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IPを中心に、ネットワーク技術の説明。情報処理試験やベンダ試験対策に。ネスペ解説、技術動向解説。




[ IP Network Skill - No. 0024 - ]

発行日: 2001/9/7

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《IP Network Skill No.24 -CONTENTS-》
 【1】特集:BGP その2 
 【2】連載:vol.21 : BGPのコンフィグ 2
 【3】トピックス:1996年ネットワークスペシャリスト その2
 【4】本日の試験対策問題
 【5】本日のマニアック問題
 【6】今週のRFC: RFC2328 - OSPF - その5
 【7】問題の解答

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┠┼┼┼┴   特集:BGP その2 −アトリビュート−     ┬┼┼┼┨
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 前回、BGPについてさわりを紹介しました。
 BGPはEGPで、TCP上でルーティング情報のやり取りが行われる、とのこと
 でした。

 今回は、BGPのメトリック、つまりどのような情報をやり取りすることで、
 経路を決定していくのかを紹介します。
 ちなみに、RIPの場合、メトリックはホップカウントでした。いくつの
 ルータをホップ(経由)するかによって、最短経路を決定しました。
 IGRPやEIGRPの場合、帯域、遅延、信頼性、負荷、MTUの5つのメトリック
 でした。OSPFの場合、帯域を基にしたコストです。

 BGPのメトリックは、パスアトリビュートと呼ばれ、以下の特性に分類
 されます。
  ・well-known mandatory (ウェル・ノウン・マンダトリー)
    どのルータもこのアトリビュートは実装しなければならない。
    すべてのアップデートメッセージに書かれ、ネイバーに必ずこの
    情報を伝える。
     (Origin, AS-path, Next-hopアトリビュート)
  ・well-known discretionary (ウェル・ノウン・ディスクレショナリ)
    どのルータもこのアトリビュートは実装しなければならない。
    アップデートメッセージに書かれないこともある。
     (Local-preference, Atomic-aggregateアトリビュート)
  ・Option transitive (オプション・トランシティブ)
    このアトリビュートを実装しないルータもあり、そのようなルータ
    がこの情報を受け取るとpartialというマークを付けてネイバーに
    伝える。
     (Aggregatorアトリビュート)
  ・Option nontransitive (オプション・ノントランシティブ)
    このアトリビュートを実装しないルータもあり、そのようなルータ
    がこの情報を受け取ると破棄してしまう。
     (Multi-Exit-Discアトリビュート)

 各特性の下に()で書いたアトリビュートが実際のデータとなります。
 アトリビュートというと、和訳して「属性」となって何を言っているのか
 よく分からないと思いますが、単にパラメータと思ってください。
 人間で言うと、身長、体重、血液型、...みたいなものです。この値を
 見て、ルーティング時に識別するわけです。
 各アトリビュートについては今後載せていきます。
 RFC1771に載っているので興味ある方は参照してください。
 
┏━━━━━━━━ 連載: Ciscoルータのコンフィグ ━━━━━━━━┓
┃             vol.20 : BGPのコンフィグ 2           ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 特集で触れたようなアトリビュートを使って、どのようにBGPの経路が
 決まるか、シスコルータの例をとって見てみようと思います。

 あるルートが与えられたとき、
 1.ネクストホップにアクセスできなければそのルートは考えない。
    ※ネクストホップルートはIGPのルーティングテーブルにあります。
 2.パスが内部で同期オンのとき、IGPルーティングテーブルにルートが
   なければ、そのルートは考えない。
 3.weightアトリビュートが一番大きいものをルートとして選ぶ。
    ※weightアトリビュートはシスコルータのみにあるもので、RFCには
     載っていません。
 4.weightが同じルートがある場合、local preferenceアトリビュートが
   一番大きいものをルートとして選ぶ。
 5.local preferenceが同じルートがある場合、localルータから生成
   されたルート(つまり、originアトリビュートの値が同じ)を選ぶ。
 6.local preferenceが同じでlocalルータから生成されたルートが無い
   場合、AS-pathが一番短いルートを選ぶ。AS-pathはどのASを経由して
   きたかを示すリストです。
 7.AS-pathの長さが同じ場合、originコードが一番小さいルートを選ぶ。
   originコードは小さい順に、IGP, EGP, INCOMPLETEがある。
 8.originコードが同じ場合、Multi-Exit-Discriminator (MED)
   アトリビュートが一番小さいものを選ぶ。
 9.IBGPパスよりもEBGPパスを優先する。
 10.IGPネイバーに一番近い(IGPのメトリックが一番小さい)ルートを
   優先する。

 あと11と12がありますが省略します。この順にパスアトリビュートを
 見ていって、BGPルーティングテーブルにあるどの経路を使うか決めます。
 かなり多くの情報によって制御されていることがわかりますね。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
   トピックス: 1996年ネットワークスペシャリスト その2
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 【問題22】複数のサブネットで構成されるIP ネットワークで、送信元の
  ノードがサブネットを認識できない場合,特にルータがもつべき
  機能はどれか。
   1. ARP
   2. ICMP
   3. Proxy-ARP
   4. RARP
   5. SNMP

 【問題23】TCP/IPを用いたネットワークにおいて、隣接するルータ間で
  経路情報を交換し,送信元とあて先との間のホップカウントによって
  最短経路を決定する方式はどれか。
   1. ARP
   2. ICMP
   3. IS-IS
   4. OSPF
   5. RIP

 【問題24】CSMA/CD方式のバス型LAN において、途中に挿入するリピータの
  数には制限がある。その理由として、正しいものはどれか。
   1. フレームの中継を繰り返すと、ケーブル中を流れる電気信号の
     波形がゆがみ、フレームのエラーが増加する。
   2. フレームの中継を繰り返すと、フレームの伝送遅延が増加し、
     フレームを送信したノードで衝突検出ができなくなる。
   3. リピータごとに、アドレスの割当てが必要であり、そのアドレスの
     数に制限がある。
   4. リピータごとに、フレームを送受信するための同期クロックを
     もっており、リピータ間の同期がとれなくなる。
   5. リピータを通して、ブロードキャストフレームが届かなくなる。

 【問題25】LANの規格のうち、次の特徴をもつLAN はどれか。
  (1)細心同軸ケーブルを使用する。
  (2)最大セグメント長は185mである。
  (3)タップトランシーバの機能をLAN接続ボード内に取り込むものが多い。
   1. 10BASE2
   2. 10BASE5
   3. 10BASE-F
   4. 10BASE-T
   5. 1BASE5

 【解答22】3
 【解説22】Proxy-ARPを使うと、ルータがARPを出して、そのARPに応答
  があれば、応答があったインタフェースに認識できなかったサブネット
  へのパケットを流すようになります。ARPは通常ホストが行いますが
  その代理をルータがやるのでProxy-ARPといいます。

 【解答23】5
 【解説23】ホップカウントがメトリックのルーティングプロトコルはRIP
  です。この辺りはさんざんやってきたのですぐわかりますよね。

 【解答24】2
 【解説24】CSMA/CD方式は、一般に言われているLANの企画で、IEEE802.3に
  載っています。この規格に目を通したことがある方は少ないと思います。
  CSMA/CDはCarrier Sense Multiple Access with Collision Detectionの
  略で、衝突を検出することで双方向通信を可能にしています。衝突を
  検出するのに、電気的特性がとても重要になってきます。このため、LAN
  ケーブルは伝送最大長が決まっており、また、MACフレームのデータ部
  サイズも46〜1500オクテットと決まっています。

 【解答25】1
 【解説25】この問題は古いので今後はでないでしょう...10Base2や10Base5
  はテレビのアンテナ線と同じような同軸ケーブルが使われます。2とか5
  というのが伝送最大長で、200mと500mから来てますが、実際は10Base2は
  185mです。10Base2は細芯(Thin)同軸ケーブルを使い、10Base5は太芯
  (Thick)同軸ケーブルを使います。また、10BaseFは光ファイバーを使い、
  10BaseTはツイストペアケーブルを使います。今後は光ファイバー系とか
  FastEthernet, GigabitEthernetの問題が出てくることでしょう。

========================================================================

┌──────────────────────────────────┐
       【 本日の試験対策問題 】
└──────────────────────────────────┘
 〔問題1〕BGPで使用されるルーティング方式を何というか。
   1.リンク・ステート
   2.パス・ベクタ
   3.パス・アトリビュート
   4.ディスタンス・ベクタ

 〔問題2〕BGPでどのルータも必ず実装しなければならないものは次の
      どれか。
   1.well-known mandatoryアトリビュート
   2. option transitiveアトリビュート
   3.option nontransitiveアトリビュート
   4.well-known discretionaryアトリビュート

┌──────────────────────────────────┐
       【 本日のマニアック問題 】
└──────────────────────────────────┘

 〔問題1〕Ciscoルータに設定できるBGPのプロセス数はいくつか。
   1.1
   2.2
   3.5
   4.メモリサイズによって異なる

 〔問題2〕BGPで使用されるTCPコネクションの数を減らすためには、次の
    どれを使えばよいか。
   1.IBGPスプリット・ホライズン
   2.BGPピア・グループ
   3.ルート・リフレクタ
   4.EBGPマルチ・ホップ

========================================================================
***************< 今週のRFC: RFC2328 - OSPF - その5>******************
 RFC参照→ ☆  http://www.xai.nu/cgibin/ipnet/rfc/hd.cgi

 では、今週は先週に引き続きLSAについて解説します。

 FormatとTypeに付いてはざっくり挙げましたが、どういう時に
 どのformatw使うのか、RFC2328のApendix A4.1以降を見ていく事にします。

 ・・・の前に、まずOSPF Areaの種類についてご説明します。

 Areaには

 1)Normal Area
 2)Backbone Area
 3)Stub area

 このように大きく分けて3つの種類があります。
 1)Normal AreaはBackbone Areaや他のNormal Areaに接続しているAreaです。
  特に何の制限もされておらず、virtual linkを張ることができます。
  (通常はBackbone AreaとNormal Areaの間にはAreaを挟まないのですが、
  会社の合併とか、何かの原因でAreaを挟まなければならなくなった場合、
  Virtual linkを挟まれているAreaで設定すると、Backbone Areaと繋がって
  いなかったAreaでも、Backbone Areaに対してのLinkを持つことができ
  ます。)

 2)Backbone AreaはNormal Areaが複数接続している、CoreとなるAreaです。
  通常はArea0番を使用します。

 3)Stub Areaは細かく分けると
  -Stub Area
  -Totally Stub Area
  -NSSA(Not-So-Stubby-Area)
  の3つです。StubはAreaからの出口(つまり他のAreaとの接点)が1箇所しか
  ないAreaのことです。
  このAreaにはType1・2の他、Type3・4(Summary-LSA)もfloodingされます。
  一方、Totally Stub AreaはType4でASBRまでの経路はdefault routeしか
  知らされていません。このあたりの違いはAreaを構成するルータや
  メディアにもよりますが、より多くの経路をAreaに流し込むことで、
  ルータのメモリを食ったり、LSAを流すのにある程度の帯域は使って
  しまうので、それが問題となるような個所で、Totally Stubの設定が
  されます。
  NSSAは、他Areaへの出口は一つですが、Area内にASBRを持っているので、
  そんなにStubじゃないけどStub、の状態です。

 Areaの説明はこのくらいにして、以下はLSAについてです。

 まずLSA headerの復習です。formatは20byteのHeaderが必ず付き、下の
 ような構成になります。

   0                   1                   2                   3
   0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1
  +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
  |            LS age             |    Options    |    LS type    |
  +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
  |                        Link State ID                          |
  +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
  |                     Advertising Router                        |
  +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
  |                     LS sequence number                        |
  +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
  |         LS checksum           |             length            |
  +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 *LS age:LSAが生成されてから経過した時間(秒)
 *Options:Optionの機能についてSupport/Unsupportを記述する。
     これはHello,Database記述パケットにも含まれますが、LSAの場合
     はOption機能が使えるとされていれば、ルータはルーティング
     テーブル計算の時に、その機能をサポートしないルータを外して
     計算し、そちらへは転送しなくて済みます。5bitはこんな構成に
     なっています。

                +------------------------------------+
                | * | * | DC | EA | N/P | MC | E | * |
                +------------------------------------+

 *LS type:LSAのType。以下に基づいています。

              LS Type   Description
             ___________________________________
               1         Router-LSAs
               2         Network-LSAs
               3         Summary-LSAs (IP network)
               4         Summary-LSAs (ASBR)
               5         AS-external-LSAs

 *Link State ID:LSAのTypeによって異なります。例えばType2だと、
     DRのInterface addressが使われます。
 *Advertising Router:LSAを生成したRouterのIDが入ります。
 *LS sequence number:LSAのシーケンス番号。普通は生成した順番に連続
     した番号が付けられていき、これにより自分が知っている情報と
     比べて、古いか、同じなのかを判断します。
 *LS checksum:LS age field以外の部分を対象にしたFletcher checksum
 *length:LSA header(20Byte)を含んだtotalのLSAの長さ。(単位はByte)

 以上がheaderの中身です。
 ここから、各LSAについて見ていきます。

 ■Router-LSAs(Type1)

 Headerの後に

  0                   1                   2                   3
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |    0    |V|E|B|        0      |            # links            |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                          Link ID                              |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                         Link Data                             |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |     Type      |     # TOS     |            metric             |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                              ...                              |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |      TOS      |        0      |          TOS  metric          |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                          Link ID                              |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                         Link Data                             |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                              ...                              |

 このような内容が続きます。Area内のルータがそれぞれこのLSAを生成し
 ます。このLSAはAreaへのLink(Interfaceとか)のstateとcostについて記述
 します。
 Link State IDにはOSPFのRouter IDが入ります。このLSAがfloodされる
 のは、そのルータが属すAreaのみです。

 *bit V:(Bitがsetされている場合)virtual linkの末端になっている、の意
 *bit E:(Bitがsetされている場合)ルータがAS境界ルータである、の意
 *bit B:(Bitがsetされている場合)ルータがArea境界ルータである、の意
 *#links:このLSAの中で記述されているLinkの数。
  ※これ以降のfieldはそれぞれのLinkについての記述です。
 *Type:どのようなNetworkへのLinkかを記述します。

       Type   Description
       __________________________________________________
       1      Point-to-point connection to another router
       2      Connection to a transit network
       3      Connection to a stub network
       4      Virtual link
  に基づき、Type番号が入ります。

 *Link ID:Linkが繋がっているrouterのIDが入ります。
   これはLink Typeによって変わってきますが、LSAを生成しているrouter
   のIDが入ります。Neighborとか、DRのものになりますね。区分は以下の
   通り。

             Type   Link ID
             ______________________________________
             1      Neighboring router's Router ID
             2      IP address of Designated Router
             3      IP network/subnet number
             4      Neighboring router's Router ID
 *Link Data:これもLink Typeによって異なります。Stubに接続されている
   場合はIPアドレスのmask、unnumberedのpoint-to-point接続なら、
   interfaceのMIB-II ifIndexの値が入ります。それ以外の場合は
   interfaceのIPアドレスが入ります。

 *# TOS:Linkに複数のメトリックのTOSが付与されている場合、その数。
   TOSメトリックが何もsetされていなければ0が入ります。
 
 *metric:そのLinkに与えられるCost値。
 *TOS metric:TOS-specific metricの情報。OSPFの前のVersion(Version1)と
   の互換性をとるために使います。

 ■Network-LSAs(Type2)

 Network-LSAはbroadcast network、NBMA networkで、2台以上のルータの
 あるAreaで、DRが生成します。このLSAでnetwork内の全てのルータ
 (DR/BDRを含む)について記述します。Link State IDにはDRのinterfaceの
 アドレスが入ります。

 Networkの各routerまでのdistanceは0としますが、これによりLSAのmetric
 fieldが不要になります。(全部0なので。) 
 headerのあとに続くformatは以下の通りです。
 (もちろんHeaderの中のLSA Type fieldは2が入ります。)

  0                   1                   2                   3
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                         Network Mask                          |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                        Attached Router                        |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                              ...                              |


 *Network Mask:NetworkにかかるIPアドレスのmask。
 *Attached Router:Networkに繋がっているrouterのID。DRは自分自身の
   IDも含め、繋がっているrouterのIDをリストします。
 
 ■Summary-LSAs(Type3・4)
 Summary-LSAはArea境界ルータで生成され、Area同士の宛先について記述
 します。Type3は宛先がnetworkを指す場合に使われますが、この場合
 Link State ID fieldにはNetwork numberが入ります。
 Type 4は宛先がAS境界ルータを指す場合に用いられ、Link State ID field
 にはAS境界ルータのOSPF用に指定されているrouter IDが入ります。

 あとはType3と4はState ID fieldが違うだけで、他は同じです。

 ちなみにstabエリアの場合、外部の経路情報を流す代わりに、Type3で
 エリアごとのdefault routeを指定します。(どうせ出口は一つなので、
 そんなに外部の情報を流しても仕方ないってことです。通常は
 DefaultDestination (0.0.0.0)、Network Mask(0.0.0.0)がsetされます。

 Header以下のformatはこちら。

  0                   1                   2                   3 
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                         Network Mask                          |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |      0        |                  metric                       |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |     TOS       |                TOS  metric                    |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                              ...                              |

 *Network Mask:Type3の場合はここに宛先networkのIPアドレスmaskが入り
   ます。例えば、classAなら0xff000000です。
   Type4ではあまり意味がなく、0を入れます。

 *metric:経路に対するCostが入ります。これはType1と同じ意味です。
  ※TOS・TOS metricもType1と同じ意味です。
 
 ■AS-external-LSAs(Type5)
 AS-external-LSAはAS境界ルータで生成され、AS外の宛先について記述
 します。Link State ID fieldで、network numberあるいはdefault routeを
 指定します。default routeについては、Link State IDとして
 DefaultDestination (0.0.0.0)が使われ、Network Maskも0.0.0.0がset
 されます。

  0                   1                   2                   3
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                         Network Mask                          |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |E|     0       |                  metric                       |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                      Forwarding address                       |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                      External Route Tag                       |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |E|    TOS      |                TOS  metric                    |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                      Forwarding address                       |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                      External Route Tag                       |
 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
 |                              ...                              |

 *Network Mask:宛先IPアドレスのmask
 *bit E:external metricのTypeについてです。Type5LSAでも、またその中で
   Type1と2に分かれるのですが、1が入っている場合はType2、0なら、
   Type1となります。Type1の場合はlink state metricをAS内・外で比較
   するのですが、Type2の場合はAS内のpathに付けられるCostよりも、
   AS外部のCostの方が大きいという想定をしています。
 *metric:その経路のCost
 *Forwarding address:このfieldに入っている宛先に向けて転送します。
   ここに0.0.0.0が入っていた場合は、LSAを生成したルータへ転送され
   ます。(AS境界ルータなどの場合)
 *External Route Tag:このfieldはOSPFが使う訳ではなく、AS境界ルータ間
   で情報をやり取りするときに使われることになっています。
 *TOS:Type of Serviceの略。その後のfieldに付いてはto be discuss. 
  ※その後のTOS metricは他のTypeのLSAと同じ、bit E・Forwarding 
   address・External Route Tagに付いては、全Versionとの
   compatibilityを図る為に使うことになっています。

 以上、長くなりましたがこれでLSAは完璧ですね。
 floodingされるAreaと関連付けて憶えると、いいと思います。

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 【解答】

 《試験対策問題》
   (問題1)3
   (問題2)1、4
           
 《マニアック問題》
   (問題1)1
   (問題2)3

 【解説】

 《試験対策問題》
  (問題1)
    BGPはメトリックとしていくつかのアトリビュートを使います。
    このようなルーティング方式をパス・アトリビュート方式といい
    ますが、たぶんBGPだけこう呼ばれてます。OSPFはリンク・ステート
    方式ですし、RIPやIGRPはディスタンス・ベクタ方式です。

  (問題2)
    well-knownアトリビュートは、BGPを実装するすべてのルータが
    認識できなければなりません。詳しくは特集を参照して下さい。

 《マニアック問題》 
  (問題1)   
    OSPFはメモリやCPU負荷が許す限り、いくつものプロセスを1つの
    ルータに行わせることができますが、BGPは1つのプロセスのみ
    です。

  (問題2)
    先週説明したように、BGPはネイバー(ピア)との間にTCP
    コネクションを張ってルーティング情報のやりとりを行います。
    しかし、ピアの数が増えてくると1つのルータにTCPコネクションが
    たくさん張られることになり、ルータの負担が増えます。
    特に、IBGPはスプリットホライズンを行うため、フルメッシュ
    トポロジにする必要があり、コネクションの数がやたらと増えます。
    そのため、ルート・リフレクタという機能を担う専用のルータを
    ネットワーク上におき、こうすることでフルメッシュにしなくても
    スプリットホライズンが行えるようにして、TCPコネクションの数を
    減らすことができるのです。

========================================================================

−あとがき−
 前回から始まったBGP特集ですが、BGPなんて、巨大なISPネットワークを
 設計したり、運用したりしないとまず、使うことはないです。特に
 社内網だったら全く関係ないですね。
 以前、ちょこっと載せたMPLSではBGPをよく知っていないと理解することは
 できません。
 BGPで一番良い参考書は、「インターネット・ルーティング・
 アーキテクチャ」です。
 http://xai.nu/ipnet/book.html
 に載せてあります。
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 IP Network Skill vol.000024  09/07/01
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