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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日: 2008/8/18


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)8月18日(月曜日)弐
通巻第2294号  
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 グルジア vs ロシア軍事衝突の余波を警戒するイラン
  この絶妙なタイミングにイラン核施設空爆があるのでは?
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 アジアタイムズ(8月16日付け)が珍しくイランの政局を分析している。
 イランは嘗てグルジアを領有していた。いまもアゼルバイジャンを越えれば、隣りの領土である。
 イランのモッタキ外相は、ロシアのラブロフ外相と電話会談を行い「即時停戦と平和的解決」を訴えた。
イランから見ればロシアは主権国家を侵攻したことになるが、国営イラン放送などはロシア批判と避けているという。

 十九世紀、イランとロシアとの条約(グリステン条約=1813とトルクマンチャイ条約=1828)によって、グルジアはロシア領に編入された。
 爾後、グルジアが独立したのは1991年、しかしロシア軍が撤退して、本当の独立を達成したのは2006年である。
 
 イランの外交は「イラン・シックス」と呼ばれることがある。米・英・ロシア・仏・・中独の六カ国が優先順位であり、NATOの東方拡大はロシアとともに反対してきた。上海シックスにはオブザーバーで加わった。

 そのイランが核武装を急ぎ、最も脅威を受けるイスラエルが空爆の準備をし、サウジアラビアが米国とイスラエルに空爆を密かに要請した節もあり、中東情勢は本日も複雑怪奇。
 
 それにしてもイランのグルジア問題への関心は尋常ではない。
      ▽
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(読者の声1)貴誌 通巻第2292号(読者の声1)で私が情報処理業界での中国人技術者の給与に関して、私が書いた「。。。給与体系が確立していて自由の利かない大企業はともかく中小の情報処理会社に就職した場合、数年後には逆に中国人の方が給与が良くなります。中国人従業員の場合、ほんの少し給料が良いだけで、気軽に転職するので、技術を身に付け使い物になるようになってやめられてはこまるからです。事実は詳細に潜むといいますが、怖いですね」
は誤解を招いたようです。
「こういう現場の声をもっと聞きたいですね。いかに使い物にならないか、を」と宮崎さんは言われましたが、私が「怖い」と書いたのは、小さな賃金差で見習い期間中給料を払いながら技術を教えてくれた会社を簡単に去る中国人技術者の心だけではなく、そういう情況でこっそりと中国人技術者にだけ割り増し昇給を行なう経営者の品性、気が付いても文句も言えず差額給与で働き続ける日本人技術者の情けなさ、そしてそんな会社に見切りをつけてやめていく日本人技術者の寂しさとたくましさ。。。
それらの全てが、日本社会の構造変革への起爆剤となっていることにあります。
一部武士の心がすさび辻斬りが横行した幕末の江戸の町のような情況に今の日本全体があるのでしょう。
「怖い」けれども未来への飛躍の場でもあります。マックス・ヴェーバー流に言えばWeltfreiheit(価値判断からの自由)で世の動きを観ながら、しかも自己を律する高度な価値観をもっていることが大切です。
ところで、件のはなしは、ある講演会の後の懇親会で知り合った日本で情報処理会社を経営する中国人からききました。こういう話は、日本人から聞き出すことはちょっと無理でしょう。
お宝物のインテリジェンスです。
       (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)日中国交回復からしばらくして、「研修生制度」が誕生し、日本の企業に割り当てられて夥しい中国人「研修生」がやってきた。かれらは主にコンピュータ技術を取得して帰国したのです。それもCGが多かった。
 CGは、軍事シミュレーションにも使えますが、北京五輪で「足跡」疑似花火にまで登場した。
 で、これらの研修生は、殆どが日本企業の善意と財政負担で成立しました。個々の企業に「その後、たとえば礼状が来ましたか?」等と感想を聞いてみると「あいつらは恩知らず」という回答が殆どでした。「礼状の一枚も来ない」というのが弐番目。
 それでも日本人より優秀なら雇用する?



   ♪
(読者の声2)貴誌8月16日付け、第2291号のなかで、
「(宮崎正弘のコメント)満州族のことですが、そもそも清朝は自らが漢化したわけで、清朝末期にいた満州八旗は、戦争中に分断され、日本に協力した粛親王など粛清された満族もあれば、毛沢東によってウィグルへ強制移住させられた組も居ます。旧満州に残った満族は、じつは可成りの数が戸籍申請で「漢族」としました。ですから表面的に満州族は消えてしまったかに見えるのです。吉林省から黒龍江省、内蒙古省へ行くと、かなりの数の満族がいますよ」。
とありました。

戦前の満州族に関してですが、小生のメモに、「満州の人口」として、下記記載ありました。
     日露戦争前               数百万人とされるが不詳
     1911年(明治44年、辛亥革命時)  約 1,800万人
     1930年(昭和5年)           約 3,000万人
     1940年(昭和15年)          約 3,555万人
           内訳    漢族       3,150万人(89%)
                  満州族       180万人(5%)
                  蒙古族        70万人(2%)
                  日本人        60万人(1.7%) 

                  朝鮮人        90万人(2.5%) 
                  ロシア人        5万人
  ただし出典不記載です(複数の著作にあったものをメモしたものです)。ご参考に供します。
(KI生、尼崎市)


(宮崎正弘のコメント)内田良平、長野朗、権藤成卿あたりの戦前のシナ論を読みますと、類似の数字がでてきます。貴重な資料、有り難う御座いました。



   ♪
(読者の声3)精力的なニュース配信にいつもながら驚いています。
本日当地地方紙の一面は北京オリンピック女子レスリング48kg級で伊調千春を破ったキャロル・ハイン(Carol Huynh)の両腕を突き上げての歓喜の写真です。
モンゴルやキルギスよりもメダルの少なかったカナダ勢の不甲斐なさ。再来年の冬季オリンピックを控えてフラストが溜まっていただけに大きな扱いです。
彼女の出身はブリティッシュコロンビア州北部のヘイゼルトン(Hazelton)。人口僅か360人。五人兄弟のベトナム系 Canadian(両親が中国本土からベトナムに移りその後無一文でカナダへ移住)。
コーチに肩車されてカナダ国旗を誇らしげに掲げる姿はカナダの移民政策のそれなりの成果を感じさせるものです。Multiculturalismといわれる政策で多民族固有の文化を育てながらかつカナダへの愛国心を育成する難しい作業は多くの血が流れたケベック独立運動を教訓にしています。
彼女のインタビューに応える姿は言葉も表情も身振りも何の違和感も感じさせない堂々たるカナディアンでした。
バンクーバー空港周辺に群がっている不動産投機やギャンブル(多くのカジノがある)で眼の色が変わった漢人とは全く異なっています。
彼らの行状は週刊文春7月31日号『『海外脱出』中国人がカナダで大暴走』の記事となって現れています。”すでに日本に帰化した中国人を、「第二の鑑真」とする努力も必要ではないのか。”という先生の憂慮のご意見に強く賛同しています。
 "I was just thinking how proud I am to be Canadian and about the road I took to get here."とは彼女の言葉。
いつの日かこのような中国系日本人や朝鮮系日本人が現れ、日本に住めることを素直に感謝しそして日の丸を高々と誇らしく掲げてくれるニュースのあることを期待したいものです。
     (SW生、在カナダ)
  

(宮崎正弘のコメント)ちょっとだけ画面を見ていたのですが、この選手のとき、金メダルは中国人かと思ったのです。ベトナム系カナダ人ですか。
 そうでしたか。感動的な文章でした。ご教示ありがたく。



   ♪
(読者の声4)日本語で中国共産党の規約を読むことができます。
 http://www.bjreview.cn/JP/2002-48/48-wen4.htm
 後学のため、みなさんに一読をおすすめいたします。
「第二十九条 企業、農村、政府機関、学校、科学研究機関、住民区・コミュニティ、社会団体、社会仲介組織、人民解放軍の中隊およびその他の末端組織で、正式党員が三名以上いるところには、すべて党の末端組織を作るものとする」。
  とありますから、党員の中国人が3名いれば、必ず支部があると思うべきなのです。
   (NH生、大阪)
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