トップ > ニュース&情報 > 各種速報 > ズー・エクスプレス ZooExpress

「ズー・エクスプレス Zoo Express」は上野動物園・多摩動物公園など、動物園・水族館情報の直送便です。赤ちゃん誕生や新展示などのニュース、「東京ズーネット」http://www.tokyo-zoo.net/の更新情報など、最新情報をいち早くお届けします。




[ZooExpress:295]ズー・エクスプレス

発行日: 2006/11/4

======================================================================

 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.295 - 2006年11月03日

======================================================================
・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。

・連休中も好天続きの予報で涙にむせんでおりますの巻。

・東京動物園友の会に入会しませんか? 年会費は、 2,000円。機関誌「どう
 ぶつと動物園」を年4冊お届けします。入会・継続の手続きは、クレジット
 カード&オンラインでもOK! → http//www.tokyo-zoo.net/member/

■目次■--------------------------------------------------------------

 ・葛西臨海水族園
   └─ミナミゴンベを展示

 ・井の頭自然文化園
   ├─2回目のひな巣立つ、カンムリエボシドリ
   ├─セミナー「動物園学入門」──文化園四季折々
   └─「ニホンリス観察会」応募はお早めに!

 ・書籍紹介──Richard C. Lair編『アジアゾウ飼育・健康・管理マニュアル』

■葛西臨海水族園■====================================================

 --------------------
 ▼ミナミゴンベを展示
 --------------------

  葛西臨海水族園では、「東京の海エリア」の「伊豆七島の海」水槽に、ミ
 ナミゴンベをあらたに展示しました。ゴンベのなかまの多くは、インド洋や
 太平洋西部の熱帯サンゴ礁域に分布していますが、相模湾や伊豆諸島など、
 温帯域でも数種が見られます。八丈島では9種ほど確認されていますが、そ
 の中でもっともふつうに見られるのが、このミナミゴンベです。

  ゴンベのなかまのほとんどは、サンゴ礁や岩礁の海底から離れて泳ぐこと
 はありません。じつは、ゴンベのなかまは浮力を得るためのうきぶくろをも
 っていないのです。ですから、海底から離れて泳ぐのはあまり得意ではない
 のでしょう。

  イシサンゴ類やヤギ類、ウミトサカ類などのまわりや海底近くをちょろち
 ょろと泳ぎまわっては、岩の上や側面にピタッと止まり、眼をきょろきょろ
 動かして周囲のようすを見てから、またちょっと泳ぐ、といった行動が見ら
 れます。

  そして、岩の上などで静止しているときは、大きな胸びれを左右に広げて、
 からだを支えるようにしています。胸びれの下の方のスジ5〜7本はとくに
 太くて長く、からだを支えるのにつごうよくできているようです。

  水槽に展示したミナミゴンベは、ヤギ類やウミトサカ類などの上にちょこ
 んと乗って、まわりのようすを見ているすがたがよく観察されます。

  また、ミナミゴンベはオスがなわばりをもち、ハーレムをつくることが知
 られています。今回展示したのは2匹で、今のところ繁殖行動は観察されて
 いませんが、今後はようすをみながら数を増やし、繁殖に関する行動にも注
 意して観察を続けたいと思います。

                 〔葛西臨海水族園飼育展示係 児玉雅章〕

■井の頭自然文化園■==================================================

 ----------------------------------------
 ▼2回目のひな巣立つ、カンムリエボシドリ
 ----------------------------------------

  メールマガジンNo.293でお伝えしたとおり、今年(2006年)に国内初の繁
 殖に成功した井の頭自然文化園のカンムリエボシドリが、またもや繁殖!
 しかも2羽! 11月1日に巣立ちました。

  その2羽のひなに、両親がかわるがわる餌をあたえているシーンをさっそ
 く撮影しました(約2分)。下記リンクからごらんください(なお、諸般の
 事情により、QuickTime形式の方には音声が入っておりません。スイマセン)。

 Windows Media Player形式
  http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2006_11/k_eboshi_dori_2nd_chick.wmv

 QuickTime形式
  http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2006_11/k_eboshi_dori_2nd_chick.mov

  動画には、夏に生まれたひな(今回のひなたちの兄)が、今回生まれたひ
 なに近づいているようすが映っています。大きな群れをつくるカンムリエボ
 シドリは、性成熟する前の若い個体が弟や妹の世話をすることもあると考え
 られますが、いまのところ、まだそうしたヘルパー見られていません。

  むしろ、まだまだ「子ども」なのか、生まれたひなに興味をもって近づく
 ものの、親鳥が給餌に来ると、自分もいっしょになって餌をねだっています。

 ・カンムリエボシドリ、2回目の繁殖のニュース
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=5511

 --------------------------------------------
 ▼セミナー「動物園学入門」──文化園四季折々
 --------------------------------------------

  2006年10月21日、井の頭自然文化園でセミナー「動物園学入門」を開催し
 ました。動物関係の勉強をしている方や、東京動物園友の会の会員の方を対
 象とした専門的な内容です。

  1講目は筆者(小林)による「動物園の歴史」。王侯貴族の富と権力の象
 徴であった古代の動物園から、市民に公開された近代動物園への変化を通じ
 て、社会から求められる動物園の役割についてお話ししました。

  2講目は多摩動物公園の堀秀正による「動物の個体登録と国際協力」。現
 在の動物園にとって重要な機能である「種の保存」は、飼育動物の個体識別
 や情報の活用が大切です。その具体的な方法や、個体情報の国際ネットワー
 クが紹介されました。

  3講目は富山市ファミリーパークの村井仁志さんによる「日本産動物の飼
 育」です。ジャイアントパンダやゴリラが注目されがちな動物園で「地味な」
 日本産動物を飼育する意味、そして、その展示を通じて市民に何を伝えるか
 ──富山での取り組みをご紹介いただきました。

  4講目は旭山動物園の小榑隆介さんによる「行動展示の原点」。種々の展
 示施設で有名になった旭山動物園での取り組み──といっても、大規模な展
 示施設ではなく、キツツキの舌の動きが見られるしくみやニホンザルの採食
 時間を増やす試みなど、「飼育係の地道な工夫」に絞ったお話でした。

  参加者からは、ランドスケープイマージョンの問題点やアジアゾウ「はな
 子」の飼育方法など、かなり突っ込んだ質問が続きました。お願いしたアン
 ケートでは、学校では聞くことのできない現場の視点での話を聞くことがで
 き、動物園や飼育係に対する見方が変わったとか、今後も継続して開催して
 ほしいなどのご感想やご要望をいただきました。井の頭自然文化園では初め
 ての専門的プログラムでしたが、予想以上の反響といえるでしょう。

  社会教育機関としての動物園は、専門分野を学ばれる方だけでなく、子ど
 もたちに向けたプログラムも重要です。今後も、幅広い層に向けて、自然や
 動物園に関する情報を発信していくつもりです。

          〔井の頭自然文化園副園長兼飼育展示係長 小林和夫〕

 --------------------------------------
 ▼「ニホンリス観察会」応募はお早めに!
 --------------------------------------

  井の頭自然文化園と多摩森林科学園でニホンリスを観察しよう! 意外なほ
 ど多くの野生動物が生息している東京。高尾山から奥多摩にかけてのエリアに
 は、本州に分布する哺乳類の大部分が生活しています。

  しかし、人口の増加や森林環境の悪化とともに、数が減っている動物も少な
 くありません。ニホンリスもそんな動物のひとつ。でも、その生態や行動はそ
 れほど知られていません。

  井の頭自然文化園でリスのからだや行動などを観察してから、多摩森林科学
 園で観察や見学を行ないます。

 日時  2006年11月25日(土)午前9時30分〜午後3時30分
     2006年12月5日(土)午前10時00分〜午後2時00分
     ※2日で1回の催物です。1日だけの参加はできません。
 場所  11月25日──井の頭自然文化園
     12月2日──多摩森林科学園(八王子市)
 対象  小学生以上20名(中学生以下は保護者同伴)
 参加費 大人 400円、中学生以下 200円
     (資料代、保険料、多摩森林科学園入園料)
 指導  林典子(多摩森林科学園)
     井の頭自然文化園
 内容  11月25日
      午前中は自己紹介などの後、リス飼育のお話を聞き、観察の練習
      をしてから、飼育展示舎で実際に観察します。午後は観察結果を
      まとめ、再度、飼育展示舎で観察します。
     12月5日
      JR高尾駅集合。徒歩で多摩森林科学園へ。リスやネズミのフィー
      ルドサインを観察するほか、森の科学館の見学。午後、高尾山駅
      に戻って解散。
 申込  往復はがき、ファックス、Eメールに、参加希望者全員の氏名・年
     令、代表者の住所・電話番号(あればファックス番号も)を明記し、
     2006年11月15日(水)(必着)までにお申し込みください。定員を
     超過した場合は抽選で決定します。
     〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-17-6
           井の頭自然文化園 リス観察会係
     ファックス 0422-46-1906
     Eメール   event-inokashira@tokyo-zoo.net

 ・多摩森林科学園 http://www.ffpri-tmk.affrc.go.jp/

■ B O O K S ■=======================================================

 『アジアゾウ飼育・健康・管理マニュアル
  ──象使いとゾウキャンプ管理者のために』
  (原題: Elephant care manual for mahouts and camp managers)

      Richard C. Lair編
      Preecha Phuangkum、Richard C. Lair、Taweepoke Angkawanith著
      アジア産野生生物研究センター、2006年10月刊、税込1,500円
      ISBN974-94973-8-4 (原本とした英語版のISBNは974-7946-71-8)

  タイの獣医師2名、そして、東南アジアでゾウの保全に尽力する米国人1
 名によるゾウの飼育管理マニュアル。国連食糧農業機関(FAO) のアジア・
 太平洋地域事務所が発行した英語版を原本とした日本語訳です(英語版はタ
 イ語と同時平行的に執筆されたそうです)。

  タイには、ゾウをあつかう技術が長年継承されてきました。しかし、ゾウ
 使いの数も減りつつあり、そうした技術も失われようとしています。本書で
 は、伝統的な手法に加え、近代的な観点まで取り入れた情報が、簡潔にまと
 められています。巻頭言の執筆者・川口幸男さんによれば、こうした情報が
 日本語で読める書物は、これまで皆無だったとのこと。

  タイでのゾウ登録手続、マイクロチップや輸送法、飼育施設と餌、制御法
 と生活史が前半で解説され、後半は健康管理に関する具体的な解説が詳述さ
 れています。

  編者が序文で解説しているとおり、基本的にゾウ使いを読者対象としてい
 るため、ゾウの訓練法や薬草医学などの伝統的技術については、最小限にと
 どめてあります。しかし、巻末には薬用植物の一覧などもあり、日本人にと
 っては、タイ現地のゾウ飼育管理法について知ることのできる貴重な資料と
 なるはずです。日本のゾウ関係者におすすめの一冊。

  お申し込みは、アジア産野生生物研究センター(ファックス045-260-7152
 あるいは、Eメール awrc@g03.itscom.net)まで。価格は税込 1,500円。送
 料は申込時にお問い合わせください。

 ・著者のプリーチャ・プアンカムさんが所長をつとめ、編者・著者のリチャ
  ード C. レアさんが特別顧問をつとめる「国立ゾウ研究所」(National
  Elephant Institute)↓
   http://www.thailandelephant.org/eng/home.php3
  (所長の写真: http://www.thailandelephant.org/eng/a1.php3 )

 ・本書の原著(英語版)は、FAOのこのページ↓で全文を読むことができます。
  HTML版       http://www.fao.org/docrep/008/ae943e/ae943e00.htm
  PDF 版(FTP接続) ftp://ftp.fao.org/docrep/fao/008/ae943e

----------------------
  N E W S  C L I P S
----------------------

●今年のイグ・ノーベル賞

 ちょっと旧聞ですけど、CNN.co.jpより各賞の紹介。
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200610140018.html
(↑このページで、物理学賞の「乾燥スパゲティを曲げると、しばしば2つ以
 上の部分に折れてしまうのはなぜか」とあるのは、ホントは「3つ以上」。
 物理学賞なので、ここポイント。)

 公式サイト(英語)は http://improbable.com/ 

 生物関連は:
・鳥類学:キツツキが頭痛にならない理由の研究
・栄養学:フン虫が食べ物にうるさいことの報告
・生物学:メスのマラリア蚊が、リンブルガーチーズと人間の足のにおいの両
 方に同じように誘因されることの報告


●企画展「虫の風林火山」──兵庫県立人と自然の博物館

 2006年10月21日から2007年1月21日、昆虫の生活を「風林火山」にたとえて紹介
する企画展。
・企画展ポスター
  http://hitohaku.jp/exhibits/program_exhibition/2006/furinkazan_index.html
・ミニコラム http://hitohaku.jp/magazine2/20061029/20061029.html

======================================================================

▽本文中に示したリンクによって表示されるページには、他のページへの移動
 リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
 つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
  http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。

▽ズー・エクスプレスでは、みなさんからのお便りを募集しています。匿名や
 ペンネーム希望の方はその旨をお伝えください。 webmaster@tokyo-zoo.net
 まで。ご意見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。

▽メール配信先変更、配信停止は下記URLにてお願いいたします。配信先の
 変更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登
 録してください。 http://www.melma.com/backnumber_46006/

▽編集後記

 ・ご紹介した『アジアゾウ飼育・健康・管理マニュアル』のISBNは、英語版
  が 974-7946-71-8。日本語版は 974-94973-8-4。あれ? 日本のグループ
  記号(最初のハイフン前)は「4」1桁じゃなかったっけ? と思ったら
  974 という3桁は「タイ国」用の記号でした。日本で発行され、本文が日
  本語ではありま すが。

   Wikipedia「ISBN」
     http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ISBN&oldid=8071275
   国際ISBN機関によるグループ記号リスト
     http://www.isbn-international.org/en/identifiers/allidentifiers.html

 ・イグ・ノーベル平和賞に輝いた「高周波雑音発生装置」。商品名は「モス
  キート」(蚊)。メスの蚊が嫌うオスの羽音(16KHz〜18KHzなど)を出す
  らしいんですが、これが「若者撃退」にも使えるのだとか。というのも、
  ヒトの場合、20代からだんだん高音域が聞こえなくなるので、不快な高周
  波を店先で出しておけば、たむろする若者を追い払える、というしくみ。
  「純音を聞いてみよう」 http://www.kawaijibika.gr.jp/puretone1.shtml
  で試してみると、12KHzは聞こえるけど、16KHzが聞こえない。さらに「可
  聴周波数域チェッカ」(Windows用) http://masudayoshihiro.jp/software/
  で詳細を調べると、 自分に聞こえるのは 16,050Hzまでのようでした。20
  代の人なら20,000Hzくらいまで聞こえるらしい……。老化? ダメだ、こ
  りゃ。                           (大平)

======================================================================
メールマガジン ZooExpress No.295 - 2006年11月03日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL  : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2006 Tokyo Zoological Park Society

 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします

ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

InfoExpress株式情報
株価急落で大損をしないための最速株式情報誌。1日2回配信。市場の動向と企業情報と経済情報を要約して提供。
ずつうへんずつう百科
頭痛、片頭痛の患者さんは目が痛くなったり吐いてしまったり全く関係ないお薬をのんでいたり大変です。ペインクリニックで治しましょう。今週の患者さんの体験...
ブルテリアメルマガ ブラジリアン柔術&総合格闘技情報
ファイターズショップブルテリアが発行する、ブラジリアン柔術と総合格闘技の情報を中心に、格闘技ウェアの新作入荷情報等発信。
ニイハオ上海・よろず便利Web
今、上海がおもしろい。ビジネスに、グルメに、もちろん観光に。その、今現在の上海の息吹を伝える新鮮な情報を満載したWebを見やすく、項目ごとに編集しま...
PrintJapan.com DTP/印刷の掲示板・BBS更新情報メール
DTP/印刷関係の掲示板・BBSの書き込みや更新を毎日メールで配信するサービスです。対象の掲示板・BBSは以下の通りです。 ・DTP駆け込み寺掲示...


この記事へのコメント


コメントを書く
コメントはありません。

おすすめキャンペーン

■三菱東京UFJ銀行系 モビット■
【1】ネットで自動審査・来店不要!
【2】限度額300万円
【3】年利9.8%-18.0%(実質年率)

急な出費にモビット!

発行者プロフィール

ペンネーム :


このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント


注目情報


新着記事トピックス