京都生まれ、京都育ち41歳、民主党参議院議員の松井こうじが、京都からこの国のかたちを変えるべく京都で、国会で日夜東奔西走する模様を報告!政治、経済、教育、暮らし、福祉、ITなどさまざまな日本の問題点への「次の一手」も提示してまいります。
- 最新号:2008-09-20
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京都から、この国のかたちを変える 第131号
発行日: 2006/2/6
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●京都から、この国のかたちを変える。●
第131号 2006.2.6
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皆さんこんにちは、松井孝治です。
本日から衆議院予算委員会で、18年度予算審議が開始されます。
われらが前原代表の今国会初の一問一答方式での
小泉総理との直接対決です。
午後4時頃からNHK中継されますのでご覧ください。
内容的には
小泉改革の影の部分である、
格差問題、相次ぐ官製談合とその背景にある天下り問題
に鋭く迫ります。
◆それにしても最近の防衛施設庁の官製談合問題は
「またか」というものです。
国土交通省・道路公団の橋梁談合問題、成田空港公団問題、
そして今回の問題と、問題の本質が
全く何も変わっていないことに驚かされます。
◆問題の本質は、早期勧奨退職制度と組織的天下りです。
私は、政治的任用や民間専門家の中途採用・時限任用に
積極的な立場なので、
本質的には国家公務員の再就職を
禁止すべきだとは思っていません。
また一部の公務員バッシングのような風潮で
天下り批判をするのも趣味ではありません。
◆しかし、現実の「天下り」は
役所の都合優先での肩たたきと、
官庁に対して弱い立場にある民間や外郭団体を使った
人員の押し売りの要素が強く、
このことが天下った人々が
残りの人生を役所で過ごした場合よりも
はるかに巨額の税金の無駄遣いをうみ、
「天下り」を受けた会社や団体の職員の方々のやる気を奪い、
政策にもしがらみを作り、
かつ、ここは意外と知られていないのですが、
実は天下った人々も
本来であれば定年まで役所で働きたかったし、
天下り先の仕事に誇りなどを感じられていないケースも
多いのではないかと考えています。
◆したがって、ここでは
「天下り」=「早期勧奨退職制度+組織的再就職斡旋」
ととらえ、「天下り」を実質的に禁止し、
それが不要な、もっとフェアで伸び伸びとした
公務員人事制度を作り上げたいと思っています。
◆その第一歩として、私は、先週金曜日に参議院議員立法として
天下り規制法案をまとめ、提出いたしました。
(正式名称は、
「国家公務員の離職後の就職に係る制限の強化のための
国家公務員法等の一部を改正する法律案」及び
「特殊法人等の役職員の関係営利企業への就職の制限に
関する法律案」)
◆内容的を大まかに申し上げると
(1) 天下り期間の厳格化
現在は退職する前5年間の仕事の内容に
密接に関連する企業には、
退職してから2年間は就職できない
という規則になっているところを、
退職後5年間就職できないことにすること。
(2) 天下り規制の対象拡大(天下り先)
関連営利企業のみならず、
営利企業以外の法人その他の団体
(特殊法人、独立行政法人、公益法人)で
退職前5年間の仕事の内容に密接に関連するところへの
天下りも規制対象に加えたこと。
(3) 天下り規制の対象拡大(天下り元)
国の機関から営利企業やその他団体への天下り規制に加え、
特殊法人、独立行政法人等から、関係営利企業への
天下りも規制すること。
の三点です。
図に示すと以下のとおりです。
http://www.matsui21.com/melma/06/mel131
◆もう少し具体的に
早期勧奨退職と天下りの実態を申し上げましょう。
中央省庁のキャリア官僚の場合、
最終的には同期で(または2年か3年次で)
ただ1人の事務次官を選抜するプロセスで、
徐々に早期退職勧奨(肩叩き)を行います。
同期が次官や局長になったときに、
その下のポジションで働かせたのでは
お互いに仕事がしづらいので、
後進に道を譲るという風土があるわけです。
かつて官僚組織に身をおいたものとしては、
気持ちはわからなくはないし、
地方自治体や民間企業でも、子会社や外郭団体を
同様の処遇先にしていることも多少はありますが、
中央省庁ほど徹底してこれを行っている組織は
少ないと思います。
◆私が勤務していた通商産業省(現・経済産業省)の場合、
1種試験採用同期(私の期は48名でした)
のほぼ全員は指定職といわれる
本省審議官級(局長と課長の間)までは処遇された後、
年齢にして50歳あたりくらいから退職勧奨がはじまり、
50歳台半ばまでには、局長まで昇進する4,5名以外は
全員退職し、50代後半には次官級に登用される
1人か2人を除いて全員が勧奨により退職するのが常でした。
50歳台といえばまさに働き盛り。
年金受給資格を得るまでにはまだ10年以上もあります。
組織の都合で退職させるわけですから、
組織の論理としては面倒を見なければなりません。
そこで、所管する業種の民間企業や特殊法人、
独立行政法人、公益(財団・社団)法人など
政府の外郭団体に就職斡旋を行うわけです。
◆先ほど申し上げたように、
今や、見返りもないのに進んで天下りを受け入れよう
という民間企業は多くありませんから、
結果的に今回の施設庁のように、
組織的に天下り受け入れ企業に応分の「見返り」
を与える仕組みを作り出したり、
天下り規制の対象ではない特殊法人、独立行政法人、
社団、財団などの団体に天下り先を求めるようになるのです。
◆天下りには強い社会的批判があり、
国家公務員法などの規制があります。
しかしその規制は、国の機関から、
退職前5年間に携わっていた仕事と密接に関連する
営利企業への就職が2年間規制されるもので、
なおかつ、人事院が承認すれば
その限りではないというものです。
◆結果として2年間、
道路公団のような特殊法人、独立行政法人、
さらには各種団体で「クーリングオフ」と呼ばれる期間
(かつての職務権限に基づく影響力が少なくなる期間
と解釈されています)をすごした後、
以前の仕事に関連した営利企業や各種団体に天下るのが
一般的となっています。
平たく言えば、2年間は原則として、
もといた職場の関係企業には行けませんので、
仮に民間企業で就職口がある場合でも、
その2年間は非営利団体で羽を休める必要があるのです。
◆しかし、現実には、営利企業以外の特殊法人、独立行政法人、
社団、財団法人などの中には、本省以上に
その分野の営利企業に影響力を持ちうるところも多いのです。
道路公団はもちろん、今回の防衛施設庁事件で
組織的天下りが指摘された、防衛施設技術協会、
昨年の秋以降新聞をにぎわせている
全国各地にある建設教会などもそうです。
これらの団体は巨額の施設整備、
公共事業の施工管理を行っている団体です。
こうした職場で2年間を過ごせば、
クーリングオフで職務上の影響力が少なくなるどころか、
ますます強いパイプが形作られて、
バージョンアップしたコネクションを持って
天下りが可能となる仕組みです。
◆何十年と続いてきたこの慣行ですが、
時代の変化とともに、
組織斡旋型・早期勧奨退職見返り型の天下りは、
明らかに、組織のとっても、個人にとっても、
そして社会全体、納税者の観点から
もはや持続不能であり、
抜本的に見直さなければならない段階に
入っていると思います。
そんな思いで上に述べました、法案を提出しました。
◆冒頭に申し上げたように、
私は、国家公務員の転職自体を悪だと思っていません。
むしろ、もっと自由に、
外部からも専門的知識を持った方々が
中央省庁の課長や局長、あるいは専門職に登用され、
そして、また省庁から本人の実力と意欲に見合って
民間企業や研究職などに転ずることができる
制度にしたいと考えています。
もちろんその場合、
職務上知りえた情報の機密の確保や、影響力行使の規制など、
さまざまな行為規制を厳密にかけて
行政の中立性を守らなければなりません。
◆本当に残念ながら、
今のような、省庁別職種別採用で入省してから70歳ぐらいまで
省庁の部局ごとの人事で処遇されていくような状況こそが、
蛸壺型の閉鎖的人事を生み、
省利省益、局利局益追求型の仕事の仕方や
天下りを生んでいるといわざるを得ません。
世の中のためになりたいと思って大学を卒業して、
霞が関の門をくぐった思いはみんな一緒だったはずなのに、
この国の国家公務員人事制度は、残念ながら、
社会の悪弊を生み、多くの官僚自身を不幸にしています。
◆文章が長くなりすぎました。
終身雇用・鉄壁の身分保障などで守られた
国家公務員がどの程度必要なのか、
幹部公務員の政治的な任免権を誰が握るのか、
現在は十分な人員が割かれていない監視機能
(証券監視、環境モニタリング、食品安全、建築安全)や
対人行政サービスの提供(介護、保育、教育)などを
国・地方・民間でどのような役割分担で行い、
それをどのような公務員制度で支えるのかなど、
実は公務員制度には重要な課題が山積しています。
またいずれ別の機会に、
私が考える国家公務員制度抜本的改革案を
ご説明したいと思います。
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☆ お知らせ☆
京都からこの国のかたちを変える会
第3回シンポジウム
最近、子どもたちが凶悪な事件に巻き込まれたり、
耐震偽造やBSE問題、列車事故など
国民生活の安全・安心が脅かされています。
しかし巨額の財政赤字を抱える中で、
旧来型の硬直した中央・官僚主導型の政府では
こうした問題を解決できない状況にあります。
今こそ、中央の「官」に依存する政治・行政ではなく、
地域の信頼の絆、「公」の精神によって
問題を解決するような仕組みを作る必要があります。
今回のシンポジウムでは「チャレンジド」(障がい者)の
自立・就労支援をされているNPO代表の竹中ナミさんと、
大蔵官僚を辞して、全国的にNPO支援をされている
村尾信尚さんをゲストに迎えて、
これからの時代の「公(おおやけ)」のあり方を
議論したいと考えております。
ご来場をお待ち致しております。
日時:2月18日(土)午後4時から6時まで
場所:ウェスティン都ホテル京都
入場無料
できれば出席の連絡をください。
info@matui21.com または 075-213-6648 まで。
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●京都から、この国のかたちを変える。●
第131号 2006.2.6 発行 (配信数:1665部)
●松井こうじ後援会事務所
〒604-8141 京都市中京区蛸薬師通高倉西入
泉正寺町334 日昇ビル5階
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