評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
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宮崎正弘の国際ニュース・早読み
発行日: 2007/12/17
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成19年(2007年) 12月17日(月曜日)
通巻第2030号
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広東の繁栄に急ブレーキ、靴工場など数百社以上が倒産
最低賃金労働者をベトナムのみかわアフリカ諸国から輸入してみたが。。。
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華南に最初に経済成長と繁栄がやってきたのは、隣接する香港資本の投資だった。
ミシン、軽工業がどっと出て、香港の工場街が空洞化した。
その成功をみて、東南アジアの華僑が果敢に投資し、ついで台湾資本がどっと広州、東莞、仏山などに入った。
何をつくるか?
台湾などで採算割れした雑貨、弱電部品、そしてテニスラケットやスポーツシューズなどである。
ことし一月から二月にかけて筆者は華南の九都市を超特急でまわった。
マカオから入国し、珠海、中山、仏山、開平、広州、恵州、深センをめぐり、香港へ出国した。各地の繁栄、その影での工場閉鎖、失業者の群れ。珠海市はともかく、中山市のど真ん中のホテルはガラガラ、むかえにあったホテルは閉鎖していた。
広州市内では、繁華街でビラまきをしている夥しい黒人労働者に驚かされた。
一方で金持ち階級の大量出現。かれらは朝食さえつくるのを面倒くさがり、レストランへくるのである。お手伝いさんはフィリピンから。
まことに信じられない風景だった。
華南から最初にベトナムやラオスへ逃げ出したのは雑貨、弱電、靴のメーカーで、台湾資本はベトナムに集中した。
つぎに中国のメーカーは、中国奥地、たとえば江西、湖南省から遠く峡西、寧夏、貴州などの奥地へ向かった。
急騰する人件費がネックとなったためである。
それまで広州はベトナムからの不法労働者を大量に受け入れ、さらに江西省などからも労働者を「輸入」してきたが、労賃の不払いや斡旋業者のマフィア化などで、昨年旧正月に、広東省だけで50万人の労働者不足に見舞われた。
その結果、アフリカ諸国からの不法移民を受け入れ、現場労働不足を補ってきた。
中国国営「中央電視台」が、珠海デルタ工業地帯における「不況」の特集を放映した。
この番組では靴メーカーおよそ2000の工場が倒産したという衝撃的なニュースをつたえた。
玩具、繊維製品、弱電部品などの工場でも人手不足による操業困難が原因での倒産も増えていると伝えている。
靴メーカーの四分の一はベトナムへ移転を完了、残りも中国からの転出を考慮中である。
いよいよ中国でさえ産業の空洞化現象がおこりつつある。
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(読者の声1) サピオの最新号で、貴論を拝読しました。要するに胡錦濤がさきの共産党大会の人事で守旧派、上海派、太子党に挟撃され、自分の派閥から多くを抜擢できず、いわば胡錦濤の「大敗」であった、という中身ですが、ほかのメディアでお目にかかれない分析だけに驚きました。しかし読んでみて宮崎さんの分析のほうが納得できた次第でした。
(Yup生、京都)
(宮崎正弘のコメント) 香港のメディアの多くは(ト言ってもアンチ北京の媒体ですが)、胡錦濤の主導権確立せずという分析です。
一方、香港の新聞は北京にこびるところが多く太子党出身の習近平が、「有能」で「人望が厚い」などとおべんちゃら記事で埋め尽くされています。
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(読者の声2)南京問題のパネル討論をch桜で拝見し、大変心強く思っております。
希望としては、今後は若い大学生、高校生を参加させてください。そうするとこの問題が全世代共通の問題であることがわかります。事実、反日迫害で苦しむのは若い世代です。
またこの問題はエンドレスですから継承しなければなりません。
よろしくお願いしておきたいと思います。
(MC生)
(宮崎正弘のコメント)御高見、桜チャンネルの担当に回覧させて頂きます。
この世代は、最初に漫画、あるいは映画から入ってきますので、活字世代とはまるで入り口が違うのです。この意味で、桜チャンネルや、小林よりのり氏らがはたした役目は大きいです。
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(読者の声3)貴誌のバックナンバーを読んでおりました。五年ほど前、2003年2月17日付けの「(某月某日)」にこうあります。
「『週刊新潮』(2003年2月20日号)の福田和也「たたかう時評」に今回は保田輿重郎の京都太秦の奇妙な建築である庵のことと棟方志功と保田の友情物語が出てきた。
身余堂と保田輿重郎が名付けた、その住まいは狐が出そうな山里に建てたもので、戦後の文士の「転向」を嗤って関西へ隠棲を決め込んだ保田が和歌や随筆を書いたところでもある。
懐かしかった。あれは30年以上前のことだ。わたしは保田さんに用事があり、夜の6時頃伺うと言って、太秦の夕闇に、その身余堂を尋ねたのだ。
秋だったか、ともかく日暮れが早く、午後7時には真っ暗、あたりに街灯はなく、一時間近くまよった。ようやくみつけたのは幽玄な、異様な静謐につつまれた、毘沙門天のごとき門をくぐり、まさに万葉の世界に踏み込んだような日本の文人の庵だった。
保田輿重郎さんは、じっとわたしの到着を待っていてくれ、夫人の作った山菜料理と酒を戴きながら、氏がぼそりぼそりと喋りだす、殆ど聴き取れない言葉を耳に受けとめるのだった。ときどき他人の文章をよみながら突如、昔の情景が走馬燈のように出てくるのは、小生も馬齢を重ねた証拠なのか」。
とありました。
これは好い文章ですよねぇ。とても印象深く拝読したのでした。
(FF子、小平)
(宮崎正弘のコメント)小生自身忘れておりました。この情景は、拙著『三島由紀夫「以後」』(並木書房)にも挿入した箇所がありますが。
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(読者の声4) あるブログに貴書『出身地でわかる中国人』(PHP新書)の紹介が次のようにありました。
(引用開始)
「20年以上に渡って中国及び中国人を取材してきた著者による中国各地の紹介文は忌憚無き内容で、それゆえ勉強にもなったと思います。例えばこのような記述がありました。
「旧満州でも特に朝鮮族が多い地域が吉林省の東南部である。恐らく200万人を超す朝鮮族が居住するが、最近の大変化と言えば日本への密かな移住なのである。(中略)東京の新宿・大久保あたりは最近、吉林省出身の中国人で溢れている。大久保から新大久保にかけての大通りを歩くと通行人の8割方が韓国人か中国人で、看板も中国語とハングルが目立つ。(中略)このあたりの従業員は実は中国人が多い。それも朝鮮系中国人で『出身は?』と聞くと大概が『吉林省のどこそこ』と答える」
これ以外にも山東省は韓国と、福建省は台湾及び東南アジア華橋と、広東省は日本及び北米華橋とそれぞれ関係が深い事などが紹介されていました。広大な中国という国を理解するためには、こうした予備知識は知っておいて損は無いだろうと思いました」。
(引用とめ)
こんな風に多くのブログでも宮崎さんの書籍が紹介されております。
(TF生、東京都)
(宮崎正弘のコメント) ご指摘ありがとうございます。上記は歳月のかかった作品ですので、愛着が深い拙著のひとつです。
もうすこし広く人口に膾炙されるといいのですが。。。。。
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((( 宮崎正弘の最新刊 )))
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
『2008年 世界大動乱』(改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
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((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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宮崎正弘の比較的入手しやすい本の一覧 ↓
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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この記事へのコメント
全3件表示いやあ。支那の経済状況は、すばらしいですね。貴殿の情報を自己的に「分析」した結果、中国株価がもたないのは、どうも、五輪の前になりそうです。我が国の、バブル期以降名声を博した人々に、その後の「指南」を受けたいと、支那から招聘状がその内、届きそうですね。
当時の、日銀総裁も、うってつけの人材でしょう。(我が国では、ボロクソに罵倒されていましたので)
米国の都合で「元」の切り下げを阻むのは、いいかげんにしないと、落差が大きい。イランが、ドルを止めてユーロ決済にもって行きたい気持ちが分かりますね。日時:2007年12月17日
久しぶりに新宿に行きましたが「西」は兎も角「東」は完全にダメですね、これが日本かと?一度掃除の必要が有るのでしょうが、遅いですね。日時:2007年12月17日
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