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台湾独立へのカウントダウン:週刊アカシックレコードmail版011206

発行日時: 2001/12/6

■続・中国がミサイル防衛(MD)に賛成する日〜週刊アカシックレコードmail版011206■
中国軍人はべつに「血に飢えた野獣」ではない。本音では台湾侵攻をいちばんいやがっているのは彼らなのだから、彼らに助け舟を出してやれば、台湾問題はおのずと解決するはずではないか。

【雅子様は元外務官僚】
皇太子妃殿下雅子様の御出産は誠に慶賀の至り……ところで雅子様は元外務官僚で、93年、皇太子殿下のプロポーズを受け入れて「ことぶき退官」された方です。当時は、ハーバード、東大、オックスフォードまで出た高級外交官としてのキャリアがなくなるのはもったいない、と惜しむ声もキャリアウーマン層などに根強くあり、筆者もそう思いました。
でも、もしあのまま「外務官僚」であり続けたら、今頃は……オニババみたいな上司のもとで「指輪買って来なさい!」とか怒鳴られてたりして。(>_<;)
自分より若くてきれいで高学歴で「親の代から外交官」なんていう女性外務官僚が身近にいれば、あの「劣等感のかたまり」がいじめないはずはないですから……プロポーズのとき皇太子殿下は「雅子様をお守りする」と仰せになりましたが、誠にそのとおりでして、雅子様は賢明な選択をされたものだとつくづく思われる今日この頃です。
m(_ _)m
【ラマダン日記】
私のラマダン(日の出後、日没までの飲食禁止)体験は3週間経過。イスラム世界では、ラマダン明けの夕方に空腹の反動でたくさん食べるのでかえって太る人が多いそうです。が、私の場合は逆でした。ふだん、規則正しく食べないと無駄に太るという思い込みで結果的に食べなくてもいいものを食べていたことに気づきました。ラマダン明けの「反動」も、軽く食べて水を飲むことで、抑えられます。結果的に「食べない」こと覚えた私は、元々やせていたのですが、さらにダイエットになってしまいました。
■続・中国がMDに賛成する日〜シリーズ「米中枢同時テロで『損』をしたのは誰だ」(5)・MD編■
前回の記事「中国がMDに賛成する日〜メンツが立てば、台湾独立容認?」
http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/dragon/super.html#03
から続く。

●在日朝鮮人の本音●
1990年代前半、北朝鮮が、国際原子力機関(IAEA)の査察を拒否して核兵器を秘密裏に開発している旨の疑惑が日・米・韓国など国際社会で取り沙汰された際、日米両国政府は、経済的に自堕落な破綻国家に成り下がった北朝鮮政府の主要な財源の1つが、在日朝鮮人からの個人献金(その相当部分はパチンコ業者から)であることに着目。北朝鮮政府がIAEAの核査察に応じないなら、制裁措置として日本政府が在日朝鮮人から北朝鮮への個人献金を禁じる、と言い出した[註:日本のパチンコ産業の売り上げは22兆円もあり、スウェーデンのGDPに匹敵し、北朝鮮のGDPの8倍。しかも業者の70%は在日韓国朝鮮人らの外国籍者]。

TBS『ニュース23』のキャスター筑紫哲也はスタジオに、朝鮮半島情勢に詳しい毎日新聞の重村智計記者(当時)を招き、スイスなど第三国経由での送金には日本政府の措置はおよばないので、送金を止めることは「技術的に」不可能ではないか、と糾した。ところが、重村は平然と言い切った、

「(送金は)日本政府が止めると言えば止まります」。

在日朝鮮人の方々はべつに全員共産主義の「信者」ではないし、本音では、独裁国家も独裁者も好きではない。ただ、北朝鮮に送金(献金)しないと、日本国内の在日同胞社会でいじめられるから、それがこわくて仕方なく送金しているケースが少なくない(日本人と結婚したり、日本に帰化したいと願う在日朝鮮人も少なくない一方で、それを阻止するための在日朝鮮人同士のいじめもあるというが、筆者は確認していない。あるとすれば「金ヅル」を失いたくない北朝鮮政府の差し金か?)。

言うまでもなく、在日朝鮮人の方々は日本人や韓国人と同様にれっきとしたにんげんである。にんげんならだれだって、自分が苦労して稼いだカネを自堕落な破綻政治や贅沢三昧にうつつをぬかすバカな独裁者などに渡したくはない。自分で全部使いたいに決まっている。

そこで彼らは、日本政府がひとこと送金停止措置を発表してくれさえすれば、それを口実に送金をやめるのだ。スイスの銀行を経由した送金が「技術的に」可能かどうかは、一切関係ないのである(筆者は「重村説」を聞いてから、在日朝鮮人の方々に親近感を覚えるようになった)。

どんなにんげんにも本音とタテマエがある。そして、その本音はしばしば、技術上の「瑣末な問題」にはるかに優先して、世の中を動かす重要な要素となる。

●中国軍人の本音●
中台関係、米中関係、そして、台湾が日米の協力を得てミサイル防衛(MD)を配備する問題でも、いちばん重要なのは当事者の本音であって、タテマエではない。

軍事技術に無知な「平和主義者」のなかには、現代のハイテクセンサー技術をまったく無視して「MDは鉄砲玉を鉄砲玉で撃ち落とすようなものだから実現しない」などと無意味なたとえ話で人をだまそうとする者が少なくない。MDの迎撃ミサイルは目標を探知するセンサーと方向を制御するコンピュータを内蔵しているので、ただまっすぐ飛んでいくだけの鉄砲玉とはまったく違うのだが、百歩譲って、この種のペテン師の言うことが正しいと仮定してみよう。たとえば、MDは「破れ傘」であって、飛んでくる弾道ミサイルを100%すべて迎撃することができず、せいぜい80%しか防御できないとしよう。

それでも、筆者の言うMD実現の「容易性」は、すくなくとも台湾配備に関してはまったく揺らがないのである。

その理由は、本誌mail版の2001年11月1日配信記事「中国がいやがる『台湾上陸作戦』」
http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/dragon/super.html#02
で見たとおり、中国軍が本音では、台湾侵攻をいやがっていることにある。

朝日新聞の田岡俊次記者が湾岸戦争の時のパウエル米統合参謀本部議長(現国務長官)を例にテレビ等で述べているように、戦争に臨んでいちばん慎重なのは軍人である。だれよりも軍人こそがいちばん、死ぬ怖さ、部下を死なす怖さ、負ける怖さ、負けて軍歴を汚す怖さを知っており、「いちばん戦争をしたがらない」ものなのだ。

たとえば、台湾に日米と連携したMDが配備され、台湾が独立宣言(台湾共和国への国名変更)をした場合をシミュレーションしてみよう。

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●台湾独立を促した北京五輪●
いや、その前に(12月1日の台湾立法院選挙で、親中国派の国民党が議席を40%も減らして第一党から転落し、替わって独立派の民進党が第一党になったことで明らかな用ように)「台湾独立」が時間の問題であることを確認しておきたい。

その最大の理由は(選挙結果もさることながら)北京五輪である。
台湾にとって、北京五輪開催決定(2001年)から開催(2008年)までの7年間は、五輪を「人質」にとって中国から完全独立を達成できる、絶好のチャンスだ。

この期間に独立宣言をするのは当たり前である。この機会を逃せば、こんな好機は二度と来ない。「将来、中国が民主化されれば統一もありうるから、性急な独立宣言は不要」などと、ごたくを並べていると、中国に現在よりさらに非民主的な政権が出来、その一方で中国の軍事力技術力がいまより高まって、台湾侵攻が「楽勝」となれば、恐ろしい事態も予想される。「黄金の7年間」を使って、台湾が完全独立をたくらむのは当たり前、自然の摂理であって防ぎようがない。

もともと北京五輪招致と台湾独立阻止は両立しえない、矛盾した政策だった。80年代前半、台湾住民の民主的な独立意志がまだ国民党の(大陸出身の外省人主体の)軍事独裁政権によって封じられていた頃、?小平は台湾住民多数の民意を知らずに五輪招致を言い出した。

その後、1987年に台湾の民主化、台湾化が始まり、独立派の政党、民主進歩党が結成されて勢力を伸ばし、与党国民党内にも、台湾生まれの本省人にして「隠れ独立派」の李登輝が台頭して総統職を占めたことにより、?小平が五輪招致を言い出した頃とは状況がすっかり変わった。

にもかかわらず、?小平によって後継者に指名された江沢民は、状況を理解できなかった。?小平と違ってカリスマ性も軍歴もない江沢民は「戦争をしたがらない」軍人の本音をまったく理解せず、台湾独立阻止のための無意味な台湾上陸演習を繰り返しやらせて軍人たちを「追い詰める」一方で、?小平から引き継いだ五輪招致計画を「惰性で進める」という救い難い愚行を犯した。

この江沢民の無能ぶりに、米共和党が付けこんだ。ブッシュ共和党政権は、2008年五輪の開催地を決める2001年7月のIOC総会の直前にわざと「北京五輪に反対しない」ことを表明し、五輪を「やらせる」ことにした。江沢民は、それが台湾独立への罠と気付いたのか気付かなかったのか「無邪気に喜んだ」(バカとしか言いようがない)。当然、中国国民もその独裁者の「指導」に従っていっしょに喜んだ。

●ボイコット経験国●
1980年にモスクワ五輪開催を控えていたソ連は、79年末、アフガニスタンに軍事介入した。これに対して、日米など西側諸国とともに中国も、五輪ボイコットで応じた。したがって当然、北京五輪開催前に中国が台湾に軍事力を使えば、世界の主要国が北京五輪をボイコットし、正常な開催は不可能になることは中国は招致段階から知っていた。

いや、主要国不参加どころか、その場合は、IOC(国際オリンピック委員会)のほうが、五輪の「採算性」を考えて、開催地を北京からよそへ移すだろう(その場合の代替開催地は、パリが最有力である。常にあらゆる種目の世界大会を開催しているパリは五輪開催が決まっても建設工事が要らないので、極端な話「来年開催」でも可能なのである)。

つまり、2008年までの「黄金の7年」に台湾が独立宣言をすると、中国は五輪を失う覚悟で(勝てもしない)台湾侵攻をやるか、侵攻せずに台湾独立を事実上容認するか、の二者択一を迫られることになる。

●中国の立場で考えよ●
中国、台湾双方にとって、最悪なのは、台湾の独立派が、野中広務や加藤紘一ら、日本の「親中国派」「ハト派」「平和主義者」の助言に従って2008年の北京五輪終了まで「自重」し、また台湾への米国主導のMD配備も受け入れず、2009年頃になってやっと「やっぱり世論に従って独立」することである。この場合、中国軍はいやいやながら、台湾を侵攻せざるをえない。

日本の「親中国派」の政治家は、ただ中国の(軍歴のない)政治家のあさはかなタテマエを鵜呑みにしているだけで、ほんとうに中国の立場に立って、中国の悩みや苦しみ、とくに軍人たちの辛い立場など考えたことはない。無理解な「鵜呑み」がかえって中国を苦しめることになることもわかっていない。

中国軍人はべつに「血に飢えた野獣」ではない。台湾が2008年以前に、MDを配備した状態で独立宣言をするなら、中国軍首脳は政府首脳が次のように声明を発表することを望むだろう、

「台湾当局の分裂主義者に同調して、米日両国が台湾にMDを配備したことは誠に遺憾であり……」

遺憾と言った瞬間、MDは(たとえ破れ傘であったとしても)政治的には100%完全な盾に早変わりする。中国軍はMDを口実に台湾侵攻をやめることができるのだ。技術上の細かい問題を論ずる必要はない。

この場合は、中国政府の対外的な「メンツ」は、MDを配備した米日両国の「邪悪さ」を言い募ることによって守られるし、中国国内向けには「五輪開催の国際公約をはたすため、大きな犠牲を生む『新型兵器』との戦いは自重する」と言えば、なんとか言い逃れできよう。

中国は極めて分裂志向の強い国で、中国4000年の歴史の半分以上が分裂の時代であることは、すでに本誌Web版記事「●中国の『範囲』は永遠に不確定」(
http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/dragon/note.html#land
を参照)で述べた。独立宣言した台湾に中国が武力侵攻をしなければ、北京政府の地方に対する権威は(元々弱いが)さらに失墜し、将来的な国家分裂への導火線に火が着きかねない。

が、「台湾省には中国の他のいかなる地域とも違ってMDがあるから(独立宣言は)仕方ないのだ」ということなら、台湾独立宣言が、チベットや新疆の独立運動を刺激することにはなるまい(中国政府は、分離独立運動に弱腰なのではなく、ただMDに対して弱腰であるにすぎないのだから)。

北京五輪が決まった瞬間から、台湾独立宣言へのカウントダウンは始まっている。どうせ独立が避けられないなら、中国は、台湾にはMDを配備しておいてもらいたいと望むはずだ。
(敬称略)

【この記事に対する「MD反対派」の方々の、説得力ある反論を期待します。】

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