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この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。




彼の声 2008.7.24

発行日: 2008/7/26

人はなぜそこから逸脱してしまうのか。
企業が利益を追求しようとすれば、
従業員を低賃金でこき使う必要が出てくるわけか。
どこかにしわ寄せを持っていかないと
利益を出せないような切羽詰まった状況に
なっているのだろうか。
その辺で幹部社員の良識と力量が
問われているのかもしれないが、
従業員を低賃金や長時間労働などの悲惨な境遇で
働かせなければならなくなった時点で、
その会社は危ないということになるだろうか。
もっともそれがまかり通るような世の中が
今の世の中なのかもしれず、
うまく立ち回れないのろまなやつから順に
そういう悲惨な労働を強いられているのかもしれないが、
それを拒否すれば
無職の路上生活者になるしかないのだろうか。
そうなる一歩手前がネットカフェ難民か。
ともかくそういう環境がある事自体が
社会の欠陥なのだろうが、
中にはその欠陥によって
利益を得ている人や組織や団体もあるのだろう。
違法な日雇い派遣で
暴利をむさぼっていたグッドウィルグループなどが
そうだったわけか。
そういう成り行きになってしまうのには
どのような要因が絡んでいるのだろうか。
人にはその生い立ちの違いから
それぞれに特有の個性が形成されつつあり、
その個性に起因して働く能力にも格差が生まれ、
仕事の出来不出来に応じて報酬も違ってきて、
能力の低い者は低賃金に甘んじなければならず、
最低賃金では満足のいく生活など望むべくもなく、
その日その日をやっと生きている
という感じになってしまうのか。
それがどうしたわけでもなく、
当たり前のことが当たり前のようになっているだけか。
それは欠陥などではなく、
そういう社会の仕組みがないと、
人に向上心とか積極性が
芽生えなくなってしまうだろうか。
そんなわけで人は
より高い賃金を得られるように努力しなければならず、
そのために人々は日々他人と切磋琢磨しながら競争して、
よりよい生活や快適な居住環境を
つかみ取ろうとしているわけか。
建前的なきれいごとを述べるなら
そういうことになるだろう。
何かのきっかけで競争から脱落してしまった者たちには
過酷な運命が待ち受けていて、
そういう者たちの生活を保護するために
法律があるわけだが、
人数が多くなれば財政的にまかないきれなくなる。
それも当たり前のことで、
きれいごとでは済まなくなる。
たぶんそういう水準で人々が何かを突き詰めようとすれば、
貧富の格差が拡大する方向にしか事態は進まないだろう。
効率ばかり重視しても心が荒廃するだけのようだが、
教育によってもたらされるのは効率重視の姿勢だ。
受験に合格するという目標を達成するには
それしかないだろう。
教師は子供たちに
間違ったことは教えてはいけないルールになっていて、
教えた成果を出さなければ
教師として失格になるだろうか。
受験関連の塾の講師なら
建前上はそういうことになる。
しかしまっとうに生きようとするなら、
そういう建前を真に受けてはならないのだ。
物事の本質から著しく逸脱しなければならない。
この世界では何を信じても虚しくなるだけであり、
行動する上での規範となる正解など
どこにもありはしない。
何が正しいかを
見極めようとする姿勢は間違ってないが、
それを真に受けてはならない。
たぶん君は間違ったことを述べているのだろう。
わざと間違ったことを
述べなければならない成り行きなのか。
ただ何となく唐突にそんなことを述べている。
他意はなく理由など何もありはしない。
それは嘘に決まっているかもしれないが、
嘘だとしてもそれが現状なのだからそういうことだ。
他にどういうことでもない。
世の中には悲惨な境遇にある人など
いくらでもいるのだろうが、
その中の誰に同情したいわけでもなく、
それは何か特定の基準に照らし合わせると
そういうことなのであって、
そういう基準が万人に適用できると信じることが
馬鹿げているのではないか。
人はどんな風に生きても死んでも
かまわないのであって、
そういう生き方や死に方を後からどう評価しようと、
そんなのは当人にとっては
どうでもいいことなのではないか。
どうでもよくなければそれでもかまわない。
君はどこまでも
無責任な傍観者の立場を離れることはない。
架空の存在なのだからそれでもかまわないのか。
そう受け取ってもらって結構か。
君にとっては何でもないことだ。
ただ本気になれない。
何か特定の正しいやり方があって、
すべての人間がそれを実行しなければならない
ということではない。
だからそこに何が提示されても、
それを真に受けるわけにはいかないのだ。
たぶん目標を立ててそれに向かって努力することは
正しいことだが、
誰もがそういうやり方を受け入れなければならない
というわけではない。
そればかりでは馬鹿の一つ覚えなのだ。
そういうところで説得力を持たせようとして、
何か具体的な事例を示して力説しようとする者を
信じるわけにはいかない。
それは正しいことだが、
そういう正しさでは息がつまる。
それ一辺倒では疲れるばかりだ。
何となくわざと間違えたり、
目標に向かって一直線ではなく、
途中で道草を食ったり回り道をしてみないと、
何を経験したことにもならないような気がしてくる。
その辺が何かの討論会で声高に持論を主張する人々に
違和感を感じる要因となっているのかもしれず、
ディベートとかいう
討論ゲームを真に受けられない理由なのだろう。

 
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