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米国の民族浄化:週刊アカシックレコード030715
発行日時: 2003/7/15■米国の民族浄化〜週刊アカシックレコード030715■
16〜19世紀の北米で、米国の白人移民が天然痘を生物兵器として用い、徹底的に先住民を殺し尽くし「民族浄化」を行った結果、そういう白人の「侵略の歴史」を非難するはずの被害者(先住民)もほとんどいなくなってしまったので、白人はほとんど非難されない……「悪に徹すれば善になる」という見本である。
【無責任な親】
94年の「米朝枠組み合意」を踏みにじって違法な核兵器開発を続ける北朝鮮。核問題を話し合う、日韓米中との5か国協議になかなか応じないことから、94年の合意に基づいて日米韓とEUの援助で北朝鮮に軽水炉(核兵器開発に転用し難い原発)を建設する事業について、日米は中止の意向。ところが、韓国は(北朝鮮の更正に期待して?)「中止は北朝鮮を刺激するだけだから、象徴的にでも工事を続けるべき」とか……。
( < http://japanese.joins.com/html/2003/0709/20030709175259500.html > )
まるで少年法を適用するかのように、凶悪犯・北朝鮮を甘やかし続ける韓国の「太陽政策」。もしも韓国が、拉致、核、覚醒剤密売とあらゆる違法行為を繰り返し大勢の餓死者を出し続ける「未成年」の犯罪国家に対して、身内(親)として責任を取りたいのなら、北朝鮮の国家主権を否定して占領し、北朝鮮を国民ごと「保護」すべきでしょう(それがいやなら、経済制裁で北の金正日政権を政権交代に追い込むべきでしょう)。ただ「刺激しないように」保護観察抜きで甘やかすだけで「更正」するはずはないのですから。
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■米国の民族浄化〜シリーズ「SARSの方舟」(5)■
【前回 < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/genome/sars.html#04 > より続く。】
前回、人類史上最初の生物兵器の実戦使用例を挙げた。
16〜19世紀、欧州の白人が大挙して新大陸(南米、北米)に移住した際、天然痘などの感染症ウイルスを持ち込み、意図的に先住民(インディアン)に集団感染させ、大量殺戮を繰り返した事例だ。
1796年にジェンナーが種痘を発明する前から、欧州人の多くは自分たちに天然痘の免疫があることを経験的に知っており、新大陸に上陸した免疫保有者たちは、先住民の集落に行ってプレゼント(白人の天然痘患者のベッドから持ち出した毛布)を贈るなど、悪辣なだまし討ちを数世紀にわたって繰り返した。
この「生物学的ホロコースト(大虐殺)」ないし「民族浄化」とも呼ぶべき計画により、新大陸の先住民人口は激減した。とくに北米での減少は著しく、先住民は現在、カナダでは総人口の2%、米国でも1.5%にすぎない少数派に転落している(人口統計は米CIAのThe World Fact Book 2002 < http://www.cia.gov/cia/publications/factbook/index.html > による。以下同)。
少数派に転落し、自分たちの本来の支配地を白人移民に奪われた先住民は、白人中心の近代北米社会では、差別され、なかなか国の指導的地位に就くことができない。
これには、当然反発がある。
が、あまりに数が少ないため、彼ら先住民の反発は、有効な社会運動に結実することはない。
彼ら先住民の「無力」ぶりは、黒人と比較するとよくわかる。米国の人口の12.9%を占める黒人は、60年代の、マーティン・ルーサー・キング牧師に代表される、偉大な公民権運動家の指導のもと、徐々にではあるが人権を獲得し、ついには、現在の米ブッシュ政権の閣僚ら(パウエル国務長官、ライス大統領補佐官)を見てわかるとおり、政府の要職を占めるまでになった。
他方、黒人に比べて、数の上で圧倒的な少数派である先住民たちは「本来の米国民」であるにもかかわらず、そんな力は持っていない。
ユダヤ人が国務長官になり(ヘンリー・キッシンジャー、73年)、日系人が商務長官(ノーマン・ミネタ、00年。01年からは運輸長官)、中国系が労働長官(イレーン・チャオ、01年)になっても、先住民の閣僚など望むべくもない(ユダヤ系は米国人口の2%、日系、中国系などアジア系は4.2%で、米国人口に占める比重は、先住民ほどでないにせよ、かなり小さい。が、彼らは総じて、学歴や所得では黒人、先住民はもちろん、平均的白人をもはるかに上回る)。
しかし、同じ少数民族でも、やはり先住民の「少なさ」と「弱さ」は桁が違う。
元々「白人より少ない数だけ移住させる」という白人たちの「計画の範囲内」ではいってきた黒人やアジア人と違い、白人が新大陸をまるごと奪う目的で「ウイルスで皆殺し」にしようとした先住民の人口は、彼らが「自分たちは(ナチスに大虐殺されたユダヤ人と同様に)ホロコーストの被害者だ!」と訴え出ても、米国内世論でなんの支持も得られないほど、少ない。
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●事後共犯●
よく考えてみると、米国の白人も黒人もアジア人も、本来の先住民の土地を奪って暮らしている、という意味では「同罪」である。白人が先住民の多大な犠牲の上に豊かな国を築き、その豊かさの分け前を求めて黒人やアジア人が「われわれにも人権を!」と運動し、獲得し、米国社会の「正会員」となることは、結果的に、16〜19世紀に天然痘を新大陸でばらまいて大虐殺を働いた白人移民(侵略者)と「事後共犯」したことになる。
つまり、ある意味でキング牧師も同罪なのだ。
60年代の米国で、キング牧師が、白人に差別された黒人の人権獲得をめざして立ち上がったのは、もちろん正しい。
が、彼は、そもそもアメリカ合衆国が人種差別と侵略に基づいて建国されたことにまでは思い至らなかった。「そもそも」を知れば、すべての米国民は先住民に土地を返して欧州に退却すべし、という結論になるはずだ。そうして米国がなくなれば、米国の黒人差別問題も自動的に存在しなくなるのだから、真に正義を貫き、白人の罪を問いたいなら、そうすべきだった。
とはいえ、先住民の数はあまりに少なかったし、ユダヤ人のような財力も人脈もなかった。「あんな連中の支持を得ても、なんの役にも立たない」と気付いたのだろう。キングは先住民の「被侵略」の歴史をほとんど無視し、「多数派」の白人らの支持を得ることに専念した。
キングは、「私には夢がある」の名文句で知られる1963年8月28日のワシントンDCでの演説でこう述べている:
「私たちが自由を鳴り響かせば、すべての村、すべての集落から、すべての州、すべての町から、自由の鐘を鳴らせば、すべての神の民が、黒人も白人も、ユダヤ人も、非ユダヤ人も、プロテスタントもカトリックも、すべての人々が手に手を取ってあの古い黒人霊歌を共に歌える日がより早くやって来るのだ」( < http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kaede/2431/mlk.html > )
米国内の白人、ユダヤ人の支持、それに、世界の白人諸国や、ユダヤ系が支配する欧米マスコミ界や、中東でユダヤ人(イスラエル)と対立するイスラム諸国(非ユダヤ人)の「国際世論」の支持を取り付けることをねらった、したたかな演説だ。
米国内に600万いるユダヤ人は、ユダヤ人が祖先の土地であるイスラエルに、自分たちの国を建国することに賛成し、そのために、イスラエル建国以前にそこに住んでいた「非ユダヤ人」(アラブ人イスラム教徒のパレスチナ人)の人権がある程度制限されることは仕方ない、と思っている。
他方、世界中のイスラム教徒の多くは、千数百年もイスラム教徒が住んでいた土地パレスチナ(イスラエル)は、パレスチナ人イスラム教徒の「祖先の土地」なので、彼らがこれを奪回して自分たちの国を建国するのは当然と思っている。
上記のキングの演説は、この、敵対する双方に配慮したものだ。
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●合法的な「不法占拠」●
が、キングは米国の先住民を無視した。
「ユダヤ人やイスラム教徒には『祖先の土地』を奪回する権利があるのだから、先住民にも同じ権利がある」とはキングは言わなかった。白人と黒人の和解をうたい上げるキングの演説は、多くの良識ある白人の支持を得、世界的な尊敬を集めたが、その結果、白人が先住民の土地を奪って建国した「侵略の歴史」は肯定された。その歴史は既成事実として容認すべきことが、白人侵略者の子孫ではなく、黒人という「第三者」によって、みごとに保証されたのだ。
この意味でキングは、天然痘ウイルスつき毛布を先住民の集落に贈った白人侵略者と「事後共犯」したことになる。これ以後、もし「白人は祖先の土地から出て行け!」と主張する先住民が現われても、その主張は白人との共存をうたい上げた偉大なキング牧師の主張に反対する「愚か者」のたわごととして、世界中から軽蔑されそうな雲行きになったのだから。
土地をだまし取るのに、これと似た方法がある。
甲乙2人の知能犯が共謀し、対立を装いつつ、他人の土地を「合法的に」横領するのだ。
たとえば甲が、ある人の土地を勝手に自分のものとして登記する。その土地に勝手に乙が建物を立て、所有権を主張する。甲は、自分の所有権の確認と、乙の建物の撤去とを求める裁判を起こす。乙の違法性があまりに明白なので、裁判は甲の勝訴となり、甲の土地所有権の「合法性」が判決により確定する……。
人里離れた山林や原野、あるいは使われなくなった農地などを詐取するのに、しばしば用いられる、と十数年前に某有名作家の推理小説で読んだことがある。
たぶん、キングには悪意はなかっただろう。ただ、自分の差別反対運動を成功させる上で、先住民の支持がなんの役にも立たないことが明白だったので「数の論理」で無視したにすぎず、他意はあるまい。
が、キングのこの態度は、民族間、人種間の道義の追求では「数」がものを言うことを如実に示している。黒人と違って先住民の場合は、差別の被害を訴えることが可能な「生存者」の数とその財力があまりに小さいため、差別を悪として告発する者もほとんどいない、というのが現実なのだ。
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第2のSARSが牙をむく
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●悪に徹すれば善になる●
もしも、16〜19世紀の「天然痘攻撃キャンペーン」の途中で、北米の白人移民たちが正義にめざめ、先住民への「民族浄化」をやめたら、どうなったか?
現在の米国には、総人口の1割にも2割にも達する、先住民が暮らすことになっただろう。彼らは、自分たちの祖先の土地を白人が侵略したことに怒り、白人に対して「侵略の歴史について、謝罪と反省と賠償を迫る」ことになっただろう。それは、第二次大戦後50年経ってなお、韓国や中国などが日本に「日本のアジア侵略の歴史について、謝罪と反省(と賠償)を求め続けている」ことから、容易に推測できよう。
その場合、白人たちは、そう簡単には、自分たちの「侵略の歴史」について、謝罪するわけにはいかない。下手に謝罪すれば、白人移民が北米に入植したこと自体を悪と認めたことになり、アメリカ合衆国が存在すること自体が犯罪になってしまう。
結局、謝罪もせず、反省もせず、国民の何割もを占める先住民の世論を弾圧することになるだろう。現に、先住民人口の多い中南米諸国では、冷戦時代、先住民を含む多数の自国民の人権を抑圧する「軍事独裁政権」が多かったのだから。
【現実の米国政府は20世紀に、先住民に対して、それなりに謝罪し和解している。が、それは、謝罪すべき「被害者」の数が極めて少なく、謝罪しても国の支配権を失うような「実害」がないから、そして、謝罪の相手が(日韓間のケースと違って)「自国民」なので、国家統合のために和解が必要、というナショナリズム上の理由からだ。ハリウッド映画『ウインドトーカーズ』を見ると、米国が対外戦争を戦うナショナリズムに先住民まで動員したがっていることがよくわかる。】
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もし米国の白人が、16〜19世紀に中途半端な善意を先住民に示していたら、いまごろ米国は「人権抑圧国家」の仲間入りをしていたに相違ない。
米国の白人たちは、実に(ずる)賢い選択をした。将来、自分たちの「侵略の歴史」を非難しそうな先住民を生かしておくとまずいので、徹底的に天然痘などの感染症(生物兵器)を使って殺し尽くし、そのうえで白人ら非先住民のあいだだけで自由で平等な、人権の保障された民主主義国家を創ることにしたのだ。
将来自分たちを「悪」と呼びそうな被害者(の民族)を皆殺しにしておけば、絶対的な正義の立場に立つことができ、あまつさえ、他の「不正義な」者たち(中南米の人権抑圧国家)を偉そうに非難し、道義的に優位に立つこともできる。この偉大な「真理」を、米国の白人たちは4世紀かけた侵略の歴史の中で発見したのだ。
【次回は、今回の記事の続編「中国の民族浄化〜有害な平和運動」の予定です。今回の記事へのご意見(投稿)は、次回の続編をお読みになってからお寄せ下さい。次回配信前の投稿は、ご遠慮願います。】
(敬称略)
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