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◆国際結婚紹介会社6ヶ月の業務停止命令を考える◆
今年2月19日に、セレブな欧米人男性との結婚を斡旋する大手の国際結婚会社、
デスティナ・ジャパンが東京都の行政指導を受け、6ヶ月の業務停止命令を受けました。
ご存知の方はご存知かと思いますが、入会登録料金は50万から120万という高値の
サービスです。この会社は、これだけの料金を女性から受け取り、一人しか紹介
しなかったり、場合によっては一人も紹介しなかったりというケースが多く発生し、
中途返金を要求してきた女性たちから消費者センターへ訴えがあり、あまりの苦情の
多さにようやく東京都が行政指導に踏み切ったということのようです。
この会社実は、2001年のNYのテロによる世界貿易センター爆破事件の前には、
創業者である女性がそこそこの規模でやっていたそうですが、この女性が結婚した
相手が相当のやり手だったそうで、テロ事件をきっかけに、大きく成長したそうです。
NYにいる友人のマッチメーカーによると、「震災太り」だと言っていました。
はっきりいって、最近日本人女性が欧米人男性との結婚を夢見るサービスには女性が
あまり入らないのは、この会社が国際結婚紹介産業の信用をつぶしたというのも一理
あるなと思っています。
デスティナの代表取締役の男性は、日本人ですが、まだ40歳の若さだそうです。
彼の経歴を見てみると、東京大学工学部卒、その後ヨーロッパの経営大学院にて
MBAを取得、その後アメリカやヨーロッパの外資系投資銀行で、キャリアを積んで
きた、と書いてあります。私はこの経歴をみて「またMBAの暴走か・・・」と思って
しまいました。
彼らのやり方が汚いというのはもちろんですが、今のアメリカ社会の経営自体も
こんなもんです。特にMBAと取った若い人たちが、すぐに1000万以上という給与の
ポジションを与えられ、その会社の経営を任される。目標は利益を上げること
ですから、どんな手を使ってもかまわない。3年もたたないうちに、次の会社へ
ヘッドハントしてもらう。あとはその会社がつぶれようとかまわない。でも今回は
この取締役の男性、この会社から次にヘッドハンティングしてもらえないんだから、
もっと、賢くやるべきだった思います。工学部で地道に技術方面で活躍してれば
よかったのに、でもみんなお金に目がくらむんでしょうね。日本の女性も結局は
「高収入で、セレブな男性」という甘い汁に、100万近い金を払った。要するには
これも将来の安定を当てにしたお金に目がくらんだということも否定できないかな
と思います。
確かにこの商売、一方が多額な料金を払って、結婚相手を紹介してもらうという
サービスは、別に一般的なことです。この業務停止命令の中で、もうひとつ問題
になったのは、男性会員が1000人と女性には伝えていたのにもかかわらず、実際は
300人しかいなかった。でもこれも実際マッチメーキング会社ではある程度は暗黙
の理解です。
たとえばうちが提携しているシカゴの「エグゼクティブ・マッチ」社だって、
男性は60人に対して、女性は2万人近くです。ここは男性からお金を取って女性は
ほとんどタダ同然です。ですが、男性は200万以上のお金を払うのだそうで、
オーディションのようなもんです。登録男性の多くは、「トロフィーワイフ」を
探しているので、容姿端麗、知的で、話も楽しく、若くて、とはっきりいって、
30代前半くらいまでの女性しかチャンスはないわけです。でもそんなことはHPには
書いていないし、女性としては、期待して入会するわけですが、結局返事なんて
よっぽどの人でないと連絡はないわけです。でもこの場合、女性はタダ同然ですから
文句もでないと思います。
また男性がお金を払って、嫁を「買う」(言い方悪いですが、ストレートでわかり
やすいと思います)というのは昔からあったことで、女性はいくら頑張っても、男性
のように一生仕事をして、生きていく人は少ない、子供を産み育てる間は、
どうしても男性のようにはいかない。また男女平等といっても、女性の役割、男性の
役割、体力的にも構造的にも女性が一歩引くことが世界中どこでも一般的である、
ことを考えれば、男性から高額な料金をもらうことはいいのですが、この反対はうまく
いかない。
女性は、最初に自己投資として100万近く払ったから、きっといい人を紹介して
もらえる、将来の面倒も見てもらえて、今後私の経済的心配はなくなる、という
スタンスでしょう。
また入会している女性もすばらしいキャリアの持ち主ばかりではないし、英語が
できない人も結構いたらしい。
それでもって年齢はたいてい35歳以上。となれば、「トロフィーワイフ」を探す
「セレブで高学歴、かっこいい男性」がそのように「将来養ってもらう」ことを夢
みる35過ぎの女を選ぶでしょうか?これは、私がいつもNYでマッチメーカーをやって
いる女性と話をするときに話題になる問題です。
私は、今や日本女性の人気も落ちたと思うことがよくあります。問い合わせの内容
を読んでみても、「理想ばかり追っている37過ぎの女性」が多く、きっと彼女たちは
もう自分の理想をぶち壊してまで結婚したいと思うようなそんな熱い恋愛も経験する
ことも避けて、きっと条件でいい人を探しているんだなということがよく読み取れます。
面白いもんです。20代の女性からの問い合わせとはホントに内容が違う。やはり若さ
というのはすばらしいなと正直いって思います。いくら人から若く見られるといわれ
ようが、それだけの年齢生きてきたら、どうしても外だけ着飾って若作りしても中身
は年相応になります。また年相応にならないといけないのです。
いつまでも20代のまま夢を追い続けてはいけない。あなたはもう25歳じゃない。
自分は40歳なんだということを自覚する必要もあるし、生物学的にもそのことは身を
もって感じることになります。
それだけの年齢生きてきたんだから、それを大切に、条件にこだわらず、その人の
人間性を重視していかないといけないんだということ、昔はよくメールのアドバイス
にも書いてきましたが、最近の日本人はそれも通じなくなっているのかもしれません。
日本人は、基本的に「他人に厳しく、自分に甘い」人が多いです。今回のデスティナ・
ジャパンの業務停止命令、確かに会社が返金に応じなかったり、男性の数にうそを
ついていたことは非常によくないことです。きっと女性会員獲得のために、甘い言葉を
並べて、「本人の聞きたいことだけを」言っていたということは予測できます。
今回の事件をきっかけに、欧米人男性との結婚、特に年収や人種、学歴などにこだわる
人は、一度結婚の意味を基本に戻って考えてみるといいと思います。自分の枠を超えた
ところに意外と本当のパートナーがいることがあるのです。
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●編集後記●
今オハイオ州クリーブランドです。毎日寒いです。マイナス7度とか、10度とか・・・。
そのわりにはあまり雪は降らない・・・。
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