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女優・大河内奈々子さん:週刊アカシックレコード020507

発行日時: 2002/5/7

■「銃規制」が招く銃乱射事件〜週刊アカシックレコード020507■
2002年4月にドイツの高校で起きた少年による銃乱射事件はドイツ中を震撼させ、その意外性のゆえにアメリカ中をも驚かせた。が、筆者はちょうど3年前の1999年4月にアメリカの高校で起きた銃乱射事件を思い出し、「納得」した。

【女優・大河内奈々子さんより推薦】
中国問題の権威である古森義久・産経新聞元中国総局長 < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/dragon/recmnd.html > に続き、女優の大河内奈々子さんより、拙著『龍の仮面(ペルソナ)』(徳間書店より5月中旬刊)に、以下の推薦文を頂きました:

 「完璧な美貌と引替えに自分自身の存在を抹消して生き続ける事は出来ますか?
 主人公アンナ(エリカ)の人生にはやるせない想いでいっぱいになりました。
 佐々木敏さんの描く、秘密の散りばめられたスパイ合戦に読む手が止まらない!」

考えてみれば、大河内さんと古森さんとはまったく別世界、異世代の方であり、お2人が「ミサイル防衛」「党政治局常務委員」「うるせえな、このオジン」「これじゃ、ブスだった頃と変わらないじゃん!」などの言葉が入り混じった、同じ1冊の小説を読んで絶賛された、というのは誠にamazingなことで「これぞエンターテイメントの理想形」と自負しております。
m(_ _)m お2人とも、誠に有り難うございました。

大河内奈々子さん公式サイト → < http://www.oscarpro.co.jp/profile/ohkouchi/ > 
ネットでみつけたかわいい写真 → < http://www.sankei.co.jp/mov/int/98/0704nanako_o.html >
「お宝」プレゼントQ → < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/dragon/quiz.html > 

【山拓とイージス艦】
2002年4月29日、訪米した山崎拓・自民党幹事長は、米国防総省幹部から海上自衛隊のイージス艦をインド洋に派遣するよう強く示唆されたにもかかわらず、即答を避け、結局政府は今後半年間派遣しないと決める見込み(5月4日、NHK-BS1)。これは、米国の要請を受け入れたい(が防衛音痴の)小泉首相の意向を、元防衛庁長官でイージス派遣の重要性をわかっているはずの山崎幹事長が「橋本派の野中広務・元自民党幹事長に説得されて」首相を押さえ込んでいるため。
となると、米国(の某機関)は今後、山崎幹事長への攻撃を(週刊誌などにスキャンダル報道を促して?)エスカレートさせて彼を窮地に追い込むはずですし、逆に、イージス艦派遣が決まれば、彼への攻撃は止まるはず……と予言(でなくて科学的予測)をしておきます。
■「銃規制」が招く銃乱射事件〜ドイツと米国の銃乱射事件を比較■

ドイツ時間2002年4月26日午前(日本時間同日午後)、ドイツ東部エアフルトの公立高校で、元同校生徒の19歳の男が銃を乱射し、10名以上の教師を含む16名を殺害し、自身も自殺した。ロイター通信は"Germany's worst post-war massacre"(ドイツ国内における第二次大戦後最大級の虐殺)と報じた。

米ABC放送では26日夜のニュース番組『ワールドニュース・トゥナイト』のトップで、アンカーマン(キャスター)が開口一番「『アメリカではなく』ドイツの学校で銃の乱射事件が起きました」と伝え、銃社会アメリカにとっての、この事件の持つ「意外性」を浮き彫りにした。おそらく「アメリカよりはるかに銃所持規制の厳しいドイツでも、アメリカと同様に高校生(のような子供)の銃乱射事件は起きるのか(規制だけではこの種の事件は防げない)」と感じた米国民の感想をストレートに表現したのだろう。

この事件の犯人は銃愛好(射撃)クラブのメンバーだったので、その銃所持は役所などに登録され、把握されていたはずだ(独ZDFテレビの4月30日の報道が、犯人の銃が「無届け」「無管理」でなかったことを確認)。が、彼は母校を退学させられ、大学進学への望みを絶たれて母校を恨んでいたがゆえに、母校で大学入学資格試験が実施される日を選んで襲撃し、主として(生徒でなく)教師を殺したのだろうと地元警察等では推測されている(が、犯人が死んでしまったので、ほんとうの動機は永遠にわからない)。

●全米ライフル協会、溜飲下がる〜年次総会の直前に届いた「朗報」●
たしかに26日はその高校で大学入学資格試験が行われていた。が、同時に米国(ネバダ州リノ)では、全米ライフル協会(NRA)の年次総会が開かれていた(26〜28日)。会員数260万を誇るこの銃愛好家の団体は、全米屈指の保守派の圧力団体であるが、銃所持の権利を「合衆国憲法に認められた基本的人権」として強く信奉し、犯罪防止のためと称して(市民の自由な)銃所持を規制しようとする動きに激しく抵抗するところから、主として民主党支持層のリベラル派、ハト派から敵視されている。

とくに、1999年の年次総会は、その直前に米コロラド州のコロンバイン高校で生徒による銃乱射事件があったため「子供の銃乱射事件の遠因はNRAが銃規制法案に反対してきたことだ」とみなす市民たちの激しい非難を受け、年次総会会場は数千人のデモ隊に取り囲まれた(産経新聞1999年5月3日付朝刊)。

もちろん、今年2002年の年次総会には、そんな苦境はない。それどころか、NRA幹部は年次総会で「銃規制を厳しくしてもこの種の犯罪は防げないことが証明された」と言えそうな「証拠」をドイツ発のニュースから手に入れたのだ。

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●「朗報」を相殺した強盗事件●
ところが、その翌日27日、NRA年次総会の開かれていたのと同じネバダ州(ローリン市)で、バイクに乗り銃で武装した強盗団によるカジノ襲撃事件が起き、十数人が死傷する惨事となり、CNNなどで大きく報道された。

これで多くの米国民は「やっぱり銃を規制したほうがいい」と思い直したかもしれないし、銃規制運動の支持者たちは「そもそも銃規制の厳しいドイツの高校で、NRAの総会にタイミングを合わせたかのように、銃乱射事件が起きたこと自体、あやしい」(NRAがドイツで一種の「スパイ工作」をして、犯人の少年をマインドコントロールして乱射事件を起こさせたのではないか)と主張することもできよう。

●都合のいい偶然●
いや、そんな主張はしないほうがいい。銃規制派がそんな主張をすると、NRAは、返す刀で「コロンバイン高校の事件こそ、銃規制派の『やらせ』ではないのか」と反論しかねない。そして、この論争に持ち込まれると、銃規制派のほうが明らかに分が悪いのである。

実は、1999年4月20日の、コロラド州デンバー市郊外にあるコロンバイン高校での銃乱射事件(15人死亡)は、NRA年次総会の開会(5月2日)直前に起きたのだ。しかも総会会場は、なんと同州デンバー市内のホテルだったので、銃規制反対派はただちに数千人のデモ隊を会場のホテル周辺に送り込んで包囲し、実に「タイミングのいい」抗議行動を展開した。

さらに不可解なのは、この事件の犯人の同校男子生徒2名の使用した武器である。
2名は発砲を開始してから最初の16分間で12人を射殺するなど、相当な訓練を経た射撃の腕前を持っていたが、同時に2個のガスボンベを改造した爆弾を所持していた。
爆弾の材料になったプロパンガスボンベの容量は20ポンド(約9キロ)で、家庭バーベキューのグリルなどに使われるサイズという。殺傷・破壊能力を増すため、釘などがテープで巻きつけられていたというから相当に手間ひまかけて造り、かつ運び込んだことは間違いない(産経新聞1999年4月23日付夕刊)。
しかも、事件後、学校内や周辺では同様の爆弾や、別の製造法で造られたパイプ爆弾などがほかに30個もみつかっている。となると、どうやらこの犯人2人組の学校襲撃計画の主たる武器は本来、爆弾であって、銃ではなかった、ということがわかる。彼らは武器の入手、製造、訓練を含む、おそらく何週間にもわたる襲撃計画の全日程の中で、ほとんすべての時間、労力、経費は爆弾のほうに費やしたはずで、けっして本来銃が主たる武器でなかったことは明らかだ。

銃など撃たなくても、爆弾を学校に仕掛けて爆発させれば、学校を恨んでいたこの2人の生徒は、自分の嫌いな生徒や教師を大勢「効果的に」殺せたはずだ。何十個もの爆弾を学校に持ち込んで一発目を吹き飛ばしたあと、「警察は手を出すな。手を出すともっとたくさん爆発させて大勢殺すぞ」と犯行声明を出せば、完全に警察の介入を排除して存分に人殺しができる(と犯人側に思える)状況が得られたはずだ。

なのに、この生徒らは敢えてそれをせず、苦労して造った爆弾をほとんど使わずに、警察の邪魔がはいりやすい銃撃を主にした作戦に切り替えた。そして、彼らは逮捕も射殺もされず、自殺という形で幕を引いた(ので、永遠に真相はわからない)。

ここで仮定して考えてみる。
もしも犯人2人が、銃を使わずに爆弾だけで襲撃計画を実行していたら、どうなったか?
おそらく、最初の何発かの爆発で、生徒や教師や警備員や、爆発の音を聞いて駆けつけた警官が吹き飛ばされたことだろう。そして、場合によっては倒れた警備員や警官の銃をだれかが……たとえば軍歴のある教師などが手にとって犯人を「正当防衛」で射殺するという事態にもなったかもしれない。

もしそうなると、「事件」の直後に、事件現場の高校の目の前の、デンバー市のホテルでNRAの総会が開かれるので、開会の挨拶でNRA会長で映画俳優のチャールトン・ヘストンが「銃こそがアメリカの自由と平和を守ることが証明された」と演説し、それがNRA会員のみならず、少なからぬ一般国民の支持を得たかも知れない。NRAにとっては万々歳だ。

ところが、なぜか犯人が急遽主たる武器を爆弾から銃に変更したために、NRAにとって正反対の結果になった。

どうも、この事件は「米国社会の法律、道徳、教育の根本を問う」ような事件ではなく、銃規制の問題そのものとも大して関係がなく、単なる犯人の武器の選択の問題にすぎないように見える。そして、それは、銃規制運動家にとっては誠に都合のいい「選択」であった(おそらく、銃規制運動家のなかには、犯人が爆弾でなく銃を選択してくれたことに、ひそかに感謝した者もいたに相違ない)。

●だれが少年たちを「育てた」のか?●
つまり、筆者はこう疑っているのだ:
少年2名による「爆弾を使った」学校襲撃計画を事前に察知しながら敢えてそれを止めず「どうせやるなら(NRAバッシングに利用したいので)爆弾でなく、おもに銃を使って襲撃してみないか」とすすめた「アドバイザー」がいたのではないか、と。そして、このアドバイザーは、少年2人が「16分間で12人を射殺」できるようになるまで、射撃訓練を指導し、それに必要な銃や銃弾を支給したのではないか、と。

すくなくもこの件は「爆弾好きの少年たちが『急に気が変わって』親が持っていた銃を持ち出して撃ったらたまたまが弾があたって人が死んだ(のだから、親の銃所持を許していた法律が悪い)」などと非難してケリがつくような、単純な事件ではない。

そう考えないと辻褄が合うまい。犯人グループ(2名とは限らない)は、車などを使って、1個あたり9キロもの重さのあるガスボンベ爆弾多数を含む32個もの爆弾と、半自動小銃2挺を含む4挺の銃、数百発の銃弾を学校に運び込んだのだ。ほんとうに犯人は自殺した2人だけだったのか? その2人とてほんとうに自殺したのか?……といった疑問はぬぐえまい。

ちょっと待て。
きさまは、銃規制運動を展開する平和主義者のなかに、人を殺してでも運動を成功させようなどと「スパイ工作」をするやつがいると言いたいのか……とお怒りになる方もおいでだろう。

しかし、そう思われる方は問題の本質、とくに銃規制運動のターゲットが(銃そのものではなく)NRAであることをほとんど理解していない。そして、NRA自体についてもほとんど理解していない。NRAは単なる銃の愛好団体でも、銃器メーカーの利益団体でもない。これは、米国保守本流、とくに共和党を支える強力な活動団体であり、日本で言えば社民党に相当するような、頑固な「護憲運動」の組織なのだ。
 (敬称略)
【次回に続く】

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