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総裁選の選挙違反:週刊アカシックレコード030916

発行日時: 2003/9/16

■総裁選の選挙違反〜週刊アカシックレコード030916■
03年9月20日に投開票される自民党総裁選では、もし多数の郵政族議員(と郵便局長)を束ねる橋本派が「郵政民営化」を掲げる小泉首相の再選を阻止するために結束すれば、140万一般自民党員の大半が行う郵便投票を妨害し、小泉の「逆転負け」や「開票不能」「選挙無効」に追い込むこともできた。

【幹事長未経験者の失言】
03年9月10日、石原慎太郎都知事が(親北朝鮮派と批判されることの多い)田中均外務審議官宅に爆弾が仕掛けられたことを「当然」と述べて非難されました。
筆者は都知事の人柄にはなんの期待もせず、そのペルソナ(非自民党員)にのみ期待してきたので、べつにどうとも思いません。が、この種の失言を菅直人、小沢一郎、野中広務、山崎拓は絶対にしません。
理由は、彼らが人格者だからではなく、党の幹事長を経験し記者会見等で訓練されたから。その証拠に、幹事長未経験で首相になった小泉は03年の通常国会で、菅の挑発に乗って「(公約を守れなくても)大したことではない」と大失言。やはり幹事長を経験しないと、政治家も落ち着きが出ません。
もっとも山崎拓幹事長の場合は、発言は慎重ですが下半身はまったく落ち付きがなく、愛人問題を派手に報じられてしまいました…。
(^_^;)
【「野中広務の日」より『ラスコーリニコフの日』(佐々木敏著)】
表紙は → < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/raskol/cntnt.html >  
特集頁は → < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/raskol/n.html#04 >
■総裁選の選挙違反〜郵便局が自民党総裁選の投開票を妨害?■
【前回「公明党vs亀井静香」( < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/y2003/ldp.html#03 > )より続く。】

03年9月2日、自民党最大派閥の橋本派では、20日に投開票される自民党総裁選では、有力幹部のうち野中広務元幹事長が自派の藤井孝男元運輸相を推し、青木幹雄参院自民党幹事長は小泉首相(現総裁)の再選支持(但し小泉の「郵政・道路公団民営化」路線は不支持)と対応が分かれ「分裂選挙」になることが決定的になった。

評論家の屋山太郎は、衆議院がかつての中選挙区制なら(同じ選挙区で自民党候補同士が戦うので)党でなく派閥に応援してもらうことに意味があったが、現行の小選挙区制では、橋本派(郵政族、道路族など多くの族議員を束ねてきた大派閥)といえども派閥に存在意義はなく、彼らが、族議員・派閥中心政治の打破をめざす小泉に負けるのは当然で「すでに勝負はついている」と断言(産経新聞03年9月3日朝刊3面)。
マスコミ各社もほぼ同様で「小泉優勢」の予測が主流だ。

●小泉が圧勝できないケース●
が、野党から奇妙な提言が出ている。
民主党前代表の鳩山由紀夫は、総裁選後に自民党が小泉支持勢力と反小泉勢力に別れた場合は、民主党は小泉と改革路線で協調して連立政権を作れ、と提言している(産経新聞03年9月11日付朝刊4面)。

不思議な意見だ。もし総裁選で小泉が圧勝するなら、自民党は分裂などせず、来たるべき衆議院総選挙は、小泉自民党と、自由党と合併した新しい民主党との大決戦になるはずだ。

上記の発言は鳩山由紀夫が「小泉は総裁選で圧勝しない」可能性があると思っていることを意味する。彼の弟の邦夫が自民党衆議院議員であるだけに、なんらかのインサイダー情報に基づく発言ではないか、と気になる。

じっさい、首相周辺、とくに山崎拓幹事長が「総裁選で小泉が負けても、その瞬間はまだ首相なので、首相の権限を行使して衆議院を解散する」という「負けたら解散」説をほのめかしているのも、負ける可能性があるからにほかなるまい。

思い当たるのは、自民党の各(都道府)県連が総裁選で行使する持ち票(地方票)が、前回01年総裁選の141から、今回300に増えたことだ。この300票は県ごとに党員数に応じてほぼ比例配分される。全国の自民党員は合計約140万で、仮に東京都の党員を10万、持ち票を10とした場合、都内の自民党員のうち7万が小泉に、3万が亀井静香元政調会長に投票すると「小泉に7票、亀井に3票」となる。

こうして各候補に県単位で比例配分される300票と党所属国会議員357人の票(計657票)で1回目の総裁選投票を行い、単独過半数をとる候補者がいなければ国会議員のみで2回目の決選投票を行って決める。

橋本派の分裂もあり、小泉は自身の出身母体である森派、山崎(拓)派、旧加藤(紘一)派と、青木が率いる参院橋本派らの支持で357の議員票の大半を獲得する、とマスコミは報じる。

が、140万の一般党員の動向は簡単には読めない。仮に小泉が議員票で200取っても、地方票で100しか取れないなら単独過半数にはならず、決選投票になる。そしてもし亀井が、たとえば議員票70、地方票150を得ていれば

「140万党員の過半数は私を選んだ」
「小泉は『草の根党員』の民意をふまえて決選投票を辞退しろ」
「小泉支持派は『永田町の数の論理』で民意を無視するのか」

と宣戦布告できる。おそらく反小泉勢力の票は決戦投票では亀井に集まり、前代未聞の大接戦になるだろう。

しかし、そんなことがほんとうにあるだろうか。

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●郵政族の叛乱●
たとえばあなたが自民党郵政族の参議院議員だとしよう。あなたは今度の総裁選でどうすべきか。

あなたのボスである青木・参院自民党幹事長は「小泉支持」を命じている。しかし、小泉首相は総裁選の公約に「郵政・道路公団民営化」を掲げ、あまっさえそれを公明党、保守新党にまで押し付け「両党がこの政策に合意しないなら連立政権は解消だ」と「踏み絵」を迫っている(産経新聞03年9月11日付朝刊4面)。

これではいくら青木が「04年参院選で参院自民党が過半数を回復するには、国民的人気のある小泉を党の顔に据える」が「総裁選後には郵政・道路民営化は阻止する」と言っても、連立与党という「外堀」が埋められてしまうので、青木ら「抵抗勢力」の民営化阻止が成功する保証はない。

総裁選後の小泉首相が郵政民営化を断行すれば、全国約2万5000の郵便局のうち1万8000以上のある特定郵便局の局長を中心とする郵政族の集票マシン「特定郵便局長業務推進連絡会」(特推連)、郵政OB会の「大樹会」は崩壊する。そうなると、郵政族議員であるあなたは、次の選挙で当選できない。

幸いに、20日の国会議員による投票は無記名だから、青木の命令は無視して1回目は亀井にでも入れておこう。青木に「小泉に入れたか」と聞かれたら「はい」と答えておけばいい。小泉は悪くても2位には残るから、決選投票までに郵政族が団結して小泉に圧力をかけ「民営化撤回」を約束させてから、2回目で初めて投票してやっても遅くない。

【特定郵便局とは、郵便局のうち集配を行う本局(普通郵便局)と過疎地にある簡易郵便局(局員は民間人で、業務委託制)を除くすべての郵便局。明治時代に郵便制度普及のため、各地の名士に郵便局舎の土地建物と局長業務を提供してもらったのが起源。
戦後は、局長は国家公務員になり、局舎提供には国から賃貸料が払われることになった。特定郵便局長は局舎の地元在住者から任用され、転勤はない。公務員なので世襲は禁じられているはずだが、局長職は事実上親から子へ受け継がれている。
局長は地方の会合・行事を仕切ることが多く、それを利用して住民の自民党入党を勧誘することが多い(しんぶん赤旗02年6月27日 < http://www.jcp.or.jp/akahata/aik/2002-06-27/11_0402.html > )。小泉は「郵政3事業民営化」と言うが、実は(特定)郵便局は郵便・郵貯・簡保・選挙違反の「4事業」をやっている、という批判も絶えない。】

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●寄らば大樹会?●
いや、待てよ。特定郵便局長経験者らも多数加盟する「大樹会」の推薦候補は、80年の参院選全国区では103万票取ったが、01年の参院選比例代表では、高祖憲治候補は47万8000票に留まった。大樹会の会員だって01年の24万から、03年現在は11万以下に減っている。

「組織の締め付け」は効かなくなってきている。青木が「国民(大衆)的人気のある小泉を次期参院選の顔に」と言うのは、オレたち郵政族の集票マシンがあてにならない、と思っているからに違いない(産経新聞03年9月10日付朝刊5面)。なるほど。青木の辛い立場もわかってやらないと…。

冗談じゃない! だからって青木の「小泉支持」で議員票の大半が小泉に流れて、かつ郵政族集票マシンの衰退もあらわになって地方票でも小泉が圧勝したら、1回目の投票で小泉は再選されてしまう。

小泉は「(青木に)再選後の内閣改造人事(ポスト)の約束はしてない」とマスコミで明言しているから「国民に約束した」ことを大義名分に勝手な組閣をやる可能性がある。最悪、郵政民営化の所管大臣(総務相)に民営化推進論者が就任することもありうる。そうなったら、郵政族も特定郵便局長もみんな「失業」だ。

なんとしても小泉の圧勝は阻止しないと。そのためにオレたちにできることは……やっぱり特定郵便局長の総動員だ。

●幽霊党員の大量生産●
局長は業務上地元住民の住所等の個人情報を熟知しているので、住民の氏名を勝手に自民党の党員名簿に書き入れ、その党費を、国から潤沢に支給される局舎賃貸料や諸手当(光熱費などに充当されるタテマエの「渡し切り経費」)で立て替え払いすることも可能だ。

もちろん「選挙違反」がばれたら大問題だ。
01年参院選では、郵政民営化阻止のため、大樹会や特進連は総力を挙げて高祖元近畿郵政局長を推し当選させたが、選挙後に大規模な選挙違反が発覚。近畿郵政局が家宅捜索を受け、現職の近畿郵政局長、京都中央郵便局長や郵政OBを含む十数名が、公務員の地位を利用し特定郵便局長に高祖後援会への入会を勧誘したり、勧誘活動を指示した「公職選挙法(公選法)違反」容疑で逮捕され、結局、高祖は議員辞職した(共同通信Web版01年10月5日 < http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/kouso/index.html > )
やっぱり「逮捕」はこわい。

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●実は「私職」選挙●
いや、待てよ。自民党総裁は議員や知事と違って「公職」じゃないから、総裁選で不正をやっても「公選法違反」にはならないぞ。

議員や知事の選挙の投票用紙は、版下(印刷用の原盤)まで含めて厳重に管理されるから、それを無断複写したり偽造したりすれば「公文書偽造」……だが、総裁選の投票用紙は「私文書」だ。県連ごとに印刷するけど、その管理は?

たしか、自民党東京都連の総裁選投票用紙が1枚、ヤフーのネットオークションに売り出されてたな(03年9月12日放送のテレビ朝日『ニュースステーション』が当日の事件として報道)。管理はかなり杜撰なようだ。

待て待て。都連の場合は、投票所を設けて党員がそこへ足を運んで直接投票する形式だが、大半の県連は往復ハガキによる郵便投票だ(自民党ホームページによると、01年総裁選では、直接投票は北海道、東京、神奈川のみ。03年については県連ごとの詳細は不明だが、前回と同じと思われる)。一般的なパターンは、開票日前日までに届いた返信用ハガキ(無記名)を、県庁所在地の本局で20日まで留め置いて、20日に議員票の開票と同時に開票……と01年のときとは開票規則が変わっている。このルール改正を主導したのは、野中だ。なんで、こんな改正をしたんだ? べつに01年みたいに党本部に直接届くケースがあってもいいじゃない?

あれ、高祖後援会の選挙違反事件のとき、京都中央郵便局長が逮捕されてるぞ。京都って、野中の地元だよな。野中は郵政族のドンだから、民営化反対なら「高祖支持」だろ? 選挙違反にかかわってなかったのかな?

あ、そうだった。野中は元国家公安委員長(警察のトップ)だ。このポストを経験した者は(皇民党「ほめ殺し」事件の小沢一郎・自由党党首もそうだが)絶対に警察、検察に逮捕されないんだった。在任中に国家治安の最高機密にふれられるヤツを逮捕したら、あとで何をしゃべられるかわからん。とくに野中はオウム事件のときの国家公安委員長だから、絶対に逮捕できない。

その野中が9日、引退を宣言して「退路を断って、小泉政権を否定する戦いに燃焼し尽くしたい」と来た。それも青木の「小泉支持」を名指し批判して、だ。
野中の地元の京都中央郵便局長は、01年参院選で「公選法違反になる」と知っていながら、小泉の「郵政民営化路線」を否定する戦いを挑み、文字どおり「燃焼し尽くし」て逮捕された。

よし、地元の本局の郵便局長にこう言おう:

「19日夜、局長の権限で自民党総裁選の返信用ハガキをチェックしろ。あらかじめ版下が用意できたら、『小泉』と書いたハガキはできるだけ『亀井』とか他候補名のハガキに差し替えろ。差し替えが無理なら燃やせ。
心配するな。どうせ公選法違反じゃないから、警察は動かない。いざとなったら、野中さんが付いてる。元国家公安委員長が『捨て身』を宣言したんだ。警察官僚だって、察して遠慮するさ」

そう言えば、亀井は元警察官僚だったよな。これで鬼に金棒だ。
地方票の大半は反小泉だ。だいたい、県によっては特定郵便局長が集めて来た党員の何割かは元々「幽霊」なんだから、何百票か何千票かは局長自身が返信用ハガキを書いて投函するわけだよ。

いつも、そうだったじゃん、総裁選って? 前回01年の小泉圧勝のときは「勝者総取り」方式で圧勝だったから、どの県連でも局長自身がハガキ書く数百票は意味なかったけど(それでも、京都は「小泉」じゃなくて「橋本」が地方票を取ったよな。よっぽど京都中央郵便局長はハガキ書くのが速いんだわ)。

かくして、郵政族議員のあなたは、小泉が圧勝しないことと自分が逮捕されないことを確信して、地元の本局の郵便局長に電話をかけたのであった……。

●票数でなく、手続きの勝負になる恐れ●
上記の「小泉は20日の、1回目の開票では圧勝しない」という「接戦のシナリオ」は、郵政族を多数束ねる橋本派(の大半)が団結していれば可能だ。

このシナリオが実現した場合、小泉陣営からは、各県連の投票用紙(ハガキ)の真偽を疑う声が上がるだろう。
が、元々「公職」でない自民党総裁の選挙手続きはそれほど厳格ではないから、混乱した場合の手続きははっきり決まっていない。

どんな選挙の開票でも、にんげんがやる以上集計ミスはありうる。また、有効票かどうか判断の難しい「疑問票」も出るだろう。が、大半の選挙では勝敗の分かれ目ははっきりしている。有権者が何万もいる選挙で、当落の差が一桁などということは、まずない。

【おそらく総裁選が不正なしで行われたことは一度もない。ただ、疑問(不正)票が問題になるほどの接戦がなかっただけだ(朝日新聞91年10月27日付朝刊2面「『公正選挙』は穴だらけ 自民総裁選の党員・党友投票」)。】

ところが、今回の自民党総裁選の一般党員投票は、県単位で数名ずつの地方票(県連票)を争う選挙だ。03年からは「勝者総取り方式」ではないものの、米大統領選挙の、州ごとに州人口に応じて比例配分された大統領選挙人を奪い合う方式と、基本的には同じだ。

このパターンだと、選挙人の多い選挙区(自民党総裁選なら茨城県の県連票10票、米大統領選ならフロリダ州の選挙人25人、など)をどの候補が取るかは、選挙全体の勝敗に決定的に重要だ。じじつ00年の米大統領選挙では、共和党ブッシュ(現大統領)、民主党ゴアの両候補は「フロリダの25人」をめぐって大接戦となり、同州では疑問票の扱いをめぐって訴訟まで起きた。この州の開票結果が確定しないと合衆国大統領が決まらないからだ。

なら、総裁選の開票をめぐって、小泉陣営が「地方票の開票に不正の疑いがある」と言ったらどうなるか……公選法違反でないから警察は動かず、まず党則に基づき党内手続きで争うことになる。

ところが「不正」の批判は、すでに亀井陣営から小泉陣営に対して出ている。亀井陣営は、小泉陣営が党員にハガキで「小泉支持」を訴えているのは、総裁選管理委員会が定めたルールに違反していると言うのだ(産経新聞03年9月12日付朝刊2面)。となると、党内手続きは「おまえこそ不正だ」の泥仕合になる。

そうなると、民事訴訟で争うほかないが(県連ぐるみで不正をしていた場合は証拠隠滅も簡単なうえ)刑事事件と違って警察がきちんと証拠を保全してくれるわけではないので、これも泥試合になって裁判は長引く。

そうなると、自民党総裁がいつまでも決まらないから、日本国首相も決まらない……わけではない。

総裁がだれだろうと、首相は小泉だ。
もちろん亀井らの反小泉勢力は「大半の党員は小泉を支持してない」「小泉の当選は無効だ」と言うだろうが、党が首相を決められないなら、国民に決めてもらえばいい。

つまり、開票当日まだ首相である小泉は、衆議院を解散して総選挙で国民の信を問うことができるのだ。これで前回( < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/y2003/ldp.html#03 > )述べたとおり、公明党の思うツボとなる。
公明党に近い山崎拓が(総裁選で小泉が)「負けたら解散」と示唆していたのは「選挙違反」による小泉落選を危惧しての発言だったのではあるまいか。

●狂ったシナリオ●
亀井は、9月8日の総裁選告示直後から遺族会、薬剤師会など自民党の有力支持団体の琴線にふれる発言を繰り返し、11日の時点で早々と「現時点で投票(投函)している党員の54%は亀井に入れた」と断言。これはおそらく、地方票で亀井が大勝したとき、小泉陣営が「不正だ」と言ってくるのに備えて、予防線を張ったのだ、「小泉の『米国が日本を軍国主義から解放した』という発言も、スーパーで薬を売る規制改革も批判したオレは、党員票が多くて当り前だ」と。

橋本派・郵政族が団結していれば、野中は亀井などと合従連衡しつつ「接戦のシナリオ」で小泉の再選を阻止できるはずだった。が、青木の裏切りでそれは難しくなり、激怒した野中は捨て身(政界引退)で「青木以外の橋本派の糾合」に賭けたのだ。
(敬称略)

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