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個人特訓教室 メールマガジン
「 Person to Person 」
No.012 2002.5.7 ためになる教育マガジン
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http://tokkun.net.
magazine@tokkun.net
《目 次》
●教育コラム・・・・・・・・・・・・・・「総合的な学習の時間」逢坂喜郎
●講師の学生時代・・・・・・・・・・・・・・・・・代々木校:荒井みほ子
●今月のおすすめ・『ハーバードで語られる世界戦略』 田中宇、大門小百合(著)
●ショートユーモア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「名詞にo?」
●データの杜・・・・・・・・・・世界大学ランキング「ゴーマンレポート」
●図書券プレゼントコーナー
●特別対談パート5・・・・・当塾代表・光岡誠司VS代ゼミ講師・設楽雅司
●お知らせ・・・・・・・・・・・“なんとホームページにLIVE CAMERAだ!”
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◆ごあいさつ◆
5月です。実に心地よい季節を迎えました。ゴールデンウィークはいかがお
過ごしでしたか?ぼちぼち勉強モードに切り替えましょうね。
さあさあ今月は、代々木校の逢坂(おおさか)先生が4月から始まった「総
合的な学習の時間」についての警告です。みなさんはその落とし穴にお気づき
でしょうか?それではしばらくお付き合い下さい。スタート!
…………………………………………………………………………………………
◆教育コラム◆ 『総合的な学習の時間』逢坂喜郎
自ら学び自ら考えることのできる「生きる力」を育てるために、先月から小
中学校で「総合的な学習」が始まりました。これまでの実践報告を読むと、環
境・福祉・国際化など教科の枠を越えたテーマについて実体験を通して学習す
るものが目につきました。
もともと各教科の延長線上で体験学習をすること自体は目新しいものではあ
りません。昔から「学校行事」が入念な準備の下にこの役割を担ってきました。
例えば修学旅行で沖縄に行くとすれば、事前学習にかなりの時間をかけます。
理科で珊瑚礁や海洋について、社会で沖縄の歴史や米軍基地について、また音
楽で沖縄民謡について学習します。そしてこのような基本的な知育を行なった
上で、修学旅行という「総合学習」があるのです。
ところが知育抜きの旅行にしてしまったらどうなるでしょうか。“沖縄は暑
かった”“先生や友達とおしゃべりできて楽しかった”ということだけになるの
ではと危惧するのです。実際「総合的な学習」の一貫として環境教育を河原で
行ったところ、単なる川遊びの時間と化した、などという報告があります。「総
合的な学習」のノウハウがまだ十分ではないためでもありますが、その子ども
たちは環境学習をする上で十分な知識や興味を持っていたのでしょうか。
魚などの生態、天候、川などの自然条件、汚染の仕組み、河川管理の現状な
ど、いくらでも取り上げるテーマはあります。それらを教え問題意識を持たせ
てはじめて「教育」という名に値すると思うのですが、そこまでやる時間的余
裕がないのが現状です。
これら「総合的な学習」においては、問題の解決にあたって教科書に載って
いる「正答」がしばしば通用しません。自分の力で考えるのです。このことは
とても魅力的に聞こえますが、環境であれ、国際化であれ基本知識なしには子
どもは考える素材を持たず、問題解決どころか問題認識すら不可能です。知識
なしの総合学習など絵に描いた餅以外の何物でもありません。
さらにやっかいなことに、教える側にも、どのように授業を組み立て、成果
をあげるかについての「正答」がなく、すべてが先生個人の見識次第なのです。
では、親や世間はそれをどう評価すればよいのでしょうか。それにも「正答」
がありません。
これまでの教育が“知育偏重”であったと批判されることは多々ありました。
なるほど“受験” 偏重は様々な問題を生みますが、知育をする場であることこ
そがそもそも学校の存在理由であるはずです。実体験は確かに重要ですが、い
わば実体験の集積とも言える知識こそ学校という教育機関が次世代に伝えてい
かなければならないものです。
自ら学び考える力が必要であること自体を否定する人はいません。大切なの
は生涯にわたってその能力を発達させるための土台作りを学校教育で行なうと
いうことです。言うまでもなくそれは基礎学力の定着を指します。学校の先生
方には「総合的な学習」に振り回されることなく教科教育(知育)の充実を期
し、体験的な要素は学校行事において実現して頂きたいと思います。
y.ohsaka@tokkun.net
◎いっそのこと“レジャー”とでもしますか?昔、ピカソの絵を“馬のしっぽ
で書かせた”と言って世界中の嘲笑をかった高名な政治家がいましたね。本物
を知るには、まず基本を知らないと考えたり感じたりできないんですね。
…………………………………………………………………………………………
◆講師の学生時代◆
◎初登場、代々木校の荒井みほ子先生です。生徒たちに人気のある、とっても
きれいな発音をされる英語の先生です。(あっもちろん外見も…)どうぞ。
代々木校:荒井みほ子
子供の頃、初めて地球儀で日本という国、東京という地を目にした時、自分
の住んでいるところがいかに小さいかということに驚き、同時に海外の国々に
強く興味を持つようになりました。小、中、高と、社会の授業中には地図帳ば
かり眺めていて、よく先生に怒られたことを覚えています。英語を好きになっ
たのも、純粋に、海の向こうに住む外国人と話してみたいと思ったからです。
大学に入学してからは、お金を貯めては海外に旅行をするといったことを繰
り返しました。日本とは、言語も文化も習慣も異なる国への旅行は、予期し得
ぬ出来事の連続で、本当に楽しいものです。英語を使えればそれだけより多く
の情報を得ることが出来、楽しさは倍増します。
また、個人旅行では、当然ながら頼れるのは自分だけです。貧しいが故に警
察すらあてにならないような国で、日本では考えられないような理不尽な思い
をすることは、数え切れないほどありました。そのひとつひとつをなんとか切
り抜けたときの満足感、達成感は、言葉では言い表せないほどのものです。
そして、矛盾しているようですが、英語の通じない国を含め、私が海外旅行
をして強く感じたのは、“本当に大切なのは人の心であり、言葉はそれを伝える
ための手段でしかない”ということです。にもかかわらず、英語が話せないと
いうだけの理由で海外旅行をしない人が多いという事実は、本当に残念なこと
だと思います。ましてや、せっかくバイトをして稼いだお金をブランド物の購
入に充てるという一部の女子大生の現状には、悲しさすらおぼえます。
一人でも多くの人が自由な時間のある大学時代に、今まで培った英語を用い
て、広く世界の人と出会い、様々な価値観を知り、視野を広げ、人生がより豊
かなものになれたらよいと思います。現在、小中高校生のみなさんにとって、
英語が定期試験や受験の一科目としてだけでなく、自分の世界を広げる上での
ひとつの道具となることを祈ります。
m.arai@tokkun.net
◎全くそのとおり。一部の女子大生!よく読むように。
………………………………………………………………………………………
◆今月のおすすめ◆
◎今月は光岡先生が世界に冠たるハーバード大学に関する本をご紹介します。
その実態や、いかに。
『ハーバードで語られる世界戦略』 田中宇、大門小百合(著):光岡誠司
著者のお二人は夫婦です。田中氏はジャーナリストでMSNジャーナルを立
ち上げたこと、またアメリカのテロ事件のおり「タリバン」を出版したことでも
知られています。国際ニュース解説が専門で、あらゆる事件に対し、非常に興
味深い分析を丹念におこなっています。例えば“9.11のテロをアメリカは知っ
ていて止めなかった可能性”など、一見荒唐無稽なことを豊富なデータと説得
力をもって分析してあり、私もメールマガジンでよく読んでいます。
妻である大門氏は英字新聞ジャパンタイムズの記者です。ハーバード大学に
奨学金をもらいながら留学する機会を得たのですが、本書はその留学に夫の田
中氏が同行した際の二人によるレポートです。
そもそも世界各国から来る留学生の家族までまとめて面倒を見てしまう、ニ
ーマンフェローというその留学の制度の違いから愕然とさせられます。読み進
めると、それ以外の点でもハーバードでは、すべてが日本の大学とは桁外れの
発想で、比較することすら無意味ではないかと思わされます。
ただ、本書はハーバード礼賛の書ではありません。特に田中氏の方は批判的
です。“アメリカの陰謀を練っているこんな大学はクソ食らえ”ともありますが、
やはり帰国後はそのあまりのスケールの大きさにある意味、畏敬の念を抱いて
いるようにも読めます。
いずれにしろ日本の大学を考える上で刺激になり、多くの示唆を与えてくれ
ています。田中氏の著作は本書だけでなく上記の「タリバン」もそうですが、ど
れもとても読みやすく、お薦めします。新聞、テレビなどでは絶対に見られな
い視点でニュースを解説しており好奇心をそそられるものばかりです。
s.mitsuoka@tokkun.net
◎かの加藤紘一氏が留学したハーバードですね、確かにクソ食…、失礼。その
スケールのでっかい大学に当教室からも一人くらい送り込みましょう。
………………………………………………………………………………………
◆ショートユーモア◆
◎今月も近藤君(仮名)に登場してもらいました。何度言っても実話だと信じ
てもらえないのが寂しいんですが…楽しんで下さい。
中学一年の近藤君は英語が全くできなくて塾に入りました。よくがんばって
いて最近はやや得意と言えるまでになって、品詞の質問なんかをしちゃったり
していましたが…
近藤「先生、名詞の前にはaやanやtheが付くんでしょ。それだけでしょ?
なのにねぇ、この前ね、oが付いてたよ。」
先生「うそだろ。This is o boy. ってやるのかぁ?絶対無いよ!」
近藤「絶対あるよ!」
先生「無いの!」
近藤「あるの!」
先生「ありません!」
近藤「あります!」
先生「無いったら無い!」
近藤「あるったらある!」
なんと常日頃温厚な近藤君がこの日ばかりは譲りません。目は真剣そのもの。うそ
つき呼ばわりされて黙っていられません。ここまで言われると先生も
“あれっ、あったのかな?”
とは思わないまでも、わけがわかりません。
近藤「ちょっと待ってて」
憤然とした表情で、テキストを取ってきて「ほら、ここ!!!」といって指
さしました。するとそこには
“Open the window.”と書かれています。
先生「何これ?」
近藤「こぉこっ!」といって Openをさし
「penにOが付いてるでしょ?」
s.mitsuoka@tokkun.net
◎う〜ん、かわいい!会ってみたいなぁ、コンちゃん。
……………………………………………………………………………………………
◆データの杜◆
今月は世界中の大学をランキングした“ゴーマンレポート”をご紹介します。
新聞などでも取り上げられますので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。ラ
ンキングの採点項目は入試難易度、財力、カリキュラム、施設図書館の充実度、
教授、授業内容など18項目です。
第1位 プリンストン大学(アメリカ)
パリ大学(フランス)
第3位 ハーバード大学(アメリカ)
第4位 オックスフォード大学(イギリス)
ミシガン大学(アメリカ)
第6位 ケンブリッジ大学(イギリス)
イェール大学(アメリカ)
第8位 スタンフォード大学(アメリカ)
ハイデルベルク大学(ドイツ)
第10位 モンペリエ大学(フランス)
コーネル大学(アメリカ)
◎残念ながら日本の大学はベストテンどころか、100位にすら入っていません。
なんと我らが東京大学の101位が最高位という寂しい結果です。より詳しくお
知りになりたい方はこちらまでどうぞ。 http://tokkun.net/goman.htm
……………………………………………………………………………………………
◆図書券プレゼント◆
毎回抽選で千円分の図書券を5名の方にお送りします。今月のキーワードは
“オトシアナ”です。
メールアドレスと共にキーワードを入力していただければ応募の形になり
ます。
では http://tokkun.net のプレゼントコーナーへ進んで下さい。締め切り
は5月末日まで。 尚、当選者にはメールでお伝えします。
また会員専用ページには、
goukaku
で、入る事が出来ます。その際、必ず小文字で入力し、(enterを押すのではな
く)横にあるOKをクリックして下さい。
……………………………………………………………………………………………
◆特別対談パート5◆
いよいよ最終回。好評シリーズの第5回です。当塾代表の光岡誠司先生と代
ゼミの大御所、設楽雅司先生との対談です。今回は人材についてです。どうぞ。
◎今後の人材について◎
光岡「これからの日本、ポスト産業化社会で求められる人材というか理想的な
人物像を考えてゆきたいんです」
設楽「はい」
光岡「今ですね、きっと親御さんも迷っているはずです。どんな子にしたら良
いのかということで。不況とはいっても日本は豊かな国ですから勉強の動機付
けが難しいんですね。つまり勉強しなくても食っていけるし、フリーターでも
恥ずかしくもない時代です。逆に勉強できて、一流大学出ても就職できない学
生もいっぱいいる。となると、親も勉強ばかりさせるのもどうかと考え出すの
ではないでしょうか。権威的なものがことごとく地に落ちていますから」
設楽「そうですね。大学だけでなく、政治家も警察も、さらに言うと大人全体
ですか」
光岡「えぇ。それで親自身も、自分は大学出たけれど、果たして今の世の中で
いい思いができているのかどうかとか。その辺りに疑問を持った世代の子供た
ちが今の生徒たちで、彼らは勉強する事が本当に大切かどうか認識していない
し、仮にしていても明確な目標がない生徒が非常に多い気がします」
設楽「まさしくそうですね、技術や手に職をつけたり、学歴というものが確か
に重要だった。それだけで通用した時代もあったんです。でもそれだけではぶ
ち破れない壁が現在出てきたのはまぎれも無い事実です」
光岡「金持ちになりたいっていうのは良いんですが、リーダーの理想像のよう
なものがなくなっているというか」
設楽「私は、他人が何を考えているか、どんな気持ちでいるかを正確に想像で
きる人間が、これから凄く大事だと思います。相手の後ろ側に回って、背中に
回って見れる人間が絶対これから天下を取ると思っている。そういうのって、
今までの発想の図式から言えば、文系なんですけど、でもできれば、技術能力
など理系的なものを持っていて、そういう感性を持っているほうが必ずのし上
がるし。そういう人すごい少ないです。やっぱり日本がこの30年40年、エン
ジニアとかテクノクラートが社会を回すように生きてきたから」
光岡「ソニーの社長とかホンダとか?」
設楽「そうです。いい経営者たちとは思うけど、日本の社会を支える上で、ホ
ンダとかソニーが儲かって認定されたからであって…」
光岡「ほう」
設楽「私はそんなに発展しないで良いし、護送船団方式でみんなが豊かになら
なくていいから、もっと貧しかったり、日本が上手くいかなかったりしたとき
の方が、何か人の気持ちを感じられる人が育ったんじゃないかと思うんです。
この10年20年若い子を見ていると、人の事を考える気持ちが希薄で、自分は
自分という考えばっかり。これではダメなんです。私は、自分の思想や考えと
他人は違うんだな、と思える人が上にいくと考えます。そのように考えられる
人間が知識を身につけていれば、様々な考えをコネクトし、大きなものを作れ
るんです。技術と思想の融合的な考えが本当に大切なんです」
光岡「なるほど。社会構造全体が経済発展だけに重きを置きすぎたために、知
識の価値、人材の理想像が徐々にゆがめられたということでしょうか。その設
楽先生がおっしゃった考えでも、知識が無ければやはり意味をなさないと?」
設楽「そりゃあそうです。相手の考えを知るということは、やはり人間的な素
養、プラス知識がないとできないことなのですから」
光岡「現在の日本の危機は目に見える不況なんかではなく、潜行する学力低下
であると和田秀樹氏が述べています。もちろん芸術、スポーツまたは他の特殊
技術で生活していける人はよいとしても、やはりそれは一握りですから今後、
活躍していく人材はますます高度な知識が必要になるということですね」
設楽「それは絶対間違いないと思います」
◎みなさんはこれからの人材についてどう思われますか?お二人に賛成、反対
なんでも結構ですからどしどしご意見をお聞かせ下さい。
magazine@tokkun.net
…………………………………………………………………………………………
◆お知らせ◆
★その1:ホームページに関してまたまたBig Newsです。なんと中川校にラ
イブカメラが設置されました。現在のところは静止画だけですがゆくゆくは更
なる進化を予定しています。ぜひ注目して下さい。
★その2:川柳も佳境を迎えました。5月一杯でいったん締め切り、来月号で
優秀作品を発表します。まだまだ間に合います。ペンネームで投稿できますの
でぜひ一句お願いします。入選作品には図書券をプレゼントします。
★その3:掲示板は相変わらず大盛況です。携帯電話からも見られる掲示板を
アップしましたので、ご参加下さい。さらに“動物ペット掲示板”までできち
ゃって…どこまでいくのか、すごい、すごい!おもしろそうな掲示板のアイデ
アがあったら教えて下さいね。もちろん英語、読書、受験関連の掲示板も大人
気です。(携帯電話用掲示板:http://tokkun.net/i/ からどうぞ)
★その4:合格体験記に英語、中国語も登場!ご覧下さい。
★その5:ゲームやおみくじを扱った「娯楽室」のコーナーを開設しました。
………………………………………………………………………………………
◆編集後記◆
さて、3月に受験が終わったばかりですが、我々は既に夏期講習の準備で大
忙しです。先月、生徒から寄せられた川柳の中に『高校が 決まった瞬間 “予
習しろ!”』というのがありましたが、それはまさにそのとおりで、これはもう
塾講師のサガですね。どういうわけかいつも“もうすぐ入試が来る”と思い込
んでいるんですね。
でも考えてもみて下さい。一ヵ月後、来月号をお届けするころには、中間テ
ストが終わっている人もいるでしょうし、なんと全人類の12分の1は一歳年
をとり、衣替えもすっかり終わり、サッカーワールドカップも始まって、フー
リガンも日本にいるんですよ!
ナカタのゴールが見たい人、やっぱり今のうちから宿題やっておきましょう。
その来月号ですが、メルマガ発行一周年を記念してがらっと変身、特別構成
でお届けします。どうぞお楽しみに。
ご意見ご感想などをぜひお寄せ下さい。お待ちしております。
magazine@tokkun.net
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