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「ズー・エクスプレス Zoo Express」は上野動物園・多摩動物公園など、動物園・水族館情報の直送便です。赤ちゃん誕生や新展示などのニュース、「東京ズーネット」http://www.tokyo-zoo.net/の更新情報など、最新情報をいち早くお届けします。




[ZooExpress:334]ズー・エクスプレス

発行日: 2007/7/21

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 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.334  - 2007年07月20日

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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」

・カム、キキ、マイヤ、ダン──さて、動物の種類は何でしょうの巻。

・東京動物園友の会に入会しませんか? 年会費は、 2,000円。機関誌「どう
 ぶつと動物園」を年4冊お届けします。入会・継続の手続きは、クレジット
 カード&オンラインでもOK! → http//www.tokyo-zoo.net/member/

■目次■----------------------------------------------------------------

 ・上野動物園
   └─アシカの赤ちゃんの名前は「カム」に決定!

 ・多摩動物公園
   ├─オランウータンのメス「キキ」を公開
   ├─ユキヒョウが放飼場にデビュー!
   └─マレーバク「ダン」の旅立ち

 ・葛西臨海水族園
   ├─夏だから、ゾクッ!?とする生き物の話
   └─新たな視点で見てみると(3)──顕微鏡で見る生物のミクロの世界

 ・井の頭自然文化園
   └─まさにお目見え、メンフクロウ

 ・書籍紹介──沼田英治・初宿成彦共著
        『都会にすむセミたち──温暖化の影響?』

■上野動物園■==========================================================

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 ▼アシカの赤ちゃんの名前は「カム」に決定!
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  カリフォルニアアシカの赤ちゃん(オス)の名前が決まりました! 生まれ
 たのは、2007年6月2日。以前のニュースでお知らせしたとおり、2007年6月
 16日(土)から6月30日(土)まで、アシカ池の前の投票箱で名前を受け付け
 ていました(ニュース↓)。
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=7177
  お母さんの名前が「カコ」なので、「カ」で始まる2文字の名前を募集しま
 した。

  いただいた応募数は 2,465票! 上位に入ったのは、カン、カカ、カル、カ
 ム、カミ、カブなど。さっそく、園長、副園長、飼育担当者、教育普及係員な
 どによる選考を行ないました(園長は海外に出かけていたので、国際電話で選
 考に加わりました)。

  その結果、選ばれた名前は……「カム」でした! 「お客さんが動物園にた
 くさん来てくださるように」、あるいは、「ようこそ、ウェルカム!」などの
 気持ちをこめて、「カム」(Come)と書かれた方がたくさんいらっしゃいまし
 た。すてきな名前をご応募いただき、ありがとうございました。

  カムと書かれた方 129名の中から抽選で5名さまに、動物絵はがきセットと、
 書籍『今日も動物園日和』(上野動物園園長小宮輝之監修、角川学芸出版)を
 お送りいたします。楽しみにお待ちください!
 書籍情報: http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200701000090

  2007年7月16日(月)の海の日、午前11時45分から行なうアシカのえさやり
 タイムに小宮園長が登場。来園者のみなさんに、赤ちゃんの名前募集結果を報
 告し、「カム」の名前が発表されました。つづいて、飼育担当者によるえさや
 りとキーパーズトークが行なわれ、カムもかわいいすがたを見せて、お客さん
 たちの注目を浴びていました。

  カムは日に日に体つきもしっかりして、泳ぎもだんだん上達し、アシカ池で
 元気一杯泳いでいます。みなさんも、ぜひカムに会いに来てください!

  当日の写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/  のニュースペー
 ジをどうぞ!

 ・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のカリフォルニアアシカはここ↓
   http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=30

■多摩動物公園■========================================================

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 ▼オランウータンのメス「キキ」を公開
 ------------------------------------

  多摩動物公園では、2005年4月28日に新オランウータン舎を公開しました。
 握力が強く、樹上生活をするオランウータンの習性を活かして設置した「スカ
 イウォーク」(長さ約 150メートル、高さ約15メートル)は話題騒然!

 ・ニュース「新オランウータン舎オープン」
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=2572

 ・ニュース「オランウータン、ロープを渡る!」
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=2750

  そして2007年6月11日、インドネシアのタマンサファリから、ボルネオオラ
 ンウータンのメス「キキ」(2000年10月21日生まれ)が多摩動物公園にやって
 きました。キキの父親はモカ、母親はテオ。到着後の検疫も順調におわり、本
 日(7月20日)からお目見えすることになりました!

 ・タマンサファリ http://www.tamansafari.com/

  多摩動物公園は、数が減っているオランウータンを守るため、飼育下での繁
 殖に力を入れています。これまでにも、2006年12月には「ミンピー」が生まれ
 ています。

 ・ニュース「オランウータン『ミンピー』生後2か月
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=6235

 ・動画「オランウータンの赤ちゃん『ミンピー』」
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0702_02/index.html

  多摩動物公園はインドネシアとの協力関係を結び、このたびキキを迎えるこ
 とになりました。キキはアジア園オランウータン第3放飼場で公開しています。
 キキを含め、多摩動物公園のオランウータンは9頭(オス3頭、メス6頭)と
 なりました。

 ・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のオランウータンはここ↓
   http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=25

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 ▼ユキヒョウが放飼場にデビュー!
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  2007年5月19日に生まれたユキヒョウの赤ちゃん(メス)を、明日(2007年
 7月21日)から公開します! 出産のニュースはこちら↓
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=7036
  
  お伝えしたとおり、これまで、モニター映像による公開をおこなっていまし
 たが、7月21日の午後1時30分ごろから、多摩動物公園アジア園のユキヒョウ
 ガラス展示場で公開します(まだ環境になれていないため、室内との出入りを
 自由にしてあります。場合によっては室内に入って見えないこともあります)。

  赤ちゃんの母親はマユ、父親はシンギズ。シンギスはカザフスタン生まれで
 す。そこで、カザフスタン駐日大使に命名をお願いし、赤ちゃんの名前が決ま
 りました。その名は「マイヤ」。カザフスタンでは、女の子によくつけられる
 名前だそうです。

  前回(2005年)に誕生した2頭のオスにくらべると、マイヤはおとなしく、
 とてもおっとりした性格。白い毛が少し黄色がかって見えますが、これは、母
 親がよくなめているからかもしれません。2007年7月3日のマイヤの体重は、
 3.25キログラム。最近は「ピーヨ、ピーヨ」と鳥のような独特の声で鳴くよう
 になりました。現在、離乳食に向けて特訓中です。

  マイヤを含め、多摩動物公園のユキヒョウは7頭(オス2頭、メス5頭)と
 なりました。

 ・2005年のニュース「ベビーラッシュのユキヒョウ、名前も決定」
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=3237

 ・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のユキヒョウはコチラ↓
   http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=104

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 ▼マレーバク「ダン」の旅立ち
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  ニュースでお伝えした予定のとおり、マレーバクの「ダン」(オス、1歳)
 が、2007年6月27日、愛媛県県立とべ動物園へ旅立ちました。

 ・ニュース「人気者マレーバク『ダン』愛媛へ」
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=7174

 ・とべ動物園 http://www.tobezoo.com/

  ダンは「ブリーディングローン」(動物園どうしが協力して繁殖をすすめる
 ために、動物個体を貸し借りする契約)によって、とべ動物園に移ることにな
 りました。

  出発に先立ち、2007年6月24日にはお別れ会を盛大におこないました! 当
 日はあいにくの雨模様でしたが、たくさんの方々に参加していただきました。

  ダンにくだものや野菜、パンなどで作られた特製ケーキをプレゼントすると、
 かなりの量があったにもかかわらず、ゆっくりと食べながら、きちんと完食。

  ダンが生まれたのは、2005年9月22日です。多摩動物公園でマレーバクが繁
 殖したのは18年ぶりのことでした。マレーバクの赤ちゃんは、イノシシと同様、
 体に縞模様があります。ダンも、ひさしぶりの「うり坊」の誕生として、おお
 いに話題になりました。その後、病気やけがもせず、すくすく育って、このた
 び愛媛への婿入りとなったのです。

  とべ動物園には、ダンと同い年の「ヒメ」というメスがいます。ヒメは静岡
 市立日本平動物園生まれで、当園にいる「ユメ」の妹にあたります。ダンはこ
 れまで、ユメのとなりの運動場にいました。ユメの妹であるヒメに、ダンはな
 にか「あいさつ」をしたのでしょうか?

  ダンがいなくなり、少々寂しくなってしまったマレーバク舎ですが、数年後
 にはダンがお父さんになったという知らせが届くことを祈っています。当園で
 も、元気なうり坊をまたお目にかけることができるよう、がんばりたいと思い
 ます。
                  〔多摩動物公園教育普及係 牧村さよ子〕

 ・ニュース「マレーバク、18年ぶりの誕生!
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=3353

 ・動画「マレーバクの赤ちゃん」(生まれたばかりのダンをビデオでどうぞ!)
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0510_01/index.html

 ・動画「マレーバクの赤ちゃん変身中」(シマシマ模様がだんだんはっきり)
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0601_01/index.html

 ・ニュース「マレーバク『ダン』成長」(シマが現われるようすを組写真で)
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=3791

 ・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のマレーバクはコチラ↓
   http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=92

■葛西臨海水族園■======================================================

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 ▼夏だから、ゾクッ!?とする生き物の話
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  雲の合間から差しこむ陽の光が蒸し暑さを感じさせる今日このごろ、葛西臨
 海水族園の「渚の生物」エリアを歩いていると、岩の上をワサワサッと動く生
 き物に目がとまります。そう、夏の海辺の定番、フナムシがいるのです。

  磯や港の岸壁などを集団で這い回るそのすがたに、思わず身を引いてしまう
 かもしれません。しかし、このまま引き下がるわけにはいきません。そっと近
 づいて、じっくり観察してみることにしましょう。

  長い触角を2本、ときおり小刻みに動かしているのは、あたりをさぐってい
 るように見えます。動き回るための脚は7対、計14本もあるので、フナ「ムシ」
 とという名前がついていても、昆虫のなかまではないことがわかります(昆虫
 の脚は3対、計6本です)。フナムシはカニやエビと同じ「甲殻類」と呼ばれ
 るグループに含まれる生き物なのです。

  からだの色にも注目してみましょう。全体的に黒っぽい色をしていますが、
 周囲の色にあわせて変化させることもできます。たとえば、黒っぽい虫かごと
 白っぽい虫かごを用意し、それぞれにフナムシを入れて1時間後に見てみると、
 フナムシのからだの色の濃淡に差が見られます。こうした体色変化は保護色と
 なり、鳥などの敵から身を守るために役立つと考えられます。

  さらにたくさんのフナムシを見ていくと、からだの前後で色がちがうものが
 見つかります。これはからだ半分の殻を脱ぎ捨てたところで、しばらくすると、
 残り半分を脱ぎ捨てるのです。このように、脱皮を2回にわけておこなうこと
 で、からだのカルシウム分を節約しているといわれています。つまり、片方の
 殻を脱ぐときは、カルシウム分をもう片方に集めておくわけです。

  いかがですか? この夏、海辺でフナムシをじっくり見たくなったでしょう
 か? 「うーん、でもやっぱりニガテだなあ」という方には、ダンゴムシをオ
 ススメします。さわるとコロッと丸まる、子どもたちにも大人気のダンゴムシ。
 フナムシにとても近い種類なので、からだのつくりもよく似ていますし、脱皮
 の方法も同じです。“フナムシ観察への道”は、まずは身近なダンゴムシから
 始めてみましょう。
                   〔葛西臨海水族園飼育展示係 金原功〕

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 ▼新たな視点で見てみると(3)──顕微鏡で見る生物のミクロの世界
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  特殊なカメラで撮影した、肉眼では見ることができない映像をお伝えする連
 載「新たな視点で見てみると」。第3話は、先週に引き続き、生物の微細な構
 造をクイズでお届けします。

  まずは次の動画をごらんください(Windows Media Player)。

 【問題】→ http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2007_07/ohagi_Q.wmv

 ※Macintoshの方は、Flip4Macというコンポーネントを利用すると、Safariな
  どでもWindows Media Player形式の動画が再生できます。
  http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/player/wmcomponents.mspx

  たくさんの透明なガラス球のようなモノが、中心の黒い部分を取り囲んでい
 ます。(私はこれをはじめて見たとき、ガラス細工でできた「おはぎ」だ!と
 感じました。)

  じつはこれ、ある生物の眼なのです。体長3ミリほどの小さな生き物で、波
 の静かな浅い海にすんでいます。昼間は海底の砂の中にひそんでいて、夜にな
 ると餌を探して活発に泳ぎ回ります。光る生物として有名で、葛西臨海水族園
 の「実験展示」コーナーで発光実験を見ることもできます。東京湾アクアライ
 ンのパーキングエリアの名称にもなっていますね。

  さて、何の生物の映像かわかりましたか? 予想がついた方は、つぎの動画
 で答え合わせをしてみてください!

 【解答】→ http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2007_07/ohagi_A.wmv

                  〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕

■井の頭自然文化園■====================================================

 ------------------------------
 ▼まさにお目見え、メンフクロウ
 ------------------------------

  井の頭自然文化園の「モルモットコーナー」手前の小さな展示場には、ウサ
 ギとメンフクロウが展示されています。このうちメンフクロウの2羽は、名古
 屋にある「東山動植物園」から来園し、2007年3月にお目見えしました。

  ところで、みなさんは「フクロウ」というと、どのようなすがたを想い描く
 でしょう? 褐色でずんぐりした体に平らな顔、大きな目……。それとも、雪
 だるまのような白い体に黄色く鋭い目でしょうか。ところが、メンフクロウは
 いわゆる「フクロウ」とはだいぶ異なるすがたをしています。硬い羽毛ででき
 た、目を取り囲む「顔盤」(がんばん)の輪郭がはっきりしており、クリクリ
 の黒い瞳にスマートな体。前から見ると白色、背側からは薄茶の枯れ草色が目
 立ちます。写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/  のニュースペ
 ージをごらんください。

  展示を始めたころは、展示場にも人にもまったく慣れておらず、巣箱に入っ
 てばかりでした。そこで、とまり木を増やしたり、ヒトに慣れるように掃除の
 時間を長めにしたりと工夫するうちに、短時間なら落ち着いてとまり木にとま
 っていられるようになりました。それでもやはり、職員が出入りするとき以外
 は巣箱に入ったままです。このままでは、みなさんになかなか見ていただけま
 せん。

  また、今は羽毛が生えかわる時期です。メンフクロウはもともと狭い場所を
 好みますが、巣箱に入ってばかりいては、羽毛がきれいに生え変わらない可能
 性もあります。そこで、とまり木を増やしたところ、巣箱の外でもだいぶ落ち
 着いてとまるようすが見られたので、巣箱にふたをすることにしました。これ
 で、今までよりも間近に見えるようになりました。

  フクロウは、動いても音がしないよう、柔らかい羽毛で全身が覆われていま
 す。また、風切羽の縁はギザギザになっていて、表面は柔らかいビロードのよ
 うです。(このギザギザのおかげで空気の流れが整流され、静かに動けるので
 す。)こうして獲物に気づかれずに近づいたり、動くときもまわりの物音をは
 っきりと聞くことができます。

  換羽の時期には動くたびに羽毛が落ち、その羽毛が展示室の網についたりし
 ています。換羽の時期は、フクロウの羽毛を観察するチャンスです!

  草地や開けた林に住むメンフクロウが加わって、井の頭自然文化園で見られ
 るフクロウ類は3種になりました。ほかの2種は、森林でくらす「野鳥の森」
 のフクロウと、「小獣舎」のワシミミズクです。色のちがいや3種の大きさの
 ちがいなど、ぜひ見くらべてみてください。

                 〔井の頭自然文化園飼育展示係 正木美舟〕

■ B O O K S ■=========================================================

 『都会にすむセミたち──温暖化の影響?』

            沼田英治・初宿成彦共著、海游舎、2007年7月25日刊
                   本体1,600円、ISBN978-4-905930-39-6

  大阪市などでクマゼミが増えている、と言われています。また、クマゼミの
 分布は北上しています。これらの現象をじっくり腰をすえて調査・分析した本。

  まず、セミの体やくらしについての解説があり、世界の都市でのセミの状況
 や「世界でもっともセミのうるさい街」、鳴く時刻、年間を通じた発生数の変
 化など、セミにまつわるこれまでの知見が紹介されています。

  そして、クマゼミの増加について本論に入るのですが、著者らは、「決して
 ここ二〜三年で、温暖化によってクマゼミが急増したわけではないのですが、
 センセーショナルな見出しを求める一部のマスコミ関係者の姿勢は、何度説明
 しても変わりません」と書き、丹念に集めたデータを紹介しています。

  過去の発生状況に関するアンケートや抜け殻調査。調査で明らかになった、
 偶数年ごとの増減パターン。マーキング調査によってわかった、都会のセミの
 移動能力の小ささや、意外に長い成虫の寿命。孵化と湿度の密接な関係。

  巻末近くでは、「これまでに得られた証拠だけで温暖化とクマゼミの増加の
 関係に結論をくだしてしまうのは、真に科学的な態度とはいえないと考えてい
 ます」と述べられており、今後の課題や調査方法が紹介されています。そして、
 いちばん最後の節のタイトルは「2030年、東京はクマゼミの街になる」。

  「なぜ」をじっくり考えるからこそ、小学生の夏休みの研究の手引きとして
 もオススメです。

 ・大阪市立大学の沼田英治さん紹介ページ
   http://www.sci.osaka-cu.ac.jp/biol/aphys/theme_01.html

 ・大阪市立自然史博物館の初宿成彦さんのページ
   http://www.mus-nh.city.osaka.jp/shiyake/shiyake.html

----------------------
  N E W S  C L I P S
----------------------

●「世界一のセミ展」──大阪市立自然史博物館

2007年7月7日から9月2日まで。くわしくは↓
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2007semi/
ポスターのコピー「大阪にはなんでこんなにクマゼミがおおいんや!」──あま
りのインパクトに腰がヌケました……。観察会もあり!

●テレビドラマ「ゾウのはな子」

2007年8月4日(土)21時から23時10分、フジテレビ。
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/n07-032.html

ドラマの原案は、本誌No.288でご紹介した書籍『父が愛したゾウのはな子』(山
川宏治著、現代書林)です。
http://www.tokyo-zoo.net/ROOT/express/express_back?record=3517

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▽本文中にしめしたリンクによって表示されるページには、ほかのページへの移
 動リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
 つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
  http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。
s
▽ズー・エクスプレスでは、みなさんからのおたよりを募集しています。匿名や
 ペンネーム希望の方はその旨をおつたえください。 webmaster@tokyo-zoo.net
 まで。ご意見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。

▽メール配信先変更、配信停止は下記URLにてお願いいたします。配信先の変
 更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登録し
 てください。 http://www.melma.com/backnumber_46006/

▽編集後記

 ・そろそろ学校も夏休み。でも関東地方の梅雨明けはマダ。すっきりしません。
  涼しかったり暑かったり。メルマガ担当者がときどき熱暴走して、ウツロな
  目でモニターを見つめているのはヒミツです。          (大平)

========================================================================
メールマガジン ZooExpress No.334 - 2007年07月20日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL  : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2007 Tokyo Zoological Park Society

 
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