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ゲージやスケール、時代を問わず、実物、製品やファンの作品、雑誌や書籍、またインターネット等の情報や話題に、蘊蓄を傾けます。米国型に限らず、欧州型、日本型ファンも必見です。アンケート、BBS掲示板や鉄道模型大辞典にもご参加ください。2001年5月創刊で現在、200号を突破しています。「アメリカ型鉄道模型情報」から改名しました。

  • 最新号:2008-08-29
  • 発行周期:月1回を維持したいけれど…
  • 読んでる人:390人
  • 創刊日:2001-05-12
  • Score!:97点
  • コメント数 : 17
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  • バックナンバー:全て公開
  • 発行者サイト:あり
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【米国型273】ダブルスリップの思い出

発行日: 2008/6/8

 dda40x氏のポイント自作記事を読んでいて、一つ思い出したことがあります。それは、モデラーが従来、雑誌などで覚えているポイント番手の定義は間違っているという話についてです。
 
 30年ほど前になりますが、HOゲージの運転ボードを作ったことがありました。最大20m級4両編成の電車を走らせる目的で、一般部にはカツミの金属道床を用いた複線とリバースカーブ、ポイントはシノハラのもの使って駅ユニットとして1カ所にまとめるというプランです。
 写真をご覧いただくとユニットの様子がお判りいただけると思います。当時地上にあった某電鉄の枚方市駅を想定して、手前が淀屋橋方、先が三条方で、写真の左から、1番線:上り側線、2番線:上り本線、3番線:下り本線、4番線:下り側線、そして5番線:折返し線、6番線:交野線という具合です。
 
 ですから、上り線から5番線へは直接、入りたいという要求があって、ユニットの全長を抑えるために、下り線を越える箇所を1つのダブルスリップとすることにしたのです。
 ただし、ここに大きな疑問がありました。片開き分岐の4番と、ダブルスリップの4番とで、その開き角度θは一緒なのかどうかということです。ポイントの番手Nの定義として、当時の模型本にはどれも、
 
片開き分岐が tanθ=1/N……!)
Yポイントやクロスは tan(θ/2)=1/2N…!)
 
となっていたのです。もちろん、数式が書いてあったわけではなくて、図で示されていただけです。中学校で三角関数を習えば判るとおり当然、後者の方が角度が大きくなります。ダブルスリップの値段は高いので、買ってから違っていたらどうしようかとだいぶ悩みました。思い余って実物の保線屋に尋ねると、意外や意外「両方、同じ角度だ」という答えが返ってきました。しかも、実物は!)式の方だというのです。すなわち、これこそがdda40x氏がブログに書かれた事です。
 
 それで、ダブルスリップを買う決心が付きました。ただし、シノハラが!)式で角度θを決めている恐れがあるので、現物を分度器で測ったことはいうまでもありません。
 しかし、結局は判明しませんでした。右の表でお判りいただける様に、その差はほんの僅かなんです。4番で0.214°、8番に至っては0.028°というのですから、素人の道具では無理なレベルです。
 
 今、ウィキペディア日本語版を見ると、!)式が簡易式としてあって、納得した次第です。(ただし、ここの正規式の展開が間違っていますけれど……)
 そういうわけで、実際には!)の簡易式で線路を敷いたと思います。
 
 ただし、このダブルスリップでは脱線が頻発して、バックゲージやらチェックゲージやら、大いに勉強をさせられました。結局、温水信男氏(故人、鉄道模型趣味1967年12月号「私の河内鉄道」参照)にガードレールを嵩上げしていただいて解決したのでした。
 それから、ガッカリしたのはトングレール4本が1本の棹に固定されていて、隣り合う2本を同時に密着させることがメーカーでの製造精度に依存してしまうことでした。すなわち、実物は2本ずつ2組を別々に引っ張っています。
 
 あと、自慢したいのは、この下り線のダブルスリップの三条方部分と、上り線のポイントとを1個のマシンで稼動させたことです。転換のケースを検討したら、事象が2つしか無くて連動が可能となったのです。その様子は裏面を写した左写真をご覧ください。
 
 なお、このレイアウトは、駅ユニットを中2階とし、複線のエンドレスを持ち上げていって2階、リバースを下げて1階として、立体交差させるプランです。橋脚はボール紙製で、全体的にいい加減な造りになっています。ユニットは風雨はしのいだものの、外気に当たっていましたからホコリだらけで、レールも真っ黒です。ポイントマシンは接点を一つ一つ磨く必要があります。復活する日が来るのかどうか……
 
■「模型とラジオ」誌の1964年3月号臨時増刊号『鉄道模型の製作』p37に片分岐の説明図があって、まさにここに書いた!)簡易式ですけれど、角度の数値を見ると何と!)正規式になっています。実物の文献を参考にしたのでしょうか。

 
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