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彼の声 2008.5.21
発行日: 2008/5/22たぶんそうではないのだろう。
何も考えられないのに言葉を並べようとするが、
やはり無理のようだ。
語る理由を見つけられず、
また昨日の時間帯から
抜け出られなくなってしまったようで、
放っておけばさらに遅れてしまうだろう。
何をそんなに苦しんでいるのか。
何も思いつかないのだから苦しむより他ない。
それで笑っていられるのだから
かなり精神的に参っているのではないか。
何か負い目を感じるような状況になりつつある。
もっとまともなことを述べなければならない。
君はどこへ向かって追いつめられているのだろうか。
たぶん心の赴く先には
空疎な言説が横たわっているはずだ。
それで何かを述べているつもりにならなければならず、
さらに負い目を感じるはめになる。
そんなのは嘘だろう。
冗談に違いない。
今はそれも無理なのか。
冗談であることが信じられず、
何かに逃げようとしている姿勢から
自己嫌悪が生じてくる。
負い目を感じた後は自己嫌悪か。
それが冗談だとはいわせないか。
冗談でなければ無視していればいい。
外は静かだ。
静かすぎて怖くなる。
そんな状況のまま夢から覚めたらどうなるのか。
意味がわからないが、
現実の世界では、
鳥のさえずりと虫の鳴き声の他には
何も聞こえてこない。
また雨が近づいているのだろう。
だいぶ蒸し暑いか。
窓から吹き込んだ風を感じて目が覚める。
夢の中ではそういうことだ。
さらに意味不明か。
何となく理解してしまえばそういうことだ。
たぶん誰かが強引に他の音を消しているのだろう。
こじつけも甚だしい。
話になっていない。
それでも誰かが語る作り話の中では
そういうことになっている。
それは夢の中で語られていた内容なのか。
何の話でもない。
それに関して君は何も語らない。
その場での沈黙が何を語らせるとも思えない。
実際に誰かはさっきから何も語ろうとしない。
誰かと君は同一人物の可能性がある。
だから同じことを二度述べていけないわけではない。
そんなわけで何も語る気がしないという表明は
聞き飽きたか。
どんなわけか理解できないふりをしているだけだ。
それがどうかしたのだろうか。
取り立てて何について語るつもりもなく、
どのように語ることもできないことが
そんなにおかしいか。
ただ笑っている。
心の中では笑っているつもりなのだ。
誰が笑っているわけでもない。
いつものようにそうではないと思いたいが、
今度ばかりはお手上げ状態か。
苦し紛れとはそういうことなのか。
強引に語りたい話題に持っていこうとするが、
言葉がそれを拒絶する。
自ずから外れ、
意味を担おうとせず、
その辺に散らばり続け、
それを記そうとする意識から逃げ出してしまう。
何がどうなってそうなってしまったのか。
当てが完全に外れている。
本来なら今頃は何もせずに
テレビでも見ている時間帯のはずだった。
実際の時間帯では何を考えているのか。
何も考えられずに
途方に暮れているふうを装うでもなく、
理性ではできないことがわかっているのに、
なぜそんなことを考えてしまうのか謎だ。
そんなこととはどんなことなのか。
何をそこで開き直っているのだろう。
まだ問いに答えていない。
結局自らが何を考えているのかわかず、
苦し紛れにひたすら関係のないことを語り続け、
語りたいことを語ろうとしない。
その辺に矛盾があるらしいが、
それを改めることができずにいる。
感情がそうさせているのだろうか。
焦れば焦るほど言説が違った方向へ
逸れていってしまうらしい。
現状では何について語っているのでもなく、
語り方について語っているだけか。
そんな風に語っていること自体、
とても正気とは思えないが、
コーヒーでも飲めば正気に戻るだろうか。
コーヒーを飲むか否かに関わらず、
今も昔も正気だろう。
正気だからこそ語ることができないのではないか。
語ることが何もないのに語れるはずがない。
それでも語ろうとしているらしいが、
誰かはそれが間違っていると思っている。
では語らなければいいのか。
正しい行いを拒絶し続けているのはどこの誰なのか。
君でなれば誰かは誰なのか。
それがどうしたのだろうか。
この世の何が問題なのか。
何について語ろうとしているわけではなく、
それがそこで顕在化している問題のひとつなのだろう。
他の問題に関心がいかない。
この世界に飢えた人が大勢いるらしい。
投機的なマネーゲームによって
貧富の格差が拡大し続けている。
それがどうしたのだろう。
その一方で平穏に暮らしている人も大勢いるはずか。
そういう人の方が多いのではないか。
彼らは何を見て見ぬ振りをしているのか。
何も見ていないわけではなく、
たとえニュースで悲惨な光景を見ていても
何もできないのだ。
実際に何をやる必要もない。
そのせいぜいが地球に優しい生活をしていればいいわけだ。
そう述べて彼らの何を馬鹿にしているわけでもないが、
ごまかしがきかないようだ。
何もごまかしようのない状況の中で暮らしている。
合法的であろうと違法であろうと、
それがそこでのすべての言葉なのだ。
他に何があるとも思えず、
ただ無駄に言葉を連ねて、
何か述べているような気になっている。
それ以上に何を望めばいいのか。
何を望めるような状況でもなく、
絶望するほど精神的に追いつめられているわけではないが、
ひたすらなんでもないことを述べていることだけは
確からしい。
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