ぞうさん通信 |
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<流行している病気>
1.水痘(みずぼうそう)が流行しています.皮膚に小水疱を生じます.★,→
2.ヘルパンギナが流行しています.1-2日間の発熱,咽頭粘膜疹が出現します.
★,→
3.汗疹(あせも)のお子さんが受診します.★★,→
4.伝染性膿痂湿疹(とびひ)のお子さんが受診します.皮膚に膿みをもった水疱が出現し,破れるとジクジクします.★,↑
5.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
夏は「とびひ」に注意
毎年,夏になると,“とびひ”のお子さんの受診が増えます.“とびひ”は,正しい名前を「伝染性膿痂疹」と言います.カーと暑い時よりも,ジメジメした日が続くと患者さんが増えるようです.
健康な皮膚はバリア機能を持つ「表皮」に守られていて,細菌が入り込んで繁殖することはありません.しかし,虫刺され,汗疹(あせも),湿疹などを掻いて皮膚に小さな傷ができる,あるいは怪我をして皮膚が傷むと,バリア機能が壊れ,そこから細菌が侵入して,“とびひ”を引き起こします.はじめは手足や顔の皮膚に米粒大の小さな水ぶくれができ,それがだんだん大きくなっていきます.ときに,卵くらいの大きさになることもあります.水ぶくれは簡単に破れて,皮膚が剥けて赤くなり,ジュクジュクしたり,かさぶたになったりします.とびひになったところを触った手でほかの部位の皮膚を掻いたり,水ぶくれになったところから出たグチュグチュした液がほかの子どもについたりすると,全身にひろがったり,ほかのお子さんにうつります.まるで火事が飛び火するように拡がるので,“とびひ”と俗称されます.
“とびひ”の原因菌は,約90%が黄色ブドウ球菌,約10%が溶血性連鎖球菌(溶連菌)です.一般的には,黄色ブドウ球菌の場合には皮膚が水ぶくれになり「水疱性膿痂疹」に,溶連菌の場合にはかさぶたになり「痂皮性膿痂疹」になります.
“とびひ”の治療には,抗生物質の内服,消毒,軟膏塗布が必要です.適切に治療すれば,通常は5-7日間で治癒します.ただし,抗生物質の効きにくい多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が原因の場合には,治癒まで時間がかかります.まれに,黄色ブドウ球菌が原因でブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)を併発し熱が出て皮膚がズルズルに剥ける,あるいは溶連菌感染が引き金になり数週間後に急性糸球体腎炎を起こすことがあります.
皮膚の病気と言っても,全身性疾患を引き起こすことがあり,適切な治療と経過観察が必要です.お子さんの皮膚がグチュグチュしたら,小児科医に診せましょう.
ぞうさん通信2005.8.23(〒954-0112見附市上新田町449-7 はしもと小児科)
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