があ
ります.
薬物による予防としては,日頃から適切な気管支喘息の治療を受けていることが最も
大切です.内服薬や吸入療法が十分に実施されていれば,多くの場合運動誘発喘息を
予防することができます.日頃,喘息の治療を受けていても運動誘発喘息が出現する
場合には,DSCG(商品名:インタール,ステリネブクロモリン)やβ2刺激薬(同:
メプチンなど)の吸入を運動開始の15分前に行うと,運動誘発喘息を予防することが
できます.このほか,β2刺激薬の内服薬(同:スピロペント,ホクナリン,ベラチ
ンなど)や貼付剤(同:ホクナリンテープ),ロイコトリエン受容体拮抗薬(同:オ
ノン,シングレア)の内服が有効な場合があります.
マスクの着用により,空気の入口部の温度や湿気を維持し,運動誘発喘息の主たる要
因である気道の冷却や水分喪失を防ぐことができます.寒い季節のマラソン,自転車
通学,長い距離の歩行による運動誘発喘息の予防に効果があります.
スポーツの秋です.マラソンをはじめ各種運動の練習や大会がある季節です.同時に,
秋は,気管支喘息の発作が1年でもっとも起こりやすい季節です.適切な治療により,
運動誘発喘息の予防は可能です.対処法は日頃受けている治療により異なります.詳
細はご相談ください.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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