ブラジル・南米の政治経済ニュース。(アナ・ログ翻訳事務所提供)
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Brazil Today
発行日: 2002/5/10━━■ P R ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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Brazil Today 2002 / 5 / 13(50号)
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目次:
■米国農業補助金を引き上げ、ブラジルは提訴を準備
■メルコスールを結ぶALL鉄道、好成績を残す
■貿易収支改善に投資を要する化学工業
■大統領選挙予想がカントリーリスクへ影響
■カルドーゾ大統領、米国の海賊版非難へ反発
■AmBev、アルゼンチンのビール会社キルメスへ出資
■ツピー鋳造、英国へエンジン本体を輸出
■バーレ・ド・リオドッセ、米国大手筋の製鉄会社と提携
■夜昼が逆で苦労するサッカーW杯の放映
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■米国農業補助金を引き上げ、ブラジルは提訴を準備
米国下院、農業補助金70%増額を承認
11月の国会選挙を睨んで、米国下院は5月2日、農業補助金増額70%を賛成
280票、反対141票にて通過、上院は8日、農家法を賛成64票、反対35票にて
可決した。この法案は『農家法』と称されるもので、今後10年間に1,800億ド
ルを補助金として支出する法律、今までよりも735億ドル、69%の増額であ
る。
この補助金支出により、経済の原則で需要供給の平衡が破壊され、人為的に
増産され、国際価格が不自然に低下、農産物を主要輸出製品とする途上国に損
害を与える。ブラジルに対する影響は4年間で96億ドルの損害、年間にして24
億ドル、この内、大豆への影響が最大であり、16億ドルと見積もられる。ブッ
シュ米国大統領は『農家法』の国会通過を賞賛、直ちに裁可すると約束「最低
価格調整に関して合意が成立。この法により米国農産物は海外市場を更に開拓
できることを嬉しく思う」と語った。
農業補助金に対する米国内での批判
昨年末に米国の非政府団体の環境処理グループEWCが発表した96年から
2000年までの受益者リストによれば、その80%は極めて少数の大農企業に集中
「主目標の家族農はコモディティ農産物を生産しておらず無縁、補助金は政治
資金見返り」と断言した。
ミシシッピ河下流のアーカンソー州のグリフィン家は『農家法』による最
大の受益者、地域に2.4万ヘクタールの農地を所有するが、耕作したことはな
く、69社に貸地したとなっている。これらはペーパーカンパニーに過ぎない
が、96年から2001年に米作補助金3,800万ドルを受け取ったという。他方、ヘ
ンダーソン氏は686ヘクタールの土地を有する米作農、書類上ではなく米を生
産しているが、他方で補助金付きの米が出回るので採算が採れず、自家用だけ
に留めている。
非政府団体の環境処理グループEWCが農務局USDAの資料を元に調査したと
ころでは、ミシシッピ河デルタの1%の巨大農家と農業会社が補助金の26%、
19億ドルを受け取り、80%の小規模農家に行き渡った補助金は9%のみ。全国
の220万家族の60%は1ドルも受け取ったことがない。補助金の57%は平均年
間所得13.5万ドルの農家により構成される17万社が受け取っていると報告して
いる。
ブラジル外相が提訴主張、米国大使は「当然」と発言
ラフェル外相は5月3日「ブラジルは米国国会で承認された農家法による米
国の農業補助金70%増額を国際競争の歪曲行為として世界貿易機関WTOに提訴
する。この補助金増額はドーハ会議で決定された補助金低減に対する違約行
為、今後の米州自由貿易圏FTAA交渉に支障を来たす」との文書を発表した。こ
の法律は農村に対する補助金を約80%増額、ブラジルに最も関係の深い大豆に
ついては年間1億ドルまでの補助金支出を認めるものである。ブラジルはこの
補助金に反対し、提訴書を作成中、ほとんど最終段階に達し、最終点検を行っ
ており、数日中に完成し、ジュネーブへ送付され、審理が開始される予定であ
る。
これに対し、米国のドンナ・リナック駐伯大使は「国際通商交渉の一部と
して、アメリカの農家法に対しブラジルが世界貿易機関WTOに提訴するのは道
理に叶ったことである」と語った。なお、大使は前駐ベネズエラ大使、本年2
月にチャベス大統領が米国のアフガニスタン空爆による子供の死体を見せて
「これもテロ」と言った放送を阻止しなかったとして更迭された経歴の持ち主
である。
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■メルコスールを結ぶALL鉄道、好成績を残す
全長1.5万キロでメルコスール諸国をつなぐ
伯亜の合弁会社、ラテンアメリカ物流ALLは昨年、アルゼンチン危機にもか
かわらず、旧連邦鉄道を引き受けた民間鉄道の中でも好成績を挙げた会社の一
つであった。同社の鉄道網はサンパウロ市近郊に発し、南3州を経てブエノス
アイレス、大平原を東西に横断してアンデス山麓のメンドサに達する。これを
幹線として支線はパラグアイと結び、ウルグアイとは伯亜の両側から連結し、
全長1.5万キロ。接続する海港はパラナグア、ポルトアレグレ、リオグラン
デ、ブエノスアイレス、河港はパラナ河のプレジデンテ・エピタシオ、コリエ
ンテス、ロサリオなど。
新兵器はロードレール
所有する機関車500台、貨車1.7万台、トラック3,200台、従業員4,100
人の陣容、新兵器である160台のロードレールは道路と鉄道の双方に利用可能
な運搬車。この利用によって積み替えなしでメンドサからチリのサンチアゴ、
バルパライゾ港までトラックによるアンデス越えが可能となった。他の技術的
な問題点は軌条の相違、ブラジルは1メートル幅が一般的、アルゼンチンは更
に広軌であるが、この間の積み替えも短時間で行われるようになった。
最重要の安全対策、事故率急減
鉄道で重要なのは安全対策、事故が起これば直接の損害ばかりでなく、納
入遅延で信用を失う。安全対策で最も基本は枕木管理、700万ドルを投じて機
関車にコンピューターを設置、枕木と線路の状態を恒常管理できるようにし、
衝突事故減少のために信号管理のみではなく、可能な限り立体交差とした。更
に重要なのは従業員の教育と訓練、進学を奨励、研修を行い、無事故機関手に
は奨励金を支出するなどの措置を講じた。
97年の民営化以来の投資金額は3.32億レアル。しかし、事故率低下の目標
値の40%を大きく下回る66%の成績を挙げ、キロ当たり事故率はアメリカ鉄道
会社の第2位に相当する率まで下がり、列車は平均時速60キロから65キロで運
行している。
人員整理なしで必要な人材確保
これ以外に同社が好成績を挙げた一原因は、民営化後に財務経費節減のため
に財務再構築を行った以外に、組合と交渉して人員整理を行わない代わりに
15%の減給で妥結した点であり、これで人的資源を失わずに経営を継続でき
た。2001年の取扱い貨物量は2,070万トン、主要貨物は輸出市場への穀物類,
製鉄製品、コンテナ、国内市場へは水、ぶどう酒、石材、セメントなど。アル
ゼンチン側の収入は99年の8,300万ペソが2001年には6500万ペソに低下した
が、両国を合わせて総収入は6.93億レアルを確保、営業利益8300万レアル、純
益1000万レアルにて2001年度決算を締めることができた。
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■貿易収支改善に投資を要する化学工業
貿易収支の3大赤字業界の一つが化学業界で、2001年の赤字は72億ドルに達
した。この業界の貿易赤字を黒字へ転換するには現在の設備を最低3倍にせね
ばならず、化学工業協会Abiquimのモラエス会長は「今後5カ年間、毎年30億
ドルから40億ドルの投資を実行すれば、10年後には赤字が解消する」と述べ
た。
現在の投資計画は極めて小額
この業界の特徴は他業界の製品を製造する原料を提供という典型的な中間製
品製造部門、例えば爪に塗るマニキュア液、コンピューターの絶縁版、家電部
品などに使用する原料、包装用資材の原料を製造する業界であり、2001年度売
上は380億ドルに達している。総合投資計画は2001年から2006年に賭けて49億
ドルであるが、業界規模と比較して極めて小額である。
一例として繊維業界を挙げれば、年商220億ドルに対して6年間に120億
ドルの投資を予定している。代わりに以前は東洋からの輸入品・密輸品氾濫に
国内市場が侵害され、97年の業界貿易赤字11億ドルを記録していたのが、2001
年には黒字7300万ドルと逆転、本年度は3億ドルの黒字を期待できるようにな
った。
中間製品の輸出効果測定は困難
しかし、化学工業の場合は中間製品であるため、輸出金額の測定が困難、
協会々長は「自動車・コンピューターを輸出しても、その中に含まれるプラス
チック製品を化学業界の輸出として計上することが出来ない。現在の投資水
準、年間10億ドルでは今後数年間の内需拡大に追い付けないであろう。更に投
資が必要と思うが、高率課税によって原価が引き上げられ資本回収率が低く、
投資意欲が鈍る。ブラジルにおける投資設備は米国より30%高となる。業界の
成績不調も投資抑制の一因、2001年度の経済成長2.6%に対して、化学業界は
生産6.8%、販売12%の低落であった」と語った。
現在進行中の拡張計画、輸入から輸出へ
輸入代替の目的で幾つかの単独が行われている。モンサントはバイアに除
草薬ラウンドアップの原料グリフォスファットの製造工場に5.5億ドルを投資
して建設、12月に開所式を行い、原料の自給体制を整え、1.5億ドルの輸入を
不要とし、同額の輸出を可能とした。バスフ、EDN、ビデオラル、イノバの4
社は電気電子製品製造に必要なポリエスチレン製造能力を拡大、原料を自給す
る。バスフの場合は4,000万ドルの投資、生産能力を拡張し、輸入を停止、輸
出に逆転する。
最大の計画はリオポリメロス
最も大きな投資はリオポリメロスで、ペトロキザ、ウニパル、スザノ、開
発銀行BNDESParが共同出資して10億ドルを投資、ポリエスチレンの輸入から輸
出に転換する。生産開始は2004年、生産能力は年間54万トン、リオポリメロス
のビラ専務は「既に輸出契約を有しており、2004年から10年間、年間にポリエ
チレン15万トン、10億ドルの契約、しかも輸入40億ドルが不要となる」と説明
した。
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■大統領選挙予想がカントリーリスクへ影響
選挙予想は労働党のルーラが首位
4月に行われた10月大統領選挙の予想は、9日調査のダッタフォリャが(ル
ーラ32%、セーラ22%、ガロチーニョ16%、シロゴーメス13%)、18日/19日
調査のボックスポプリが(39%、19%、16%、12%)、18日/21日調査のイボ
ペが(35%、18%、16%、11%)、21日/25日調査の運送連盟CNT/センサス
調査研究所では(38%、16%、15%、11%)といずれも順位は同様、PTのルー
ラが首位にある。ところがPFLが調査を依頼したGPP調査によれば有効投票の
割合が(47.8%、17.9%、17.2%、17.1%)とルーラ候補が第一次投票で勝利
を占める可能性もあるという結果が出た。
メリルリンチとモーガン、警告を発す
この選挙予想に基づいて、米国の投資機関のメリルリンチとモーガンスタン
レーは「ブラジルのリスクが高まった。購入には注意を要する」と警告を発し
た。ルーラ効果か否かは不明であるが、4月中旬に750以下であったブラジル
のカントリーリスクは1日857、2日883と急激に上昇、同期間中の株式指数
は4月12日13,750が5月2日12,538まで下がり、商業ドル売り相場は4月10日
R$2.264からR$2.397と5.9%の上昇。
カントリーリスクとは国債に対し追加される利子率、ブラジルのリスク883
なら国庫の借入れ利子は米国国庫証券利子に年8.83%上積みされる。現在、最
高はアルゼンチンに対する4,828、第2位がナイジェリア1,404、第3位エク
アドル999、その後がブラジル883。大統領候補のルーラ氏はPT党員に対し
「党に対し成熟、平静、信頼を高めることを要請し、今回は私が足場を失わな
いから、楽天的に希望を持ってくれるように期待する」と語った。
だが、楽観論も強く、悲観論と互角
10月大統領選挙の世論調査にて労働党PTのルーラ候補が優勢なため、幾つか
の国際銀行は『ブラジル売り』を推薦、この効果でカントリーリスクが上昇し
ている。「ルーラ優勢、ブラジルの政権が左翼に移る可能性が強い」と売りを
薦めているのはモーガンスタンレー、メリルリンチ、ABNアンロ、サンタンデ
ル。「選挙はまだ先の話、格下げするのは行き過ぎ」と判断するのはINGバリ
ング、JPモーガン、ドレスドネル、バークレイスで互角。マラン蔵相は5月3
日「選挙調査に一喜一憂するのは時期早々。落着いて眺めていて欲しい」と述
べた。3日の相場はドルR$2.408にて0.46%高、カントリーリスク879にて
1.01%安、株価指数は0.57%高。
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■カルドーゾ大統領、米国の海賊版非難へ反発
国税庁はサントス港にて昨年中に押収した偽造製品廃棄処分を4月15日に
開始、処分量は678トン、評価額1980万レアル。量が非常に多く作業に2ヶ月
を要し、これだけ大量の偽造品処分は世界新記録とギネス・ブックへ登録申請
中とのニュースがあった。
この大量の偽造品に関連して、アメリカ通商代表部USTRは4月30日「知的所
有権登録が困難、しかも海賊版の横行を黙認している国としてブラジルを挙
げ、適切な措置を採用しないならば、要注意国としてスーパー301条を適用す
る可能性もある」と発表した。これに対し、カルドーゾブラジル大統領は「偽
造商品の多くはアジア産、アメリカ経由のものが多く、ブラジルの問題という
より国際問題であり、他国を咎める前にアメリカが自国での監視を厳重にして
貰いたい。いずれにしても、海賊版は麻薬と同様、厳重な取り締まりを継続し
て行く」と米国政府へ反発した。
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■AmBev、アルゼンチンのビール会社キルメスへ出資
ブラジルのビール会社アメリカス飲料AmBevはアルゼンチン最大のビール会
社キルメスの議決権株36%を6億ドルにて購入した。キルメスの支配権および
経営はベンベルググループの手中に残るが、2009年以降、AmBevは合併を要求
する権利を有する。代金支払の内、2.5億ドルはアルゼンチン、ウルグアイ、
パラグアイにあるAmBevのすべての工場をキルメスへ移管することにより支払
う。現在、キルメスはアルゼンチンにてシェア69%、AmBevは17%、両社を合
計すれば86%となり、経済競争保護局の許可を必要とするが、この方の許可は
未だ得ていない。
合併に至れば世界第二のビール会社
なお、世界第3位のビール会社であるオランダ資本ハイネケンはキルメス
の15%の株主、AmBevは世界第4位、商標はアンタルチカ、ブラマ、スコー
ル、ブラジル国内市場の69%のシェアを占め、他の南米諸国ではウルグアイ、
パラグアイ、ベネズエラにも進出している。他方、キルメスはアルゼンチン市
場にて70%のシェア、他にボリビア90%、パラグアイ80%、ウルグアイ54%を
支配,アルゼンチンにてペプシの2大缶詰工場を有している。将来、両社が合
併した場合のシェアはアルゼンチン86%、ウルグアイ90%、パラグアイ79%、
ブラジル70%、ボリビア90%。世界の飲料会社の番付は米国のコカコーラ、ア
ンヘウサーブッシュに次ぐ第3位、ビールに限れば世界第2位の会社となる。
多くの企業がアルゼンチンからの撤退を考慮している現在において、同国
へ投資するのは冒険と見られるが、アルゼンチン危機以前の販売は年間9億ド
ル、現在は約1/3に縮小、3億ドルの負債に関して再交渉中、財政状態は健
全であった。
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■ツピー鋳造、英国へエンジン本体を輸出
ブラジル最大の鋳造会社、サンタカタリーナ州ジョインビレ市のツピー鋳造
は英国フォードへエンジンブロックを輸出する。これはCGI鋳鉄と呼ばれる材
質が稠密な炭素分の多い鋳鉄でディーゼル機関の最重要部に最適、この技術は
ツピーがスウェーデンのシンテルキャストから購入したもの、鋳造工程中にマ
グネシウムを混入、全体に均一のマグネシウム混入度を維持する点がノーハウ
という。
フォードとの契約は10年間に2.1億ドル、年間に15万個を納入する。この代
償にツピーは工員の研修を含めて、1,900万ドルを開発部門から鋳造部門、加
工部門に投資しなければならない。この研修期間だけで十数週間を必要とする
ので、試作品が完成するまでに少なくとも5ケ月が必要である。
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■バーレ・ド・リオドッセ、米国大手筋の製鉄会社と提携
バーレ・ド・リオドッセと米国大手筋の製鉄会社ヌコルとの間に提携が成立
した。この提携によってバーレは米国製鉄業界再編成において利点を得、ま
た、鉄鉱輸出を拡大できる。ヌコルは製鉄能力1,200万トン、売上45億ドル、
純益1.13億ドル、アメリカで最も銑鉄を消費する会社である。バーレの販売方
針である提携による販路の確立、競争力強化、また、ヌコル側の長期に渉る品
質と価格保障のある原料の確保の方針にも合致する。計画の第一段階は北伯に
おける工場建設、ヌコルの原料は鉄鉱ではなく、銑鉄および屑鉄からなので、
銑鉄にまで加工して輸出する。
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■夜昼が逆で苦労するサッカーW杯の放映
これまでのサッカーワールドカップの歴史の中で、今回の選手権ほど放映
権の売り込みに苦労したことはないという。ワールドカップの試合開始時間は
ブラジリア時間にて午前3時30分、6時、8時30分、更に98年6月7月のコッ
パフランスの時にはドルがR$1.15からR$1.16であり、現在はバイのR
$2.34に達しているが、国内物価の上昇は年間一桁に収まり、ドル相場ほど変
動しておらず、ドル建ての放映権をレアルで売るのは容易ではない。
スポンサー説得に苦労するグローボ
TVグローボはラジオとテレビの全放映権を有しており、無償テレビのスポ
ンサー6社と契約するのに前回の1998年は2ヶ月で済んだが、今回は4ヶ月を
費やした。契約した6社はフォルクスワーゲン、AmBev、イタウ、カーザスバ
イア、コカコーラ、DM薬品。番組の提携先も二の足を踏み、今の処はRBSだ
け、有料テレビではスポーツTVのみ、いずれもグローボグループの会社であ
る。ラジオ放送局の方は12放送局、107人の要員を派遣しているが、前回のフ
ランスの際には15放送局がこの倍の人数を送っている。
TVグローボのフロリスバル専務は「このような難しいコッパは始めてであ
り、経済情勢は未だ完全に回復したとは言えず、スペースを売るのに苦労す
る。今週から試合前の5秒スポットとインターバルの合計30秒の売り込み」と
苦労を語る。価格は試合前が850万レアル、インターバルが350万レアル、全
64試合中、グローボは56試合を中継、他と重なる8試合をビデオの要約版で放
映、更に正午近くに10分のニュース、夜間には円卓会議を放映の予定という。
落着いているラジオ、中継はゴールデンアワー
テレビの苦心惨憺に比べ、ラジオは余裕綽々として構えている。この時間帯
はラジオにとって最も視聴率の高い時間、特に朝の9時はゴールデンアワー、
通勤の混雑時である。しかし、原価高を考慮して、前回に12人をフランスに送
ったラジオバンデイランテスは今回のコッパには6人。
同社のスポーツ担当者のカルボニ氏は「このワールドカップは原価が高
く、予選もウルサンから諸所へ移動せねばならず、しかも、物価が高い。派遣
するのはブラジルチームと共に移動するアナウンサーとレポーターの2人、ソ
ウル(京城)にいてブラジルの出ないチームの放送を担当するのが2人づつの
2チーム。だが、すべての試合を放送できず、64試合のうちの40試合とする」
と語った。フランスには26人を派遣した南伯のラジオガウショもバンデイラン
テスと同様に6人を派遣する。
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メールマガジン: Brazil Today
著者(現地ブラジルで執筆): 大岩國男
編集: 大岩幹男
発行: Ana&Log(アナ・ログ翻訳事務所)
住所: 〒468-0034 愛知県名古屋市天白区久方一丁目149番地19-504
電話/ファックス: 052-804-5710
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