評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
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宮崎正弘の国際ニュース・早読み
発行日: 2008/3/10
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年) 3月11日(火曜日)
通巻第2118号 (3月10日発行)
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(((((( 今週の書棚 )))))
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宗像隆幸『台湾建国 台湾人と共に歩いた47年』(まどか出版)
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孫文の革命に人生をかけてまでも熱狂的になったのは、むしろ日本人だった。宮崎滔天、頭山満、内田良平、中村天風などなど。
とくに宮崎滔天三兄弟は孫文からカネの工面を依頼されると自宅を売却してでも孫文に資金を支援し、隠れ家を与え、逃避行にボディガード志願。孫文の蜂起の呼びかけに広東へ駆け参じてまっさきに戦死した(恵洲事件)のも日本人だった。
宮崎滔天は書き残した。『三十三年の夢』。
台湾独立に夢を繋ぐ日本人は多い。
学生下宿時代、隣室の留学生が台湾からの許という理論派だの男だった。その人物を知り合ったことにより、ふと、のめり込んだ政治の世界が、自分の人生のほぼ全てを台湾独立のために賭けることになろうとは当時の著者が予感していた筈はなかった。
現代の日本人の熱血を体現しているのが、この本の著者である。中国名を宋重陽と称する。
いわば『四十七年の夢 いまだ実らず』だ。
宗像隆幸は熱気と正義と民族自決を求めて立ち上がり、台湾独立のためにたたかう『台湾青年』の編集に携わり、蒋介石独裁政権の圧力にこうして、強制送還される同士らの奪還にたつ。
薩摩隼人の血が騒いだのだ。
当時、台湾にあっては独立のカリスマ的存在だった、台北大学教授・澎明敏の海外脱出を手伝うために奇策を用いた。
澎教授の自宅には国民党の監視がはりついていた。
宗像の友人で澎と体型が似た男が台湾に入り、写真を貼り替えて偽のスタンプを押し、澎とすり替わり、澎はその日本人パスポートで台湾を出国して香港経由、スエーデンへ逃げた。
暗号電報は「サクセス」。経由地だったコペンハーゲンから打たれた。本書にその電報の写真がでている。
▲ 理想の実現にはまだ距離があるが。。。。
宗像の友人はその成功を見届けてから駐台日本大使館にパスポート紛失を届け出た。
この箇所、前作『台湾独立運動私記』(文藝春秋)でも読んだことがあるが、監視した国民党情報部のだらしなさに言及がある。なんと、澎が台湾を抜け出て、スエーデンで記者会見に及ぶまでの3週間、まったく気がつかず、しかもその間のタクシー代など諸費、交通費などを請求したうえ、観察報告を上にあげていたというほどの間抜けぶりだった。台湾特務=調査局スタッフは所長以下数名が職を解かれた由。
さて蒋介石時代、東京の台湾独立運動には国民党のスパイが紛れ込んでいた。スパイを査問したところ事件となって、留置所に一ヶ月ちかく留め置かれたりした。
そして瞬く間に30年が経過し、台湾で戒厳令がなくなり、96年に李登輝民主政権の誕生をみた。
独立のために戦った活動家は、その前後から三十数年ぶりに台湾へ帰国できるようになった。
金美齢は台湾のテレビで統一派を木っ端みじんに論破し、黄昭堂は200万人間の鎖デモを組織し、陳政権再選の原動力をつくりだした。
羅福全は日本大使となり、そして47年前、宗像の下宿の隣人となった許世楷がいまの駐日日本大使(台北駐日経済文化代表処代表)である。
半世紀の歳月、しかし台湾独立は実現せず、戦いは今日も続く。本書は台湾問題を理解する上での第一級史料たりうる。
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((( 宮崎正弘の新刊予告)))
黄文雄氏との共著
『世界が仰天した中国の野蛮』(徳間書店、三月下旬刊、予価1600円)
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((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 (KKベストセラーズ、1680円)
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=32009305
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』 (徳間書店、1680円)
http://www.business-i.jp/news/book-page/debut/200710130007o.nwc
(書評と申し込み方法 ↑)
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『2008年 世界大動乱』 (改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』 (阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『中国から日本企業は撤退せよ!』 (阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)
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宮崎正弘全著作一覧 (これまでの127冊の著作リストを閲覧できます)
http://miyazaki.xii.jp/tyosyo/index.html
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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この記事へのコメント
全1件表示台湾人は中国に吸収されたがってるように見える。
あまりにも台湾経済は対中依存度が高すぎるという意識は無いのかね?
日本は幸いにも江沢民のおかげで対中依存度が結果的に抑制されている、今回の毒入り餃子事件も誤解を恐れずいうなら起こってよかった事件だともいえる
一部の製造業者を除いて中国様の顔色を伺わざるを得ない人が多いことが今度の総統選挙にも影響しそうだ日時:2008年3月10日
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