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Brazil Today

発行日: 2005/8/28


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Brazil Today                                         2005 / 08 / 29 (219号)
ブラジル・南米の政治経済ニュース           (毎週月曜日配信。購読無料)
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目次:
■蔵相、市長時代の『袖の下』で追い込まれる
■税金も年金保険料も徴収するスーパー国税庁
■整備不足の悪路で悩む大豆搬出
■消費者金融限界に達し、年末売出しへの余裕なし
■国産資本の自動車工業復活
■農産予想、更に引き下げ1.135億トン
■米国、オレンジジュースに追加課税
■グラジエンテ、イタウからフィルコを購入
■ブラジルの新輸出商品、低濃縮ウラン
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為替(レアル・円)、08月25日現在 R$1=\45.59
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■蔵相、市長時代の『袖の下』で追い込まれる
汚職、疑獄が労働党幹部を薙ぎ倒す

労働党を襲った汚職の嵐は労働党の中間幹部層を倒して上級幹部へ進み、ワル
ドミロ官房長官補佐(辞任前の職席)、デルビオ・ソアレス党会計、シルビ
オ・ペレイラ党書記、ディルセウ官房長官、ジェノイノ党首、グシケン報道官
を巻き込んだ。また、小企業支援サービスSebraeのオカモト理事長も大統領の
個人債務返済に関し操作して疑われ、PTの花であったマルタサンパウロ市々長
は市議会操作に『小遣い』を利用した容疑で捜査の対象になっている。

メイレレス中銀総裁が違法送金、脱税容疑で問題となっているが、これは現在
の問題とは全く関係のない話。ルーラ大統領に関しては長男のファビオ・ルイ
ス・ルーラ氏(28才)の経営するゲーム・コープへのテレマルからの出資500
万レアル。だが、これは息子の仕事であり、父親と直接の関係はないと釈明さ
れた。残る大物はパロッシ蔵相、労働党創立時代からの党員の一人であり、リ
ベイロン・プレット市長時代の裏金によって進退を問われている。

元市長補佐、資金洗浄容疑で逮捕さる

パロッシ蔵相は93年から96年にリベイロン.プレット市長であった。その就任
時より94年3月まで市長補佐として活躍したブラチ弁護士が資金洗浄、犯罪組
織の容疑で逮捕された。弁護士はその後、99年から04年まで清掃会社レオンレ
オンの副社長となり、9都市の清掃を請負い、同社は2000年のリベイロン・プ
レット市長選では最大の選挙資金をパロッシ市長候補へ拠出した。また、97年
の連邦宝くじシステムのGテックGTecと連邦貯蓄金庫CEFの契約更新にディル
セウ官房長官のワルデミロ補佐官が契約更新に関する手数料として600万レア
ルを請求、支払先はブラッチ弁護士の会社であった。ランシャリア/プレジデ
ンテ・ベンセスラウのバス会社運行権にも関連し、250万レアルを得たと推定
される。

市長時代の『袖の下』が暴かれる

パロッシ蔵相のリベイロン・レット市の市長時代、01年から02年にその補佐と
なって活躍したブラチ弁護士が、弁護士と検察庁の間に密告による減刑措置が
協定されたとして、市警の捜査において元市長を告発。ブラチ元補佐によれ
ば、ラルフ・バルケテ補佐(故人)より引き継いだ所管事項として、01年から
02年にかけて、パロッシ市長(当時)は民間会社レオンレオンより毎月5万レ
アルを受け取り、党会計へ送付していた。また「ビンゴ業者との間に、営業を
認める代償として労働党へ募金を収める協定が成立した」と述べた。ただし、
パロッシ蔵相は「すべて虚偽の申告である」と否定。

パロッシ氏が市長を辞職して蔵相の地位を引き受けた時点でリベイロン・プレ
ット市は債務1.23億レアルを残した。内訳は市役所経常収支の赤字8270万レア
ルと未払勘定4,000万レアル、ただし、この中には市営電話会社に民営化に伴
う株主への支払2,500万レアルを含む。

経済政策責任者の退場を避ける戦略

今回の疑獄事件は労働党の大部分の幹部を揺さ振り、残るのはルーラ大統領と
パロッシ蔵相のみといえる程度になったが、ブラッチ元秘書との応酬から察す
るにはパロッシ蔵相の基盤も怪しくなってきた。これに対し、大統領府は市場
の冷静化を図る目的にて蔵相を擁護する方針を決定、ルーラ大統領は蔵相支持
の声明を発する。蔵相は8月21日正午に記者会見を行う。第二に野党と話し合
い、経済に及ぼす影響を軽減するため、攻撃を緩めて貰う。第三に州検察局が
担当している捜査を容疑者が閣僚であるとの理由で最高裁STFへ移管、連邦検
察庁が捜査を担当するとの手段を講ずる。以上が政府側の基本戦略であるとい
う。

パロッシ蔵相、弁解し、継続を宣言

パロッシ蔵相は、8月19日にプラチ元秘書からリベイロン・プレット市長時代
に『袖の下』を受け取った点を暴露された件に関し、21日に記者会見を行い
「暴露された『袖の下』に対する非難は見当外れであるが、蔵相の地位は交替
不可能というものではなく、大統領に任せてあり、彼は職務を継続するように
と語った。なお、リベイロン市のゴミ処理に関するレオンレオン社の競売は前
任者当時に行われたものである」と述べた。ただし、ピーニョ州検察総長は
「リベイロン市の入札における元市長の犯罪の証拠は歴然としており、最高裁
は犯罪のあった点を認めるであろう」との意見であった。

蔵相への告発、ドル値上りを招く

パロッシ蔵相に対するブラチ元補佐による告発が影響して、ドル相場は急激な
上昇をみた。8月19日の相場は、18日のR$2.380を受けて9時にR$2.396で開
始、11時にR$2.380と下がり気味であったが、告発のニュースによって11時30
分には価格がR$2.475まで飛び跳ね、午後はこの水準を保ち、終値R$2.450、
2.94%高で一日を締めた。証券市場Bovespa指数は18日26,899、10時26,918、
11時27,107、11時30分には26,185へ転落、その後、やや回復し26,643にて前日
より0.95%安。カントリーリスクは419、3.20%高。

パロッシ効果、ドル相場とリスク下がる

8月21日のパロッシ蔵相の弁明によって、経済は現路線の継続と市場は判断
し、ドル相場はR$2.385にて2.65%安、カントリーリスクは407と2.86%の下
げ、証券市場指数Bovespaは27,260、2.32%高となった。この市場の動向をみ
て政府側は意気揚々「現在の経済政策は支持を得た」としているが、経済社会
は未知の状態になるのを嫌って評価したのか、蔵相の超正統派の経済政策を支
持したのかは疑問。

市場注入640億レアルが経済防衛

汚職疑惑がパロッシ蔵相の進退を議論する域にまで達したが、現在の処、経済
には左程の響きをもたらしていない。更に最低給のR$260からR$300への引き
上げによって、年金生活者その他の受ける収入増は74.22億レアル、不正規労
働市場においても80.79億レアルの収入増の予想。13ヶ月目の給料402億レア
ル、FGTSの解禁9.35億レアル、PIS手当て36億レアル、所得税払戻し40億レア
ルと合計642億レアルの給料外収入が市場に投入される。「これだけの資金が
放出されれば、政治危機に基づく経済への影響は可成り薄らぐ」と労連統計局
Dieeseのシルベイラ主任の意見であった。

パロッシ氏のみが経済防御ではない

一国の蔵相、あるいは中銀総裁が交替する場合、後任者が如何なる経済政策を
採用するか不明、これが見極められるまでは市場が混乱するのは当然である。
しかし、汚職行為が歴然とした場合、市場混乱を理由に容疑者を政府が『防
御』できない。リオ連邦大のリッシャ教授は「パロッシ蔵相の後に誰を入れて
も難しい」、イタウ銀行のマラガ経済主任は「路線変更は自殺行為」という。
ドル相場の上昇はレアル高の解消に繋がるので、恐れる必要は左程ないと思わ
れるが、高金利を餌に集めた投機外資の流出は致し方ない。

これに対し、アレンカル副大統領の令息、コテミナスの社長であり、最近、産
業開発研究院Iediの理事長に任命されたジョズエ・ゴメス・ダ・シルバ氏の意
見は「現在、パロッシ蔵相の行っている経済政策に関し、口を挟みたくない
が、彼のみが経済を防御しているのではない」と語った。

ルーラ大統領は第一次投票にて勝てず

イボペが18日から22日にかけて行った06年大統領選挙に関する世論調査によれ
ば、第一次投票においてセーラサンパウロ市々長(PSDB)が30%にて第一位、
ルーラ大統領(PT)は29%にて第二位、二次投票ではセーラ44%にルーラ35%
との結果であった。なお、アルクミンサンパウロ州知事(PSDB)が立候補した
場合はルーラ大統領の方が優勢。その他の候補としてはリオのガロチーニョ氏
(PMDB)、セザル・マイア氏(PFL)、エロイザ・エレナ女史(Psol)の名が
挙げられた。
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■税金も年金保険料も徴収するスーパー国税庁
反対の多い徴収合併の暫定令

8月15日より、スーパー国税庁が誕生した。だが、75日の社会保障院ストと合
併が重なり、スーパー混乱が発生した。野党と与党によって化粧直ししたスー
パー国税庁法案は下院の労働・財務・税務の3委員会による公聴会が開かれ、
出席した議員10人中、2人のみが政府の立場から弁護したに過ぎず、3時間の
攻撃に曝された。

カルロス・モッタ下院議員(PL−MG)は「ルーラ大統領は何をしているか知ら
ずに暫定令に署名した」、デメス下院議員(PFL−PI)は「国会は官僚の連中
に操り人形でないのを見せてやる」と声明。連邦弁護総局AGUはすでにリオ連
邦地区裁判所へスーパー国税庁創設の暫定令の効力停止を要請した仮処分命令
を申請、同裁判所はこれを受諾、最高裁STFへ送付した。最高裁はこのリオか
ら受け取った違憲提訴以外に他の裁判所から3件の提訴を受け取っている。

スーパー国税庁に関する弁護士の意見

スーパー国税庁に関する弁護士の意見は有利とする者、不利とする者と種々に
分かれている。一方で統合による能率化を説く者がいると思えば、他方では税
金と社会保障の相殺を巡って議論が行われ、特に『税もどき』、即ち、PIS、
Cofinsなどの位置付けを問題とする者がいる。また、アルビノ事務所のモレイ
ラ弁護士の意見は「スーパー国税庁によって他の諸税公課との間に資料交換が
行われ、調査が容易となる」と資料の流用を恐れる話も出る。また、レイテ/
トスト/バロス事務所のガルガノ弁護士は「滞納税回収計画Refisの際に税金
とINSSの統合が話題となり、機関統合を検討する委員会ができたが、別個の方
が良く機能するとの結論に達したことを記憶している」と述べた。
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■整備不足の悪路で悩む大豆搬出
搬出インフラ機構不足が大豆を脅かす

05/06年、大豆輸出の最大顧客は中国であるが、アメリカ大豆がブラジルを抑
えてこの市場を制すると予想される。穀物輸出商協会ANECのメンデス総務の意
見は次の通りであった。

本年度のアメリカ中西部は降雨少なく、減収の見込み、昨年のブラジル南部と
同じ問題を抱えているが、それでも、アメリカは中国向けに750万トンを輸
出、ブラジルは410万トン程度に終る。ブラジルの場合、コーヒー園から港湾
までの運賃は03年にUS$28が現在US$37、アメリカの場合は水運にて平均
US$14で運賃が賄える。大豆価格が03年のようにトン当りUS$340の場合は運賃
の差額US$10の影響は比較的少ないが、現在のように価格がUS$260と下がれ
ば、差額の及ぼす影響は増加する。ブラジルの不利な点は水路の利用が少な
く、ほとんどが陸路、最も運賃を要するトラック便が搬出の主役を演じてお
り、また、生産地の半分が中西部にありながら、港湾が南部に集中している。

マジMT州知事「連邦に頼らず自力で舗装」と宣言

ブラジル最大の大豆生産州はマットグロッソ、世界最大の大豆生産者は州知事
のブライロ・マジである。マットグロッソは南米大陸の中心にあり、海から遠
いのが欠点で如何に安く搬出するかに競争力が掛かっている。州知事は「問題
は国道の整備にあり、連邦へ何度も申請したが、解決せず、今日に至ってい
る。我々はこれ以上待つことはできない。連邦を頼らず、州政府と生産者の資
金で解決しよう」と宣言した。パゴッチ州官房長官の話によれば「舗装を必要
とする国道は3,000キロ、今から工事を開始すれば2006年に完成、これに派生
する街道は州道であるから問題なく、大豆が搬出できる」という。

生産原価は低いが、運賃が高い

世界の大豆の生産原価を調査すれば、ドル建てにて米国イリノイ州において、
トン当り203.50ドル、マットグロッソのソリゾで174.00ドル、パラナ州のカン
ポ・モウロンで145.00、アルゼンチンのパンパで158.80であった。これが仕向
け先の港渡し原価はイリノイ241ドル(運賃26ドル)、マットグロッソ330ド
ル(47ドル)、パラナ271ドル(17ドル)、アルゼンチン259ドル(13.4ド
ル)と逆転する。

話ばかりで着手されない州内の国道整備

マットグロッソには2.6万キロの道路があり、その中で1,800キロのみが舗装
されている。キロ当たりの舗装費は25万レアルから30万レアル、連邦にとって
左程の負担になるとは思えないが、何時まで待っても着工されない。マットグ
ロッソの北西部はロンドニア州のポルトベーリョへ出て、マデイラ/アマゾン
水路と連絡し、競争力は充分ある。他はクヤバ/サンタレンの国道第163号、
これはグアランタン/ルロポリス間を整備する必要がある。

運輸投資、ルーラ政権になり大幅の削減

FHC前政権が道路整備に大量の投資を行った程ではないが、GDPの0.25%から
0.15%まで、金額では最低が99年の18億レアル、他の年は20億レアルから28億
レアルの投資を続けてきた。しかし、ルーラ政権になってからは03年14億レア
ル(GDPの0.09%)、04年19億レアル(0.11%)と低水準に抑え付けている。
望みは官民共営法PPPによる投資であるが、話ばかりで未だに発進しておら
ず、投資を保障する基金設定が政局混乱で停止されたまま、インフラ基礎工業
協会Abdibのテーラ副会長によれば「ブラジルは競争力を維持するために陸
運、水運、空運を含めて年間40億ドルの投資が必要」と語った。

例えば、サンパウロ/クリチーバ間を結ぶブラジルの幹線道路、国道116号の
366キロの地点にあるロウレンシニョ川の橋梁修復工事は3月に開始された未
だに完成せず、最高時速30キロの片道通行にて、340キロの地点からのトラッ
クの行列が延々と続き、この関所を越えるのに普通5時間を要する。
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■消費者金融限界に達し、年末売出しへの余裕なし

高金利ながら消費者金融枠は潤沢な金融政策が起因となって、消費者は月賦払
を利用して耐久消費財を買い込んだ。他方、勤労収入はほとんど上昇しておら
ず、財布の紐を絞めざるを得なく、これ以上の月賦による売上増は望めない。
本年度の年末大売出しは昨年よりも12%減、94年以来最低の不景気な年末とな
る。

これがサンパウロ州商業連盟Fecomercioの予想、スザジマン会長は「すべては
過剰な消費者金融枠の反映であり、本年1月から7月の月賦販売金融は48%
増、個人向け金融は48%増であった」と語る。連盟による本年度売上の前年度
対比は、スーパーが5.0%減と振るわないのに対し、耐久消費財の方は、自動
車15.0%増、家電7.0%増、衣料品11.0%増と上昇を見込んでいる。しかし、
収入に対する家賃.月賦支払などの確定使途支出は次第に増加し、38%に達し
たという。
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■国産資本の自動車工業復活

ブラジルの自動車工業は十数社の競争する市場であるが、いずれも外国資本の
会社、国産資本の自動車工業は以前にグルジェルがあったのみ、同社の破産後
は姿を消していた。本年度上半期の自動車工業は10.7%の増加、165万台を目
指す盛況、この発展する市場の片隅に国産資本の活動する余地があると思われ
る。

国産資本の有利な点はブラジル市場の一部に焦点を合せた特殊な自動車が作成
可能な点にある。セアラで製造されているジープのトロラーは4輪駆動、5.5
万レアルから6.5万レアル、昨年の生産台数1,000台、25%をアンゴラ、中近
東へ輸出しており、本年度は生産1,200台を目標とする。他の国産会社でジー
プを狙うのはサンタカタリーナ州工業連盟TACが力点を置く新自動車会社の設
立、出資金1,500万レアル、ジョインビルに工場設立、本格稼動の08年には
540台製造の予定。

ラビニはスポーツカー製造を目的としてサンパウロ市近郊のコチアに工場を建
設、本年中に15台を市場へ出す。最初の機種H1はポルシェにヒントを得て設計
されたもの、今後も注文生産で製造、年間生産は70台の予定。リオのドゥケ・
デ・カシアスで製造されるオブビオは3人乗りの超小型車で828/2とO/2
の2機種、デザインは未来タイプ、価格は1.4万ドルと2.8万ドル。アメリカ
人が出資に参加、すべてを輸出に向ける予定。自動車は小さいが、夢は大き
く、初年度1.5万台、その後は3万台が目標である。
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■農産予想、更に引き下げ1.135億トン

本年度の農業生産は1.1351億トン、5月の予想1.1347億トンよりわずかな減少
である。最初の予想では1.19億トンを超える見込みであったが、南リオグラン
デの旱魃の影響は著しく4.6%の減少となった。地理統計院IBGEの農産物別の
見積りは大豆5,116万トン(対前年3.3%増)、トウモロコシ第1作2,738万
トン(12.1%減)、第二作769万トン(27.9%減)、米1,320万トン(0.6%
減)、小麦518万トン(9.6%減)、フェイジョン(4.4%増)、その他581
万トン。
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■米国、オレンジジュースに追加課税

アメリカの通商局は8月17日、オレンジジュース輸入に関し、ブラジルの3社
による輸入はダンピングであると認定、モンテシトロ商工には60.92%、フィ
シェル農工31.04%、クトラレには24.62%の追加関税、他のジュース会社に
は27.16%の関税を課すと発表した。ブラジルからアメリカへのオレンジジュ
ース輸出は02年4.47億リットル(7,436万ドル)、03年9.67億リットル(1.58
億ドル)、04年6.07億リットル(9,858万ドル)。

ブラジルの輸出商はジュースをトンUS$850で売却しているが、ジュース製造に
は原料であるオレンジのみでUS$900、これに工賃、経費としてUS$300を加算し
て原価US$1,200となる。それ故、ブラジル製品のUS$900の販売はダンピングと
いう、以前の鋼鉄製品の場合と同様のアメリカ式短絡な結論が根拠となってい
る。
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■グラジエンテ、イタウからフィルコを購入

2ヶ月にわたる交渉の後、グラジエンテはイタウ持ち株からフィルコを購入し
た。金額は不明、これによってグラジエンテの売上は11億レアルから17億レア
ルへ上昇、サンパウロにある3工場にフィルコのマナウス工場が加わり、従業
員2,500人。フィリップには及ばないが、センプトーシバと肩を並べる規模と
なる。

グラジエンテは本年3月、開発銀行BNDESより1億レアルの融資を受け、その
2/3は他の債務返済に当てたが、3,360万レアルは支払準備として残されて
いた筈、これを今回の購入資金の一部に充当すると思われる。
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■ブラジルの新輸出商品、低濃縮ウラン
世界のウラン市場は180億ドル市場

世界には440核発電所があり、その60%が濃縮ウランを使用、燃料ウランの世
界市場は140億レアル/180億ドルといわれ、しかも成長が確実視されている
商品である。ブラジルのウラン埋蔵量は30.9万トン、世界のウラン埋蔵はカザ
キスタンが第一位で95万トン、第二がオーストラリア91万トン。以下は南ア37
万トン、アメリカ36万トン、カナダ33万トンで第6位がブラジル。しかし、鉱
石があっても濃縮されなければ、燃料として使用できない。世界で製造してい
るのは米国のUsee、フランスのEurodif/Cogema、独英蘭のUrenco、ロシアの
Tenexである。

ウラン埋蔵、効率の良い濃縮技術

ブラジルも濃縮ウラン市場への参加を望んでいる。鉱石の主な産地はセアラの
イタタイア14万トン、バイアのラゴアレアル10万トンで、濃縮するのがリオ州
のレゼンデのブラジル核工業INBである。レゼンデの設備は1キロ、濃縮4%
のウランを得るのに530kWh、R$662、アメリカの13,250kWhと比較して25倍の効
率を有する。従って、これを安価に製造するノーハウ、設備を公開できないと
いうのがブラジルの言い分である。

原爆用に使用できない発電用ウラン

能力拡大のため、新たに据え付けられた遠心分離式濃縮装置は未だ稼動してい
ないが、装置は国内の技術によって発電用に開発されたもの。原爆用のウラン
となれば95%の純度が必要、だが、ブラジルではU235の含有率をアンゴラ核発
電所向けの3%から5%にまで高めているに過ぎない。これに対し、国際原子
力機関IAEAが新設備に対する視察を要求、しかし、2004年4月にブラジルは企
業秘密に属するとして視察を拒否した。

アルゼンチン向け輸出を準備中

この8月の12日、レゼンデにあるブラジル核燃料INBの第二工場ではアルゼン
チン向けに輸出を準備した。注文は濃縮度2.6%のウラン400キロ、他は
3.6%を400キロであり、これを同国産の0.7%と混合して使用する。他の注
文は更に濃縮度の高い4%以上の原料、これはKNFC(韓国)、INB(伯)、ウ
ェスチングハウス(米)の共同開発プロジェクトへの販売。

開発中のウラン濃縮装置、完工は2010年

開発中のプロジェクトは熱交換の向上を図る計画で、完成予定は2010年。国連
の原子力監督庁である国際原子力機関IAEAの許可は若干遅れ、9月になる予
定。原子力使用協定の草案も作成中、焦点は無届にて外部への流出を防ぐ重量
管理である。ウラン濃縮装置10基の作成は3億レアルを費やし、06年以後のレ
アル核工業INB売上はアングラ・ドス・レイスのみで1.85億レアルが期待され
るが、これのみでは不足、他の売れ先を開拓し、採算の取れる見込みにしてお
く必要がある。
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メールマガジン: Brazil Today
著者(現地ブラジルで執筆): 大岩國男
編集: 大岩幹男
発行: Ana&Log(アナ・ログ翻訳事務所)
住所: 〒468-0034 愛知県名古屋市天白区久方1-149
電話: 052-804-5710
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