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彼の声 2008.5.26
発行日: 2008/5/27それは違うだろう。
人類は知的生命体ではない。
ただの感情的な猿だ。
同じ種族の中で互いに争っている。
その自己中心的な感性は救い難く、
呆れるばかりの自意識過剰であるために、
自らに対峙するような存在を見出せないのだ。
外部に向かう視線が欠落しているようで、
自らに利益をもたらすことしか眼中にない。
それを許しているのは何なのか。
自らを否定して何になるのだ。
神にでもなるつもりか。
何を批評しているとも思えない。
勘違いも甚だしい。
外は晴れて暑くなっているようだが、
まだ何かやる気になっているのだろうか。
相変わらず何が見出されているわけでもない。
何を考えても何も思いつかず、
それで何を考えていることにも
ならないのではないか。
何を感じ取っているのでもないようだ。
では何が違っているのか。
それとは何だろう。
以前と同じようなことを述べている。
君の願いがどこかに届いている。
それは天上界ではないらしい。
空想したければいくらでもしていればいい。
何を突き放したような物言いに終始しているのか。
眠ってしまってはすべては無駄になる。
それが嘘だと思うなら眠ってしまえばいい。
何を明らかにしたいとも思わず、
何が明らかにされることもない。
当たり前の成り行きか。
それでも嘘をついていると見なせるだろうか。
確かに何が明らかになっているとも思えないが、
そうやって同じような言葉を繰り返すつもりなのか。
意味がないだろうか。
意味を求めているわけではない。
それが根拠の希薄な強がりを形成している。
たまには弱がってみないか。
それも意味不明のなせる業か。
さらに意味がわからなくなる。
たぶん冗談ではないような気がするのだろう。
そんなことを述べている誰かは
感情的な猿でさえない。
ただの猫か。
空想上ではそうかもしれないが、
それは即興的な解釈だ。
言葉以外の何をもたらしているわけでもなく、
定常的な意味を担えない言葉の並びか。
わざとわけがわからないようなことを
述べているようだ。
君はシャガールの絵を見たことがあるだろうか。
それがどうしたのだろう。
絵を見ればどんな認識に達するというのか。
眠気が去って頭でも冴えてくるだろうか。
何を云々したいわけでもない。
記憶の断片としての挿話にも
意味を付与したいようだが、
どこでどうなってそんな気になるのか。
そういう視点は感心できないか。
視点とは何だろう。
何を見ているわけでもないような気がする。
それで調子に乗る必要はないだろう。
田園地帯では人がまばらに住んでいる。
人口の密集地帯で生じている幻想を
共有する必要はない。
文学に偏ることもない。
君は君で何を考えていようと君でしかない。
君でさえないのかもしれず、
君以外の何者でもないのかもしれない。
存在論的に矛盾していたいのか。
それの何ができない相談を生じさせているのか。
君は何もわかっていないのではないか。
考えることを放棄していないか。
文字を記すことは
考えることとは無縁の作業になるだろうか。
わざと間違ったことを述べている。
そうしなければどうなってしまうのだろうか。
果たして知的生命体という概念自体に
肯定的な意味を付与することが可能なのか。
試行錯誤しているふりをしている。
わかりやすく述べようとしていないだけか。
それで何を放棄していることになるのだろう。
考えることを放棄しているつもりなのか。
冗談ではない。
自問自答によって
どんな思考が形成されているのだろう。
予定調和でしかない。
わざと遠回りしているようだが、
それを楽しんでいるふうはないらしい。
何も簡単に述べられなくなっているのだろう。
それがそこに生じている障害であり、
そんな不具合が文章の継続を助けている。
あり得ないことか。
そして文章は自然と自己言及へと引き寄せられ、
退屈な自家中毒を構成する。
それで何を批評しているとも言い難い。
それでもそんな状況に慣れていることに
変わりはなく、
何度もそれを繰り返すうちに、
それが当たり前のことのように感じられてしまい、
文章的な欠陥の上で誰かの意識は安住しているようだ。
要するにそれがどうしたわけでもないということか。
人が考えそうなことはどこまでもせせこましい。
すぐに効率を重視しようとして、
そこから最大限の利益を得られるようにしたいわけだ。
君はそうではないようだ。
無駄に無理を押し通そうとして失敗しているわけだが、
いくら失敗しようと何の反省にも至らず、
執拗に無理なやり方を繰り返して、
結果的に自滅してしまうわけだ。
だがそれは作り話の中で
演じられている動作でしかない。
そしてそんな作り話は実体化しておらず、
空想の中でのみ語られているような虚構に過ぎない。
しかしそれの何がフィクションなのだろうか。
無駄な思考形態から生じている文章の中でさえ
何もない。
ただごちゃごちゃした言葉の連なりの中で
何かが語られているような気がしているだけで、
実際に読み返してみると、
何を述べているのでもないことがわかってしまい、
それらの空疎な言葉の連なり具合が
奇妙な感性を想像させるだけだ。
たぶんそんな風に文章を継続させるのは
虚しいことだ。
だが他にどんなやり方があるというのか。
どんなやり方でもあるのだろうが、
それができないだけか。
そして君はその場から遠ざかる。
いくらでも退くことができそうだ。
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