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群馬よみうりダイジェスト(2002年08月26日号)
発行日: 2002/8/26Q:
成人型アトピーと3年前に皮膚科で診断を受けました。
ステロイドの外用剤を様子を見ながら使うように指示されています。
知人に紹介されて何軒か他の皮膚科も回りましたが、芳しくありませんでした。
今年の春に、東京の漢方の薬局で相談したところ、
「銀翹散(ぎんぎょうさん)」という処方のせんじ薬を勧められました。
飲んでみると効果がありましたがなかなか東京まで行くのが大変なので、群馬でなんとか続ける方法はありませんか?(高崎 25才 女性)
A:
首の周りと顔に皮膚炎が出来て、赤くて乾いて痒い、とのことです。
この疾患は、時間を掛ければ快癒するケースが多いですから良いと思われることは、主治医と相談しながら探して行ってください。
東京で良い漢方処方に巡り合ったという事ですから、向こうの先生に事情を説明して群馬の先生を紹介してもらうか、主治医の先生宛てに紹介状を書いてもらってください。
漢方の分野では、チーム医療として医師と薬剤師が協力して一人の患者さんを治療していくケースは良くあります。
ところで、この「銀翹散」ですが、「温病条弁(うんびょうじょうべん)」という本に載っている処方です。
昔は食べるものも質素で労働は厳しく寒さによって身体が傷つけられて病気のなる事が多かったのです。
日本でこれまで使われてきた「傷寒雑病論(しょうかんざつびょうろん)」を中心とする処方はそのための処方と思われます。
それに比べて、食べ過ぎ運動不足ストレスなどから血液がサラサラでないなど複雑な要因で病気になる事が近年増えてきました。
それに対応できるようにと、漢方も中国国内で変化発展を遂げました。
「温病(うんびょう)」という概念です。
それを使って効果を出しているという事ですから、相当経験の豊富な先生なのでしょう。しかも、この処方は中国でも日本でも「風邪薬」として使われています。
応用して消炎効果を期待しているのだと思います。
同じような例では、「清心蓮子飲(せいしんれんしいん)」という処方が、日本では、頻尿の薬とされていますが、中国では昔も今も「心腎不交」といって不安によるのぼせ・不眠に使われ、それに伴う頻尿・排尿痛にも使われています。
実際、日本で「自律神経失調症」「更年期障害」と診断されている患者さんの中に、この処方で良くなっている例を多く見ます。
漢方薬は東洋医学の一部門です。東洋哲学は統合です。
西洋医学は分析です。
漢方薬の効果を出すためには、中国と日本などの違いを統合し、患者さんの側に立って研究を進めていかなければならないと思います。
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