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ヤマ印メールマガジン【2004.10.1号】 Vol.157

発行日: 2004/10/3


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◇◆◇◆◇◇◇   ヤマ印メールマガジン【2004.10.1号】 Vol.157
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◆今週の目次______________________________________________________◆

○連載≪ぷっちコラ≫202
<サラコレPart.2>「ぼんび」から「お宅ギャラリー」へ
今週の歩く人:mhR
●店主週録 山本育夫 
○今週のはや耳   

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○連載≪ぷっちコラ≫202
<サラコレPart.2>「ぼんび」から「お宅ギャラリー」へ
今週の歩く人:mhR

高い志を持ったサラリーマン・コレクターの活動について
愛を込めてご紹介するシリーズ第2回です。
第1回は半年以上前になんで、もうお忘れかもしれませんね。
編集部からのお達しにより本名公表を控えましたが、
三鷹市美術ギャラリーで行われた
「あるサラリーマン・コレクションの軌跡」展における
<あるサラリーマン>氏、自称:丸山治郎さんとは、
現代美術資料センターの笹木繁男じいのことでありました。

さて、今回は2カ所<サラコレ魂の境地>をご紹介。

JR市ヶ谷駅下車徒歩1分、
シュレッターで有名な(株)明光商会本社内にある
高木盆栽美術館(平成6年開館)。
http://www.bonsaimuseum.org/

名前の通り、盆栽をコレクションしている美術館です。
日経新聞の宝玉正彦さんの記事によれば、
年々来館者数が増加し、昨年は2万3000人(!)なんだそう。

ここ<ぼんび>のことをワタシに教えてくれたのは、
美術評論家の中村敬治さん。
スノッブな方々も虜にしてるそうで、何がそんなにスゴいのよ?
・・・・・スゴいんです、これが。

9階の屋上、樹齢500年の松を中心とした空中庭園から始まって、
階段の踊り場には盆栽が書込まれている浮世絵を拝見し、
8階は常設展示室。といっても、植物ゆえ入れ替えは1週間ごと。
盆栽だけじゃなく、鉢(骨董品)コーナーもあれば、
培養場、美術館でいうなれば収蔵庫にあたる所も見学できます。
芝山象嵌のウルトラバロックな飾り棚もあります。

6階は企画展示室。現在は「水石(すいせき)展」(10/17まで)
石といえば、つげ吉春『無能の人』を思い出します。

<遺愛石(いあいせき)>という言葉をご存知でありますか?
水石というものは河原などで拾ってきた石に日々水遣りを続け、
10年20年愛でて育てるのだそうで、ゆえに<遺愛石>。
木を彫ってジャストフィットに作られる石の台座。
水石・台座・飾り台の組み合わせによる空間構成。タイトル。
石の世界にすっかり没入、そして興奮シマシタ。

ここのコレクションは、明光商会創業者で社長の高木禮二氏が
収集し育てた約500鉢の盆栽のほか書画、鉢、骨董からなり、
「盆栽」を追い求めるがゆえに形成されたもの。
飾り棚もよく見ると、細工の中に鉢の木が挿入されてます。
趣味から道楽、偏愛を尽き抜け、文化を語る。
まさしく「おたく」昇天の図。しかして、、、
押し付けがましさは一切なく、静かに時間が流れ癒されます。
ドキュメントを粉砕するシュレッターと盆栽。
ベクトルは真逆なんだけれども。あ、だからか、等と妄想。

サービスも慎ましく好感が持てます。お得感かなり大。
入場料は800円と決して安くはありませんが、
ホームページにあるクーポンを持っていくと100円割引。
初来館者には入場券をパウチした栞のプレゼント付き。
入場料と引き換えにプリペイドカード(150円分)をくれます。
これを使って2階で好きな飲料を購入できますのです。
リピーターになるもんね。

<ぼんび>を後にして、下北沢へ移動。
若者パワーが拡張し、住宅街を侵食しつつある街で、
週末だけ一般公開されている<お宅ギャラリー>、
MACA GALLERY へ向かいます。

MACA GALLERY は、
元銀行マンで現代美術コレクターの増井常吉氏の私邸。
MACA とは、MASUI CONTEMPORARY ART と
<摩訶不思議>の摩訶の意味があるそうな。
広い玄関ホールを直進して階段を下ると、
地下2階分ぶち抜きコンクリート打っ放し、
巨大なアール状の壁面が存在感を表すホールがあります。
建築設計集団アモルフの設計による
住宅街の摩訶不思議空間に、またしても溜息。。。

実は10年くらい前に1度ここを訪れたことがあるのです。
増井氏はクリストの追っかけで不在。
壁面にはクリストのドローイングがありました。

現代美術の展示だけでなく、身体関係のワークショップや
コンサートなども行われています。
訪れた時、その夜行われるオリジナル楽器四重奏団による
古楽コンサートのリハーサル中。
イベント時は、家族総出でヴィジターをおもてなし。
おやじの道楽が伝播し、受容されて、もはや家業。
うらやましき豊かさ。
簡単に真似できそうもない。くやしい、、、溜息。。。

現在、「内海聖史 色彩の下 」展を開催中(〜10/17)。
http://www.ssss.or.jp/event/2004/09/mo02.htm
壁面は、緑の点描画約40枚(1枚はたたみ1畳大)が
2段20列ぎっしり並び覆われ圧巻であります(必見!)。

高木盆栽美術館とMACA GALLERY 、意外な共通点を発見。
空中庭園の実ものの鉢、そして増井邸の玄関先には
「あけび」が実をつけていました。
ちなみに花言葉は「才能」。意味深。
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MACA GALLERY は会期中のみ金曜は16:00〜20:00、
土日、祝日は13:00〜19:00に公開されてます。ご注意下さい。
東京都世田谷区北沢4-10-4 Tel 03-3469-1320

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● 店主週録  山本育夫 
つなぐ会報3号用のインタビューで、朝日新聞の田中三蔵さんとお会いする。聞き手
はつなぐのメンバー、水野君。息子世代の水野君の関心のありどころに注目。
次号配信予定は、10月8日です。
    

          ┏━━━━━━━━━━━━
          ┃  ほんほん堂の本棚  
┌────────────────────────────────
│ ほんほん堂よりお知らせ
| http://www2a.biglobe.ne.jp/~yamaiku/honhon.htm

│ 本棚その1 ウェブマガジンが読めます。 
│  ●月刊ミュージアム日和 
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|    ミュージアムに関係したエッセイが満載 投稿お待ちしています。

|   ★新記事アップしています。
|    チェ・キョンファさんに聞く、「シンガポール美術館でのインターンを終
えて」
|    清水美帆(デンジャーミュージアム)
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|   http://www2a.biglobe.ne.jp/~yamaiku/honhon/lr/lrmokuzi.htm

│ 本棚その2 オンデマンド出版物のご案内
│  ●中村淳子詩集 泳ぐ人  SWIMMER
│  ●山本育夫詩集 上神内川
│  ●千野 始 自選詩集1997―2001
│  ●私の博物館初体験(編集中)

────────────────────────────────
│ それと、ほんほん堂店主が編集長を務める雑誌には、こんなものも。

| ●詩誌・博物誌 
│       http://www2a.biglobe.ne.jp/~yamaiku/H.mokuji0.html
│  ↑ 詩の投稿お待ちしています

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│   ランデブーHP http://www.komiyama.co.jp/rdv/index.html 
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    各号の特集、1ページ目の記事がすべて読めます。       
    
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●【今週のはや耳】 
登録日時:09/29 15:18
毎: <07年問題>団塊世代の大定年 技能断絶、退職金倒産も (209/400)
毎日新聞ニュース速報
 戦後のベビーブームに生まれ、日本の経済成長を支えてきた「団塊(だんかい)の

代」がオフィスから姿を消す日が近づいている。600万人を超すこの世代が、07

から相次いで60歳定年を迎えることによる「2007年問題」は、社会にどんな変

をもたらすのだろう。【大森泰貴】

●数のパワー
 団塊世代は、戦後まもない1947〜49年の3年間に生まれた人たち。ピークの

9年生まれは269万7000人で、少子化が進んだ2002年(115万4000

)の約2.3倍だ。3年間の総出生数は805万7000人。当時は乳幼児の死亡率

高く、50年には734万2000人まで減ったが、前後の世代を圧倒する“数のパ

ー”で、戦後の日本社会にさまざまな影響を与えてきた。
 高校進学時には「15の春を泣かせまい」と学校新設が相次ぎ、教員も増員。卒業

れば逆に「教員過剰」が問題になった。「受験戦争」のピークを経験し、社会人にな

と「会社人間」として経済を支えたこの世代。00年の国勢調査では688万600

人を数え、全人口の5.4%を占めている。
 財務省財務総合政策研究所の「団塊世代の退職と日本経済に関する研究会」が、今

6月にまとめた報告書によると、団塊世代を含む1945〜50年生まれが今後、1

歳年上の世代と同ペースで退職した場合、2010年度に最大110万人の労働力人

が失われ、実質GDPで最大16兆円のマイナスになる。労働力が激減し、現在の過

雇用から一気に人手不足に転じるというのだ。研究会の座長を務めた。樋口美雄(ひ

ちよしお)・慶応義塾大学教授は「影響は雇用だけでなく、経営や不動産、消費など

らゆる方面に及ぶ。国や企業、個人が、これにうまく対処出来るかどうかが、本格的

高齢社会を迎える日本を占う試金石」と語る。

●技術職不足が深刻
 「新卒採用計画が増えています。景気の回復もありますが、明らかに団塊世代の大

退職に備えた動きです」というのは、第一生命経済研究所の永濱利廣(ながはまとし

ろ)主任エコノミスト。同研究所の試算では、07〜09年に雇用者数は105万3

00人減少する。仮にこの穴をすべて新規採用で埋めると、若年労働者を中心に正社

65万1000人、パートで40万2000人の雇用が生まれる。このため、03年

15〜29歳の失業者数119万人は大幅に改善。高給の団塊世代が低賃金の若手社

やパートに置き換えられ、約2兆3000億円の人件費が削減されるという。
 ただ、実際には若手が団塊世代の穴を埋めるのは容易でない。2007年問題が最

に話題になったIT業界では、ベテラン技術者が大挙して定年退職し、大型コンピュー
ターの保守が出来なくなる危機が叫ばれた。技能・知識のマニュアル化、若手育成な

が急務とされるが、他業界でも技術職場の現状は同様だ。団塊世代は高度成長期にメー
カーなどに大量に就職。その後、石油ショックなどで企業が新規採用を手控えたこと

あり、後輩世代との人数の差も大きい。企業内での技能の継承は共通の課題になって

る。

●自治体でも

 49兆7000億円。団塊世代を含む07〜11年の5年間の退職者(厚生年金被

険者のサラリーマン)に支払われる、退職一時金総額を大和総研の柏崎重人(かしわ

きしげと)シニア・アナリストが試算した数字だ。その前5年間の総額32兆800

億円から急増する。企業側の負担は重く、「退職金による経営破たんさえ考えられる」
と柏崎氏。給付抑制などの対策が必要だという。
 企業ばかりではない。大分市は07年から10年間、退職者が急増する。同市の推

では、06年の退職者は79人で退職金総額は約27億円だが、以後増え続け、17

までの約1400人が退職し、退職金総額は416億円に上る。同市では「早期退職

新規採用減で人件費を抑え、一般会計を出来るだけ圧縮するしかない」と苦慮してい



●丸ビル21棟分消滅
 団塊世代の約7割は東京・大阪・名古屋の三大都市圏以外の出身だが、進学や就職

伴う移動で、最近はほぼ半数が三大都市圏に居住・勤務している。このため、07年

降は都心のオフィスワーカーの激減が予想される。ニッセイ基礎研究所の松村徹(ま

むらとおる)・上席主任研究員は「東京23区では00〜10年に15万8000人

減り、丸ビル21棟分に当たるオフィス需要が消える」と見る。
 都内では03年に総床面積200万平方メートルの、史上最大規模のオフィスビル

給があったばかり。今後も毎年100万平方メートルが増える見通しだけに、「都心

一等地の優良物件に需要が集中し、競争力のないビル、特に老朽化したビルは敬遠さ

るでしょう」と松村氏。不動産業界での生き残りも激化しそうだ。

●今後の動向にも注目
 「07年は日本の人口がピークを過ぎ、減少に転じる歴史的転換の年です」と樋口

授。それまでに団塊世代の退職によるマイナスの影響をいかに小さくするかが重要だ

いう。
 今年6月には改正高年齢者雇用安定法が成立し、企業は今後、段階的に65歳まで

雇用延長を義務づけられる。企業側の60代活用への意欲はまだまだ低いのが実情だ

、樋口教授は「雇用延長や再雇用で多くの人が現役にとどまれる環境を作ったり、フ

に働いても年金給付額が減らないようにするなど、働きたい人は働けるようにするこ

が、企業の技能継承などの面からも有効です」と指摘する。
 さらに将来的には、退職後の団塊世代のライフスタイルが消費動向のカギを握ると

られる。「レジャーなど時間消費型の市場が拡大する一方、過去の預貯金などを取り

して生活や娯楽に充てる世帯が増えることも予想される」(樋口教授)。彼らが一斉

「第二の人生」を歩み始れば、国内の個人の貯蓄が大きく目減りし、金融市場に影響

る可能性もあるという。
 戦後日本を背負い、引っ張ってきた団塊世代。働き続けてリタイアしても、その動

からは当分目が離せないようだ。

発行部数:3249部(10月1日現在)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●ヤマ印メールマガジン

 発行: NPO法人つなぐ+美術品観察学会
 企画・編集・執筆:店主+つなぐNPOおしゃべりならいたぁさん一同
 メールアドレス yamaiku@msi.biglobe.ne.jp
 つなぐNPOホームページ http://www2a.biglobe.ne.jp/~yamaiku/ 

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