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特選サスペンス:週刊アカシックレコード020702

発行日時: 2002/7/2

■悲しい動機〜週刊アカシックレコード020702■
韓国が日本に対抗意識を燃やす理由は、過去の日本の植民地支配……とはなんの関係もなく、そんな「くだらないこと」よりはるかに切実な問題がほかにある。それは十分に同情に値するものだが、日本が同情して解決する問題でもない。

【週刊現代「特選サスペンス」で絶賛、予見性の魅力】
現在発売中の『週刊現代』2002年7月13日号の書評「特選サスペンス」(p.160)で、拙著『龍の仮面(ペルソナ)』が「予見性の魅力」と題して丸々1頁(!)にわたり絶賛されました。やはり私は「予言者」が性に合ってるみたいですわ。
(^^;)
【読まずに応募すると失格です】
『龍の仮面(ペルソナ)』(佐々木敏著、本体\2500)発売記念「お宝プレゼントクイズ」は、個人戦切替え後「件名」に女優さんの名を冠した応募メールが届くようになりました。皆さん拙著を(第三章まで)お読みのようで、まったく見当違いの名前はいまのところ「あまり」ありません(感謝、感謝です)。さながら「拙著を映画化した場合、ヒロインを誰に演じてほしいか」というアンケート調査のようです。

が、明らかに「(1章も)読まずに応募した」としか思えない3通の応募メールは(公平を期するため)失格とします(読まなければ「映画化した場合、誰に…」と考えることもできないはずです)。

このため、まだ「有効」応募数は賞品総数(7〜8冊)に達しておらず、このまま行くと「不正解者の補欠合格」の規定により失格者を除く応募者全員が当選します(が、〆切は7月14日ですので、この間に応募数が賞品総数を超える可能性は大です)。

応募メールが多数届いたら「件名」の女優名を集計して(主演候補女優人気)ランキングを作りたいので、まだ応募されていない方も「アンケート調査」と思って(拙著をちらっと読んでから)お気軽に御応募下さいませ。

応募方法は → < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/dragon/quiz.html#00r >
拙著のご注文は → < http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d01/sinjyuku.htm >
■悲しい動機〜韓国という名の「整形美人」(1)■
【今回は先月の「韓国の悪夢」 < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/y2002/wcup.html#03 > の関連記事です。】

●屈辱の共同記者会見●
1992年、ブッシュ米大統領(ブッシュ現大統領の父。以下「父ブッシュ」)は元旦からアジア・太平洋地域4か国歴訪の旅に出た。豪州、シンガポール、韓国を巡って、最終目的地は日本だった。
当時の米国では日米貿易摩擦(日本の巨額な対米貿易黒字)の解消が懸案だったため、父ブッシュは米国からアイアコッカ・クライスラー会長、ガルビン・モトローラ会長ら米国産業界のトップ18人を含む大統領経済使節団を引き連れていたし、もちろん米国からも多数の記者団が同行してきていた。

1月6日、第三の訪問先韓国で、ノ・テウ(呂泰愚)大統領との米韓首脳会談を終えた父ブッシュはノ・テウとともに共同記者会見に臨んだ。やがて会場を埋めた記者たちとの質疑応答が始まった。
最初の記者が挙手して立ち、父ブッシュに質問した。米国から同行してきた米国人の記者だった。

「明日はいよいよ訪日ですが、日米貿易摩擦の解消策について…」

次に立った記者も米国人だった。

「明日はいよいよ…」

その次も、そのまた次も同じだった。何十人立っても何十分経っても、ノ・テウへの質問はなく、また父ブッシュへの米韓関係や朝鮮半島情勢についての質問もなかった。その場にいた韓国側関係者は、ついに激怒した。

「これは日米首脳会談後の記者会見ではない。韓米首脳会談後の記者会見だ。なぜ韓国大統領に質問しないのだ!」

べつに米国人の記者たちに悪気はない。ただ、彼らは激しい競争の渦中にいるので、視聴率や売上げ部数の増加につながらない、米国になんの影響もない、ニュースバリューのない小国について聞く必要がなかったから聞かなかっただけだ。

日本の10分の1以下のGDP(国内総生産)しかない韓国は、対米貿易黒字を稼いでいるとはいっても日本に比べれば大したことはない。また、80年代の冷戦時代までは重要だった北朝鮮との関係も、当時はすでにソ連が崩壊して冷戦が終わっていたので、北朝鮮自身の国力の衰退もあって米国民の関心の外にあったのだ。

もちろん、本件については日本が悪いわけでもない(日本が過去に韓国を植民地支配した歴史とはなんの関係もないので、日本政府の対韓外交における「得意ワザ」である「謝罪と反省」は使えない)。そもそも米国のマスコミから貿易摩擦のことでしか話題にしてもらえない国、というのは、日本人から見てけっして有り難いイメージではないので、そんなことで「ひがまれている」ことなど日本にとってはさして重要とは思えない(現にこの問題は当時、一部の民放テレビが報じただけで、朝日・読売・毎日の3大新聞は記事にしなかった)。

しかしこの記者会見は、世界における日本の存在感の大きさと韓国の存在感の小ささとを、韓国人に露骨に印象付ける事件だった。

●みんな日本人じゃないんだよ●
筆者は2000年8月、小説『龍の仮面(ペルソナ)』の取材のため台湾に行った。筆者は、外国に行くと、どこでも英語で通すことにしている。

筆者の顔は昔、中東生まれのフランス人女性から「トルコ系?」と言われたことがあるし、筆者の英語の発音は、ある米国人男性と数時間話し込んだあと彼から「おまえはどことどこのハーフだ?」と質問されたほど、ネイティブスピーカーに近い。

筆者は、台北の中正国際空港を出てタクシーを拾ったとき、英語と漢字の筆談で行き先を伝えて乗り込み、日本語は使わなかった(だから、とくに日本人であることを示していない)。ところが、運転手は突然カーステレオの音楽を台湾の流行歌から日本の演歌に変えた。どうやら彼は筆者を日本人とみなしたようだ。

翌日、台北の繁華街の靴屋に行ったとき、筆者が英語しか話さないのを聞いた店番の少年は「もしかして日本人?」と英語で聞き、日本語勉強中の家族(妹?)を呼んできた。結局私はその少女と英語で話し、かなり親切に対応してもらって無事に買い物を終えた。

もちろん、これらの台湾での体験は、筆者にとって気分の悪いものではなかった。が、もし筆者が日本人でなく、韓国人だったら、どうだろう?

数年前、日本の郵便局で流暢な日本語を話す白人男性が郵便局員に国際小包郵便の出し方を質問しているのを目撃したことがある。局員が小包に貼るラベルの記入欄を指して「たとえばアメリカだったら、ここにUSAと書いて…」と口走った途端、その白人は日本語で怒った。

「みんな、アメリカ人じゃないんだよ」
「じゃあ、どこなんですか」
「オーストラリア!」

お宝クイズ個人戦 → < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/dragon/quiz.html#00r >
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●日本の圧倒的な国力〜経済も文化も強い国●
台湾に限らず、世界中のどこでも、東アジア的な顔立ちをしていて、ある程度カネのありそうな外国人は、まず日本人と思われるらしい。

となると、日本人によく似た顔立ちの東アジア人、たとえば韓国人はしばしば日本人と間違われて、日本の歌を聴かされたり「日本人ですか」と聞かれたりするに相違ない(聞く側には悪意はない)。が、相手が日本人でないとわかった瞬間に「な〜んだ」という失望のようなものを表された経験を持つ韓国人は、かなり多いのではないか(この数を測定するのは容易でない。「あなたは『ブス』と言われて傷付いたことがありますか」というインタビューと同様、およそ、正直な答えなど期待できない質問なのだから)。

日本は単に経済が強いだけの国ではない。世界各国、とくに東アジアに対する漫画、アニメ、テレビゲームソフト、音楽CD、テレビドラマ(の海賊版)の巨大な輸出国である。たとえば、台湾では若い女性に対する最高の誉め言葉は「きみは常盤貴子に似てるね」だそうだ。

となると、韓国人旅行者は世界、とくに東アジア各地で、しばしば、こんな屈辱的な会話に引き込まれてきたに相違ない:

「『モー娘』はまたメンバー変わりましたね」「アムロもいいけど小柳ゆきもいいね」「キティちゃん持ってます」「ドラえもん見てます」「あなたの国の女優さんは、さすがにきれいだよね」
「え、『シュリ』(韓国映画)に出てたキム・ユンジンのことですか?」
「だれそれ?……韓国の人?(韓国だとトップの女優でも『あの程度』だからな) オレが言ってるのは、常盤貴子や水野美紀のことだけど」

一般庶民はともかく、韓国の政界、官界、財界、マスコミ界、芸能界で指導的地位にある者は、どんな気持ちだろうか。

さすがにこの「国辱的な」状況は座視しがたいと感じた芸能関係者がいたようだ。韓国芸能界は近年中国にアイドルグループの売込みを試みて成果をあげている(が、表現の自由のない社会主義国家の国民は「世界の田舎者」であり、よほどダサい芸能人を売り込まない限り失敗はしまい。逆に、成功しても、中国人の所得が韓国よりもはるかに低く、13億の人口のうち9億が都市文明の恩恵の埒外に隔離された「農村戸籍」を強制されているため、「巨大な?中国市場での成功」が韓国芸能界にどれほどプラスになるかは疑問である。唯一の救いは、中国で成功したそのアイドルたちが、台湾でも成功していることだろう)。

【日本の総人口は韓国の約3倍なので、単純計算で日本では韓国より3倍も厳しい競争で「国民的美少女コンテスト」などを勝ち抜いた美男美女がアイドルになるはずである。加えて、日本の経済力(GDP)が韓国の10倍以上あるために音楽CDの売上げ枚数など芸能界の市場規模も10倍以上あり、芸能人の所得水準がはるかに高い。だから、それを背景に日本の芸能界では、多数のアイドル予備軍を募集できるので、相当に「きれいなコ」を厳選してデビューさせることができる。が、韓国は日本よりはるかに甘い競争でアイドルを選定せざるをえない宿命にある。
よって、今後も半永久的に、日本は東アジア最大の「アイドル供給国」であり続け、韓国は手も足も出ないと思われる。】

●日本人になれなかった国民●
朝鮮半島は第二次大戦までは日本の植民地で、かつ日本政府は植民地住民に日本人化教育を徹底した。日本は朝鮮半島(や台湾)に対して、西欧諸国が第三世界でやったように教育もろくに施さずに愚民政策をとることはなく、内地(日本本土)と同等の数学や理科の教育を施したうえ、内地の四国にすらなかった、日本の全領土に9つしかなかった重要な国立の教育機関である帝国大学も、台北と並んで京城(ソウル)に設けるなど教育面で優遇?したため、多数の韓国人が帝国大学や陸軍士官学校に進み、大日本帝国政府に忠実な官僚、軍人の「エリート」になった。

戦後に建国された大韓民国は、韓民族の多年にわたる民族独立闘争の結果……とはなんの関係もなく、日本を占領した米軍による大日本帝国の「分割民営化」の産物にすぎなかった。日本統治時代の官僚機構はそのまま維持され、帝国大学や陸軍士官学校を出た「エリート」が、そのまま大韓民国建国の担い手となった。このため日韓両国の(元)同一国家としての「類似点」(というより共通点)は、戦後も長く温存された。

とくに韓国の場合(社会主義という、戦後の日本とまったく異なる政治体制をとった北朝鮮と異なり)日本と同じ資本主義、自由主義の体制をとったため、日韓の類似性はいっそう強まった。だから、韓国人は「日本にできることは自分たちにもできるはずだ」と考え、あらゆるジャンルの意志決定に際して日本を手本とするようになった(「韓国のNHK」と言われる国営KBS放送が大晦日に『青白歌合戦』を放送したりするのがその典型)。

その一方で、世界の日韓を見る目はまったく違っていた。戦前は同じ国だったから、この問題で韓国人が世界で劣等感を感じることはほとんどなかった。が、戦後の日本は戦前からの世界史(世界大戦)の主役としての知名度に加えて、世界第二の経済大国という名声まで手に入れたので、戦後独立した「新参者」にすぎない韓国は、国際社会における認知度に関して日本に太刀打ちできない状態が続いていた。

そのうえ、上記のような、政治、経済から文化、芸能に至る広汎なジャンルでの敗北感が積み重なっていったので、いつしか、韓国人は「日本にできることは自分たちにもできなければなならない」「あらゆる分野で日本に追い付かなければならない」と思い込むようになった、人口や国力が日本よりはるかに小さいこともかえりみずに。

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●台湾の選択●
この点、台湾の戦後歩んだ道は「素直」なものであった。日本の6分の1の人口しか持たない彼らには、日本に追い付こうなどという、身の程知らずな「ライバル心」はハナからなく、国を挙げて哈日族(ハーリーズー。日本文化、とくに日本芸能人大好き族)になってしまった。

かつてイギリスに侵略された旧植民地諸国の大半が現在「イギリス連邦」に加盟して女王陛下に敬意を表し、かつてフランスに侵略された旧植民地諸国の大半が「世界フランス語会議」に参加してフランス語を英語に負けない国際言語として普及させようと努力していることなどで明らかなように、旧植民地国は旧宗主国やその文化を敬うのが普通である。

したがって、台湾の日本(文化)への態度はべつに驚くべきものではない。むしろ異常なのは韓国のほうで、この国の旧宗主国(日本)に対する態度は、世界史の中では例外中の例外である。

が、それには理由があるだろう
もしも韓国が台湾のように面積も人口も国力も小さければ、日本とわが身を比べて劣等感を持つことはないだろうし、「日本に追い付く」などと大それたことを国是にすることもなかっただろう。

が、韓国は、台湾と違って「中途半端に大きい」がゆえに、日本に過剰な劣等感を抱き、かつその劣等感はいつか解消できる、と信じ込んでしまったのだ。

ここに韓国の悲劇がある。
1990年代半ば、韓国は自らの人口や国力の小ささをかえりみることなく、日本と対等な立場での「無謀な」サッカーW杯本大会の招致に乗り出した。途中で、韓国側は韓国単独での開催を断念し、日韓共催に目標を切り替えたが、そのあともなお韓国は、日本と「対等な立場での共催」を主張し、日本国内と対等な試合数を韓国内で行うことを主張した。

FIFA(国際サッカー連盟)で2002年W杯本大会の「共催」が決まると、多くの日本人が韓国側に向かって(日本の韓国への過去の植民地謝支配を「反省」しつつ)「W杯成功に向けていっしょに(つまり、対等に)がんばりましょう」と言いはじめた。

それが彼らにどれほどの「苦痛」をもたらすか、考えもせずに。

【韓国はすでに、W杯招致と同様の発想で、軍事面でも「日本と対等」になるために、かなり無理な要求を、米国に対して出しはじめており、これは「世界の足手纏い」になる危険性がある。これらの問題について次回以降で見ていきたい。】
(敬称略)

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  • 小説家。00年『ゲノムの方舟』(徳間書店)でデビューし朝日新聞など17紙誌が絶賛。ほかに産経抄が紹介した『龍の仮面』、NHK-BS『週刊ブックレビュー』で笑賛された『中途採用捜査官@ネット上の密室』など。

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