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宮崎正弘の国際ニュース・早読み
発行日: 2007/1/25
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成19年(2007年) 1月26日(金曜日)
通巻第1691号 (1月25日発行)
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あのBRICSレポートを書いたゴールドマンサックス
今度は「インドが2050年に米国経済をぬき世界一に」と剛胆な予測レポート
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BRICSレポートとは、頭文字のとおり、ブラジル、ロシア、インド、中国が、次の経済を牽引した爆発的な成長を遂げるだろう、とする予測だった。
これは03年に発表され、世界の投資家に甚大な影響をあたえた。
しかし、最近の市場では「BRICSよりVISTA」が合い言葉。
この耳慣れない「VISTA」とは、新車の名称ではなくて、ベトナム、インドネシア、南アフリカ、タイ、アルゼンチンの頭文字を並べたもの。つぎの世界経済を牽引する潜在的飛躍力はあるかも知れないが、所詮はサブ・プレィヤー、現実の経済を考えると「?」であろうけれども。
さて、ゴールドマンサックスが、おそらくダボス会議に用意する新レポートは、
「2050年にはインドが米国を蹴落とし(unseat)、世界経済の頂点をうつだろう」
などと剛胆な予測を放っている(IHT、1月25日付け)。
(本当かな?)
インド各地に林立する工場群と、その生産性の高さ、外資系企業の投資も鰻登り。
過去四年のインド実質成長率は予測よりも25%くらい高かったのではないか、とするゴールドマンサックスは、2020年まで8%の成長率を維持するだろう、とも言う。
しかし同時に現在より三倍の原油輸入が必要となり、五倍の自動車普及が実現し、環境問題が激しくインド社会を脅かし、産油国などとの関係が変貌する結果、地政学的戦略性も変化するだろうとも予想している。
またインドの都市化は尋常ならざる速さですすんでおり、いま既に世界30傑の成長都市のうち、10ものインド諸都市にランクされている。
2020年までに、さらに一億四千万人が都会へ流れ込み、あらたな格差、都市問題を引き起こすだろうが、もしインド政府がこの処理を間違えると、予想通りの成長もおぼつかなくなるとも付帯条件で警告しているが。。。
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(休刊のお知らせ)海外取材のため、小誌は週末27日(土曜)から2月4日まで休刊となります。
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中国の政治宣伝、情報謀略をこれ以上許してはならない!
日本から反撃。
映画「南京の真実」制作にご支援を!
「映画「南京の真実」制作委員会 電話(5464)1937
http://www.nankinnoshinjitsu.com/
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(読者の声1)京都ででていて全国で購読されている読書人の雑誌『TOP POINT』の貳月号で、同誌が調査した、「昨年度下半期のベストブック」の第二位に宮崎正弘さんの『中国から日本企業は撤退せよ』(阪急コミュニケーションズ刊)が選ばれております!
ちなみに第一位は日下公人さんの『数年後におきていること』(PHP)、二位が宮崎正弘『中国から。。。』、以下、三位は桑原耕司氏『社員が進んで働くしくみ』(PHP)、四位は佐々木俊尚著 『グーグル』(文春新書)、五位は伊藤信吾著『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』(講談社)という順位でした。
(愛読男、大阪)
(宮崎正弘のコメント)御教示有り難う御座います。
意外な場所でよく読まれておりますね。京都は京セラ、堀場製作所、ロームなど日本を代表するハイテク企業が集中し、意外なことに「日本のシリコンバレー」と言われていマス。米国雑誌『ビジネスウィーク』の銘々でしたが。
それにしても京都は維新前夜にも高度な政治情報が集まった場所であり、近年は古都、観光のイメージに加え、優秀なエンジニアが得やすい、学生が多いので雇用側も楽、先端的研究をする大学が多いなど、諸条件が恵まれている。
ゆえに情報も先端的なものが集中し、その所以で拙著も選ばれた?
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(読者の声2)貴誌1689号(読者の声1)に『講孟余話』が言及されています。
宮崎さんのメルマガの読者なら当然この本を読んでいるはずとまでは言いません。講談社学術文庫から「講孟さっ記」として出版されていて簡単に手に入ることをお知らせいたします。
原文に加え現代語訳と用語の注釈がついています。松陰は後にこの書を「講孟余話」と改題しました。
講孟余話を読むならその前に孟子も読むべきです。私は岩波文庫で読みましたが、これはよい本です。原文、日本語訳に加え詳細な注釈が付いています。その注釈にはシナの学者と日本の学者の解釈が並列して記述されています。
なかでも中井理軒の説には思わず納得してしまいます。
江戸時代に日本で儒学研究のレベルが如何に高かったかを物語っています。また、当時は大坂(大阪と改名したのは明治3年)が知的に元気な町であったことにも思いをいたらせてくれます。
吉田松陰の書を読むなら、是非「武教全書講録」を読むべきです。山鹿素行の「武教全書」の序章というよりは枢要である「武教小学」の講義です。新渡戸稲造の「武士道」が現代では有名になったが、江戸時代から戦前まで、武士道(江戸時代の用語では「士道」)といえば山鹿素行が一般に第一人者と考えられていました。
多田顕氏(元陸軍参謀本部次長の多田駿氏のご子息、碩学であるが非常に謙虚な方です)が平成18年12月に「武士道の倫理−山鹿素行の場合」を出されました。私はまだ読んでいないが、おそらくすばらしいものでしょう。
「武教全書講録」の終わり近くに女子教育について書かれています。
「女学校」という言葉は松陰が創ったものです。また、晩年の松陰は、被差別部落民解放に力を入れていました。
明治初期に「遊女解放令」や「部落民解放令」などという太政官令が出されたのも松陰の弟子たちの力が大きく影響していたと推察いたします。
またあまり知られていませんが、高杉晋作は奇兵隊に加え被差別部落民を組織して一新組や維新団も創りました。こちらのほうが実際には活躍したとある本で読んだことを覚えています。明治維新や御一新の語源はこれらではないかと私は訝っています。
(ST生、神奈川)
(宮崎正弘のコメント)吉田松陰の側面ですか。萩の町は、ところで、行ってみて最初に驚くことがあります。軒の低さ、民家がこじんまりとしすぎている。
地理的には日本海特有の設計思想があり、国内政治とくに藩のなかの政治として山口政庁に遠慮して建物を小さくした? そればかりか、萩の武士は、当時、背丈が低かったことを推察させてくれます。
だが、歴史を震撼させる思想家が生まれるわけで背丈とは関係がありませんね。
余談でした。
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<宮崎正弘の中国・台湾、北朝鮮関係著作>
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)
『拉致』(徳間文庫)。
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