宮崎正弘の国際ニュース・早読み |
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成18年(2006年)8月5日(土曜日)
通巻第1533号 (8月4日発行)
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中国企業の日本企業買収が本格化へ
三九製薬の失敗から三年、日本の基礎条件は整ったか?
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中国の大手太陽電池メーカー、「尚徳太陽能電力」(江蘇省)が日本企業の太陽電池企業として有名な「MSK」(東京)を買収する態勢となった。
買収総額は345億円。
これは中国企業による日本企業買収で過去最大。
嘗てレノボがIBMのパソコン部門を買収し、中国海洋石油が「カザフペトロ」(カナダ)を買収したように、中国の外国企業買収は本格化している。
失敗例も多く、典型は中国海洋石油の「ユノカル」買収失敗。米国に資源ナショナリズムがおこり、反中国感情が米財界に溢れた。
これまで日本への本格的進出はなかった。
三年前に東京証券取引所上場直前に経営スキャンダルが突出し、上場が不可能に陥った「三九製薬」の失敗が尾を引いていたからだ。また三九製薬は富山の製薬企業を買収する手筈だった。
しかし近年、中国企業はテクノロジーの取得を効果的かつ迅速に行うには技術をもった、エンジニアと暖簾をまるごと頂戴できる方法(M&A)の行使に切り替えており、中国政府がそうした方向性を推奨している。
なお「尚徳」はすでにニューヨーク証券取引所にも上場している巨大企業。
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(読者の声1)貴著『中国人を黙らせる50の方法』を一気に読みました。本当に面白かった。
特に第一部が面白かったです。以下、具体的に書きます。
プロローグ:冒頭から「環境問題」の深刻さを指摘されておりますが、慧眼ぶりに敬服しました。まさに「環境問題が中国を滅ぼす」と私も考えております。
中国政府が7月に出した環境白書には、「中国もここまで来たか」と落胆しました(環境汚染のひどさではなく、それを隠蔽する国家体質に)。
P61:政治論争に興じたり日本を批判したりするのは、よほどの暇人か、それを職業としている人種のみである。−−至言ですね。
P66:北朝鮮とロシアとの国境「豆満江開発」の実態を書いておられますが、ここだけでなく、炭鉱の街や北京郊外の様子など、実際に観察されておられる宮崎さんの眼力には敬服します。
他の保守の人は実際に見もしないで批判する。これには反発を覚えます。ところが宮崎さんの書いたものを読むと、自分の観察の浅薄さを反省する次第です。
P210:「中国が日本を経済的に追い抜いたとき、反日感情は雲散霧消するだろう。しかし同時に、反中感情が世界を覆うだろう」
−−これぞ宮崎史観の真骨頂ですね。
日本に対するライバル心をいうのは、私も最近中国人と話していて強烈に感じるようになりました。
(DK生、文京区)
(宮崎正弘のコメント)環境問題は、赤潮の異常発生から、越前クラゲの大量発生など、これすべて中国が日本に「輸出」している問題。二酸化炭素の排出も世界の25%が中国で発生。黄砂、酸性雨、そのほか。そのうち日本海の魚介類も食べられなくなるかも。
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(読者の声2)ようやく貴著新刊『中国人を黙らせる50の方法』を読了しました。
御文章の行間に過去の先生の中国観察の蓄積が、そこはかと漂いいでて、おろそかには読みとばすことが出来ませんでした。
徒らに絶叫的な反中国論も目立つこの頃ですが、それは情緒を刺激しても自己満足だけで終わりがち。そこへいくと先生のそれは理論的合理的理性的で、もの静かな批判が多く(ところどころ激しい批判もありますが)、納得が行きます。
(飛騨クルス)
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(読者の声3)御著書『中国人を黙らせる50の方法(ああ言われたら、こうやり返そう)』(徳間書店刊)を拝読しました。感激しております。最新のデータを的確に分析し、スピーディに出版できるのは先生だけでしょうね。
(RK生、栃木)
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(読者の声4)中共の世界中への拡散が気になります。コロニー(植民市)という言葉が想起されます(貴誌1531号投書欄の「マルコ」さん参照)。
生活条件は欧州やアジアやアフリカでも自国と比べて天国でしょう。特に欧米の住民は間抜けで油断しきっていますから。
支那人は住み着くとテコでも動きません。言葉では分からないので、帝政ロシアは武力で追い払いました。中共の人口拡散の結果、数十年で欧米でも東南アジアのように政治勢力をつくり既存の諸国の政治を変えてしまう恐れがあります。
人間の政治性を無視した理想主義的、あるいは経済優先主義的な人間の自由な移動は結局支那人の大量流入となり各国に混乱と不幸を生み出すことになるでしょう。
(MC生)
(宮崎正弘のコメント)ロシアに中国人が500万人。バイカル湖周辺に320万人という恐るべき実態は、EUでも人口比率からいえば同様な脅威をもたらしています。EUおよびロシアが、今後いかなる対抗手段をとるのか、注目です。
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(読者の声5)産経(8月4日)特報では安倍長官は四月に靖国参拝を済ませているとか。また小泉首相が靖国神社に八月十五日にいく観測が急に流れ出しているようですが、どう御覧になりますか?
(YT生、静岡)
(宮崎正弘のコメント)永田町をかけている情報は、十五日参拝の線ですが、小泉メルマガには「武道館の追悼式」には出席すると明言していても、その前後に靖国神社に参拝するとは書かれていません。
来週の十日からはモンゴル訪問、その前に広島、長崎と、この人の歴史感覚は、率直に申し上げてまともとは言えませんから。
それでいて終戦記念日の八月十五日に意図的に参拝するのは、さんざん保守を虚仮(こけ)にしてきた過去への贖罪か、それとも、フト保守へ近づくポーズのため、いわば一流の小泉トリックかもしれません。
なにしろ皇室典範改正を「行政改革」の一環として、という、すさまじいほどの歯車のはずれた歴史認識をする政治家であり、ロボットと天皇をまちがえている男を有識者会議のトップに据えたのは、誰だったか、改めて問う必要があります。
参拝して初めて再評価が可能かもしれませんが、対中歴史認識に間違いがある以上、それだけの評価しか出来ないのではありませんか。
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<宮崎正弘の新刊>
『中国人を黙らせる50の方法』(ああ言われたら、こうやり返そう)
徳間書店刊。定価1680円
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<宮崎正弘のロングセラーズ>
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『朝鮮半島、台湾海峡のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版、1470円)
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