「ズー・エクスプレス Zoo Express」は上野動物園・多摩動物公園など、動物園・水族館情報の直送便です。赤ちゃん誕生や新展示などのニュース、「東京ズーネット」http://www.tokyo-zoo.net/の更新情報など、最新情報をいち早くお届けします。
- 最新号:2008-10-04
- 発行周期:週刊
- 読んでる人:356人
- 創刊日:2001-08-28
- Score!:25点
- コメント数 : 2
- メルマガID:46006
- バックナンバー:全て公開
- 発行者サイト:あり
- >> 月間ランキング
[ZooExpress:141]ズー・エクスプレス
発行日: 2003/12/6======================================================================
Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.141 - Dec 5, 2003
======================================================================
・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
・リンリン、しっかり!
■上野動物園■========================================================
------------------------------------------------
▼ジャイアントパンダのシュアンシュアン、無事到着
------------------------------------------------
12月3日、メキシコのチャプルテペック動物園から、ジャイアントパンダ
のシュアンシュアン(メス、16歳)が上野動物園に無事到着しました!
メキシコを発った飛行機は、バンクーバーでの整備に時間がかかり、予定
より約1時間遅れで、午後7時ごろ成田着。
20時間にもなるフライトのあとだというのに、成田でのシュアンシュアン
は落ちついたようす。わたされたリンゴも元気に食べ、通関手続のあいだ、
いねむりもしていたようです。人間がちかづいたら、「ハッ」と目ざめたと
か……。
一方、上野動物園のリンリン(オス、18歳)は、これまでメキシコを3回
おとずれていますが、あちらの空港でおろされたとき、サトウキビをやって
もポロリと手から落としたりして、落ちつかない表情を見せていたそうです。
チャプルテペック動物園にいる3頭のメス、シーファ(1985年6月25日生
まれ)、シュアンシュアン(1987年6月15日生まれ)、シンシン(1990年7
月1日生まれ)のうち、シュアンシュアンがえらばれたのは、性格や年齢な
どを総合的に判断した結果です。シーファは現在18歳でちょっと高齢。シン
シンは13歳と若いのですが、神経質なところアリ。そこで、リンリンにも興
味を示していたといわれるシュアンシュアンに決定したのでした。
上野動物園に到着したのは午後9時20分ごろ。どっと取材陣にかこまれま
したが、シュアンシュアンはあいかわらず落ちついたようすでした。寝るま
でにリンゴ二つ分をパクパク、上野動物園のパンダ用えさをペロリ、タケを
ムシャムシャ食べて、落ちついたというか、堂々としたというか、泰然とし
たというか、ズブトイというか……。
外見は「なかなかきれいな個体」との評判を得ているシュアンシュアン。
からだも大きく、美人のホマレ高いジャイアントパンダです。しかも元気に
あふれていて、寝小屋のスノコを「破壊」したとか……。
シュアンシュアン到着後のリンリンは、ちょっと落ちつきがないとのこと。
メスの到着をにおいで察知しているのでしょうか。かつては、ものに動じな
い性格だったそうですが、1頭で過ごす期間が長く、すこし神経質になって
いるかもしれません。
3月中下旬に自然繁殖を成功させるべく、予定を組んでいます。うまくい
かなければ人工授精を実施。また、リンリンの精子をメキシコに送る計画で
す。
妊娠がわかるのは夏ごろ。子どもができない場合、シュアンシュアンは秋
ごろ帰国しますが、赤ちゃんが誕生すれば、2年間は母子で日本に滞在しま
す。
公開時期は未定ですが、元気そうなシュアンシュアン、まもなくお目見え
する予定です!
成田到着、上野動物園到着のようすは、「東京ズーネット」のニュースペ
ージ http://www.tokyo-zoo.net/ をごらんください。
・チャプルテペック動物園でくつろぐメスたち(Yahoo!, Reuters)(WM)
http://mediaframe.yahoo.com/launch?lid=wmv-300-s.5490915
・空港に運ばれるシュアンシュアンのビデオ(Yahoo!, Reuters)(WM)
http://mediaframe.yahoo.com/launch?lid=wmv-300-s.5515179
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のジャイアントパンダはここ↓
http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=45
(鳴き声と動画もあります)
■葛西臨海水族園■====================================================
--------------------------------
▼何を食べているの? 砂、砂、砂
--------------------------------
水族園でなんといっても人気があるのは、マグロの餌の時間です。水槽の
上から飼育係が投げ入れるアジに突進するマグロたち。興奮して変化する体
の色や、クルッと体を急回転させる行動、飲み込むように餌を食べるようす
は、餌やりのときにしか観察できません。それだけではなく、「食べるさま」
を見るということは、私たちにとって一種快感なのでしょうか、餌を食べる
ところを見たい!という方は多いようです。
でも、餌の時間をのがしてしまったら……。今回はそんな方のために、一
風変わった食事風景を紹介しましょう。しかも、“ほぼ”いつでも見ること
ができるのです。場所は「世界の海」コーナー、「グレートバリアリーフ」
の水槽です。サンゴ礁にすむさまざまな生き物を展示しているこの水槽には、
「サザナミハゼ」というハゼのなかまがいます。手前の砂地の上にいること
が多いので、すぐ見つかるでしょう。
さて、しばらく見ていると、おもしろい行動をしますよ。白い砂をパクッ
と食べ、口やエラをピクピクと小きざみにふるわせます。よく見るとエラの
あいだからポロポロと砂が落ちて、その下に小さな砂の山ができます。そし
て少し泳いで、また砂をパクッ、ポロポロ。
「これが食事風景なの?!」といわれそうですが、そうなんです。自然の海
でもこの行動は頻繁に観察され、サザナミハゼのお腹からは、カイアシ類な
どの小さな生き物がでてくるそうです。砂の中の小さな生き物を砂といっし
ょに食べ、砂だけエラから出しているのです。しかし、どうやって生き物だ
けを器用に選りわけるのか、よくわかっていません。
さて、グレートバリアリーフの水槽には、砂を食べている生き物がほかに
もいます。ヒントは「砂のウンチ」です。白い砂の上に、ウインナソーセー
ジのようにつながった砂の塊が落ちていませんか? これがウンチ。そして、
その近くにゴロンところがっている生き物──そう、犯人は「クロナマコ」
です。
キュウリのようなかたちのナマコ。そのどちらか先っぽを見ると、フサの
ようなものが、外の砂をくっつけては体の中に運ぶようすが見られます。そ
して、もう一方の先っぽの穴からウンチを出すところを目撃できるかもしれ
ません。じつはクロナマコは、砂を食べ、砂の中の有機物のカケラや、砂粒
のまわりのバクテリアを栄養にしているのです。
このように、サザナミハゼもクロナマコも砂を食べているのですが、あま
り効率のよい食事のしかたではないようで、四六時中だらだらと食べていま
す。そのおかげで、かなりの確率で食事風景を見ていただけるというわけで
す。
でも考えてみれば、生き物がひしめきあってくらしているサンゴ礁で、無
尽蔵にあり、しかも、あまり利用されていない砂に目をつけるなんて、なか
なか賢いと思いませんか? 餌をめぐるきびしい競争をさけて、平和に(?)
砂を食べている彼らがうらやましくもあります。
〔葛西臨海水族園調査係 天野未知〕
■ B O O K S ■=======================================================
『チンパンジーにありがとう』
堤秀世著、フレーベル館、税別1,400円、2003年10月刊、214頁
「全盛期には、日本の動物園の半分近くでおこなわれていたチンパンジー・
ショーは、その後、あれよあれよというまになくなり、現在では、伊豆シャ
ボテン公園と那須ワールドモンキーパークの二か所でしか、みられなくなっ
てしまいました」──そのチンパンジー・ショーを長年近く続けている著者
による自叙伝。
移動動物園での仕事、アメリカや日本でのショーの見聞、多摩動物公園か
ら伊豆シャボテン公園に移ったビリー、さまざまな個性のチンパンジーたち、
叱るのではなくほめる調教、などがつづられ、そして、動物芸に対する批判
が高まる中、著者がどのような姿勢でショーをつづけ、どのような気持でチ
ンパンジーとつきあってきたかが語られます。
どうすれば類人猿と「心と心のつながりがもてるか」を求めて悪戦苦闘し
てきた著者は、最後に自問します──「チンパンジーは、ほんとうによろこ
んでショーをやっていると思っているのか。もっと自由なことをさせるべき
ではないのか」。その問いにこたえるショーを思い描く著者。
人間と動物の関係のふしぎさを具体的に描き出す一冊です。
・伊豆シャボテン公園 http://www.shaboten.co.jp/
・フレーベル館 http://www.froebel-kan.co.jp/
----------------------
N E W S C L I P S
----------------------
●別府市長、ジャイアントパンダ誘致断念──市制80周年に間に合わず(毎日)
「温泉でパンダのストレスを解消するなど、独自の研究課題ができないか、
今後に期待する」とは市長の弁。
http://www.mainichi.co.jp/life/pet/news/200312/news_2003120303.html
●国内最高齢のオオアリクイ「ウメ」が出産──よこはま動物園(ズーラシア)
ちゃんと背中に乗せてます(写真↓)。11月8日誕生。ウメは26歳。
http://www.kanagawa-np.co.jp/news/nw03112133.html (神奈川新聞)
http://www.city.yokohama.jp/me/ygf/zoorasia/a/topics/2003baby.html
(ズーラシア公式サイト)
●イルカ療法中止の方針──香川県さぬき市
香川県さぬき市では、「ドルフィンセラピー」の事業化にむけて、イルカの
試験飼育をつづけてきましたが、2003年度で打ち切る方針をあきらかにしまし
た。財政難や自然保護団体等からの抗議等を理由としています。地元のNPO
法人への施設貸与も検討中とのこと。
・四国新聞社による詳細なレポート「シリーズ追跡」
http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/227/
●飼育下では世界初、マナティのふたご誕生──フランスのボヴァル動物公園
2003年11月、フランスのボヴァル動物公園で、マナティのふたご(オスとメ
ス)誕生。飼育下では初めて。(通信社は誕生日を11月4日としていますが、
下旬かもしれません。)母親の両脇にある乳房に子ども2頭が吸いついている
写真は↓(Yahoo!)
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/031203/photos_od_afp/031203174238_eupr2ib8_photo0
ボヴァル動物公園のマナティ・プールは、高さ2×幅10メートルの窓があり、
奥行は40メートル。水温は28℃に保たれているそうです。
・ボヴァル動物公園 http://www.zoobeauval.com/
●ジャイアントパンダ2頭、一般公開開始──タイのチェンマイ動物園
2003年10月12日に中国からチェンマイ動物園に到着したジャイアントパンダ
2頭(オス3歳とメス2歳)。中国名はチュアンチュアン Chuang Chuang と、
リンホイ Lin Hui だったようですが、タイ北部方言で「カムアイ」(長男)、
「カムウアイ」(長女)と命名されました。11月20日から一般公開。飼育施設
は6,250平方メートル。室内は空調で17℃に設定。1年間に180万人の来園者を
見こんでいます。
広い放飼場で動くパンダのビデオ↓(Yahoo!, Reuters)(Windows Media)
http://mediaframe.yahoo.com/launch?lid=wmv-300-s.5423203
●クリスマスツリーの処分に妙案──ベルリン動物園
スキーリゾートであるドイツのヴィンターベルクから20メートル高のモミが
ベルリン市に贈られ、街中に飾られました。ところがなんと、枝が折れたり、
落ちたりして、ヒドイ状態。すぐさま撤去しろとか、交換しろとか、いやこれ
でいいのだとか、議論百出。結局交換の運びとなり、不要になった木は動物園
のゾウにプレゼント。これまで、クリスマスがすぎてから動物園に運ぶのが慣
例でした。ヒドイ状態のツリーと喜ぶゾウのビデオ↓(Yahoo!, Reuters)
http://mediaframe.yahoo.com/launch?lid=wmv-300-s.5468287 (WM)
●キノコを育てて餌にする貝──昆虫以外では初めての発見
アリやシロアリには、植物を利用して菌を育てて食糧にする種類が知られて
います。このたび、タマキビガイの一種 Littoraria irrorata も同様の生態
を見せることが発見されました。この貝は、北米東海岸の湿地でくらしていま
すが、イネ科の植物を食べ、そこに排泄物を残すことで菌の発生をうながし、
食糧にするそうです。菌類利用が昆虫以外で発見されたのは初めて。(米国立
科学アカデミー紀要オンライン http://www.pnas.org/ 2003年12月4日)
======================================================================
▽本文中に示したリンクによって表示されるページには、他のページへの移動
リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。
▽ZooExpressではみなさんからのお便りを募集しています。匿名やペンネーム
希望の方はその旨をお伝えください。webmaster@tokyo-zoo.net まで。ご意
見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。
▽編集後記
・上野動物園のゾウ舎は、いま運動場の整備を進めていますが、工事の仮囲
いには、地元小学校の児童による絵 157点を展示しています。絵はゾウに
かぎるわけではありません。高学年になると、どちらかというと「おさま
った」絵になるのですが、2年生あたりの絵は、色も形もすべてがじつに
ユニーク。見ていてあきません。ハシビロコウがけっこう多かったのは、
やはり衝撃の動物だからかな? それともじっとしてるから? 展示は来
年2月末までの予定です。 (大平)
======================================================================
メールマガジン ZooExpress No.141 - 2003年12月05日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
(c)2003 Tokyo Zoological Park Society
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- InfoExpress株式情報
- 株価急落で大損をしないための最速株式情報誌。1日2回配信。市場の動向と企業情報と経済情報を要約して提供。
- ずつうへんずつう百科
- 頭痛、片頭痛の患者さんは目が痛くなったり吐いてしまったり全く関係ないお薬をのんでいたり大変です。ペインクリニックで治しましょう。今週の患者さんの体験...
- ブルテリアメルマガ ブラジリアン柔術&総合格闘技情報
- ファイターズショップブルテリアが発行する、ブラジリアン柔術と総合格闘技の情報を中心に、格闘技ウェアの新作入荷情報等発信。
- ニイハオ上海・よろず便利Web
- 今、上海がおもしろい。ビジネスに、グルメに、もちろん観光に。その、今現在の上海の息吹を伝える新鮮な情報を満載したWebを見やすく、項目ごとに編集しま...
- PrintJapan.com DTP/印刷の掲示板・BBS更新情報メール
- DTP/印刷関係の掲示板・BBSの書き込みや更新を毎日メールで配信するサービスです。対象の掲示板・BBSは以下の通りです。 ・DTP駆け込み寺掲示...
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/backnumber_article/melma_logo.gif)


