Brazil Today
発行日時: 2007/12/27━━■ P R ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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BRAZIL TODAY 2007/12/31(339号)
ブラジル・南米の政治経済ニュース (毎週配信。購読無料)
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為替(レアル/円)、12月26日現在 R$1=\64.15
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■11月為替収支は13億ドルの赤字(12月20日)
11月の為替収支は5年振りの大赤字13.44億ドルを計上した。輸出140.5億ド
ルに輸入120.2億ドルにて貿易収支は20.3億ドルの黒字であるが、昨年の輸出
119.0億ドル、輸入86.6億ドル、収支32.4億ドルと比較すれば、輸入の伸びが
大きく収支が縮小しているのが目立つ。貿易外収支は各項目の総てが赤字で、
金利3.4億ドル、利益および配当21.3億ドル、旅行3.7億ドル、その他8.3億
ドルにて貿易外収支は小計36.7億ドル。
貿易収支20.3億ドル黒字に貿易外収支が36.7億ドルの赤字、これに片務取引
3.0億ドルの収入が加わり、為替収支は13.4億ドルの赤字となる。この11月の
為替収支赤字13.4億ドルは本年度としては7月の7.9億ドルを超える最大のマ
イナスであり、累計では国民所得の0.37%の赤字となる。なお、配当および利
益送金は本年209億ドルに対して来年度は200億ドル、直接投資は本年度350
億ドルに対して来年度280億ドルの見込みという。外為当座勘定の残高は、年
央4月から6月にかけて当座勘定は殆ど160億ドルあったのが、11月には46.9
億ドルまで下る。利益および利子送金は殆ど前月と同水準の21.3億ドル。
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■カラジャス市、鉱山ブームで順位2,000番上る(12月20日)
パラー州の山中の町カラジャスは地理協会の調査によれば人口1.2万人、居住
者の収入は全国で2,457番目に過ぎなかったのが、現在は424番目と順位が約
2,000番の上昇を見た。この増加は結うまでもなく、バーレ・ド・リオドッセ
社のカラジャス鉱山の賜物、同鉱山の本年度投資金額は1.95億レアルに達して
いる。
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■応用研究所、経済伸長予想を引き上げる(12月20日)
応用経済研究所IPEAによれば本年度のブラジル経済の伸長は5.2%、9月にお
ける予想を遙かに上回っている。各業界別の伸び率は農牧4.3%、工業4.9%、
サービス業4.7%であるが、輸出の伸びが5.5%と大きく、工業全体としては
6.0%の伸びを示したが、輸入の成長は20.4%と過剰な伸び。インフレ係数の
IPCAは4.3%。研究所の予想は輸出が1,600億ドル、輸入は1,205億ドルであ
った。
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■フォルクス、トラック製造に10億レアル投資(12月20日)
フォルクスはレゼンデ(RJ)の工場似てドラック製造のために5年間に10億レ
アルを投資する。但し、この金額の25%から30%は市場調査および開発研究を
目的としたものであり、今後は当地の開発研究は中国、インド、ロシアにおい
て如何なる自動車を主力として生産するかという課題に即して進められる。
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■15日間に5社が自動車のリコール(12月20日)
欠陥自動車を製造した場合、リコールして不良部品を良品に取り替えるのは当
然であるが、これが度重なると「自動車会社は更に注意して自動車を製造し、
完全な自動車でなければ販売禁止」という声に変わるであろう。この15日間に
次ぎに掲げる自動車会社5社がリコールを発表、その適用された自動車数は
9.7万台というのは少し酷すぎる結果ではないか。各社の電話番号とリコール
は下記の通り。
シトロエン(0800-118088:C3/XSARAピカソのブレーキペダル)
ルノー(0800-0555615:ローガンの駆動系)
GM(0800-7024200:ブレーキ版)
ボルボ(0800-7077590:XC90)
トヨタ(0800-7030206:HILUXのエンジンの一部)
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■若者の住処、最適は首都、最悪はアラゴアス(12月20日)
エスタード紙の調査した結果からは、若いブラジル人が住むのに最良な都市は
ブラジリア、第二がサンタカタリーナ、第三がサンパウロ、以下は南リオグラ
ンデ、ミナス、パラナの順であり、最悪な場所はアラゴアスという結果が出た。
これは各州都における人間開発指数HDIを調査した結果によるもの、全体とし
ての指数は03年0.537、05年0.535、07年0.535という状態。ブラジリアでは
0.666と高率、サンパウロでは0.626、しかし、アラゴアスでは0.367という
結果であった。
各部門における最高と最低を示せば、教育面では連邦首都0.801が最高で、ア
ラゴアス州が最低の0.359、保健面では北リオグランデが最高の0.718、最低
はリオ0.467、収入面では連邦首都0.643、最低はアラゴアスの0.178であっ
た。
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■失業率下がったが、給料上昇は僅か(12月21日)
11月の失業率は8.2%、3月から5月にかけて10.1%に達していたが徐徐に下
がり、就業者数は2,144.9万人、失業者は192.2万人。しかし、給料の上昇は
緩慢にして、1月から4月までは前年度より5%増を保っていたのが、8月以
降は前年に対して1%増から2%増を上下するのみ、11月の給料水準は
R$1,143.60、前月に対し1.3%増、前年同期に対し2.4%に終った。国内各地
における失業率はサルバドル12.8%、レシフェ11.0%、サンパウロ8.8%、リ
オ6.5%、ベロオリゾンテ6.4%、ポルトアレグレ6.1%にて平均は8.2%。
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■連邦負債、上昇して1兆329億レアル(12月21日)
連邦負債は6月1兆325億レアルから7月1.25兆レアルまで下ったが、その後
は再上昇、遂に11月には1.329兆レアルに達した。その内訳は金利先決め
36.11%、物価指数基準25.88%、再割利子SELIC34.80%、その他3.21%。
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■ペトロブラス、08年に550億レアル投資(12月21日)
ペトロブラスは08年度に日に200万バーレルの石油生産を達成するために、
549億レアルを投資予定という。ガブリエル社長によれば「11月には石油生産
は日に176.1万バーレルしか生産していなかったが、月末に2プラットフォー
ムが28万バーレルの生産を開始したので、生産は日に200万バーレルを超過す
るようになった。カンポス油田で生産中の油田は南マルリンのP51、東マルリ
ンのP53、フラデのFPSO、オストラ、アルゴノウタのFPSOなどの油田である。
ペトロブラスは来年度において550億レアルを投入し、採掘量を大幅に拡大す
るといわれる。
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■本年度は昨年よりも価格の下った電気用品(12月21日)
今年末の電気電子製品は昨年度より下り、買い易くなった感じである。フォー
リャ紙が行なった市場調査からは、DVDは昨年R$244が本年度はR$217と11%
安、MP3がR$365からR$251、MP4がR$759からR$420、LCDのテレビが
R$2,062からR$1,393。プラズマTVとなれば、更に価格差が開き、R$10,237が
R$5,029の半値となる。
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■本年度、取得.合併が43%も増加(12月21日)
本年度は企業の吸収合併の多い年であった。国産および国際企業の吸収合併は
2000年に353件であったのが01年には340件、02年には234件と低下、03年に
は229件にまで低下したが、03年以降は上昇の一途、即ち、04年299件、05年
363件、06年473件、07年677件と増加した。なお、本年度の吸収合併を業界
別に見れば、食品飲料煙草の業界が最も多く66件、次いで情報技術55件、不動
産51件にショッピング51件、化学および石油が39件であった。
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■近代美術館、ピカソ、ポルチナリの絵画が盗れる(12月21日)
12月20日、午前5時09分、警備員交替時間を利用して、MASP美術館に3人の盗
賊が侵入し、ピカソの『スザン・ブロッシェの肖像』(1904年の作、評価価格
9,000万ドル)、および、ポルチナリの『コーヒー労働者』(34年の作、評価
価格1,000万ドル)を持ち去った。この美術館は一階仕切りなし、道路と同様
の空間、エレベーターまたは戸外の階段で2階へ入る。展示室は3階という構
造。3人組と思われる泥棒達は5時12分に忍び込み、守衛の居ない間に仕事を
終えて、2枚の絵画を持ち去った。
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■ブラジルの人口1億8,399万人(12月22日)
ブラジルの人口は2007年の国勢調査によれば1億8,399万人、2006年に発表さ
れた1億8,723万人の見積もりより400万人ほど減少している。最も多いのは
サンパウロ州の3,983万人、次いでミナス州の1,927万人、リオ州1,542万人、
バイア州1,408万人、南リオグランデ州1,058万人、パラナ州1,028万人。な
お、2000年から07年までの人口増加率は中西伯が最高で1.93%、次いで北伯の
1.90%、東北伯の1.15%、東南伯の1.10%、南伯の0.95%となる。
なお、現在100才以上の老人は男性3472人、女性7,950人、計11,422人と登録
されており、多いのはサンルイス市144人を始め、ナタール118人、マセイオ
93人、マナウス89人。また、同性愛が1.7万人ほど存在しており、この人達が
問題となっていたが、今回の調査では『登録せず』ということになった。
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■租税収入、540億レアルを超える(12月22日)
連邦政府の収入は11月に524.1億レアル、累計では5,453.8億レアル、11月収
入は昨年06年よりも19.8%、累計では11.0%の増加をみている。11月税収とし
て大きいのは銀行および証券会社の所得税IRとCSLLで昨年度10.1億レアルに対
し、本年度は23.6億レアル、次いで資金運用所得税は昨年1.01億レアルに対し
5.15億レアルであった。昨年と比較して特に増加した税収入は輸入に関する工
業税が21.6%増、輸入税17.9%、自動車工業税16.1%、タバコ工業税13.8%な
どである。
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■ベネズエラ、バナナと石油の交換を提唱(12月22日)
ベネズエラのチャベス大統領は中米諸国に対して石油とバナナの交換を提唱し
ている。中米諸国はベネズエラから距離的に近く、石油を有する国はないが、
バナナは生産できる。そこで、ベネズエラのチャベス大統領は石油とバナナの
交換を考え出た。カリブ海の国々で燃料となる石油を欲するならば、石油とバ
ナナを交換するとの条件。これなら国民の気を惹くこと間違い無しとのチャベ
スの作戦、当たるか否か。
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■土地利用、農地は10年間に83%の増加(12月22日)
ブラジルの農地は1996年から2006年の10年間に83.5%の増加を示した。即ち、
96年には、牧畜地は17,770万平方キロが17,233万平方キロと縮小したが、農地
は4,179万平方キロが7,667平方キロと83.5%の拡大をみた。放牧された牛の
頭数は1.53億頭から1.70億頭と11.0%の増加をたどり、豚飼育数においても
2,781万頭から3,195万頭へと14.9の増加、鶏は71.8万羽が124.4万羽と
73.2%の急増。農牧に触る労働者数は1,793万人から1,641万人へと8.5%の
減員を見ている。北伯においては96年から06年までに穀物生産用の土地面積は
275%の増加だが、利用効率が悪く、生産は11%程度の増加に留まっている。
しかし、中西伯においては6%増から12.9%増と伸び、南伯においては39.4%
増に達する好成績。
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■マリナ環境相『アマゾンの密林伐採10%以上』(12月22日)
マリナ環境相は12月21日「アマゾンの森林伐採は本年8月から11月に掛けて
10%を超過している」と警報を発した。ルーラ大統領はアマゾン伐採を規制す
る政令に署名するというが、この山伐りを防止するには、法律に署名したのみ
では無意味であり、これを実行するに必要な人員配置、機動力が必要である。
だが、その話は聞こえて来ない。本気になって、伐採防止が実現することを希
望したいが、現内閣にその気があるのか、どうか、そこが最も重要な点である。
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■小切手税1,020億レアルを保健に投入したが(12月23日)
この10年間、小切手税CPMFは銀行勘定から資金を吸い上げ、保健関係に1,020
億レアルという膨大な金額を投入したが、その結果、保健関係で改善されたの
は極めて僅かであったといえる。97年の保健関係の税は総額130億レアル、こ
の中で小切手税は52億レアルを占めていた。これが03年には保健関係税総額
238億レアル、この内、小切手税は98億レアルに膨らみ、07年には総額415億
レアル、小切手税は158億レアルに膨れ上がる。
ルーラ大統領は「そのように神経質になる必要はない」と語ったが、さて、こ
のように大量に投入された小切手税資金、総額1,020億レアルは果たして有効
に使用されたか否かは甚だ疑問であり「我々の保健医療システムは重い病に冒
されており、このシステムに対する治療が必要」と証言する者が多い。なお、
現在の下院議席の配分は労働党PTが80議席にPMDB、PSC、PTCの与党主力が
104名、次にPSB、PDT、PCDOB、PMN、PRBの準与党が77名にて76.2%。こ
れに対して野党はDEMが59名、PSDBが57名、PPSが13名にて総計129名にて
23.8%という議席の配分となった。
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■自動車の記録的な生産が経済を引き上げる(12月23日)
本年度の自動車生産は297万台、前年度の261万台よりも14%増の好成績であ
った。しかし、他の工業部門もプラスチック業界のように8%の伸びに留まる
業界もあるにせよ、ゴム工業は12%、ガラス業界15%、鋼鉄業界18%、中でも
アルコール業界は26%とブームの状態、特に政府の懐には工業税IPIが大きく
入ることになる。
自動車工業の本年度生産台数及び売上金額は部品との両業界を含めて526億レ
アル、直接及び間接雇用の合計は8州27市に46工場、組立25工場に部品500社、
3,800販売店にて総計20万社を含む大業界、94年から06年の12年間の投資は
350万ドル。輸出金額は部品を含めて200万ドル、税納入257億レアル。工業
所得の18.5%、工業国民所得の18.5%、国民所得の4.9%を担う産業部門。州
別ではサンパウロ47.4%、ミナス21.7%、パラナ10.2%、バイア9.3%、南リ
オグランデ5.6%、リオ5.0%、ゴヤス0.8%。
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■学校で教えないブラジルとアフリカの関係(12月23日)
ブラジル文化は多分にアフリカの影響を受けている。しかし、アフリカ文化の
担い手が奴隷・庶民であるために表面に出ないことが多く、学校で教えられる
歴史には余り顔を出さないが、庶民の間には根強く残っている。
ブラジルの発見はポルトガルのアルバレス・カブラル船長がアフリカへの新航
路発見を目的として1500年3月にインド向けにリスボンを出発、赤道海流のた
めに航路を失したのに始まる。4月21日、高い山と緑の木に覆われた陸地を発
見、河口に停泊し、この土地を『安全な港』ポルト・セグーロと名付けた。こ
れがブラジルの歴史に登場した最初である。
しかし、その後、約1/4世紀に渉り、ポルトガルは何の手も下さずに、この
地を放置していたが、1526年頃にスペインの探検隊が現われるなどの事件が発
生し、1530年にマルチンス・ソウザが初代のブラジル提督となり、サンビセン
テに首都を設ける。その後、本国の方でスペイン王がポルトガルを占領し、そ
の後、ポルトガル人、スペイン人、イギリス人、フランス人の間にブラジルの
争奪戦が続く。1640年、ドン・ジョアン4世の即位と共にブラジルはポルトガ
ル領に復帰したが、オランダ人との闘争は止まず、1661年のオランダ首都にお
ける平和協定まで継続する。
この頃、インヂオを奴隷として使役するポルトガルよりの入植者と奴隷解放を
叫ぶジェスイット教団との対立は激しくなり、入植者側はインジオの替わりに
アフリカから奴隷を購入するようになる。それから続いていくのがブラジル歴
史の始まりである。
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■銀行貸付伸長は利子縮小次第(12月24日)
04年から07年に掛けて銀行貸付は順調な成長振りを示しているが、今後の成長
を期待するのであれば、考慮せねばならないのは、金利負担を如何に低下させ
るかに掛かっている。これはアウスチン・レイチング社の意見であり、現在の
貸付状況は、貸付総額8,808億レアルに対し、スプレッド34.5%、再割り金利
11.25%、消費者金融利子42.1%の金利に銀行収益は3708億レアル。
これに対して、来年09年に予想される状況は貸付総額1.277兆レアル、スプレ
ッド22.6%、最割り金利9%、消費者金融利子31.6%にて銀行収益は4,003億
レアルと現在より7.96%増の成績。貸付金利の予想は一般貸付は殆ど現行の
20.2%、個人向け貸付27.0%、月賦貸付30.7%との見込みであった。
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■教育不平等は収入不平等より激しい(12月24日)
人間社会には種々の不平等性に満ちている。親から譲り受けるものの性質も異
なれば、また、質的にも異なるのは致し方のない処、しかし、社会的には出来
うる限り、平等なチャンスを万人に与えたいというのが、人類にとって理想で
あろう。
ブラジルにおける教育の平等性は95年に男性0.735、女性0.631であったのが
向上し、03年には男性0.755、女性0.699となり、男性0.020、女性0.068の
不平等性の低下をもたらした。特に女性側における進歩の大きさに注目したい。
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■サンパウロ市庁、58橋の改修を約束(12月24日)
サンパウロ市庁は市内の橋架を調査した結果、58橋の内、11橋に関して修理の
必要性を認め、開始する。修理代は2,300万レアルと予定していたが、調査の
結果、3,000万レアルが必要と判明、この予算にて1月よりリモン橋から開始
する。
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■輸入34%増にて収支残高は13%減(12月24日)
12月23日までの貿易収支は輸出1,574億ドル、輸入1,190億ドル、差額384億
ドル。本年度目標に対して輸出は約19.5%の超過であるが、輸入の方は66.3%
も超過し、残高は目標よりも47.3%減となった。累計では輸出1,574億ドル、
輸入1,190億ドルにて余りにも多く、見積もりとの差額は384億ドル、昨年よ
りも13%減の成績であった。
貿易収支の問題点は急速な黒字減少であり、本年上半期には毎月450億ドルを
越える黒字であったのが、下半期に入れば急速に減退し始め、450億ドルから
390億ドル程度に低下した点であり、下半期になって以来、150億ドルもあっ
た為替取引が逓減を続け赤字となる可能性が強くなってきた。
輸出業者の利益率は04年以来、急速に低下し、03年12月を100とすれば、05年
1月には89.90%、06年1月85.64%、07年1月84.40%、11月78.07%と下
る一方である。貿易収支は7月までは450億ドルを超える黒字残を維持して来
たのが、急速に下り始め、400億ドルに接近する。また、当座勘定の残は本年
度上半期には150億ドルを維持してきたが、殆どゼロに接近し始め、12月には
24億ドル程度と予想される。
以上のような状況の下で、ルーラ大統領は「2008年はブラジルのDおよびE階
級にとって無制限に生活が改善される」と太鼓判を押しているが、BおよびC
階級の生活状態が如何になるのかを知りたいと思う。
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■コロンビアの軍事活動、「捕虜に危機」と革命軍(12月25日)
コロンビア革命軍FARCは「政府はクリスマス以前に我が国における軍事活動を
停止せよ。さもなければ、捕虜としている大統領候補のクララ・ロジャス夫人
およびその息子の生命維持は保障出来ない」との声明を発した。ロジャス夫人
とはベタンコート大統領候補の有力なる秘書。FARCはコロンビア/ベネズエラ
/ブラジル寄りの地帯において勢力を有しており、ベネズエラのチャベス大統
領とボリビアのエボ大統領の同盟はブラジルの北西地帯における地域勢力均衡
に影響を与えている。
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■エレン裁判長の国際法廷への転職は不可と外務省(12月25日)
最高裁STFのエレン・グラシエ長官をオランダのハヤ国際法廷の裁判長に起用
したいという声が国際的に有力視されているが、現在の処、彼女を国際法廷に
取られることは国内情勢から見て不可能であるとの意見が強い。
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■聖市中央市場付近、200万人の買い物客(12月25日)
サンパウロ市の中央市場に近い3月25日通りの商店街はクリスマス前の24日に
は約200万人の買い物客で賑わった。また、ショッピング協会ALSHOPのサヨウ
ン協会長の見積りによれば、インテルラーゴスとアリカンヅーバの両ショッピ
ングの客数は370万人の人出であったという。
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■海岸都市サントス市の不動産ブーム(12月25日)
サンパウロ市から約60キロの海岸都市、サントス市は最近、不動産ブームであ
る。この12ヶ月のアパートの販売件数は1,900件、ここ20年間で最高の売れ行
きであり、本年度は更に2,000件を期待している。アパートの中で18本は海岸
に面しており、価格は400平方米で500万レアル程度。
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■イタウ、南米BBVAの銀行システム購入(12月26日)
イタウ銀行は南米におけるスペイン系の銀行BBVAを購入した。価格は10億レア
ル程度と見積られる。BBVAはマイアミとスイスに本部が置かれている。昨年末
に約62億ユーロの資産を有していた銀行、現在ではサンタンデル銀行に次ぐス
ペイン第2の銀行である。イタウは既にアルゼンチンにおいて98年にイタウ・
デル・ブエンアイレス銀行を4億ドル、また、チリおよびウルグアイのボスト
ン銀行を45億レアルにて、2000年にバネスパ銀行、最近ではABNアムロレアル
銀行を購入している。
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■トヨタ、GMを抜いて世界第一の自動車会社(12月26日)
トヨタは遂にGMを抜いて世界第一の自動車会社となった。12月25日までの情報
によれば、世界市場におけるトヨタの生産台数は951万台にて、GMの926万台
を突破したという。同社の来年度生産予定は世界中で995万台。南米、ロシア、
中国の状態は安心であるが、08年の予定で最も気に掛かるのはアメリカにおけ
る動向であり、GMは未だ来年度計画を発表していない。
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■テレブラス、政府より2億レアルを受取る(12月26日)
連邦政府はテレブラスへ内部改造資金として2億レアルを振り向ける。これは
2010年までにブラジル全土への長周波数導入を予定するための準備金54.5億レ
アルの一部であり、これによって高速度インターネット接続が可能となる。契
約はヂルマ官房長官に出席し、ルーラ大統領の署名により、完了した。
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■クリニカ病院の火事、4,000人が診察されず(12月26日)
クリスマスの前夜、サンパウロのクリニカ病院の救急所にて電気設備から小火
事が起こり、消防隊が駆けつけ、しかし、患者の退避などで大混乱、一時は入
院者などを心配させたが、間も無く鎮火した。だが、約4,000人の患者を診察
できずに終った。出火原因は調査中。26日より診察再開の予定。1981年に病院
を建設した後、救急所が完成したのは2005年、これ以後は一度も防火検査を実
行していなかったといわれる。
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■州勘定監査役は息子達、月給R$21,000(12月26日)
州政府の勘定監査委員は該当する機関が正しく業務を遂行しているか否かを監
査する重要なポストであるのために給料も高く、州政府は給料手取りR$21,000、
その助手にはR$12,000を支払っている。監督庁のビテンコウト副委員長は息女
4人に息子1人を監査役に任命、その他にも全員6人の子息7人を監査役助手
に雇用し、月給R$12,000を支払っているのを発見した。
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■サンフランシスコ河、潅漑場所で大論争(12月26日)
サンフランシスコ河の潅漑工事を行うことは決定されたが、この水を何処へ引
くかで大論争である。ソブラジーニョ湖の上流のカブロボから取り入れた河水
は、上流のエシュ付近、下流は3分され、北西からサイ河を経てジャクア河の
アラカチ市へ、アポヂ河を経てモソロ市ヘ、カジャゼイラスからアスー市を通
りマカウ市への3河筋、およびソブラジーニョ湖の下流からモンテイロを通り
パライーバの州都ジョアン・ペソアへ出る水路、あるいは、再び、サンフラン
シスコ河のイタパリカ、シンゴーを経てアラゴアス、セルジッペの州境に出る
水路に3分される。
この全長は2,863キロ、水量は2,850立方米/秒、80本の河と27本の連結路が
大地を切って流れ、その潅漑するのは504市、64万平方キロ、流域には1,300
万人を超える人達が生活する。この水によって広い面積が潅漑され、可成りの
農産物が収穫されることになるが、この利益を享受するのは誰になるのであろ
うか。
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メールマガジン: BRAZIL TODAY(※ボランティア活動ですので、至らない点に
つきましてはご了承下さい。)
発行者: 大岩國男
サイト: HTTP://WWW.ANA-LOG.COM
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