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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析




宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日: 2008/6/17


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)6月17日(火曜日) 
通巻第2220号 
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 オバマが米国を変革する? 人民日報が懐疑的に初論評
  白人優位から民族同化と和解を訴えるオバマの出現は当て木
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 目立たない論評である。
 それも人民日報の海外版の片隅にあらわれた記事(6月16日付け)。

「もしオバマ候補が共和党のマケインに勝ったとしても、かれは劇的な変革を遂行出来ないだろう」。
 第一にイラク戦争に反対といっても撤退の方法に関しては明らかに出来ないように。
 「解決できる」と言うことは容易、実際の実現は困難で、ほかにもオバマは「経済の変革、教育改革、社会保険制度の改変」などとコトバを並べているだけではないか、と米国批判を直球で論じるのは珍しい。

 基底に流れる中国の潜在意識の現れと言えるかも知れない。
 中国は次期米国大統領にヒラリーと賭けて、出所の不明な資金を数百万ドル(明らかに不法献金としてヒラリーが返却した分だけでも百万ドル)をヒラリー陣営に献金してきた。ヒラリーが勝つと分析してきたからだ。
 流れが変わってオバマとなり、北京は慌てて、オバマ陣営への接触をはかっているとされる。

 「オバマ候補は、人種偏見がのこり、白人優位というアメリカ社会で『人種同化のシンボル』視されているが、じっさいの所、オバマの出現は、そうして民族差別意識への接ぎ木のようなもので、白人のセンスを破砕するほどの事態ではない」と断定調で結んでいる。

     ◎ 
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(読者の声1)先日、経済産業省の次官が原油価格の上昇は米国の投機資金が原因であるとして、米国政府を批判する発言をしたと聞いて、あまりアホなのにびっくりいたしました。
当初の値上がりは投機資金が原因でしょうが、そんなことがそんなに長く続くはずがありません。あがり始めたのは平成11年ですから、もう9年間になります。多くの要因が影響しています。

1.かつては、OPECが値上げすると二大消費地である米国と西欧は、米国内の油田と北海油田での増産、当時新米政権であったベネズエラからの緊急輸入で対処できていました。すると輸出が大幅に減るためかえって減収となるので、安易に値上げができませんでした。
中国とインドで需要が急速に伸びていることが主要原因だなどと調べもせずにいう論者がいます。急速に需要ののびている中国とインドが自前で原油を増産できないことが原因です。
中国とインドに増産が容易な自前の油田があれば、こんな値上がりはしません。

2.主要なプレーヤーがすべて値上がりの利益を得ているので、値下への圧力がかかりにくい。
石油会社は長期契約で安く買い入れている原油があってもスポット価格が上がれば、製品価格を上げられてぼろ儲け。
投機筋は、一歩調子であがればぼろもうけ。投機資金がレベリッジを効かせて動けば、金融機関は手数料で大もうけできるだけではありません。借り入れが増えれば、通貨供給量が増えます。それでまた大もうけ。
政治家は通貨供給量が増えるので景気がよくなり(嘘みたいな話ですが本当です)得をする。
代替エネルギー業者はもちろん大もうけ。
損をするのは弱者だけです。いや、弱者の中にも得をしているものがいます。

3.以前はソ連圏に低価格で輸出していたロシアが一般市場での大手原油輸出国になりました。他に輸出するものの殆どないロシアは自国の原油資源が枯渇する前になるべく多くの金を溜め込むことに必死のはずです。

4.石油の時代の終わりが見えてきた現在、代替エネルギーの時代になる前に投資資金をためて、将来は投資の上がりで食べていける体制作りをOPEC諸国が目指すようになった。
ただしこの同床異夢ももうそろそろ終わりに近くなってきたようです。
半年あるいは、1年後にはかなり違った局面になっていると思います。
   (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)この件にかんしては拙著『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ)で、ほぼ全てを論じましたので、拙論は展開しません。



  ♪
(読者の声2)先生の新刊『北京五輪後、中国はどうなる?』(並木書房)拝読していて、データー量の豊富さに驚かされます。
きちんとした数字を挙げておられるから比較しやすい。
ご自分で現場を見てきておられるから、読むものにその風や空気が伝わってきます。
(FF子、小平)
 

(編集部から)拙著新刊に関してはほかにもたくさんの御感想、御激励を頂きました。有り難う御座いました。

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宮崎正弘の新刊
『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円)
 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
 (↓ 下記アマゾンから簡単に申し込めます。送料無料)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4890632298/

宮崎正弘・黄文雄共著
『世界が仰天する中国人の野蛮』(徳間書店、1575円)
 ♪
(( 宮崎正弘のロングセラーズ ))
http://www.bk1.jp/webap/user/SchBibList.do?keyword=%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E6%AD%A3%E5%BC%98&genreCd=&initFlag=1&x=46&y=11
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 五刷!(KKベストセラーズ、1680円)
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『出身地でわかる中国人』増刷!(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2008 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
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ペンネーム : 宮崎正弘

  • 文豪三島由紀夫は「死後も成長する作家」といわれ、今日も文学、芸術、思想のあらゆる分野に亘っての研究成果が紹介される

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