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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日時: 2008/4/20

 
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年)4月20日(日曜日)弐 
        通巻第2166号
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 気がつけばロシアも、南オセチアとアブハジア併呑の政治野心が露わに
  プーチン最後の大統領令は非合法政府と“合法的な”軍事・安全保障関係
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 強権プーチン大統領、最後の大統領令を4月16日に発令した。
 それはグルジア内の「国内国」である南オセチアとアブハジアという、両「共和国」との関係を、これまでの傀儡関係から格上げし、「正式」なものとして、ロシア軍の派遣を合法化、そのための政府機関を設立するという国際法無視の命令書である。

 1991年にソ連が崩壊し、グルジアが独立したときに、南オセチアとアブハジアは、グルジア領と定義された。
とはいえ、爾来、一度もグルジアの実効支配は及ばず、それぞれに「大統領」がいて、ロシア傀儡であるが、モスクワで時折、政治発言をしている。
 大統領令は、「南オセチアとアブハジア領内に住むロシア人の生命と財産を守る目的もある」と謳っている。
 
 比喩的に言えば、日本領内に住む居留民団と在日朝鮮人と在日中国人の生命と財産を守るためと言って、韓国、北朝鮮、中国が日本に軍隊を派遣するような行為である。主権侵害行為だ。

 91年以来、国際的にグルジア領と認められていた南オセチアとアブハジアへ、ロシアは非合法的に平和維持軍を派遣してきたわけだが、以後は正式な政府として扱うことを内外に鮮明にしたのである。
つまり傀儡国家が策定する法律をロシア政府が認め、いずれ、両国をロシア領に編入するという野心の現れでもある。

 グルジアはそれでなくともロシアからガス供給を止められ、グルジア人の出稼ぎをモスクワから追放され、様々な外向的制裁、いじめを受けてきた。
 グルジアのサアカシビリ大統領が親米派であり、NATO加盟を目指していることへの露骨な妨害工作でもある。


 ▲ソチ・オリンピックと連動。とかく五輪は荒れる

 とりわけアブハジアへの建設投資が見込まれるのは、ソチでの五輪が決定し、そのソチに近いため、オリンピック関連施設などの建設が急務。プーチン政権は石油で得たふんだんな資金からソチオリンピックのために260億ドルを予算化している。
「在住ロシア人を守る」と謳われた以上、ロシア軍の増派も政治日程に組み込まれているのではないか」(『ユーラシア・ディリー』、4月18日付け)。

 というのも三月に“プーチン翼賛会”であるロシア議会が南オセチアとアブハジアとの正式な外交関係の樹立を要求し、さらに四月初旬にブカレストで開催されたNATOサミットに招かれたプーチンは国防大臣を帯同し、「もしグルジアがNATOに加盟するなら、ロシアは何らかの対抗措置を執る」と恐喝的な発言をしている。

 NATOは「グルジアの主権を侵す行為であり、ロシアは政策を変更すべき」と批判した。
OSCEは「現在の国境を変更するような行為には平和的な話し合いが必要だ」と言った。
EU議会の事務局も「ロシアの行動は残念、平和的解決を望む」と発言するだけに留まっている。
西側の反応がこれほど鈍いのも、中国のチベットのおける人権蹂躙を非難しない日米の煮え切らない態度と同じである。
 モスクワにあやまったメッセージを伝えた懼れがあるだろう。

 プーチンの思惑は露骨にソチ・オリンピックの成功と連動している。五輪は平和の祭典なのか。
とかく五輪は荒れる

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(読者の声1) フランス系スーパーマーケットの「カルフール」が連日デモ隊に囲まれ、しかもホームページが襲撃されました。ほかにも海外留学生らがロンドンとパリで「中国報道に関しての新聞の偏向」に抗議する集会を行っているとか。これは「愛国無罪」の中国の情報キャンペーンに間違いないでしょうが、この矛先はいずれ日本にも来ますか?
     (SY生、兵庫県)


(宮崎正弘のコメント)日本に? 福田首相の媚中外交を展開しているうえ、胡錦濤の来日を控えていて、日本への「反日暴動」が吹き荒れる可能性は薄いでしょう。長野の聖火リレー次第ではありますが。。
 英・仏を非難して止まない中国は、米国への批判をそれでそっとすり替えている。 
 2001年四月、海南島へ強制着陸させられた米軍偵察機の事件直後、中国全土には反米の嵐、ハリウッド映画上映館もマックも店を閉じました。ユーゴにおける中国大使館誤爆事件のときは、北京の米国大使館には火炎瓶が投げられ、大使は命からがら逃げ出した。
 青島のカルフール(「家爾福」と書きます)爆破事件は、それに前後した北京大学、清華大学同時爆破事件、西安のおける二回にわたったマクドナルド爆破(数名が死亡)と同様にイスラム過激派と考えられました。
今回の「現代版・義和団事件」と、ちょっと趣が異なっています。



  ♪
(読者の声2)貴誌、おとといの「台湾取材日記」を拝読し、「 陳絢暉氏ら日本語世代『友愛』グループの勉強会で紹介されて以来。。。」の一行に、もしや先日わたしがお目にかかった佐野た香さんと宮崎先生は古くからのお知り合いかと思いました。
佐野た香さんの歌が、とっさに浮かび上がったのです。

 桜咲く心の祖国慕いつつ一筋に歩む短歌の道を  

 ついニ三日前、この佐野さんのご自宅をお訪ねし、李登輝友の会の「台湾へ桜 を贈るツアー」でご一緒した折の楽しかったあれこれ語り合ったり、佐野さんが会長をなすっておられる『日台高座交流会』ことについて伺ってきたばかりでした。
 『台湾少年工と第二の故郷』、野口さんとの共著、歌集「埒の湧」、「遥かなる祖国」と頂きました。
 
 北に対き心の祖国と詠みし人桜追ひつつ逝きましにけり
 
佐野さんがこの歌、阿川弘之さんが絶賛してくださってのよ、と。そこで、阿川弘之さんのお名前が挙がったので検索かけてみましたら 、
李登輝友の会のメルマガ
http://www.melma.com/backnumber_100557_3840808
に阿川さんが書かれた文書を見つけました。
 
野口さんの本を、佐野さんの歌集を、何度も涙をぬぐって読んだ私。阿川ご夫婦も同じように感動なすって涙が止まらなかったと。
 今年も台湾の少年工の方たちが5月に大和市を訪れるそうで、市をあげての歓迎会もあるよし。所要でこの歓迎会には駆けつけられませんが、靖国参拝をなさる日には東京に帰っていますので、是非ご一緒させていただくつもりです。
その日を楽しみに待ちながら、少年工の方々が、自然と口ずさむという「台湾軍の歌」を今一生懸命覚えています。
      (FF子、小平)


(宮崎正弘のコメント)阿川弘之先生の台湾への思いは深い。たしか、終戦を阿川氏は台湾で迎えた筈では? 戦後、一時期、鷺宮に住まわれた折、となりにいたのが許世楷さんだった。いまの駐日大使です。
 前の前の大使は莊銘耀さんで、台湾人として珍しい海軍大将出身の方でした。十年ほど前に大使の発案で、阿川夫妻、竹村健一夫妻、そして小生が愚妻をともなって芝大門のフランス料亭にお招きをうけ、そのおりにも類似の話題がでたものでした。
    ◎
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(休刊のお知らせ)小誌は4月26日より5月7日まで海外取材のため休刊となります。
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>比喩的に言えば、日本領内に住む居留民団と在日朝鮮人と在日中国人の生命と財産を
>守るためと言って、韓国、北朝鮮、中国が日本に軍隊を派遣するような行為である。 
今日のサンデープロジェクトで自民の中川秀直が移民1000万人受け入れをブっていたようですが、日本に来る移民なんて多くは中国人なんじゃないんでしょうか?上記のこと冗談じゃなくなる日も遠くないかもしれません。
そもそも現在の一年間の産児数は100万人強でこれは江戸時代と大して違わない数では?産児が異常に少ないことが問題であって、産児数をあと50万人、出生率を2くらいに戻せばいいだけの話。福田総理は媚中外交以上に内政において亡国政策を進めかねない。
日時:2008年4月20日


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ペンネーム : 宮崎正弘

  • 文豪三島由紀夫は「死後も成長する作家」といわれ、今日も文学、芸術、思想のあらゆる分野に亘っての研究成果が紹介される

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