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Brazil Today
発行日: 2007/2/1━━■ P R ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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BRAZIL TODAY 2007 / 02 / 05 (292号)
ブラジル・南米の政治経済ニュース (毎週月曜日配信。購読無料)
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為替(レアル/円)、01月31日現在 R$1=\56.92
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■成長加速計画から2日後、金利引き下げ0.25%(01月25日)
政府が成長加速プログラムPACを発表の1月24日、中銀は金利引き下げを行な
い、年13.25%から年13%とした。今までの0.5%切下げと比べ僅か0.25%で
あるが、これでも中銀としては大幅に引き下げた積り。なお、中銀実質金利を
世界他国と比較すれば、ブラジルの13.00%はインフレを除去して実質8.6%
にて世界第一のタイトルは不動、第二がトルコの7.1%、第3位がイスラエ
ル、以下は中国、南ア、メキシコ、カナダの順となった。
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■州統領達、給料値上げプランを大統領へ(01月25日)
州統領達は集合し、本年度以降の州政府予算に関して話し合い、次ぎの結論を
得、これを大統領に提出する。長期予算作成の基本は、1)人件費拡張の管理
は連邦の各部門に任せる。2)入札課程を積極化する。3)連邦公務員年金補
充の新規則を定める。4)最低給の長期政策を定める。5)公務員給料の最高
限度を定める。6)07年度の連邦公務員の給料は下記の通り。単位は億レアル
にて、立法府60.76億レアル、法務府186.40億レアル、執行府951.51億レア
ル、その他84.98億レアルにて総計1283.65億レアル。
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■世界の失業者は最高記録の1億9520万人(01月25日)
世界の指導者達は如何に考えているのだろう。世界の失業者数は1億9,520万
人という最高記録に達したという。これは国際労働組織OITにより発表された
数字であり、失業率は05年の6.4%から06年の6.3%と殆ど減少しておらず、
失業者数は29億人、前年よりも1.6%増の成績。世界の国民所得は増大してい
るものの、貧困の領域にある一日2ドルに満たない47.4%の人達を救い上げる
に到っていない。世界各地の労働市場において、最も失業者の多いのは中近東
の12.2%、続いてアフリカの9.8%。中国は96年には失業者7.8%を記録して
いたが、昨年は6.2%と減少した。
ラテンアメリカでは失業率が90年代よりも高まっていたが、06年に入り8.1%
が8.0%と低下した。しかし、世界平均は6.3%にて未だこの差が塞がってお
らず、一日にUS$1以下で生活している者が2,720万人もいる。また、不正規が
多いのもこの地方の特徴、特にコロンビア、ペルー、エクアドル、パラグアイ
では人口の60%は不正規の登録である。しかし、徐々に正規化が進み、例え
ば、女性の登録は96年には46.1%に過ぎなかったのが、現在は52.4が登録され
ていると云われる。
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■軍部、武器購入に大統領へ圧力(01月25日)
ブラジルでは予算獲得時期に差し掛かっており、各官庁は如何にして獲得する
かと血眼になっている。これは軍隊では同様、武器作成の約300社が競争に参
加し、その主な対象を挙げれば、陸軍のタンクのレオパルド1A5、海軍の潜水
艦IKL-214、空軍の超音戦闘機レオパルドF5Mなど合計64億ドルを超える予
算である。
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■下院議長に若きダビラ嬢が選出される(01月25日)
現在の国会では議長などの役席者の選挙で沸き返っているが、下院において4
時間を費やして選出された議長はリオグランデのPCDOB出身の若き新人、マヌ
エラ・ダビラ嬢であった。
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■連邦鉄道、約200億レアルの欠損を残し終焉(01月25日)
以前はブラジルの鉄道の大部分を支配していた連邦鉄道は部分を切り売りする
など縮小し、現在までに残ったのは約20億レアルの赤字、即ち、約150億レア
ルの債権と労働債権75億レアルであった。
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■ロージャスアメリカーナス、ブロックバスターを購入(01月25日)
ロージャスアメリカーナスは貸しビデオのブロックバスターを1.86億ドルにて
購入した。
ロージャスの方は06年の売上は05年よりも12%減の32.0億レアル、純益7,620
万レアルの会社、ブロックバスターの方は世界では支店数9,000店を誇るが、
国内にては127支店、顧客33万人、売上2億レアルの会社である。
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■失業率10%、平均給料は対前年2.3%増(01月26日)
失業率は12月8.4%へ下ったが、年間を通じては10.9%にあり、05年度の
9.8%と殆ど同水準。労働手帳に記載された雇用は6大都市において840万
人、5.2%の上昇、サンパウロのみでは14.6%の増加を見ており、失業率も7
月の10.7%から12月には8.4%まで下った。給料水準は年間R$1,045.75、前年
よりも4.3%増という成績、しかし、02年のR$1,127.53と比較すれば7.25%も
低下している。
なお、社会福祉院の赤字は98年当時には71億レアル程度に収まっていたのが、
2001年には128億レアルへ増加、02年に170億レアル(33%増)の赤字から、
03年には264億レアル(55%増)、04年320億レアル(22%増)、05年376億
レアル(18%増)、06年421億レアル(12%増)、07年には472億レアル
(12%増)と高度成長の勘定である。
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■対外収支、昨年135億ドルと4年間の黒字続き(01月26日)
対外収支はFHC時代には95年の赤字184億ドルに始まり、第一期の終りに334
億ドル、第2期の終りには赤字76億ドルまで縮小、これを受け継いだルーラ大
統領は03年42億ドルの黒字から04年117億ドル、05年140億ドル、06年の135
億ドルの黒字を達成した。
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■ウルグアイ、米国と通商協定を締結(01月26日)
モンテビデオよりの報道に基けば「ウルグアイと米国との通商協定締結は一歩
前進し、通商投資協定を締結する段階に到達した」という。同意は数ヶ月の交
渉の末に到達したしたもの。アメリカの意図は同様の交渉をラテンアメリカ各
国と締結し、南米における独自の貿易圏交渉を防止しようというものである。
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■ブラジルの支払準備、世界第10位(01月26日)
年末における世界の対外準備金の保有高は中国が第一の98.8億ドルと29ヶ月
分。これに続いて日本が875億ドルにて5.5ヶ月分とこの2カ国が極めて高
額。以下はロシア30.3億ドル、台湾26.6億ドル、韓国23.9億ドルであり、6位
にユーロが18.2億ドルと現われ、その後もインド、シンガポール、香港が続
き、10位にブラジル8970万ドルとなる。
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■イタキ、2010年に最大輸出港の夢(01月26日)
現在、中東伯からの大豆の輸出経路は主として南に向かい、道路・鉄道によっ
てブラジル万部のサントス、パラナグア、南サンフランシスコから出荷され、
アメリカまたはヨーロッパに送られている。しかし。このルートの欠点はトラ
ック便に頼る部分が大きく、製品輸送費原価中に占める運賃の割合が大きくな
り、国際競争力を弱める点にある。
そこで考えを改め、中西伯からマデイラ河およびアマゾン河を通り、アマゾン
本流のイタコチアラ、河口のベレン、あるいは、更に南のマラニョン州サンル
イスから出荷したなら如何にと云う案が出てくる。要するにアマゾン南岸のマ
デイラ河ばかりでなく、タパジョース河、シングー河、トカンチンス河を含め
ての総合アマゾン開発計画である。なお、ベレンに出荷する案の一つに南北鉄
道1,980キロがあり、これは東北伯西部、マラニョン州に南北に走る鉄道を布
設、これによって積荷をサンルイス港に集める経路でアマゾン南岸からの農産
物集荷に威力を発揮することが可能となる。
このように多様化した搬出経路により生産物が出荷されるようになれば、世界
の食料生産基地としてブラジルを始めとする南米農業の価値が上がり、経済地
位が一段と上昇すると予想される。
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■「社会福祉費赤字は政策」と大統領(01月27日)
ルーラ大統領は1月26日、スイスのダボスにおける世界経済世界経済協議会
WEFにて「社会保障院には赤字はなく、国庫に赤字が存在するに過ぎない。保
障院INSSの赤字と称するものは貧困階級に対する生活援助の社会政策として生
じたものであり、経済の魔術ではなく、貧乏人を援助する社会政策としてもた
らせられたに過ぎない」と語った。
ブラジルのルーラ政権下における社会福祉院INSS勘定2006年予算は、都市生活
者1,434万人に対して、収入1,197億レアル、支出1,332億レアルにて、収入
は支出の89.9%と135億レアルの赤字。農村生活者731万人に対し収入38億レ
アル、支出324億レアルにて286億レアルの赤字となっており、両者を合して
収入1,235億レアル、支出1,656億レアル、赤字421億レアルの大赤字勘定で
ある。
大統領の言い分は前述の要に言い訳したが、いずれから資金拠出がされるにせ
よ、赤字は赤字。このままに放置すれば、再び、インフレによって通貨価値が
減ずるのは必定、そうなれば、国民はいつか来た道、インフレ経済に戻ること
を意味する。また、ルーラ大統領はベネズエラのチャベス大統領、ボリビアの
エボ大統領を支持し「ラテンアメリカはこのような人達がいるので平和で安心
していられる」と語った。メキシコのカルデロン大統領がベネズエラのチャベ
ス大統領に対し攻撃な論旨を浴びせたのに対し、ルーラ大統領はチャベス大統
領を防衛する発言をした。
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■バーレ、07年に63億ドルを投資(01月27日)
バーレ・ド・リオドッセの投資は70年から96年にかけては年間6.98億ドルであ
ったが、97年から00年にかけては7.57億ドル、01年から06年には26.43億ドル
に膨れ上がり、昨年45億ドルに引き続き、本年度は63.34億ドルを投資する。
その投資内訳は非鉄金属25.50億ドル、鉄鉱16.35億ドル、アルミ8.11億ド
ル、物流7.20億ドル、石炭2.09億ドル、その他4.11億ドル。鉄鉱生産は06年
2.64億トンに対し07年は3.00億トンの予定。
その主たる拡張投資の予定は、カラジャス鉄鉱山(PA)の拡大、ミナス州のブ
ルクツ、ファゼンドン、イタビリット鉄鉱山の拡張。鉄以外の鉱物資源ではカ
ラジャスの銅鉱山3.6万トン、オンサピューマ鉱山のニッケル5.8万トン、カ
ラジャスのベルメーリョの鉱山コバルト2,800トン。また、パラゴミナス
(PA)はバウシェッタの産地で4500万トンが見積られる。
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■エンブラエル、日航とジェット10機を商談中(01月27日)
エンブラエルは日航へジェット10機を販売する商談を継続中、もし、この販売
が纏まるならば、3.3億ドル程度の価格になると予想される。機種はエンブラ
エル170または190にて、日航は大型機ばかりでなく、中型機も羽田空港に必
要と云う。中型機となれば、エンブラエルかカナダのボンバルジエル、何れが
勝利を得るであろうか。
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■ブラジルの肥料、約30%の供給増加(01月27日)
肥料業界に対する上位5社、すなわち、ペトロブラス、ガルバニ、ブンゲ、モ
サイック、フォスフェルチルの投資金額は24億レアル、これによって窒素およ
び燐酸関係の肥料増加は賄える筈という。肥料に関して需要増加のプロジェク
トはゴヤスおよびミナスの両州における燐酸製造の開発、マットグロッソにお
ける窒素工場の建設計画があり、これに対する労働力の手配は直接3,000人、
間接8,000人を必要とし、これに対する投資金額は6年間に24億ドル、進出会
社はペトロブラス、ブンゲ、モサイック、ガルバニ、フォスフェルチルなど。
また、ブラジルにおける燐酸および窒素肥料の生産は860万トン、輸入1,190
万トンであった。
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■自分で投資するより他人にさせる方が重要(01月28日)
政府の投資加速計画に対し、多くの論者は批判的である。その理由として、旧
中銀理事、現MCM理事のセナ氏は「第二次大戦後の60年から70年の当時には、
政府による投資計画は機能したが、80年代以降は疑問が持たれるようになっ
た。例えば、ルーラ政権になって以来の投資は5,039億レアル、この中で公企
業によるペトロブラスの1,487億レアルを含めての投資は、2,192億レアルに
達する。しかし、公企業によるのは限度があり、これを呼び水として民間企業
による誘発する必要があるにも係わらず、余り、実施されておらずという点に
問題が存在するのではないかと思う」との意見であった。
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■工業、ブレーキ掛けながら本年を発進(01月28日)
ブラジル政府の公式報告書である『成長加速計画書』に基くと、経済成長が
5%を超過する場合、電力供給に問題があり、国民所得の成長が4%を消化す
る場合には電力需要が供給を追い越し、停電などの問題を生ずると云う。しか
し、この怖れは杞憂に過ぎないと思われ、現在の処では政府の成長加速計画
PACにもかかわらず、経済回復の兆しは少なく低調である。
サンパウロ州工業連盟FIESPが1月15日から25日にかけて実施した調査によれ
ば、総合景気指数は、昨年9月の53.8を最高に下る一方にて、1月は47.8とい
う状況にある。また、成長加速計画中にある建設中の27発電所はすべて『建設
中』にて、その中の14発電所は確実に作業が確実に遅れると云う。以前の中銀
総裁、現在はリオ・カトリック大の教授であるフランコ氏の意見によれば「政
府の成長加速計画というのは名前のみ、ブレーキを掛けながら加速できる筈は
ない」と説明した。
このようなブラジル中銀のブレーキ付き政策に対して、ノーベル経済賞を受賞
したスチグリッツ教授がダボス世界経済会議においてフラガ前中銀総裁に語っ
た意見は「伯国中銀の通貨政策は一度に0.25%を切り下げる緩慢主義を採用し
ているが、このオーソドックス手法も時と場合によっては再検討する必要に迫
られるのではなかろうか」であり、フラガ氏も同意した。
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■ボリビアの麻薬、ブラジル経由でマイアミへ(01月28日)
ボリビアのシャパレ地方、ボリビア農民の子供達は草原を通り、森林を抜けて
コカの葉を地方の中心都市シモレ市へ運ぶ。飛行場には4台のヘリコプターが
常駐し、コカを集荷する。これは依然として禁止作物であるが、約1.2万ヘク
タールに植付けられてきたのが、現在は2万ヘクタール程度に拡大されたとい
い、正式には認められていないが、以前にワシントン側が支払ってきた対策費
450万ドルが338万ドルに削減されたと云う話である。ボリビアにおけるコカ
との戦はイランおよびアフガニスタンでの戦費拡大に押されて目立たなくな
り、アメリカにとって僅か1%の存在となってしまったと云われる。
しかし、ボリビアからのコカインはブラジルにとって非常に大きなもの、消費
量の70%はボリビア産と推定される。この中でマットグロッソ州警察の手の中
に入ったのは大体生産量の70%と見積られる一昨年の15.78トンから昨年は13
トンと減少したが、南マットグロッソでは06年1.57トンを押収している。モラ
レス大統領の下にある統計局の数字では「広かった当時のコカ畑は5.3万ヘク
タールあったが、正式に認められた0.8万ヘクタールを含めて現在は2.6万ヘ
クタール程度」と語られる。
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■ラテンアメリカの対空ミサイル(01月28日)
ベネズエラはロシアの対空ミサイルTORM1を購入する。これはイランに売却し
たのと同型のもので2.9万ドル、8秒間で目標を定めて発射が可能、破壊範囲
は半径25キロ。これで南米大陸ではアルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビ
ア、ベネズエラの5カ国が誘導ミサイルを所有することになる。チリはアメリ
カのハルプーン20台に対し4,500万ドルを支払った。爆薬搭載量270キロ、航
続距離120キロ。ブラジルはフランスのエショセット、航続距離140キロにイ
ンドとロシア製のスーパーミサイルのBRAHMOS、爆薬搭載300キロ、速度は
2.8音速。価格は140万レアル、他にアビブラスの人工衛星打ち上げ機などを
有している。
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■農業エネルギー、更に外資を吸引(01月29日)
農業における外国資本の吸引力が増大し、西バイアにおけるアメリカ生産者の
発展が加速した。これは大豆ばかりでなく、コーヒー、牧畜に始まりゴムにま
で及んでおり、特にこの10年間には燃料関係の進出が目立つようになり、自動
車関係のアルコール燃料使用が20%の増加をみるに到った。この傾向が続くな
らば、2017年におけるアルコール消費量は1,320億リットルに達すると予想さ
れる。
如何ほどの投資が行なわれたかを表わす資料はないが、農業関係への外資直接
投資の総額は96年に6%、5.7億ドルであったのが、10年後の昨年には総額の
16%、222億ドルに達する有様に膨れ上がった。農林省の経済分析を司るギマ
リャンエス氏は「私の見積もりは過小評価であった模様」と述べたが、ブラジ
ル私的投資協会のレグエイラ会長は「投資信託基金殻の投資が本年度には昨年
度の倍額20億ドルほどあり、アルコール生産のためにサンパウロ州の中西部か
ら東北部に駆けての土地を購入した」と語る。
聖州農業部のサンパイオ部長は「農業に対する投資は特に砂糖アルコール業界
において著しく、例えば、サプカイ渓谷において63%の土地がこの方面に向け
られた。砂糖アルコール業界における第一人者であるデヂニ氏と共同するオリ
ベイラ専務は「189プロジェクトが実施されており、その30%程度が外国資
本、更に多くの資本家が狙っている」と述べた。
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■ヤング氏、GM伯国支部の再建に成功(01月29日)
来週、GMは06年の営業報告を発表すると予想されるが、ブラジル支部の功労に
よって中国支社の成績が8年ぶりにプラスになった。現在のGMの社長は中国系
のレイ・ヤング氏、資金関係の専門家であり、カナダ生まれにしてブラジルに
帰化した男、彼の父親は墓場の手入れをしていた中国人である。
ヤング氏がブラジルに着いたのは3年前、ワゴネル社長から与えられた使命は
ブラジル支部の再建であった。彼の考えたのは「如何にして社員の中に溶け込
むか」という点であり、東洋系の会社でしばしば行なわれているように工員服
に着替え、工場の中を動き回リ、次に「08年までに製品原価をR$1,000逓減さ
せる」政策を打ち出す。
このような政策が成功を収め、ブラジルGMの経営は立ち直り、06年には生産台
数は55.1万台、国内では40.99万台を売り捌き、21.3%とシェアを拡大、輸出
は16.5万台と前年度よりも21%減の成績であったが、本年度は中国販売に成功
し、今後が期待される。
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■リオグランデ港に23億ドルの投資(01月29日)
ブラジルの南端、南リオグランデにおいて35社が集合し、2006年から10年にか
けて23億ドルを投資、1.2万人の雇用を造成する。これは同州の国際開発部の
発案に基くもの、出資はリオグランデ港に4.12億レアル、民間ターミナル4.90
億レアル、再港湾地域4.22億レアル、および、その他への9.92億ドにて総計
23.16億ドル。この投資によって南リオグランデ港は浮上すると予想される。
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■外国よりの投資、昨年は260億ドルと倍増(01月29日)
外国よりの投資が増加しており、昨年度は260億ドルの流入にて、05年の158
億ドルより65%の増加であった。その内訳は株式が82%、固定収入17%、その
他1%という内訳。収益性に関しては05年に158億ドルの収益が06年には260
億ドルと殆ど倍増、その収益の大部分は株式によるものであった。
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■アマゾンの自然と天然資源(01月29日)
アマゾンという土地は広い。ブラジル北部ばかりでなく、コロンビア、ペル
ー、ボリビアを含めた地帯の総面積は流域面積650万平方キロ、この中でブラ
ジル領はアマゾーナス、パラー、アマパ、ロライマ、アクレ、ロンドニア、マ
ットグロッソ、トカンチンス、マラニョンを含めて約500万平方キロを占め、
日本の国土37万平方キロに対し、約13倍の面積となる。この地方にて豊かなも
のは何と言っても水分、世界の真水の1/5を流す大河であり、その58%はブ
ラジル国内を流れ、ペルー領の16%、ボリビア領の10%を含むアマゾン盆地
700万平方キロは世界最大の流水地帯である。
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■マイクロソフト、新ウインドウを発売(01月30日)
前回の発売から5年後、アメリカのマイクロソフト社は新規のウインドースを
発売した。今回、発売されるウインドースはホームベイシック、ウインドウXP
所有者にはR$299、非所有者にはR$499の価格.この他にも、ビジネス、ホー
ムプレミウム、ウルチメイトなどの盤があり、最高価格はウルチメイトの
R$989、またはオフィス2007はR$1,500を超える。
ブラジルにて使用されている電算機は14社の製品が使用され、14社の製品であ
る約40種のプログラムが使用されているが、殆ど総てがウインドウまたはオフ
ィス2007から発生したマイクロソフト系のプログラムが多く、これが売上の
60%を占め、利益の80%から90%がマイクロソフトに入る。プログラムの最低
価格299レアル、オフィス2007が399レアル、ブラジルにおけるプログラムの
顧客から挙る収入は膨大な金額になると予想される。なお、このプログラム発
行には60億ドルの経費を見込んでいると云う。
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■アルゼンチン、ブラジル産より中国製(01月30日)
中国製品の輸出競争力は遙かにブラジルよりも強く、アルゼンチン市場におけ
る工業製品輸入に大きく関係している。幾つかの例を挙げれば、レザー印刷
機、03年にはブラジル製73%、中国製14%のシェアであったのが、現在はブラ
ジル製ゼロ、中国製90%。
また、バッテリー充電機は03年にブラジル製33%、中国製55%が06年にはブラ
ジル製0.3%、中国製92%。電気掃除機はブラジル製56%、中国製37%が06年
にはブラジル製15%に中国製76%。自動車用ラジオは03年にブラジル製69%、
中国製25%が現在はブラジル製10%に中国製50%。この中国からの輸出攻勢を
見れば、ブラジルからのアルゼンチン向け輸出は絶望的な状態に陥っているよ
うな気配がする。
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■銀行貸付、昨年度は20.7%上昇(01月30日)
銀行の貸付は昨年20.7%の成長、その結果、国民所得の34.3%、年初の貸付残
は6,070億レアルにて、年末の残高は7,328億レアル、年間に20.7%の伸びで
ある。自由枠の貸付金利は03年45.8%、04年44.6%、05年45.9%が06年度には
39.8%と下り、個人向け貸付も59.3%が52.1%へ下落した。下ったとはいえ、
未だ高金利であるが、平均金利、法人向けに一昨年31.7%が26.2%へ、個人向
け42.8%が39.6%へ下っている。
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■ブラジル、ボリビアからの肉類輸入を禁止(01月30日)
ブラジルはボリビアからの牛肉輸入を禁止した。これはアフトーザ熱拡散を予
防するのが目的であり、サンタクルスの免疫部によれば、すでに適切な処置を
講じたと云われる。この近辺での病気発生は国境の存在で、殆どの場合が不徹
底に終る点である。
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■エンブラエル,初めて3部作業800人を募集(01月30日)
エンブラエルは誕生してから37年、今回は始めての3部作業を行なうと決定、
800人の作業員を採用し、投入する。なにしろ昨年の目標は130機の製造であ
ったのが、本年度は170機を要請され、これを製造するには夜間作業が必要と
なり、職員数は総計2.3万人、その80%は製造現場、20%は間接部門という陣
容が必要となった。800人の人員を採用しなければならない人事部は大急が
し、更にこの中の約2%は特殊上級部門の人物が必要、他国にも求人の手を伸
ばしている。
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■農地改革、4年間に38万家族を入植(01月31日)
ルーラ政府は2003年に政権を獲得して以来、昨年末までに38.1万家族を入植さ
せた。これはFHC政権が最初の4年間に28.8万家族、次の4年間に25.3万家族
を入植させたのに比較して非常な好成績であり、入植者の得た土地面積は
1,125万ヘクタール、861万へクタールに対し3,168万ヘクタールと大幅に拡
大、入植者目標額の95%を達成したという。もっとも、目標値の定め方にも問
題があり、例えば、02年の選挙運動においては4年間に40万家族の入植を目標
とした結果、38万家族では不足しており、更に入植者が居付いたか否かの調査
が不足しており、この点の調査を『土地なし』グループは要求している。
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■タタ製鉄、コルスにCSNを凌ぐ113億ドルで勝利(01月31日)
世界の製鉄業界は激烈な買取り競争の真只中にあったが、インドのタタ製鉄と
ブラジルのナショナル製鉄CSNがヨーロッパのコルス製鉄の所属を巡って争
い、タタ製鉄が競売に勝利を締めた。タタとCSNの争いは昨年10月4日に世界
番付で52番目のインドのタタ製鉄がコルス製鉄に対し一株4.55ポンド、合計76
億ドルでの買取り話を持ち掛けたのが始まり、次いで11月17日、CSNが一株
4.75ポンド、合計81億ドルに引き上げた。これに対し、12月10日のタタの付け
た価格は一株5ポンド、合計92億ドル。翌11日、CSNが提供した価格は5.15ポ
ンド。しかし、1月30日、タタ製鉄は一株6.08ポンド、総計113億ドルにてコ
ルス製鉄の買取りに成功した。
なお、世界における鉄生産は第1位がアルセロル・ミタルの10.1億トン、第2
が日本製鉄3.3億トン、第3がポスコ3.1億トン、第4が新日鉄3.0億トンに
て、第5位にタタおよびコルス、第6位にバオ製鋼、第7にUSスチールと並
ぶ。
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■ボトランチン、アルミ61万トンの生産増強(01月31日)
ボトランチングループのCBA社は1月30日、サンパウロから65キロの地点に建
設したブラジルアルミ新工場の落成式を行なった。工場の規模は35億レアルを
投下して今までの40.5万トンを47.5万トンに増加。なお、同社はオリーニョス
(SP)およびサンタカタリーナ、南リオグランデに12億ドルを投じた発電所を
有しており、この電力もアルミ生産に利用する。
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■社会福祉院の赤字、農村部年金の制度見直しを要す(01月31日)
社会福祉院INSSに関しては、都市部に置いては05年も06年も赤字は135億レア
ルと変化はなかったが、農村部においては05年の赤字240億レアルに対して06
年は赤字285億レアルの急上昇となり、双方を加算して420億レアルという巨
大な赤字をもたらせた。即ち、社会福祉関係の収入は1,235億レアル、支出は
1,655億レアルにて赤字420億レアルであり、都市部の赤字は135億レアルと
変化していないが、農村関係では285億レアルと大幅の赤字増である。
これは都市部の労働者の場合は今までの労働習慣では若年の時からINSSに加入
して料金を支払ってきた者が多かったが、農村部においてはINSS加入を省略
し、無届けのままに時間が経過するケースが多く、可成りの年齢になってから
申請、最低給料に近いものであるにせよ給付金を受け取る場合が多く、これを
一つのシステムにまとめて同じINSSとして計算するところに無理があると思わ
れる。
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メールマガジン: BRAZIL TODAY
発行: 大岩國男
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