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中国の民族浄化:週刊アカシックレコード030724

発行日時: 2003/7/24

■中国の民族浄化〜週刊アカシックレコード030724■
16〜19世紀の北米で、米国の白人移民が天然痘を生物兵器として用い、先住民を殺し尽くしたのと異なり、20世紀前半の日本は朝鮮半島で先住民を皆殺しにするほど邪悪ではなかった。が、その結果、大勢生き延びた被害者(韓国・朝鮮人)から延々と「侵略の歴史」を非難される憂き目に遭った。日本という反面教師から「悪に徹しないと悪になる」ことを学んだ中国は現在、米国を手本にチベットで「民族浄化」を行っている。

【03年7月、長崎、12歳少年の殺人事件】
三島由紀夫が『午後の曳航』で描いたような暴力衝動は、すべての少年の無意識の中にありますが、台湾、イスラエルなど徴兵制のある国では少年の凶悪犯罪も「オヤジ狩り」も皆無。理由は、彼らの暴力衝動を兵役という通過儀礼が吸収するから……近代以前のイスラム社会はこういう儀礼とセットで割礼を実施し、少年は「今日から大人だ」と宣告されました。徴兵制はともかく、なんらかの「儀礼」を復活させて刑法の「刑事未成年」(14歳未満に責任なし)も変えないと、いずれ「12歳の少年が同級生を陵辱して警察に捕まっても、被害者と同じ学校に復学」となりますよ。

【桶狭間の奇襲戦】
筆者のデビュー作『ゲノムの方舟』が03年8月5日頃、文庫になって(紀伊國屋書店・新宿本店を中心に)再登場します。例によって、ベストセラーランキングをジャックする「桶狭間の奇襲戦」を行いますので、新宿周辺においでの方と、宅配便での購入を希望される方は、宜しく御協力下さいませ。
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[単行本と区別するため『ゲノムの方舟・文庫版(上)(下)』とご注文下さい]
■中国の民族浄化〜シリーズ「SARSの方舟」(6)■
【前回 < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/genome/sars.html#05 > より続く。】

前回、米国の白人たちが、悪に徹して、北米先住民をほぼ皆殺しにしたため、彼らから「侵略の歴史を反省せよ」と非難されることがほとんどなくなった、という事実……つまり、悪に徹すれば善になる、という、人類史上の既成事実を紹介した。

●悪に徹しないと悪になる●
これに比べて、日本の「侵略の歴史」に対する国際世論ははるかに厳しい。とくに韓国は「日本の侵略と植民地統治の被害者」と自称し国内外で日本批判を繰り返すし、しばしば同じ「被害者」である中国と、日本批判で「共闘」する。中国は20世紀に日本に侵略され、第二次大戦中には南京などで「ホロコースト」(大虐殺)をされた被害者なのだそうだ(在米中国人は本国の支持を得て、ワシントンDCに南京大虐殺の「ホロコースト記念館」を建てる運動を展開中。詳しくは産経新聞03年7月6日付朝刊5面「在米中国パワーの歴史観」を参照)。

韓国によれば、日本は朝鮮半島を侵略し、民族の言語を奪って日本語を押し付け、民族の歴史を奪い、「創氏改名」政策で名前まで奪った極悪非道の国でありながら、いつも真心からは謝罪せず「小泉首相の靖国神社参拝に見られるように、反省が足りない」のだそうだ。

また、中国から見ても、日本はナチスのユダヤ人へのホロコーストに匹敵する大罪を犯しながら十分に反省しない国なので、善良な米国市民とともに永遠にこれを糾弾し続けるために、米国の首都に記念館を建てるべき、となるようだ。

ちょっと待て。
日本の「侵略の歴史」を糾弾する資格のある善良な米国市民など、いるのか? 前回述べたようにマーティン・ルーサー・キング牧師も、また他の「善人」……たとえば、米国民から稼いだ印税収入で、ニューヨークでリッチに暮らしていたジョン・レノンも、天然痘で先住民を殺戮した白人移民が創った豊かな国、米国から利益を得ており、「事後共犯」であるから、日本を糾弾する資格はない。

そもそも日本が韓国から糾弾されるのは、日本が邪悪だったからではない。日本の「帝国主義者」が米国の白人移民に比べてあまりに善良で、朝鮮半島先住民をほとんど殺さなかったから、いま糾弾されているのだ。

だいたい、日本が朝鮮の言語、歴史、名前を奪った、などというのはお笑いぐさだ。
日本の統治の結果、祖先の系図を失った先住民は、1人もいないではないか。もし言語も歴史も名前も「奪われた」のなら、日本統治終了後、彼らが元の名前に戻ることなどできなかったはずだが、現実には皆すんなり戻っている。いったい、なんの実害があったというのだ。

黒人の歴史を見よ。かつて黒人イスラム教徒の指導者、マルコムXが嘆いたように、米国の黒人の姓はみな黒人を奴隷として所有していた白人の姓だ。マルコムは、祖先のほんとうの名前を名乗りたかったが、米国に移住した他の黒人と同様に、その米国以前の歴史も名前も言語もほぼ完全に破壊し尽くされており、調べるすべがなかったので、仕方なく自分の姓を「X」としマルコムXと名乗ったのだ。筆者が98年12月に訪米した際、ワシントンのスミソニアン自然史博物館1階の「アジア・アフリカ文明」コーナーには、アジア人やハワイ人の「文明」の展示はあっても、アフリカ人のそれは(ガイドブックには載っていたが)実際には1つもなかった(筆者の訪れた日は博物館の入場者は白人とアジア人ばかりで、黒人はゼロだった)。

【エジプトのスフィンクス像は元々黒人の顔をしていたが、ナポレオンは像の鼻を破壊した。黒人の王がいたことを隠し、白人が「文明を持たない黒人」を奴隷として使役して「文明を教えてやった」歴史を正当化するためだ。】

このため、米国の黒人のなかには「黒人は、ある時代までは全員奴隷だった」「アフリカの黒人には文明も王朝もなかった」などと思い込んでいる者が少なくない……「歴史を奪う」とは、こういうことを言うのだ。

【ちなみに、植民地朝鮮の人々が戦前の日本に移住したのは「みんなむりやり強制連行されたから」というのもウソで、戦後の韓国人が対日劣等感を処理するためにでっち上げた「神話」だ。彼らの多くは(米国の黒人奴隷と異なり)自分の意志で移住したのだ。詳しくは大好評の小誌記事( < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/y2003/pop.html#immigrant > )を参照。】

日本の統治に文句を言う韓国(朝鮮)人に言いたい、「甘ったれるな!」と。
なんで、日本統治下で日本風の別名を持つことが「名前を奪われる」ことになるのだ? それなら、香港人や台湾人がジャッキー・チェンだのヴィヴィアン・スーだのと別名を名乗っていることはどう説明するのだ。彼らは「名前を奪われて喜ぶマゾヒスト」か?……とんでもない。彼らはただ、中国語の名前の発音が難しいので、外国の人に呼びやすい名前で呼んでもらうために、海外で活躍し民族の名声を世界に轟かすために別名を名乗っている、誇り高き人々だ。別名を名乗ったぐらいで「民族の歴史が奪われる」などと情けないことを言う民族は、さっさと滅びてしまえばいいのだ。

しかし、滅びなかった。理由は明らかだ。戦前の日本人が、16〜19世紀の米国白人よりはるかに善良で、朝鮮半島でホロコーストをせず、共存の道を選んだからだ。

【台湾の陳水扁政権の初代外交部長(外相)の本名は「いまだに」田弘茂という。彼に代表されるように、日本統治下で生まれた台湾住民の多くは、当時アジア最強だった宗主国への強い憧れから、誇りを持って日本風の名を名乗った。英国統治下の香港での、英国風別名の使用も同様の理由だ。植民地住民が宗主国に憧れるのは当たり前であって、べつに恥ではない。「日本に憧れた過去」をなかったことにしようとする韓国の態度は、世界に類例がないほど異常であり、日本人はそれに同調する必要はない(し、韓国人のほうも100%同調してもらえると、本心から期待しているとは限らない)。】

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●単独犯●
米国白人と日本人の最大の違いはもちろん、民族(人種)の抹殺(浄化)という悪意の有無だ。が、米国が、フランスのナポレオンや、インカ帝国を天然痘で滅ぼしたスペイン人などを含む、世界中の白人キリスト教徒と共謀して、極めて組織的に黒人と新大陸先住民の歴史や土地を奪ったのに対し、日本はどの外国とも共謀せずに、単独で朝鮮半島や中国を侵略した、という違いも重要だ(但し1910年の日韓併合は当時の欧米列強すべてに容認されていた)。

しかも日本は、米国と違って悪に徹しなかった。民族皆殺しや不可逆的な歴史破壊の代わりに、朝鮮半島では「内鮮一体」のため教育を普及させて「生意気な口がきけるように」先住民を育ててしまうなど、中途半端に善良なことをした。

この結果、第二次大戦後半世紀以上経ってもなお、謝罪や(個人補償の名目で)賠償を求められるありさまだ。米国は第一次、第二次大戦ではともに戦勝国なので、戦争責任を問われたりその歴史を裁かれたりすることはなかった。が、日本は第二次大戦の敗者なので、勝者である米国などには逆らえず、その歴史を「東京裁判」などの形で裁かれた。この「勝者の裁き」に、日本と一度も戦ったことのない韓国が生意気にも、米国の「尻馬に乗る」形で便乗し、日本への「ゆすりたかり」や「(敗者への)弱い者いじめ」を繰り返す、という構図になっている。

●か弱い加害者 vs. 冷酷な被害者●
戦前・戦中の韓国の亡命政権は、フランスのドゴール亡命政権と違って、あまりにも非力で国際政治上なんの価値もなかったので、韓国はフランスと異なり、第二次大戦の「戦勝国」の列には加われなかった。世界の歴史家の評価でも、韓国の独立運動は、偉大なガンジーに率いられたインドや、蒋介石、毛沢東に率いられた中国のそれに比べてはるかに劣る「アマチュアレベル」のものであり、存在したうちにはいらない。

こうした、自らの独立運動の「だらしなさ」への苛立ちや劣等感(ほとんど独立運動をしなかったことへのうしろめたさ)が韓国の反日シュプレヒコールの背景にある。じっさい、大韓民国建国当初の政府の役人に日本の帝国大学や陸軍士官学校の出身者が多いことで明らかなように、韓国とは、大日本帝国にもっとも忠実だった連中が、日本に「のれん分け」してもらって造った国にすぎず、民族独立運動の結果生まれた国ではないのだ。

【北朝鮮には、いちおう、金日成が抗日パルチザンを率いて日本と戦っていたという「建国神話」がある(但し、実際はウソで、金日成の正体は、金成柱というソ連スパイにすぎないが)。このため、日本文化への排斥運動は、80年代までは、民族運動の歴史を持つか否かに関してあまり劣等感の強くない北朝鮮より、劣等感の強い韓国のほうが厳しく、おおやけの場での日本語での歌唱は、北朝鮮のほうが韓国より先に解禁されている(85年に訪朝した作曲家の団伊玖磨の証言。朝日新聞85年6月5日付朝刊4面)。】

つまり韓国の「反日家」らは、いまごろ日本に「謝罪させる」ことを通じて、独立運動をやり直しているのだ。
これは、韓国人の心の中の、「勝手な劣等感」の問題であって、べつに日本側が謝罪したからといって解決するような問題ではない。

【尚、中国が、日本人による「南京大虐殺」にこだわるのは、中国共産党が毛沢東時代に行った大虐殺をごまかすためと見て間違いない。新中国建国の父・毛沢東は「大躍進」という狂った経済政策で飢餓を発生させて自国民2000万を餓死させ、またその後「文化大革命」という名の大規模な大衆運動(実態は政争リンチ)で、同胞1000万を殺している。
このため、中国では四六時中「中国共産党軍は残虐な日本軍を倒した正義の軍」と言い続けていないと、共産党の支配体制が維持できないのだ。日本軍による「南京大虐殺」の犠牲者数が年々、まるで株式相場のようにどんどん増えて行くのは、共産党に身内を殺され、共産党に恨みを抱く中国人がきわめて多いことに原因がある(が、いくら「相場」を吊り上げても、毛沢東が殺した数とは2桁以上違うので、中国政府の日本への「苛立ち」は永遠になくならない)。したがって、これも中国人同士の問題であり、日本がいくら謝罪しても永遠に解決することはない。】

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●中国が得た教訓●
戦後の日韓関係の歴史から、中国が教訓を得たであろうことは想像に難くない。中国の指導層は、日本の歴史教科書問題や首相の靖国神社参拝問題では、しばしば韓国と共闘して日本批判をしてきたから、韓国政府との意見交換を通じて、日本の半島統治が「失敗」した(というより、戦後になって急に失敗の烙印を押された)理由は十分に学んでいるはずだ。

現在の中国も、戦前の日本と同様に、異民族への侵略を行っている。相手は、チベット自治区のチベット人、 新疆ウイグル自治区のウイグル人である。

両自治区は伝統的に中国の一部ではなく、民族の言語、文化、宗教、歴史が、中国の主流派である漢民族とはまったく違う。とくに新疆は、20世紀の一時期「東トルキスタン共和国」として独立していたこともある。

両地域を侵略するに際し、戦後の中国政府は(戦前の日本の轍を踏まないため)数の上で漢民族を多数派にする策をとった。大量の漢民族移民を送り込み、それぞれの自治区における「先住民」を少数派に転落させようとしているのだ。

普通の移民のほか、少数民族優遇策を悪用した「詐欺移民」も多い。1人っ子政策をとる中国では、少数民族には、子供を2人以上つくるための「優先枠」や教育上、職業上の支援策があるが、そうした優遇措置を目当てに漢民族の者が戸籍上、少数民族と詐称して登録し、優先枠や支援を横取りする事例があとを絶たないのだ(拙著『龍の仮面(ペルソナ)』を参照)。このほか、少数民族の若い女性には中絶手術、不妊手術の強制なども行われている。

もし中国政府が、16〜19世紀の北米における天然痘のような、効果的に先住民(のみ)を殺せる生物兵器を手にしたら、ためらうことなくチベット人らに対して使用するだろう。現在彼らがそうしていないのは、べつに彼らが米国の白人より善良だからではなく、まだ手段がないから、と見て間違いあるまい。なんといっても中国は(台湾を実効支配していないくせに)台湾政府が台湾住民に台湾独立の民意を問う住民投票を実施したら即攻撃すると脅し、核兵器まで保有している国なのだから。

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●有害な平和運動●
第二次大戦で日本はぶざまな大敗を喫したから、「二度と同じあやまちを繰り返さないために」戦前、戦中の日本の有りようを批判することは正しい。だから、戦後の日本やアジアの(自称)平和運動家たちが「日本の朝鮮統治」や、そのもとになった「日本軍国主義」への批判をしてきたことには一定の意義があった………20世紀までは。

が、いまやヒトゲノム(人類の全遺伝子情報)が解読され、どのような病原体でも手軽に作れる時代である(『ゲノムの方舟・文庫版(上)(下)』を参照)。昔なら300年かかった民族浄化が、今後は30年でできるようになる。
すると、文明の変化に応じて当然、道徳も変わる。たとえば、数百年前のキリスト教世界では、奴隷貿易は善で、カネを貸して利子を取るのは悪だったが、現在は逆になっている。いまの世の中で、昔からの「惰性」に基づいて「奴隷貿易は必要」などと言ったら、完全な誤りだ。

21世紀、バイオテクノロジー文明の時代に、20世紀以来の惰性で無神経に「戦前の日本の朝鮮半島統治は悪かった」と言い募ることは「戦前の日本は、朝鮮半島の先住民を生物兵器で皆殺しにしておけばよかった」と主張するのと同じことだ。

そして、この主張は、今後バイオテクノロジーを手にするすべての権力者に「中途半端に善良」な行為をためらわせ、彼らを、被害者を皆殺しにする「徹底的な悪」の道に追い込む、脅迫的な呪文となる。

中国で、北朝鮮で、中央アジアで、中東で、アフリカで、独裁者たちはひとたび生物兵器を使用したら、徹底的に敵を殺し尽くすまで使い続けなければならなくなる。あとで執拗に「謝罪と反省」を求められたり「賠償請求という名のゆすりたかり」に遭ったりしないためには、また、東京裁判のような、一方的な「勝者の裁き」から身を守るためにも、独裁者たちは、いやでもそうしなければならない。

もっとも邪悪な虐殺(北米先住民の殲滅)を放置して、より善良な侵略(日本の朝鮮半島統治)を50年以上経っても非難し続けるという、信じ難い不公正を犯したことで、日本とアジアの平和運動家の多くは、取り返しのつかない大失敗をした。

これこそ人類に対する犯罪だ。もし今後、生物兵器による「皆殺し」が行われたら、世界の「反日平和運動家」は責任を取れ。
自分たちの平和運動には、もはや(ただ益がないだけでなく)はっきり「害がある」と自覚すべきだ。

【小説『ゲノムの方舟』の読者の方は御存知のとおり、筆者はけっして人種差別主義者ではない。このメルマガはさておき、「小説単体」は韓国人や黒人の方にも十分にご満足頂ける内容だ。筆者を「人種差別」「タカ派」などの的外れな罪状で批判したい方は、その前に小説をお読み頂きたい。文庫版の発売は8月5日頃。】

【次回、文庫版発売直前スペシャル「だれがSARSを作ったか」は8月4日配信予定。】
(敬称略)

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  • 小説家。00年『ゲノムの方舟』(徳間書店)でデビューし朝日新聞など17紙誌が絶賛。ほかに産経抄が紹介した『龍の仮面』、NHK-BS『週刊ブックレビュー』で笑賛された『中途採用捜査官@ネット上の密室』など。

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