トップ > アート&カルチャー > 文学 > 彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。




彼の声 2008.6.23

発行日: 2008/6/23

誰が何を見聞しているわけでもないだろうが、
その手の憂国論に関心はない。
この世界では何が暴走しているのか。
因果関係を探っているわけではなく、
従って明快なことは何も述べられない。
君によって
どんな状況がもたらされているわけでもないだろう。
産業とは何だろう。
二十世紀に生まれた概念が
二十一世紀にも継続されているわけか。
意味がわからないが、
何かの複合体を形成している。
では人が何を考えても無駄なのだろうか。
単体としては意味をなさないのかもしれない。
まったく新しい概念を
創造しようとしているとも思えない。
人としての在り方自体が無意味に思われる。
何か支離滅裂なことを述べているようだが、
それでこの世界がどうなってしまったわけでもない。
たぶん地球はどこへ向かっているわけでもなく、
太陽の周りを回っているだけだ。
そこから何がわかるというのか。
ジャンルとは何なのか。
何か特定の分野で
画期的なことが為されていたりするのだろうか。
君には何もわからない。
興味がなければそこまで考える気になれないのか。
ただ漠然とした思いにとらわれる。
感動できないわけか。
人は何のために生きているのでもない。
たまたまその時代に生きているだけか。
何もかもがどうということはないだろう。
そう思っているのならそう思うしかあるまい。
その感覚は何なのか。
繰り出された言葉がバラバラに散らばっている。
そんな状況では何も思い出せず、
何もやる気にならないか。
そうではない。
そうでなければ何なのか。
何でもなければそこで終わりだろうか。
この世界には限りがあるが果てしない。
人は仕事をすることで利益を出さなければならない。
そういう目的を追求しすぎるとおかしくなる。
マネーゲームとなってしまえば、
その先には高確率で破滅が待ち構えているはずか。
そうならないためにはどうしたらいいのだろう。
目的を信じないことが肝心だ。
過度に信用してはならない。
だが実際に起こっていることと照らし合わせれば、
そういうことではないのだろう。
マネーゲームにならざるを得ない成り行き
というものがあり、
そこに至る構造的な必然性があるのかもしれず、
とりあえずマネーゲームに興じている人々にとっては
それが仕事なのだから、
そういう職業が隆盛を極めている間は、
彼らがやっていることを正当化する言葉にも説得力があり、
メディアの中でもてはやされていたりする。
不具合さえ生じなければそれでもかまわなかったはずだ。
特定の職種に資金が集中すればするほど、
そこから縁遠い者たちは貧困にあえぐこととなるらしく、
それが顕在化してくると、
今度は一転して過度な金儲けが非難の的となるようだ。
まったく人々は何を競い合うべきなのか。
派手に金儲けしてはならないということか。
儲ける時は気づかれないうちに儲けるべきか。
大金を手にするとどんな欲望に心を支配されるのか。
普通に生活できる程度にとどめておくのが
一番いいのかもしれないが、
そうも言っていられないのだろう。
儲けられる時に集中的に儲けておいて、
後は遊んで暮らしたいか。
マネーゲームに興じていること自体が
遊びのたぐいではないのか。
遊びで金儲けができたら
楽しくて仕方がないのではないか。
つらい肉体労働は勘弁してほしいか。
実入りが少なすぎるだろうか。
まったく実感がわいてこないようだ。
システムの問題なのかもしれない。
誰もが大金持ちになれるわけがない。
どのような分野でもそこには必ず競争があり、
競争に勝ち抜いた者や組織だけが
最終的に栄冠を手にすることができる。
そういう制度のもとでは
貧富の格差が広がって当然だろうが、
それでも競争をやめるわけにはいかないか。
だが必然的に生じてしまう貧困層への救済は
限定的なものにならざるを得ないだろう。
敗者が救済によって裕福になってしまっては
競争の意味がない。
その状態から抜け出るための努力を
常に求められることとなり、
低賃金に喘ぎながらも
仕事に追われる日々を強いられるわけか。
まともな神経の持ち主なら、
そういう成り行きから脱落したくなって当然だろう。
ホームレスの浮浪者たちはまともな神経の持ち主なのか。
かつてはそうだったのかもしれないが、
落伍者としての荒廃した生活が
神経を狂わせているのだろうか。
結果的によくある話に落ち着いてしまいそうだ。
要するにそういう境遇をなくすには、
働かなくても普通に暮らしていけるように
しなければならないということか。
しかし人が働かなくなったら社会が成り立たない。
今のままならそういうことだ。
逆にすべての人間を強制的に働かせたら、
誰もが普通に暮らせる社会が実現するか。
普通に暮らせるだけの賃金を保証しなければならない。
現状がそれだろう。
ワーキングプアをなくせば
それなりに成功といえるだろう。
だが結局君は何を述べてきたのだろうか。
どこかで思考が逡巡していたわけか。
しかし現状を肯定して何になるのか。
肯定しなければその先に進めないというわけか。
人それぞれが集団の中で役割分担して、
自らに課せられた役割を全うすれば、
それでうまくいくような社会はユートピアだ。
現状がそうではないから問題や不具合が生じているだけか。
しかしそういう認識ではつまらないような気がする。
たぶん君はそれとは
まったく違った世の中の成立を求めているのだろう。
それはあり得ない話か。

 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします

ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

関東気象・地震情報
関東地方で起きた地震や気象(台風や大雪)を配信します。同時に災害もお知らせします
斎藤吉久メールマガジン
日本人の精神史の語り部が、天皇・皇室、宗教、歴史に関するホットな話題を取り上げ、独自の視点で解析し、発信します。
デイリーWebテク
Webデザイン/Webサイト構築に役立つサイト情報やWeb関連のニュースを(ほぼ)デイリーでお届け。CSS、Web2.0、Ajax、Google、F...
ここは地の果てアルジェリア 技術移転奮闘記
☆私こと普通の日本人が、スイスの企業に雇われ外人部隊となってアルジェリアの工場建設現場に行き、現地の生徒を一から教育するノンフィクション物語です。 ...
K's Gallery展覧会案内
銀座1丁目並木通りにあるK's Gallery(ケイズギャラリー)の展覧会をご案内します。抽象画を中心に油彩画、水彩画、日本画、彫刻などの展...


この記事へのコメント


コメントを書く
コメントはありません。

おすすめキャンペーン

■三菱東京UFJ銀行系 モビット■
【1】ネットで自動審査・来店不要!
【2】限度額300万円
【3】年利9.8%-18.0%(実質年率)

急な出費にモビット!

発行者プロフィール

ペンネーム : koike-t


このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント


注目情報


新着記事トピックス